ペットショップの売れ残り引き取りたい!やり方を解説

ペットショップの売れ残り引き取りたい!やり方を解説ペット

ペットショップの売れ残りの犬や猫等を引き取りたいと思っている人は多いのではないでしょうか?

特に動物好きであれば、売れ残った動物の命を守りたい…そんな風に強い正義感を持っている人もいるでしょう。

ただし、ペットショップの売れ残りを引き取ることにはメリットもあればデメリットもあります。

そこで今回はペットショップの売れ残りを引き取りたい方に向けて、引き取る方法と注意点、メリットデメリットについて詳しく解説します。

ペットショップの売れ残りを引き取る方法

ペットショップの売れ残りを引き取る女性

ペットショップの売れ残りを引き取ることはそれほど難しいことではありません。ペットショップの売れ残りを引き取る方法は主に以下の2つです。

  1. ペットショップにて売れ残った犬や猫を購入する
  2. ペットショップの譲渡犬•譲渡猫を引き取る

それではそれぞれの方法について詳しく解説していきます。

1:ペットショップにて売れ残った犬や猫を購入する

ペットショップにて、売れ残った犬や猫を購入することができます。

しかし、ペットショップ側も大々的に【売れ残り!】と表記していることはほとんどありません。

ただ、売れ残っている犬や猫は通常の販売価格よりも大幅に価格が下がっていることが多いので目安になるのではないでしょうか?

また、ペットショップでは公式HPにて販売されている犬や猫の情報を確認することができる場合が多いです。

目当ての子がいる場合にはペットショップに出向くことで短時間でその目当ての子と触れ合うことができるほか、スタッフに性格や特徴を確認することですぐさまその子についての現状を把握できます。

2:ペットショップの譲度犬•譲渡猫を引き取る

ペットショップでは譲渡犬•譲渡猫として里親を募集しているケースがあります。

例えばペットショップQoo&Rikuが行っている里親募集の中には仔犬や仔猫も含まれていることが多いのでチェックする価値はあるでしょう。

また、年齢を問わない場合であればペットショップペッツワンでは地域によって譲渡会を開催しているので、そちらもチェックしておくと良いかもしれません。

ペットショップの売れ残りを引き取るメリット

ペットショップの売れ残りを引き取ることで得られる最大のメリットは安く手に入ることですが、それだけではありません。

主なメリットとしては

  1. 通常よりも安く購入できる
  2. 血統書がついてくる
  3. ワクチン接種済み
  4. 売れ残る犬や猫を減らすことができる

の4つです。ここでは、それぞれのメリットについて簡単に説明します。

1:通常よりも安く購入できる

ペットショップにいる売れ残りの犬や猫は通常販売されている子たちよりも大幅に安く購入することができます。

近年では生体価格は高騰していて犬種等にもよりますが、30万円前後するケースが多いです。

また、犬猫等の動物を飼ってからも飼育費用はかかります。そのため、初期にかかる費用が安く済ませられるのは嬉しいですよね。

【実際に売れ残りの柴犬を購入しました】

余談ですが、私が現在飼育している柴犬もペットショップでの売れ残りです。

売れ残り時は生後5ヶ月でしたが、生体価格は¥50,000でした。

当時は今ほど生体価格は高くはありませんでしたが、それでも15万円越えは珍しくなかったのでとてもお得に手に入れることができましたね。

今現在10歳になりましたが、大きな病気ひとつせず健康に暮らしていますよ。

2:血統書がついてくる

例え売れ残りだとしても、一般的には血統書が発行されている犬種に関してはそのまま血統書がついてきます。

血統書とは、その子犬の血筋を証明するものです。

血統書には、犬種名•登録番号•性別•テン毛色•生年月日•繁殖者所有者名・DNA登録番号やマイクロチップ番号が記載されています。

繁殖したい場合や同犬種の競技会に参加したい場合にはこの血統書が必要になります。また、血統書に記載されている登録番号から子犬の兄弟姉妹を探すこともできるんですよ。

3:ワクチン接種済み

犬や猫は重篤な感染症を防ぐためにワクチンを接種する必要があります。

猫は生後12週齢ごろまでに2回、犬は生後16週齢ごろまでに3回のワクチン接種をしますが、最後のワクチンが終わらないと他の犬や猫と触れ合ったり外を歩いたりすることはできません。(推奨されていない)

