日本には神様が八百万いるといわれているほど、実は日本人にとって神様とは身近な存在なのですが、一体皆さんは日本の神様の名前やご神徳をどれくらいご存知でしょうか?
太陽を司る神でもあり、神々の最高位、天照大神(アマテラスオオミカミ)や、夜の神、月読尊(ツクヨミノミコト)、海原の神である須佐之男命(スサノオノミコト)などはとても有名なので、一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。
今日はそんな八百万の神々の中でも、花のような絶世の美女だったといわれている、「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」にまつわる沢山のお話を綴っていこうと思います。
木花咲耶姫とは
まず木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)とは日本神話に登場する神様です。
その美しさたるや、桜の花の語源になるほどといわれていて、神だけではなく鬼にまで求婚されたという話もあるくらいです。
さて、コノハナサクヤヒメという神様の名前を、今初めて知ったという方もいるとは思いますが、実は日本人なら誰もが知っている「竹取物語」の主人公で、絶世の美女、かぐや姫のモデルがコノハナサクヤヒメであったという話もあるのです。
そう聞くと意外と身近なところで繋がっていた神様なんだなと思えますよね。そんなコノハナサクヤヒメが登場する神話をここで1つ簡単に説明しますね。
幼い頃から多くの美しい女神をみてきた天照大神の孫神、ニニギノミコトという神様がいました。
そんなニニギノミコトですがコノハナサクヤヒメの美しさに一目惚れし、さっそく求婚します。その結果、ニニギノミコトの恋は成熟し、コノハナサクヤヒメを妻に迎えることになったのです。
しかしコノハナサクヤヒメの父であるオオヤマツミノカミは、共に姫の姉であるイワナガヒメも嫁がせることにしたのです。
コノハナサクヤヒメは美の女神であり、花のような繁栄をもたらしますが、イワナガヒメは妹とは対照的な醜い容姿をしていて、それに耐えられなかったニニギノミコトは、姉であるイワナガヒメだけをオオヤマツミノカミの元へ返すことにしました。
しかし醜い容姿のイワナガヒメですが、実はとても強い生命力をもっていたのです。神ですが花のように散るのが定めのコノハナサクヤヒメ。
イワナガヒメを返さずにそのまま娶っていればコノハナサクヤヒメとニニギノミコトは永遠の命を手にすることができたはずだったのです。
時すでに遅しで、もうイワナガヒメを父親の元に返してしまったので、結局ニニギノミコトの寿命は一般的なものとなりました。とはいえ、永遠の命を手にする機会こそ逃しましたが、夫婦となり結ばれたニニギノミコトとコノハナサクヤヒメ。
しかしたったの一夜を共にして、子を身籠ったコノハナサクヤヒメに対して、あらぬことかニニギノミコトは不貞を疑うのでした。
その疑いを晴らすために、燃え盛る炎に包まれた産屋で子を産むことにしたコノハナサクヤヒメ。そんな中でも無事に男の子3人を出産したといわれています。
以上がコノハナサクヤヒメが、安産の神としても信仰されるもとになった神話になります。この神話に登場した父親であるオオヤマツミノカミや、夫になったニニギノミコト、姉であるイワナガヒメについても気になった方はぜひ詳しく調べてみてくださいね。
ちなみにコノハナサクヤヒメは、古事記などに登場するさいは、神阿多都比売(カムアタツヒメ)という表記のされ方もしています。
木花咲耶姫の家系図
父は山の神であるオオヤマツミノカミ。
雪が降ろうが風が吹こうが動じない、岩のような永遠性の象徴であるイワナガヒメを姉に持ち、アマテラスオオミカミの孫のニニギノミコトが夫です。
漁が得意で別名海幸彦とも呼ばれている火照命、山狩がとても得意で別名山幸彦ともよばれている火遠理命、それから火須勢理命という名の子供を3人産んでいます。
そんなコノハナサクヤヒメの子供である、海幸彦と山幸彦の物語はとても有名な神話なので、興味のある方はぜひ調べてくださいね。
木花咲耶姫と龍神の関係
美しい自然にかこまれた箱根にある芦ノ湖の畔に、九頭龍神社(九頭龍神様)があるのはご存知でしょうか?
