猫と仲良くできない犬種は?

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猫も犬も好きな人であれば、一度に両方を飼ってみたいと思うものです。

しかし、異なる動物の共存はできるのか…気になりますよね。残念ながら、全ての犬が猫と仲良くできるわけではありません。

そこで本記事では、猫と仲良くできない犬種を紹介します。

猫と犬は共存できるのか?

そもそも、猫と犬という異なる動物は共存できるのか疑問ですよね。

もちろん、答えはYESです。猫と犬を一緒に飼っている人は実際に多いですし、複数の犬や猫との共存を成功させている人も珍しくありません。

ただし、猫と犬は共存できないわけではありませんが、当然ながら相性というものはあります。

また、犬種によって持っている気質がありますが、猫と仲良くなれそうにない気質だったとしても全ての個体が当てはまるかといったらそれもまた違います。犬種の気質はあくまでも気質。育った環境や飼い主との関わり方などでも性格は微妙に違ってくるので、「合う子もいれば合わない子もいる」のが現実でしょう。

猫と仲良くできない犬種の特徴

猫と仲良くできない犬種の特徴は以下の5つです。

  1. 神経質で警戒心が強い
  2. 独立心旺盛
  3. 狩猟本能が強い
  4. 社会化ができていない
  5. 飼育環境が十分でない

猫と仲良くできるかどうかは、本来持っている気質や生活環境などに大きく左右されることがあります。それでは、詳しく見ていきましょう。

①神経質で警戒心が強い

神経質で警戒心が強い犬は、猫と共存することは難しいでしょう。神経質だと、些細な環境の変化や音、気配にとてもストレスを感じてしまいます。また、自分の生活スタイルやルーティンにこだわりを持っている傾向があり、乱されることに強い拒否反応を見せることも珍しくありません。

さらに、警戒心が強い犬は他の犬や猫に対して攻撃的な一面があります。自分のテリトリーに入ってこられることを嫌い、勝手に入ってくるのを阻止しようとすることも。

そのため、特に先住犬がいるところに新しい猫を迎え入れると、排除しようとして受け入れない可能性が高いでしょう。

②独立心が旺盛

独立心が旺盛な犬は、自分のペースや時間を大切にします。そして、人や動物に依存しすぎない一方で、依存されることも嫌います。猫は気まぐれな性格をしていることが多く、かまって欲しい時にはちょっかいを出したりすることもあるため、独立心旺盛な犬はそんな猫の気まぐれを鬱陶しく感じる可能性が高いでしょう。

そして、独立心が強い犬もまた、気まぐれな一面を持つため猫との相性はあまり良くありません。

③狩猟本能が強い

狩猟本能が強い犬の場合、動くものを獲物と捉え攻撃的になる傾向があります。特に、小動物などを狩ることを目的として飼われていた猟犬はその傾向が強いため注意が必要です。

機敏でよく動き、いたずら好きな猫の特性は、猟犬の本能を刺激してしまう恐れがあり大変危険です。猫が遊びのつもりでも、犬は本気で狩ろうとしてしまうかもしれません。

④社会化ができていない

犬は、生後3週頃〜12週頃になると兄弟や他の犬、色々な人や様々な環境に触れて協調性を養う時期「社会化期」に入ります。 

この時期に社会化が十分にできないと、他の犬や人との関わり方を学べず、攻撃的、神経質など問題を抱えてしまいます。社会化期に失敗した犬は、当然多頭飼いには向いていないため、猫との同居も難しくなるでしょう。

⑤飼育環境が十分でない

「散歩が十分でない・コミュニケーションが取れていない・飼育放棄されている」など、犬の飼育環境が適切でないと、犬に極度のストレスが溜まっていることが考えられ、そのストレスが原因で心も不安定な状態になっている可能性が高いです。

不安定な状態の犬は、攻撃的になることも多く大変危険です。たとえ、穏やかなイメージのある犬種だとしても、飼育環境がひどいとイメージとは全く違う状態になっている可能性もあるので注意が必要です。

猫と仲良くできない犬種とは?