そのため、生後2ヶ月ほどの犬や猫を迎えるとワクチン接種が終わるまでは自宅の中でしか放すことができないのですが、売れ残りの犬や猫は既にこのワクチン接種が全て終わっているケースが多いので、迎えてからすぐに外に散歩に出かけたり他の犬と触れ合わせたりすることが可能なのです。

特に多頭飼いの場合には安心して先住犬や先住猫との生活を送ることができます。

4:売れ残る犬や猫を減らすことができる

犬や猫を飼おうとしている人の多くは、月齢の低い仔犬を購入したいと思っているでしょう。

そのため、大きくなった犬や猫よりも生後2ヶ月〜3ヶ月の仔犬はどんどん売れていくなか、売れ残った犬や猫はなかなか家族が決まらない状況になるケースも。

売れ残りの犬や猫を購入し育てることは、そんな状況を断ち切り幸せにすることができます。

ペットショップの売れ残りを引き取るデメリット

ペットショップの売れ残りを引き取ることは数々のメリットがある一方で残念ながらデメリットもあります。

ひとつの命ですから後で後悔することがないようデメリットについても理解しておく必要があるでしょう。

考えられるデメリットとしては、

  1. 社会化期が過ぎているケースが多い
  2. 遺伝性疾患等を抱えているケースがある

上記の2点です。ここでは、それぞれのデメリットにつて簡単に解説します。

1:社会化期が過ぎているケースが多い

ペットショップの売れ残りは、月齢が大きくなっていることが多く社会化期を過ぎてしまっているケースがほとんどでしょう。

犬や猫は生後3ヶ月半頃までに体験したことに対して順応性が高くなると言われています。

この時期を社会化期と呼んでいますが、売れ残りの場合にはこの時期は過ぎていることがほとんど。

本来であれば、この社会化期といわれる生後3ヶ月頃までに兄弟や親犬、また他の犬や人との触れ合いをさせたいところですが、売れ残りの場合には既に過ぎてしまっているため社会化不足になっています。(とはいえ、生後3ヶ月ごろはまだワクチン接種が終わっていないので売れ残りでなかったとしても3ヶ月までに社会化をさせるのは困難なのが現実です…。)

社会化不足は、人と生活をするうえでさまざまな弊害を生み出すきっかけになることがあるので注意しましょう。

しかし、何歳からでも社会化自体は可能です。当然若年のようにスムーズにはいかないこともありますので気長に付き合う覚悟をもつ必要があるでしょう。

2:遺伝性疾患等を抱えているケースがある

売れ残りの場合には遺伝性疾患等を抱えているケースがあります。

特にペットショップでの譲渡犬や譲渡猫は遺伝性疾患や何かしらの身体的障害などがあり店頭にて販売できない子が含まれていることも…。

購入した時は特に症状が出ていなくても、後々トラブルが発生してくる場合も多いです。

ペットショップの売れ残りの犬や猫を迎えるときには、病気を抱えているかも知れないリスクを考えておく必要があるでしょう。

特に遺伝性疾患は犬種によって発症率が高いものもあるので調べておきましょう。

ペットショップで購入した猫が先天性の病気だった(身近な消費者トラブルQ&A)_国民生活センター (kokusen.go.jp)

ペットショップの売れ残りが販売されているサイト3つ

ペットショップの公式HPにて、売れ残りの犬や猫を確認することができます。もちろん大々的に【売れ残り!】と記載されているわけではありません。

しかし、多くのペットショップでは生後4ヶ月を超えてくると段々と生体価格が下がってくる傾向があります。ここでは、数あるペットショップのなかでも代表的な3つを紹介します。

ペットショップQoo&Riku

関東を始め全国各地に店舗展開する大手ペットショップ【Qoo&Riku】

HPを確認したところ、生後5ヶ月程度から生体価格が一気に下がる傾向があり、おおよそ¥50,000程度の価格を付けられている子も多い印象を受けました。

また、Qoo&Rikuでは、生体販売のほかにも譲渡の犬や猫も扱っており生体価格は0で手に入る犬や猫も多いです。

※ただし、Qoo&Rikuの譲渡犬や譲渡猫は遺伝性疾患等の病気を抱えている子が多いという噂があることも事実です。もちろん健康に成長している子もいるでしょうが、Qoo&Rikuの譲渡を利用する際にはしっかり話を聞くようにしましょう。