九頭龍様は、龍神の中でもとても強いパワーを持っているといわれているので、九頭龍神社は縁結びや運気をあげるために凄まじい効果があるパワースポットともいわれています。
芦ノ湖を聖域としていて、コノハナサクヤヒメを祀る、浅間神社がある富士山に参拝へいく者を、そのパワーで加護してくれているのです。
木花咲耶姫が守護神の人の特徴
花のように儚いけれど、誰よりも美しく、火に囲まれた中で出産してしまうほどの強さも秘めた、木花咲耶姫を守護神にもつ人は、日本全国で1000人程度しかいないといわれています。
あなたがその内の1人という可能性もあるので、木花咲耶姫を守護神にもつ人の特徴をいくつかあげていきますので参考にしてみてくださいね。
強烈な個性、そして美しさ
その姿の美しさで有名な木花咲耶姫を守護神に持つ人は、他とは比べられないほどの個性と、美しさがあらわれているといわれています。
しかし美しさというのはなにもお顔だけのことではありません。
後ろ姿や、その佇まいがやけに人の目を惹いたり、輝くように美しい髪、白魚のような手、ふとした時にみせる表情、というように部分的に他を逸する美しさとして現れる場合もあるようです。
またその存在は、他の誰にも重ねられないほど個性的であるともいわれています。
溢れる女性性エネルギー
女性性のエネルギーを強く発しているということも、コノハナサクヤヒメを守護神にもつ人の特徴の一つだと言えます。
女神である木花咲耶姫を守護神にもつと、外見がどうであれ、妙に男性を惹きつける独特の雰囲気をもっているのです。
一際綺麗なわけでも見た目がかわいいわけでもないモテる女性っていますよね。
そのように特別自分から恋愛を求めているわけでもないのに、恋人関係をとぎらせることがないほどの出会いと、一途な男性からの求愛をたびたびうけているという方は、もしかしたら木花咲耶姫が守護神というケースなのかもしれませんね。
木花咲耶姫のご利益・ご神徳
木花咲耶姫にはさまざまなご利益やご神徳があるといわれていますが、具体的にどのようなものがあるのか解説していきたいと思います。
子授け・安産
上記したように、ニニギノミコトにかけられた不貞の疑いを晴らすために、産屋に火をつけて出産に臨んだ上で、元気な子供を産んだことから、安産のご利益があるとされています。
また、一夜を共にしただけで子供を授かったといわれているように、子授けのご利益もあるようです。
美・縁結び
木花咲耶姫は日本神話史上もっとも美しいといわれている神様なので、「美」のご神徳があるといわれています。また、木花咲耶姫が天照大神の孫にあたるニニギノミコトに一目惚れされたように、縁結びのご利益も期待できるといわれています。
酒造業
意外なところですが、木花咲耶姫には父親のオオヤマツミノカミと共に、「お酒」に関するご神徳があるといわれています。
木花咲耶姫はお乳をあげる代わりに、甘酒を作って3人の子供に与えたことから、「酒解子神(さけとけこ のかみ)」という呼び方もされているのです。
その美しい姿形からは想像できないほどの芯の強さを秘めている木花咲耶姫ですが、疑いを晴らすために火中での出産という危険な賭けにでました。その神話から、富士山の噴火をおさめるための火の神として祀られているという話もあります。
木花咲耶姫を御祀りしている神社
木花咲耶姫は、火難除けから安産、子授けのほかにも、家庭円満、縁結び、農業、漁業、織物業、酒造業、航海安全などなど、本当に沢山のご神徳のある神様です。
こちらの項目では、そんな木花咲耶姫が祀られている日本各地の神社をいくつかあげていき、どのような神社なのかをわかりやすいよう簡単に解説していきたいと思います。
富士山本宮浅間大社
木花咲耶姫を祀っている神社の中でも、まず初めに紹介したいのは、なんといっても日本で1番有名だといえる山、富士山に総本宮がある浅間神社です。
浅間神社は「アサマジンジャ」の他に「センゲンジンシャ」とも呼ばれています。浅間神社では、父親のニニギノミコトと共に山の神として祀られています。
富士山にある浅間神社は「お富士さん」や「浅間さま」ともよばれていて、今も根強く信仰を深めています。
木花咲耶姫を祀っている富士山では「六根清浄」と唱えながら登拝すると、その雄大な御神徳を仰ぐことができるといわれています。
浅間神社とよばれる社は全国に1300もあるので、ご近所で浅間神社をみかけたら、コノハナサクヤヒメを思い出してたちより、お参りしてみてはいかがでしょうか。
