瘴気とは？スピリチュアル意味を解説！感じる？その正体とは？

「瘴気」という言葉を耳にしたことがありますか？

かつて、マラリアやペストなどの病気の原因とされた「悪い空気」についてのこの古い概念は、今ではほとんど使われることがありません。

しかし、スピリチュアルな視点から見ると、瘴気はまだ私たちの周りに影響を与えているかもしれません。

この記事では、瘴気が古代から現代に至るまでどのように進化し、どのように私たちの生活に影響を与えているのかを探ります。

また、邪気との違いや、瘴気が溜まることによるスピリチュアル的な影響についても詳しく解説します。

量子力学やAIの進化が、この目に見えないエネルギーに新たな光を当てるかもしれない現代、私たちの周りに漂う瘴気について、一緒に考えてみましょう。

瘴気とは

瘴気のスピリチュアルな意味を考える前に、まずは瘴気とは何かを理解することが大切です。

瘴気とは、古代から19世紀まで、ある種の病気を引き起こすと考えられた「悪い空気」です。瘴は、伝染病を催す毒気という意味で、気体または霧のようなエアロゾル状物質と考えらていました。

瘴気で起こると考えられていた代表的な病気はマラリアです。マラリアは、マラリア原虫に感染することによって引き起こされる病気ですが、かつては瘴気に感染することによって引き起こされると考えられていました。マラリアという名前は、古いイタリア語で「悪い空気」という意味の mal aria に由来しています。

英語では、ミアズマ（マイアズマ、ミアスマ）と言い、ギリシャ語の μίασμα に由来する言葉で、汚染された空気、有毒なガス、悪臭などを意味します。英語では、miasma は主に、沼地や湿地帯から発生する悪臭を指す言葉として使われます。

由来がギリシャ語であることからわかるように、古くは、古代ギリシアのヒポクラテスが病気は「悪い土地」「悪い水」「悪い空気」などにより発生すると唱えていました。

瘴気が衰退した理由

19世紀に入ると、細菌学の発展が進みました。病気の原因がミアズマ（瘴気）ではなく、具体的な病原体であることが証明されたのです。

また、19世紀には公衆衛生の概念も進展しました。これにより疫病の発生率が大幅に低下しました。このことは、瘴気が病気の原因であるという考え方を否定する強い証拠となりました。

目に見えない瘴気という概念よりも、実際に観察できる病原体が病気の原因として受け入れられるようになりました。

しかし、現在でも、瘴気の存在を信じる人はいます。瘴気の存在を信じる人の中には、瘴気が現代の病気の原因になっていると考える人もいます。

瘴気のスピリチュアル意味

かつては目に見えない「瘴気」と思われていたものが、細菌学の発展によって病原体が明らかになっていったことで、瘴気という言葉はあまり使われなくなりました。

「瘴気」という言葉は、もともと山川の毒気として、伝染病を引き起こすものとして定義されていました。原因がわかった今、現代で使われなくなっていくのは当然の帰結かもしれません。

では、スピリチュアル界隈で言われる「瘴気」とは一体なんのことなのでしょうか。

瘴気のスピリチュアルな意味は「ネガティブなエネルギーで、自然界から発生する、病気を引き起こす、運気を下げるような場所」です。

瘴気の発生源は「自然界」であり、物質的です。自然界には当然ですが人間も含まれますので、例えば排気ガスがすごい充満してる場所や、汚染された水周りなど、私たちがなんとなく不快感を覚える、負のエネルギーが漂っていると感じる場所ですね。瘴気が溜まると、病気を引き起こしたり、運気が下がったりします。

これが瘴気のスピリチュアルな意味であり定義です。

瘴気と邪気の違い

瘴気と似た概念の「邪気」との違いをはっきりさせましょう。

邪気とは、人間の負の感情や思念、悪意といったものからうまれ、不幸や災難を引き起こします。

瘴気の発生源は「自然界」であり物質的でしたが、邪気の発生源は「人」です。

瘴気は完全に解明されていない

かつて瘴気が原因だと思われていた病気である天然痘、マラリア、ペスト、インフルエンザなどは科学で原因が解明されました。

しかし、現代科学ではまだ完全には解明されていないが、自然界には目に見えないエネルギーが存在し、これが私たちの健康や運気に影響を与えるとされています。

神社やお寺に足を踏み入れたときのなんとも言えない神聖で荘厳な空気は、なにか目に見えない力やエネルギーが働いていると感じさせますよね。良いエネルギーを感じるとることができるということは、その反対に、瘴気のような悪いエネルギーも存在している感覚があります。

将来、科学で解明されうるスピリチュアルなエネルギーが瘴気と言い換えることもできます。

瘴気が溜まるとスピリチュアル的に起こること

瘴気が溜まると、体調不良や病気、精神的な不調が引き起こされます。

頭痛、腹痛、疲労などの身体症状から、不安やうつなどの精神症状まで、人間の体や心に負担がかかり、さまざまな症状を引き起こすと考えられています。

なんとなくダルい、元気がでないといった不調も、もしかすると瘴気が原因かもしれません。

また、瘴気が溜まると、霊的な存在との接触が起こることがあると言われています。これは、瘴気が霊的な存在を引き寄せるためと考えられています。

瘴気が漂う場所は悪い土地・水回り

瘴気が漂う場所は、人によって感じ方が異なる場合がありますが、瘴気が溜まる場所は、なるべく避けるようにしましょう。

もし、瘴気が漂う場所にいるときに、体調不良や精神的な不調を感じたら、早めにその場所から離れるようにしましょう。

また、瘴気症状が現れた場合は、専門家の助けを求めるとよいでしょう。

悪い土地とは、地理的な要因や人間の行為によって、負のエネルギーが溜まっている場所です。

• 地形が険しく、日当たりが悪い
• 水の流れが悪い
• 土壌が汚染されている
• 犯罪や事故が多い
• 負の感情や思念が充満している

悪い土地の例

• 墓地
• 火葬場
• 刑務所
• 病院
• 戦争や災害の跡地
• 呪いや悪意の込められた場所

また、水回りは、湿気が多く、カビや雑菌が繁殖しやすい場所です。そのため、瘴気が溜まりやすいと考えられています。

具体的には、以下のようなものが挙げられます。

• トイレ
• 浴室
• キッチン
• 洗面所

おわりに

量子力学やAIの発展で、ようやく人の意識や念というのが、この世界に影響を与えるのではないかということが議論されるようになってきました。

現代医学ではまだ原因が明らかになっていない病気は数多くあります。たとえば、人間の死因の中で最も多いとされる癌も、その原因は完全には解明されておらず、治療も決して100%成功するわけではありません。また年々増えている「うつ病」などもですね。

気、プラーナ、オーラ、チャクラ、波動、邪気など、科学的には検証されておらず、目に見えないけれど私たちがそこに効果があると感じることができるものの一つです。

できるだけ瘴気にあたらないように避けて暮らすことが大切です。