ペットショップQoo&RikuのHP 

ペットショップわんらぶ

全国に172店舗を展開するペットショップ【わんらぶ】

こちらのペットショップでは、売れ残りの譲渡会はしていませんが、売れ残りの犬や猫は大幅な値下げで販売されています。生体価格¥10,000〜になっていることも。

ペットショップわんらぶのHP

ペットショップコジマ

東京都内を始め全国各地に展開する大手ペットショップコジマ。

こちらでは、生後5ヶ月前後の犬や猫はおおよそ¥80,000ほどで販売されています。

店舗間移動をお願いすることもできますので、遠方の店舗にお目当ての子がいたとしても大丈夫!(別途費用有)

ペットショップのコジマ (pets-kojima.com)

ペットショップの売れ残りを引き取る際の注意点

ペットショップの売れ残りを引き取る際には以下の点に注意しましょう。

  1. 遺伝性疾患や病気の確認をしっかりする
  2. 定期購入等がある場合がある
  3. ワクチン費用等は自己負担になるケースが多い
  4. 生体費用が安くても飼育費用はかかる

これらの注意点を把握しておかないと、後々トラブルになったり後悔してしまう可能性もあります。それでは、詳しくみていきましょう。

1:遺伝性疾患や病気の確認をしっかりする

ペットショップの売れ残りの犬や猫は遺伝性疾患や病気を抱えている可能性があります。

特にQoo&Rikuの譲渡犬や譲渡猫は売り物にならない犬や猫を対象にしている…なんて噂もあるようで、慎重になる必要があるでしょう。

引き取りを決断する前にはスタッフに遺伝性疾患等の有無についてはしっかり確認しておきましょう。

また、遺伝性疾患でなくてもなにかしらの病気にかかったが治療済みのため販売しているケースもあります。

2:ペットショップによっては定期購入等がある場合がある

ペットショップの売れ残りの犬や猫を引き取る場合、生体代を取らない代わりにフードの定期購入が条件になっているケースもあります。

3年から5年間の定期購入の契約が前提となっているため途中で解約したいと思っても解約できないこともあるようです。

中には、ペットショップで契約した定期購入のフードが合わず解約したいけどできないということから、定期購入分のフードは寄付に回し、自分の犬や猫には違うフードを与えているという飼い主もいるようですよ。

特に、譲渡犬や猫の場合には、譲渡の条件が細かく設定されていることがあるのできちんと内容を確認し納得したうえで引き取るようにしましょう。

3:ワクチン費用等は自己負担になるケースが多い

ペットショップで購入する場合は、生体費用のほかにワクチン接種費用等がかかるケースが多いです。

これは売れ残りの犬や猫に限った話ではありません。

生体費用プラスワクチン費用や保険費用、補償費用等がかかってくるので例え生体代がタダだったとしても自己負担はあることを知っておいてください。

4:生体費用が安くても飼育費用はかかる

いくら売れ残りの犬や猫を安く手に入れたとしても、迎え入れてからの飼育費用は通常と同じです。

フード代やケージ代、首輪など、また病院代や毎年のフィラリア予防薬や狂犬病予防注射などは当然かかってきます。

実際には生体価格よりも飼育費用の方が死活問題になるケースが多いのではないでしょうか?

「こんなにお金がかかると思わなかった…」なんて、後悔することがないよう犬や猫を迎える前におおよその飼育費用は調べておきましょう。

まとめ

ペットショップで売れ残りの犬を引き取った男性

今回は、ペットショップの売れ残りを引き取る方法とメリットデメリット、また注意点等を解説しました。

ペットショップの売れ残りを引き取ることはメリットもありますが、病気などのデメリットもあります。

犬や猫の命も人と同様尊いものです。生体価格の安さだけで飛びついてしまうと、後々「こんなはずではなかったのに…」と後悔するケースも。

生体価格の安さは最大の魅力でもありますが、売れ残りの猫や犬に限らず動物を飼うということは、相当な覚悟が必要です。

10年15年生きる動物でもありますので、生涯に渡りお金をかけてお世話をできるかどうか総合的に考えたうえで迎えるようにしましょう。

ペットショップの売れ残りを引き取りたい方はぜひ参考にしてください。

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