猫の口内炎と食事法!おすすめのキャットフード口コミ

猫の口内炎と食事法!おすすめのキャットフード口コミキャットフード

人間と同じように、猫にも口内炎があります。痛みがあるため食事を取れず、体力が低下してしまう猫もいて、野良猫など人間のケアを受けられない猫の場合は死に至ることすらあります。愛猫が口内炎かも?と思ったら際に必要な治療や、飼い主が家庭でするべきケア方法をまとめました。

猫の口内炎とは

猫の口内炎は、人間の口内炎と同じです。口内の粘膜部分に潰瘍ができ、腫れたり膿んだりすることもあります。多くの場合は痛みを伴い、出血してしまうこともあります。口内の一部に出来物や赤みが見られるものから、口内全体に広がるものまでさまざまです。

中高齢の猫で多いとされていますが、若い猫や仔猫でも口内炎となる猫はいます。また、種別ではソマリ・ペルシャ・シャム・アビシニアン・アメリカンショートヘアが口内炎を発症する率が高いとされていますが、他の種やミックス種なら口内炎にならないというわけではありません。

猫は口内炎で死ぬって本当?

「口の中に出来物ができるだけでしょ?」と思われがちな口内炎ですが、猫の口内炎は命に関わることもあります。

口内炎の原因となる病気で死に至る

猫の口内炎はウィルスや細菌に感染したことによって引き起こされるといわれています。ウィルスや細菌に感染すると、病気になりますよね。その病気の症状の1つとして口内炎が発症するのです。この場合、口内炎が直接の死因とはなりませんが、口内炎の原因となったウィルスや細菌によって、猫が死に至ることはあります。

口内炎の原因とされているウィルスや細菌の中で死の原因となるものは、猫カリシウィルス、猫ヘルペスウィルス(猫ウィルス性鼻気管炎ウィルス)、猫マイコプラズマなどがあります。

また、直接的な死因ではありませんが、死を呼ぶ病気として猫エイズウィルスや猫白血病ウィルスも、感染すると口内炎になります。

猫が口内炎になったら、血液検査などでこれらのウィルスや細菌に感染していないかを調べる必要があります。もし感染していた場合は命に関わりますし、同居猫がいる場合は隔離しなければ病気が広がってしまいます。

食事を取れず体力が低下して死ぬ

口内炎を発症すると食事を取るのも辛くなり、猫は食事をしなくなります。食事をしないことは、生き物にとって死を意味しますよね。生命維持に必要なエネルギーを取れなくなり、最終的に死に至ってしまうのです。また、体力が低下することにより免疫力や抵抗力が落ち、他の病気にかかってしまう可能性もあります。

難治性口内炎は安楽死を選ぶ飼い主もいる

難治性口内炎とは、読んで字のごとくなかなか治りづらい口内炎のこと。口内炎が続くと猫は自分で食事を取れなくなり、飼い主のケアは必須となります。ときには、生命維持に必要なエネルギーを体内に取り込むため、点滴や注射をすることもあるでしょう。

もちろん、費用は高額になりますし、飼い主の時間的な負担や精神的な辛さもあります。何より、愛猫が苦しみ弱っていく姿を見ることが辛く、安楽死を選ぶ人もいます。

動物の安楽死は、人間のように議論をされません。飼い主が「安楽死させてください」と獣医師に頼めば、獣医師にもよりますが、その日の内に安楽死となるでしょう。もちろん、動物愛護の観点から獣医師の判断によって認められないケースはあります。

猫の口内炎ができる原因

猫の口内炎の原因は、実際には完全に解明されているわけではありません。しかし、原因とされているいくつかのパターンがあります。

ウィルス感染・細菌感染

もっとも多いとされているのが、ウィルスや細菌に感染したことによる口内炎です。猫カリシウィルスや猫ヘルペスウィルス、猫白血病ウィルス、猫エイズウィルス、猫マイコプラズマなどが代表的でしょう。

命に関わるウィルスや細菌も多いため、口内炎を抑える治療と共にウィルスや細菌に対する治療も必要となります。また、一度感染した猫の場合、ウィルスや細菌によっては症状が治まっても体内にウィルスや細菌が留まり続けるため、免疫力が落ちると症状が再発することも多いです。