猫と仲良くできない犬種は以下の15犬種です。

  1. パピヨン
  2. チワワ
  3. 柴犬
  4. ジャックラッセルテリア
  5. ミニチュアシュナウザー
  6. ミニチュアピンシャー
  7. ペキニーズ
  8. ピットブル
  9. ポメラニアン
  10. シェットランドシープドッグ
  11. 秋田犬
  12. シーズー
  13. ヨークシャテリア
  14. フレンチブルドッグ
  15. ウェルシュ・コーギー

もちろん、上記に挙げた犬種でもその子自体の性格によっては仲良くできる可能性はあります。しかし、本来の気質的にはトラブルが起きることもあるため注意が必要でしょう。

それではそれぞれの犬種について詳しく見ていきましょう。

①パピヨン

パピヨンは蝶々のような大きい耳が特徴的な犬種です。とても知能が高く賢いことでも有名です。ただ、賢いことが仇となり、きちんとしつけをしていないとわがままになったり、問題行動を起こすなどトラブルになりやすいのもパピヨンの特徴です。 そのうえ、プライドが高く独占欲も強いため、猫に嫉妬し攻撃的になる可能性があります。

パピヨンと猫を同居させたいのであれば、パピヨンのしつけをきちんとすること、そしてパピヨンとコミュニケーションをしっかりとり愛情不足にしないことが大事でしょう。

②チワワ

世界最小の犬種として知られているチワワ。某CMでウルウルと瞳を輝かせる姿が話題となり、一気に人気に火がついた犬種でもあります。

その小さい体から、飼いやすいと思われる人も多いかもしれませんが、実はその姿とは裏腹にチワワはとても勇敢で、ときに攻撃的な一面を出すことも珍しくありません。

飼い主に対しても、気に入らないことがあると本気で噛みつくなどの問題行動も多く、チワワの飼育方法に悩んでいる人も多いです。意外と自分のテリトリーを大切にする犬種ですので、飼い主がきちんとコントロールできていないと猫に対して攻撃的な行動をとる危険があります。

③柴犬

柴犬は均整の取れた体格と綺麗好きの一面が好まれ、海外でも近年人気犬種の上位に入っている犬種です。日本でも、昔から日本人と生活を共にしてきたことから有名なのは言うまでもありません。

しかし、柴犬は日本犬気質の強い犬種のため、神経質で警戒心が強いのが特徴です。そのうえ、独立心も旺盛で自分の世界を大事にするのが柴犬。

そのため、自分の気が乗らない時にちょっかいを出されたり、しつこく構われることを嫌う傾向があります。猫はいたずら好きの性格の子が多いため、特に柴犬とは相性が悪いと言えるでしょう。

柴犬はとても愛情深い犬種ですが、それは自分が認めた主人に対してのみであり、そもそも多頭飼いには向いていない犬種です。猫に限らず他の動物との共存は難しいと言わざるを得ません。ストレス耐性も低く攻撃的な一面を持ち合わせているので、猫に噛みついたり喧嘩になってしまう危険性もあります。

もし、柴犬と猫を同居させたいのであれば、柴犬が落ち着けるスペースを別に作ってあげることです。また、猫よりもあとに柴犬の仔犬を迎えれば同居できる可能性はあります。

④ジャックラッセルテリア

ジャックラッセルテリアは、小さい体ですが筋肉質でとてもエネルギッシュな犬種です。とても運動量が多く、活発なので見ているだけで楽しい気分にさせてくれるでしょう。某アニメ映画の主人公の犬のモデルになったことでも知られており、人気のある犬種です。

とても陽気な性格をしていますが、頑固で負けず嫌いの一面がありきちんとしつけをしていないと手がつけられなくなる危険性があります。また、テリア気質を兼ね備えているため、攻撃的な傾向もあり、猫との同居では飼い主がコントロールしなければトラブルを引き起こす可能性があるでしょう。

⑤ミニチュアシュナウザー

ミニチュアシュナウザーも小さい体とは裏腹にとても活発でエネルギッシュな特徴があります。特に運動不足やコミュニケーション不足になると、噛みつきや無駄吠え、破壊行動などの問題行動を起こす可能性も高く、コントロールが難しい犬種です。

猫との同居をすることで、ストレスが溜まると攻撃的な一面をのぞかせることも考えられるため、注意が必要でしょう。

もし、猫と同居を考えているのであれば、ミニチュアシュナウザーのストレスを溜めないよう、十分な運動をさせてあげましょう。普通の散歩だけでは、運動不足になる可能性があるのでドッグランや庭で思い切り走らせてあげたりするほか、飼い主とボールを投げて遊ぶなどコミュニケーションを図りながら運動させることがおすすめです。

