猫が来なくなる方法

猫が家に寄り付いていて困っている…などと、野良猫や外に出されている飼い猫によるトラブルに頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、猫が来なくなる方法と猫が家に寄り付く理由を紹介します。ほかにも低予算で試せる猫よけグッズにも触れていますのでぜひ参考にしてください。

猫が寄り付くのはなぜ?

そもそも猫が家に寄り付いてしまうのはなぜなのでしょうか?寄り付く理由がわからなければ、対策をしても無意味になってしまうことがあるので、考えられる原因をチェックしてみましょう。

  1. 餌やおやつをもらえた記憶
  2. マーキングを一度したから
  3. 安全な場所だと認識している
  4. 家にメス猫がいて発情している

①餌やおやつをもらえた記憶

一度や二度、猫に餌やおやつをあげてしまった記憶はありませんか?もしあるとすれば、その行動が原因かもしれません。猫などの動物は基本的に食べ物への執着が強く、一度美味しいものをくれた人やその記憶がある場所に何度も足を運ぶ可能性があります。

特に、野良猫の場合は食べ物に飢えていることが考えられますので、狩りをせずにお腹が満たせると学習してしまうことで、繰り返し食べ物をもらいにくる傾向はより強くなるでしょう。

②マーキングを一度したから

猫は、トイレに適した場所を見つけると自分のテリトリーとしてマーキングします。一度マーキングをした場所は、自分の場所なので繰り返し戻ってくる可能性が高くなるのです。何度もマーキングをすることで、よりテリトリーとしての認識は強くなっていくでしょう。

ほかの猫や動物を近づけないよう、住み着いて居座るようになることも…。テリトリーを守ろうと攻撃的になっている恐れもあるため、注意が必要になります。

③安全な場所だと認識している

その家の庭や玄関先が猫にとって安全な場所であると認識されている場合には、身を守るための住処として使っている可能性が高いでしょう。たとえば、雨風がしのげて外敵に見つかりにくい場所は猫にとって安全で居心地が良いです。ウッドデッキの下やガレージ、自転車置き場などがあると、猫が寄ってきやすいと考えられます。

また、意外と盲点なのは子供の屋外用の滑り台などです。猫は少しの隙間があれば潜り込むことも考えられるので、四角となるような場所はすべて可能性として考えておきましょう。

④家にメス猫がいて発情している

家でメスの猫を飼っている場合、その猫を目当てにやってきている可能性があります。たとえば、避妊手術をしていないのであれば、暖かく日照時間が長くなる春頃にメスは発情期を迎えます。発情期を迎えた猫は、大きな声で鳴いたり、尿をあちこちにかけるなどの行動をとるようになり、自分の居場所をオス猫に知らせるようになります。オス猫は単独では発情はせず、発情したメス猫の匂いなどによって発情が誘発されます。そのため、家で飼っているメスの猫が発情していることで、野良猫や近所の外に出ている飼い猫が集まってきている可能性が考えられるでしょう。

猫が来なくなる6つの方法とは?

これらの6つの方法を試すことで、猫を来なくさせることができるかもしれません。

  1. マーキングの匂いを消してしまう
  2. 餌やおやつは絶対に与えない
  3. 猫よけグッズを使って撃退する 
  4. 猫が落ち着かない家造りをして寄り付かせない 
  5. 猫に嫌な記憶を植え付けて警戒させる
  6. 飼い猫の避妊手術をして発情をなくす

寄ってくる理由に対して適切な方法をとることで、効率よく猫を遠ざけることができるでしょう。

①マーキングの匂いを消してしまう

猫が家に来る原因がマーキングだとすれば、マーキングの匂いを消すことがおすすめです。マーキングは自分の住所のようなものなので、その痕跡がなくなれば猫はどこが自分のテリトリーかがわからなくなり、結果的に来なくなる効果が期待できるでしょう。