歯周病・歯肉炎

口内炎は、歯周病や歯肉炎など歯のトラブルが原因となることも多いです。

人間は虫歯になったら歯医者にいきますよね。しかし、猫の歯科は一般的でなく、食事ごとに歯みがきをする習慣もありません。飼い主がケアをしても口内トラブルを防ぐことはほぼ不可能でしょう。

そのため、口内にトラブルを抱えている猫は多く、年齢が上がるにつれその割合も高くなります。一説では、15歳以上の猫の9割が口内炎や歯肉炎、歯周病のどれかに当てはまるといわれているほどです。

内臓疾患

内臓の病気により抵抗力が下がり、口内炎を発症することもあります。

腎臓病や糖尿病、副腎皮質機能亢進症、炎症性腸疾患などが主にあげられる要因です。病気になると抵抗力が下がるのは当然ですから、他のウィルスや細菌の侵入を許しやすく、口内炎を発症しやすくなります。

こんな症状が見られたら口内炎かも?口内炎のサインとは

猫は口の中を開けてチェックさせてくれることはありませんよね。そのため、飼い主が猫の口内トラブルにすぐに気がつくことは、まれでしょう。

しかし、口内炎のサインを知っておけば、疑いを持って調べることはできますから、口内炎の猫が見せるサインを見逃さないようにしましょう。

食欲低下

口内炎になると口の中が腫れたり出来物ができ、痛みや出血を伴います。食事が口の中に当たると痛いため、猫は食事を取りたがらなくなります。

猫の食欲が低下していると感じたら、口内を見てみましょう。赤みや腫れ、出来物があれば口内炎かもしれません。

口臭がする

口内炎になると、猫の口の匂いが臭くなります。人間でも同じですが、膿みの匂いがするようになるのです。猫が口を開けたときに嫌な匂いがしたり、いつもより臭いと感じたら口内炎を疑いましょう。

口の中を気にする素振りがある

出来物ができると、どうしても気になって触りたくなることがありますよね。人間でも、子供が傷や出来物を頻繁に触って治りが遅くなることがよくあります。猫の中にも、口内の出来物が気になって前脚で取ろうとしたり、口を大きく開けて何かを喉に流し込むようなしぐさを見せることがあります。

実際に歯の間や口の中に何かが詰まっていることもありますが、口内炎である可能性は高いので、チェックしてみましょう。

よだれが目立つ

口内炎の症状の1つに、よだれがあります。

猫はよだれを垂らすことは少なく、よだれを垂らしている猫には猫風邪など何らかの疾患があるとされています。口内炎にかかっている猫もよだれを垂らしてしまうので、もし猫の口の周りの毛が汚れていたり固まっていたりしたら、口内炎によるよだれかもしれません。

毛づくろいをしなくなる

口内炎は痛みを生じるため、口内炎が出来た場所によっては舌を動かすことさえ辛いケースがあります。

猫は舌によって毛づくろいをしますよね。そのため、口内炎によって舌を動かすと痛みが生じる場合、毛づくろいのため舌を動かすことによって痛みを感じるため、猫は毛づくろいをしなくなるのです。

舌を動かすことが辛いケースなら、食事の際にも影響が出ていると考えられます。猫の食欲や毛艶を見て、思い当たることがあれば口内炎を疑いましょう。

猫の口内炎で動物病院に行くべきかの判断基準

猫が口内炎を発症したとして、動物病院での治療が必要か否かを判断する基準はあるのでしょうか?チェックポイントを見ていきましょう。

軽度の口内炎の場合は自然治癒を待ってもOK

その他の疾患がなく食事を問題なく取れているようなら、様子見で過ごしても問題ないこともあります。口内炎だけでなく歯に問題がないかを見るため、口を開けさせてつついてみましょう。歯がグラグラしていなければ、特に気にする必要はありません。もしグラグラしていれば抜歯の必要があるため、動物病院へ行きましょう。