⑥ミニチュアピンシャー

ミニチュアピンシャーは、ドーベルマンのようなスラッとした見た目が人気の犬種です。とても活発で元気があり、その小さくて華奢な体からは想像ができないほどの運動量が必要です。

また、ミニチュアピンシャーは気が強く勇敢な気質を持っており、ときにその気質によって攻撃的になることも珍しくありません。

警戒心も強いため、攻撃的な一面を見せることもあります。特に社会化が上手にできていないと、噛みつきや威嚇などの問題行動を起こしやすいため注意が必要です。

⑦ペキニーズ

鼻ぺちゃが可愛いペキニーズは、とても落ち着いた性格でマイペースです。どっしりとした印象がありますが、実は自立心旺盛で意外と攻撃的な一面も持ち合わせています。

特に、自分のテリトリーを荒らされたり自分のペースを乱されるのは好みません。落ち着きのあるペキニーズにとって、いたずら好きで活発に動く猫との同居は、落ち着かずストレスになる可能性があるでしょう。

⑧ピットブル

ピットブルは闘犬用に作られた犬種で、大変攻撃的な一面を持つことでも知られています。世界でも咬傷事故や死亡事故を起こしていることでも有名な犬種で、「怖い、凶暴」というイメージが強いですよね。

ただ、性格的にはとても従順で愛情深い側面があり、きちんとしつけをしコントロールができていれば、意外と子どもや他の動物との共存も可能です。

しかし、本来ある闘犬気質から、一度キレると手がつけられなかったり、一度噛み付くとそう簡単に離さないことで相手が致命傷を負うことも珍しくなく、極めて危険な犬種として警戒するに越したことはないと言わざるを得ません。

猫との共存は不可能ではありませんが、なるべく避けるのが無難です。

⑨ポメラニアン

ポメラニアンは小さくて可愛い見た目からは想像がつかないほど、とても活発で遊ぶのが大好きな性格をしています。好奇心旺盛で明るいので、いろんな人や動物と仲良くできるでしょう。

一方で、注意深くて警戒したときに吠えやすい一面もありますが、飼い主への忠誠心も持っているので、子犬の頃からしっかりとしつけをしておけば、吠えや問題行動を防止できます。コントロールができなければ猫との同居は難しいでしょう。

⑩シェットランドシープドッグ

シェットランドシープドッグは、通称「シェルティー」とも呼ばれており、大変賢いことで有名な犬種です。飼い主に従順でコントロールしやすいことから、シェルティーが好きな人は多いでしょう。

ただ、シェットランドシープドッグはとても神経質で臆病な気質を持っています。ストレス耐性にとても弱く、体調を崩してしまうこともあります。

穏やかで優しい性格をしていますが、多頭飼いには向いていません。活発で気まぐれの猫との相性もいいとは言えないでしょう。

⑪秋田犬

秋田犬も柴犬同様に日本犬気質の強い犬種です。神経質で独立心が強いため、多頭飼いには基本的には向いていません。

性格的にはとても賢く飼い主に従順ですが、それは飼い主に対してだけです。信頼関係が築けていないと攻撃的になることもあり、猫との共存は難しいものになるでしょう。

特に、秋田犬のほうが猫を受け入れなければ厳しいです。また、たとえ猫と同居できたとしても独立心が旺盛なのでベタベタと仲良くなることは期待できません。

⑫シーズー

シーズーは基本的にとても穏やかですが、怖がりな一面を持っているため身を守るために攻撃的になることがあります。

猫からの執拗ないたずらなどに恐怖心を抱き、犬猿の仲になってしまうことも考えられるでしょう。

恐怖の対象を排除しようとし、噛みついたり吠えたりすることが多くなってしまう危険性もあり、基本的には猫と仲良くなるのは難しいかもしれません。

⑬ヨークシャテリア

ヨークシャテリアは小さくて気品溢れる姿が魅力的なことから人気犬種のひとつにもなっています。

体は小さいですが、活発でエネルギッシュです。

ただ、独立心が強く用心深い一面も。テリトリーに対する意識がとても強く、縄張りを荒らすものには敵対心を抱き攻撃的になる可能性があります。

猫が自由気ままに過ごしていると、テリトリーを守るために噛みついたり吠えたりすることもあるかもしれません。

⑭フレンチブルドッグ

愛嬌のある表情とガッシリとした体格が人気となり、爆発的にブームを起こしたフレンチブルドッグ。愛らしい姿を見るだけで癒される人も多いでしょう。

性格的には穏やかでのんびりしていますが、突然暴れ出してしまったり興奮して手がつけられなくなることもあります。また、縄張り意識は意外と強いので猫を外敵とみなしてしまうと攻撃的になる危険性もあるでしょう。