浅間神社の御神徳は、「安産」「子育て」「縁結び」などもあげられているので、コノハナサクヤヒメを祀る神社は総じて、特に女性にはおすすめです。
都萬神社
宮崎県にある「都萬神社(ツマジンジャ)」では木花咲耶姫と、その夫であるニニギノミコトを御祀りしています。
木花開耶姫は男の子を3人を火中の産屋で無事出産し、立派に育てあげたことから、安産や子育てといったような、特に女性に縁が深い御神徳があるといわれていて、地元の方々からは「妻萬様(さいまんさま)」と親しみをこめて呼ばれているようです。
また、木花開耶姫は3人の子供を育てる際に、お乳ではなく、代わりに甘酒、天甜酒(あめのたむざけ)を与えて育てたという話があるので、日本酒発祥の地として碑も立てられているのです。
木華佐久耶比咩神社
コノハナサクヤヒメ神社と呼ぶ名前の通り、サクヤヒメを祀っている神社です。
倉敷市の観光スポットの一つでもあり、ご神徳には、安産機織り、災難除け、縁結びや美の増進があります。
境内には植えられている桜の木は、春になると美しく咲き誇り、コノハナサクヤヒメが祀られるに相応しい風情を感じられることでしょう。
梶無神社
大阪府にある梶無神社はコノハナサクヤヒメとニニギノミコトをお祀りしている神社なので、家内安全や夫婦円満、事業成功などのご利益があるようです。
しかし資料によると江戸期には「船山明神」と称されていて祭事も行われていませんでした。そんか梶無神社には毎年、フクロウの仲間であるアオバズクがやってきて、境内にある楠木に巣をつくり、子育てをするといわれています。
まさにコノハナサクヤヒメとニニギノミコトをお祀りしている神社らしい、といったところでしょうか。
子安神社
およそ1250年も前、天皇陛下の皇后さまがご懐妊されたとき、安産祈願のためにと創建された「子安神社」もコノハナサクヤヒメを御祭神としています。
明治30年の大火災と、第二次世界大戦時に空襲、2度の火災で社殿は全焼していますが、その度再建されて現在に至りました。
木花咲耶姫とスピリチュアルに関するよくある質問
- Qコノハナサクヤヒメを夢でみる意味は?
- A
コノハナサクヤヒメを夢にみたということは、あなたがよばれているという可能性があります。
コノハナサクヤヒメを御祀りしている神社の前を通りががったり、もっというと最近参拝した、というようなことはありませんか?いずれにしても夢にでてきたという事は、相性が良いということです。
ですのでぜひ、コノハナサクヤヒメを御祀りする神社に一度足を運び参拝してください。あなたにとって嬉しい出会いが訪れる前兆であるというケースもあります。
- Qコノハナサクヤヒメとツインレイの関係
- A
この世でたった1人いる運命の相手であるツインレイですが、その人が自分のツインレイであると全ての人が気づけるわけではありません。
すでに相手には出会っているのに、ツインレイだとは気付かず過ごしているというパターンも多くあるからです。
スピリチュアルな世界をしり、自分の分身ともいわれるツインレイをみつけたいと思ったなら、それはあなたがツインレイに気づくタイミングがきたのだともいえます。
そんな時は、縁結びのご利益もあるコノハナサクヤヒメを祀る神社の力にあやかるのも1つの方法だといえるでしょう。
まとめ
数ある神話に登場する日本の神様の中から、今日は美の女神でありながら短命、しかし力強い母性溢れるコノハナサクヤヒメをピックアップして、登場する神話、家系図、祀られている神社とご利益など、いろいろな方向から記してきました。
女性ならぜひあやかりたいご神徳を多くもつコノハナサクヤヒメを祀る神社は、浅間神社だけでも1300社もあるので、ぜひ機会をみて皆さんも参拝してくださいね。
魂が求めていた運命の出会いに巡り合えるかもしれません。
コメント
今、この世は混沌としていて 、女性であれば誰もが、御両親、子供達、家族、地域、市町村、県、日本、世界、宇宙、銀河のこの美しい地球の存続を熱望する
均衡の秤が、
働く統べての生命体と、生活に必要な報酬のバランスが、どちらかに、比重がかかりすぎると、現在のような
世界の幸せ豊かさからは、引き裂かれ、
若者の純真な心は、翻弄される
心ある初老の老婆は、唯唯、嘆き、神仏の加護にすがるばかり
此の、現在のハイテクと呼ばれる時代
・八紘一宇・・神武天皇
2700年前の教えに遡る事で、
かつて無い、情報量は、玉石混交
54億6000万年の、悠久の時空に、命の連鎖