もちろん、軽度だからといって動物病院へ行ってはいけないことはありません。最終的な判断は飼い主がするべきなので、心配なら診察を受けさせるべきでしょう。

口内炎が重症の場合

食事を取れないほど口内炎が重度の場合や、他の疾患がある場合には動物病院へ行くのをおすすめします。

食事を取れなければ、生命維持ができません。抵抗力が落ちて他の病気にかかる可能性も大きくなります。そうなる前に診察と処置を受けた方がよいのは明白ですよね。

他にも、歯がグラグラしていたりぐったりしていたり、水が飲めていないようなら動物病院へいきましょう。特に、水は食事と同じく生命維持に必要なものですから、飲水量が落ちていればすぐに診察と処置を受けるのをおすすめします。

猫の口内炎にかかる治療費の相場

猫が口内炎となり動物病院へ行く場合、どんな治療法があるのでしょうか?獣医師や動物病院によってさまざまな方法や料金がありますが、内容や相場をしっておくと安心ですよね。では、猫の口内炎に対する主な治療方法と相場をみてみましょう。

投薬治療

抗生剤や痛み止めなどを使い、口内炎を治すための治療をします。猫の痛みを緩和して食事を取らせると同時に、原因となっているウィルスや細菌を抑え込むのです。

薬の処方は、動物病院でしかできません。他の薬を飲んでいる猫の場合は獣医師とよく相談しましょう。闘病中にフードを変更するなら、獣医師のアドバイスを受けることもできますよ。特に、持病や体質で療養食を食べている猫は、獣医師と相談してからフードを変更しましょう。

診察費と薬代、そして処方代で5,000円程度を見ておけばよいでしょう。しかし、薬によって回数や値段が違いますので、あくまで目安と思ってくださいね。

免疫力アップ

免疫力が低下したことにより口内炎を発症したと考えられるケースには、免疫力をアップさせることで口内炎悪化や再発を防ぎます。

使われるのはインターフェロンという免疫力をアップする物質で、注射や口内投与によって猫の体内に入れることができます。効果はさほどないものの、白血病ウィルスの治療に使われる唯一の物質として、知っている人も多いでしょう。

猫カリシウィルスなどのウィルスや猫マイコプラズマなどの細菌に感染した経験のある猫は、ウィルスや細菌の種類によっては完全に体内から追い出すことができず、免疫力が落ちると口内炎の症状が出てくることがあります。免疫力が戻れば口内炎を治すことができるため、インターフェロンを投与することで免疫力をブーストしていると考えるとよいでしょう。

インターフェロン治療は1度でなく数回に分けての治療が必要となることもあります。注射にせよ口内投薬にせよ、自宅でできる場合とそうでない場合で費用は変わるでしょう。動物病院によって違いますが、院内で処置してもらうなら3,000円程度を考えておきましょう。自宅での場合は注射針が必要な上にインターフェロン薬剤を1瓶単位で購入することがほとんどなので、8,000円程度と思っておくとよいでしょう。

抜歯

猫の口内炎は、歯肉炎や歯周病によって引き起こされることも多いです。そのため、歯肉炎や歯周病が巣食う歯そのものを抜いてしまえば、少なくとも歯肉炎や歯周病から口内炎になることはなくなります。

口内炎の治癒率は、すべての歯を抜歯すると9割、奥にある臼歯のみの抜歯では6割とされています。奥にある歯の方がトラブルを抱えやすいことがよく分かる結果ですね。
費用は15,000円程度。よほどおとなしい猫でなければ全身麻酔を使うことが多く、事前の検査費用も必要なため、費用はさらにかさみます。ただし、高齢猫や持病のある猫は鎮静薬や麻酔を使えないことも多く、獣医師とよく相談してください。

歯石の除去

歯肉炎や歯周病から口内炎になることが多いですが、飼い主の意向や口内炎の程度、歯肉炎や歯周病の重症度など総合的に考えなくてはなりません。結果、抜歯はしたくない・抜歯しない方がよいというケースでは、歯石を除去するだけに留めることもあります。
費用は8,000円程度。しかし、猫はおとなしく口を開ける性質ではないため、鎮静剤や麻酔での処置となる確率も上がります。そうなれば、処置費用はもちろん、事前の検査費用も必要となるため高額となるでしょう。

猫に口内炎ができたときのおすすめの食事

温かく柔らかいものが基本となります。そのため、ドライフードよりウェットフードが良いとされていますが、口内炎の状態や猫の好みによっては、ウェットフードの方が染みて痛みを生じるケースもあります。猫の状況を見て、より食べられる方を与えるのがベストでしょう。