さらに、フレンチブルドッグは寂しがりやなので飼い主からの愛情不足でも問題行動に繋がりやすくなります。猫と共存することでコミュニケーションがうまく取れなくなると、トラブルに発展する危険性があることは覚えておいてください。

⑮ウェルシュ・コーギー

短足胴長で、大きな耳が特徴的なコーギー。体は肉付きがよく、一見うさぎのような外見がとても可愛く、人気がある犬種です。家庭犬として迎える人も多く、街中でもよく見かける人も多いのではないでしょうか?

とても社交的で元気いっぱいのコーギーは、基本的には他の動物との共存は可能だと考えられます。

ただ、もともと牧羊犬として活躍していたルーツがあるので、猫などのよく動き回る動物がいると、吠えながら追いかけ回したりしてしまい怖がらせてしまう危険性があります。

また、攻撃性や縄張り意識、警戒心も持ち合わせているため、しつけに失敗すると猫を攻撃してしまう恐れもあるでしょう。

猫と犬の同居が失敗する原因と対策

猫と犬の同居が失敗する原因は、主に以下の8つです。

  1. いきなり対面させる
  2. 居住空間をわけない
  3. 愛情がかたよる
  4. 猫の習性と犬の習性を理解していない
  5. 年齢差がありすぎる
  6. 性格がそもそも合わない
  7. しつけができていない
  8. 餌を同じ場所であげる

猫と合わない犬種はもちろんのこと、それ以外の犬でも、同居の始め方や生活の仕方によっては失敗する可能性が高くなります。

①いきなり対面させる

猫と犬を同居させるのであれば、最初が肝心です。いきなり対面させてしまうのは絶対にNG。もちろん、いきなり対面させても問題ないケースもありますが、何も準備もしないまま強行するのは危険です。

どちらか一方が先住でいた場合には、テリトリーにいきなり入ってきた敵と認識し受け入れてもらえない可能性があります。

一度敵と認定してしまうと、関係を修復するのはとても時間がかかり、最悪の場合は修復するのは不可能になることも…。

対策

猫と犬を対面させるときには、突然会わせるのではなく段階を踏んで会わせる必要があります。

まずは新しく迎える一方の匂いがついたタオルなどを先住の子に嗅がせてあげましょう。それを何度も繰り返し、その子の匂いに慣れさせていきます。

その時には、「これから家族になる子の匂いだよ」といった声掛けをしてあげるのも良いでしょう。

匂いに慣れてきたら、いよいよ対面ですが、ここも慎重になる必要があります。

まずは先住がいる家に新しい子を連れて行くのではなく、先住のテリトリーではない外で対面させます。対面させたあとは、一緒に自宅に帰るようにしましょう。

このような対面をさせることで、新しい子に対して必要以上に敵対心を持たなくて済むため、その後の同居が成功しやすくなります。

②居住空間をわけない

対面させたあとはいよいよ同居が始まりますが、居住空間をわけずにフリーにしてしまうのはよくありません。

特に、先住が既に自宅でフリーで過ごしている場合には、家全体が先住のテリトリーになっているため、新しい子を野放しにするのは危険です。

自分のテリトリー内で、うろちょろされたら誰でも気にくわないし、イライラしてストレスがたまってしまいます。ストレスが極限になると、攻撃的になったり問題行動が増えたりしてしまい、同居が失敗する可能性があります。

また、お互いにフリーにしてしまうことで、目が届かない時間に喧嘩になってしまうことも…。一度喧嘩をすると関係が悪化し修復できなくなる危険性もあるので注意しましょう。

対策

猫と犬の居住空間を分けましょう。特に、新しく迎える子の居住空間をケージなどで仕切ってください。

ケージで安全を確保したあとは、先住の子が自由に新しい子の近くに行ったりできるようにしましょう。しばらくは新しい子のケージを気にして落ち着かない日々が続くかもしれませんが、そのうち先住が新しい子の存在に対する違和感が少なくなり納得するときがくるはずです。

新しい子をケージから出すときは、先住の子を先住のケージに入れておきお互いの安全を確保しましょう。徐々に接触する時間を増やしていき、慣れていくのを待ちます。

③愛情がかたよる

猫と犬を飼うことで、飼い主の愛情がかたよってしまいどちらかが愛情不足、コミュニケーション不足になってしまうと、2頭の関係が悪くなる可能性があります。

そもそも多頭飼いは、どんな犬種、猫種であっても難しいもの。どちらかが満たされないと感じていれば、そのストレスを問題行動で発散しようとするでしょう。それだけではなく、一方の子を排除しようと攻撃する危険性もあります。

対策

多頭飼いを成功させるためには、とにかく愛情を同等に与えることです。ただ、先住がいる場合は、愛情は同じように与えても優先順位は先住が一番です。

特に、餌をあげる順番ひとつにしても先住の子を優先してあげましょう。

④猫の習性と犬の習性を理解していない

猫と犬とでは、習性も性格も異なります。例えば、猫は夜行性の動物ですが犬は比較的夜は飼い主と休むことが多いですし、犬種にもよりますが犬は飼い主とのコミュニケーションを大切にしますが、猫は気まぐれで自立心が強く飼い主とベタベタすることに執着がありません。

そのため、猫と犬とで生活のペースを同じようにしようとすると、どうしてもズレが生じてくるでしょう。お互いの生活スタイルに配慮してあげなければ、お互いにストレスが生じて問題行動に繋がりやすくなります。イライラすると攻撃的になりやすくなり、猫と犬の関係が悪化してしまう危険性があるのです。

対策

猫と犬の習性をまずは理解することが大切です。そして、ひとつの部屋で猫と犬をいさせるのではなく、猫部屋と犬部屋のようにお互いが自分のペースを守れる部屋を作るとうまくいくでしょう。

人間でも、生活スタイルの違う人同士が同じ部屋で24時間過ごすのはストレスが溜まりますよね。

習性が元々違う動物を飼育するときにはお互いの習性や特性を理解し生活のしかたを配慮できれば、うまくいく可能性は高まります。

⑤年齢差がありすぎる

猫と犬の年齢差がありすぎるのも同居失敗の原因になります。

年齢が高い子はある程度落ち着いていることが多いですし、自分のペースを既に構築していることが多いです。

一方で、子猫や子犬はやんちゃでかまって欲しい盛り。いつも元気いっぱいでエネルギッシュに動き回ります。

落ち着いた生活をしていたところに、わちゃわちゃとした新入りが毎日いたら、先住にとっては大きなストレスになるのは当然のこと。

子犬や子猫は空気を読むこともまだ学べていないので、先住へのちょっかいも多く自分勝手な行動を取ることも予想されます。

先住はそんな新入りに対してうんざりするだけでなく、うざったい気持ちから攻撃的になってしまうことがあっても不思議ではありません。

対策

極力、年齢差をつけて飼うのはやめましょう。若い年齢であればあるほど適応しやすいので、どちらも子どものうちに一緒に飼ってしまうのが一番手っ取り早いです。

一緒に成長することで、兄弟のようにお互いを刺激しあい、そしてお互いの距離感を学んでいくことができます。遅くても、2歳前後までには同じ環境で育て始めたいところです。

⑥性格がそもそも合わない

猫と犬の同居が失敗する原因の多くは、そもそも性格が合っていないことが考えられるでしょう。特に、神経質で警戒心が高い犬種は、猫に限らず同じ犬同士でも多頭飼いが難しいです。しつけや関わり方次第では、ある程度コントロール可能な場合もありますが、そもそもの気質が合わないと根本的に衝突することも増える可能性が高いでしょう。

仲良くなれないとしても、お互いに適度に距離をとりただの同居人としてなんとなく過ごしていければ良いですが、最悪の場合仲が悪すぎて喧嘩になってしまうこともあるため注意が必要です。

対策

猫と犬の多頭飼いをする場合、一般的に社交的で穏やかな犬種を選ぶと良いでしょう。日本犬は避けて洋犬がおすすめです。

洋犬の中でも、ゴールデンレトリバーやトイプードル、ダックスフンドなどはフレンドリーなので比較的猫を許容してくれうまくいくケースが多いです。

⑦しつけができていない

猫と犬の同居が失敗する原因に、しつけができていないことが考えられます。どんなに賢いと言われている犬種であっても、しつけがきちんとされていなければ賢いがゆえに手がつけられなくなり、同居する猫とも穏やかに暮らせなくなるでしょう。