粒の大きいドライフードや、ウェットフードでも粘り気の強いパテタイプやササミや小魚がそのまま入っているようなフレークタイプは避けるべきでしょう。水のようにさらっとしたスープタイプなら、猫が食べてくれる確率は高いです。

ただし、ウェットフードの中には総合栄養食でないものもあるため、注意が必要です。総合栄養食と表記されていないものの場合は、あくまで副食。それだけでは十分な栄養が取れません。他のものと合わせる必要があるため、難しいなら総合栄養食のウェットフードを選びましょう。

猫の口内炎におすすめのキャットフード

ドライフードが患部に当たって痛がる場合と、ウェットフードが患部に染みて痛がる場合があります。猫の様子を見て、食べそうなものを与えるとよいでしょう。

カロリーエース

絶食してしまった猫や自力では食べられない猫のための流動食です。少量で多くのカロリーが取れるため、生命維持をサポートしてくれます。口内炎用の食事ではありませんが、どうしても食べられないときや少量しか食べられないとき与えるとよいでしょう。

Mioシリーズ

Mioシニア用のウェットフードは、流動食に近いタイプが多くおすすめです。

15歳以上を対象にした「なめて食べられる」シリーズや「歯が弱くても食べられる」シリーズ、18歳以上を対象とした「飲んで味わえる」シリーズなら、口内炎の猫も無理なく食べることができるでしょう。

その他ウェットフード

高齢猫用のウェットフードなら、スープ仕立てやゼリー仕立てになったものが多く存在します。粒がなくペロペロと舐めて食べられるようなら、こうしたフードを選ぶのもよいでしょう。ドライフードに混ぜてふやかすのもよいですよ。

猫の口内炎を治す方法・効くもの

動物病院での処置に勝るものはありませんが、自宅でできることもあります。猫の性格によっては通院そのものがストレスとなることもあるため、自宅でケアできるのはありがたいですよね。獣医師が効果を認めているものからネットで噂のものまで、まとめました。

猫の口内炎に効くサプリ

口内炎や歯周病に効くサプリをフードと混ぜて食べさせることで、症状が改善することがあります。

アンチノール

代表的なのは、抗酸化作用と抗炎症作用のあるアンチノールでしょう。有名なので、知っている人も多いかもしれませんね。口内炎専用ではありませんが、体の中の痛みを取ってくれるサプリとして幅広く使われています。見た目はまるでイクラのようで、粒は少し大きめです。猫が飲めない大きさではないので、食事に混ぜても直接投与してもよいでしょう。

デンタルバイオ

デンタルバイオは口内環境をサポートする役割があります。口内炎や歯肉炎専用のサプリで、錠剤タイプです。

雑菌の繁殖を抑える作用と痛みを和らげる作用のあるラクトフェリンと、善玉菌を増殖するプロバイオティクスが配合されています。重度の口内炎には効きませんが、軽度なら効果を期待できるでしょう。

はちみつ・マヌカハニー

はちみつやマヌカハニーを使った動物用治療薬は、ネットなどで簡単に買うことができます。また、はちみつそのものやマヌカハニーそのものを使いたい人もいるでしょう。

獣医師の間でも意見が分かれているようですが、効果のある猫もいればそうでない猫や口内炎が余計に酷くなった猫もいるようです。

はちみつには抗菌作用や抗炎症作用があるため、口内炎に効く原理はあります。腸内環境を整える働きもあるため、腸内の不調で口内炎を発症している猫には効果的かもしれません。

すべての猫に効果があるわけではない点と、肥満や中毒に気をつけなければならない点を理解して使用するようにしましょう。

まとめ

口内炎は、甘くみられがちな病気です。しかし、根底には内臓疾患やウィルス・細菌の存在があり、場合によっては命を落としかねません。しかし、口内炎は重大な病気の初期症状なので、病魔の存在を知らせるサインとも考えられます。口内炎そのものにだけ目を向けるのではなく、その根底にある病や原因となったものを考えるべきでしょう。

口内炎になると食事の面でもサポートが必要です。痛みや出血がないよう、しっかりと飼い主がケアしてあげましょう。

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