万が一、噛みついたり威嚇したりしたときに、飼い主がコントロールができなければ制御することもできなくなり、最悪の場合大怪我を伴う喧嘩になってしまうことも。

対策

まずは、しつけをしっかりするのが多頭飼いを成功させる秘訣です。しつけをされていない犬は、飼い主がコントロールすることができないため大変危険です。

一番は、子犬の頃からきちんとしつけをすることですが、何歳からでもしつけ自体はできます。

ただ、素人が闇雲にしつけをするのはおすすめできません。そのため、知識がなくしつけに不安がある人はドッグトレーナーや訓練士の力を借りるなど、プロの意見を聞きながらすすめていきましょう。

犬のトレーニングが成功するかどうかは、飼い主次第なところがあり、飼い主の態度や関わり方が鍵となります。きちんと飼い主が犬のリーダーとなりコントロールすることができれば、ある程度猫との同居も飼い主がうまくいくよう誘導させることができるでしょう。

⑧餌を同じ場所であげる

猫と犬の餌を同じ場所であげると、喧嘩が勃発し関係悪化の原因になります。なんでもないときは普通に暮らすことができている犬と猫でも、食べ物への執着心から本能的に餌を守ろうとして攻撃的になることも考えられます。

それまでの関係が良くても、一度争ったことで関係が修復できずに犬猿の仲になってしまうこともあることを覚えておきましょう。

対策

犬と猫の餌皿は、できるだけ距離を置くようにしましょう。必要であれば、ご飯を食べる場所を分けると不必要な争いを避けることができます。

猫と仲良くできない犬種を飼うことで起こること

猫と仲良くできない犬種を同居させることで、起こることは以下の6つです。

  1. 咬傷事故
  2. 死亡事故
  3. 飼育放棄
  4. 家族が険悪になる
  5. 近隣からの苦情
  6. 健康被害が出る

最悪のケースではどちらかが死亡してしまうことも起こるため、知識なく飼うことがどれほど危険なことか知っておきましょう。それでは、詳しく解説します。

①咬傷事故

猫と仲良くできない犬を無理に飼育してしまうと、喧嘩に発展してしまうこともあります。喧嘩が本気になると、最悪の場合咬傷事故を起こす可能性があるでしょう。

特に神経質な一面がある犬種の場合、突然キレてしまうこともあるため注意が必要です。

②死亡事故

噛みついてしまった場合、怪我で済めばいいですがときに噛みついた場所が致命傷になり死亡してしまう可能性もあります。

また、大型の犬の場合には、少し噛みついただけでも体の小さい猫を死亡させてしまう危険性もあるため注意が必要です。

③飼育放棄

猫と犬が同居できず、問題行動などが見られる場合、飼い主もそれなりのストレスを感じるでしょう。

まだ前向きに考えられるうちはいいですが、だんだんとうまくいかないことに疲弊して、最終的には犬と猫を飼ったことを後悔してしまう可能性も出てきます。

犬と猫のお世話が億劫になり、最悪の場合飼育放棄をしてしまうかもしれません。里親を見つけるならまだいいですが、保健所に連れて行ったり道に捨ててしまうなんてことも起こるかもしれません。

④家族が険悪になる  

犬と猫の同居がうまく行かずに、家族がストレスを溜めると家族間の関係も悪くなるでしょう。

心に余裕がなくなると、イライラしやすくなったり八つ当たりしてしまったりします。

犬や猫は空気を察知する能力も長けていますので、家族間の不仲の雰囲気を感じ取ります。そのことが原因で、犬と猫も心が安定せずますます険悪になってしまうかもしれません。

⑤健康被害が出る

猫と犬の同居が失敗すると、猫たちはストレスを常に感じながら生活をするようになります。特に猫はストレスにとても弱く、環境の変化によって体調を崩してしまう子も多いです。ストレスによって下痢や嘔吐、食欲不振などの症状が出てくる可能性があるほか、最悪のケースではストレスで死んでしまうこともあるのです。

まとめ

本記事では、猫と仲良くできない犬種を紹介しました。人間と同じように、犬や猫にも相性があり、どうしても一緒に暮らせないこともあります。しかし、動物にも性格や気質があるため仕方のないことです。無理に合わない子を同居させるのは、さまざまなトラブルを引き起こす危険性があるのでやめましょう。

猫と犬の多頭飼いをしたいのであれば、仲良くできるか慎重に見極めたうえで始めてください。

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