ただ、猫の尿の匂いは意外と強烈で、何度も何度もマーキングをされている場合には土に匂いが染み付いていることもあり、消すことに苦労するかもしれません。

②餌やおやつは絶対に与えない

猫に一度でもおやつや餌をあげてしまった場合には、もう二度と与えないようにしましょう。野良猫や外飼い猫への餌付けは、自分の家だけでなく近隣の家にとっても迷惑な行為にあたります。記憶を頼りに、最初のうちは何度か寄ってくるかもしれませんが無視をしてしまいましょう。少々可哀想に感じるかもしれませんが、ここに来ても食べ物はもらえないと学習することで、猫は近づかなくなります。

餌やおやつの匂いで、複数の猫が寄り付いてしまうこともあるため徹底して与えないでください。

③猫よけグッズを使って撃退する

理由がわからない場合には、猫よけグッズを使ってみるのもおすすめです。市販でも猫よけグッズは販売されていますので、ひとつずつ試せるものから使ってみると良いでしょう。また、知り合いや友人に猫よけグッズを使っている人がいたら聞いてみるのもいいですし、SNSで猫よけグッズの効果を調べてみるのも良いのではないでしょうか。

④猫が落ち着かない家造りをして寄り付かせない

猫が庭や玄関先を居心地のいい場所として認識している場合には、猫が落ち着かない家造りをするのも良いでしょう。歩くと音がなる砂利を敷いたり、猫のような小さい体にでも反応するセンサーライトをつけたり、また風よけや雨よけになるような場所を極力少なくするのも効果が期待できます。 

⑤猫に嫌な記憶を植え付けて警戒させる

猫に嫌な記憶を植え付けるのも効果が期待できます。具体的には「ここにくると嫌なことが起こる」と学習させるのです。たとえば、猫がきたら大きな音を立てたり、センサーで犬の吠える声を出す機械を置くといったようなことを試してみること。猫はとても警戒心が高い動物ですので、その習性を利用し猫をびっくりさせて警戒させることができればその場所には寄り付かなくなるでしょう。ただ、嫌な記憶を植え付けるといっても虐待行為はいけません。直接猫の体に危害を加えるような方法はNGですので、勘違いしないようにしてくださいね。

⑥飼い猫の避妊手術をして発情をなくす

家にメスの猫がいて避妊手術がまだの場合には、早急に避妊手術をするのが良いでしょう。避妊手術は避妊の目的のほかにも発情期がなくなるためオス猫が寄ってこない、乳がんや卵巣がんなどを予防できるメリットがあります。一般的には生後6ヶ月頃に手術をするのが望ましいですが、避妊手術自体は何歳になってもできます。

しかし乳がんの予防効果は12ヶ月を超えるとほぼ期待できないようなので、できるだけ早く避妊手術は済ませておいたほうが良いでしょう。発情期が訪れることは猫にとってもストレスです。そのストレスを抑えてあげられるほか、望まない妊娠を避けることができるので適齢期を過ぎてしまった場合でもしないよりはしたほうが良いのは言うまでもありません。

低予算で試せる7つの猫よけグッズを紹介

猫を家に来なくさせたいけど、効果がわからないものに高いお金を払うのはちょっと…という人は低予算でもできる猫除けグッズを試してみると良いでしょう。コストがかかっていないことから、効果がなければほかの方法に切り替えることも容易にできるのでおすすめですよ。

  1. 忌避剤
  2. 木酢液 
  3. 超音波センサー
  4. スプリンクラー
  5. 脅しグッズや嫌がるグッズ
  6. ハーブを植える
  7. アルミホイルを置く

100均でも手に入る道具もあるので、ぜひ試してみてください。

①忌避剤 

猫除けの忌避剤を使用することで、猫を寄せ付けない効果が期待できます。猫の苦手な臭いや刺激性の成分で猫を撃退するのです。ただ、効果はずっと続くものではなく、特に雨が降れば効果は薄れてきます。猫が来なくなるまで、使用を続けていきましょう。忌避剤は100均でも手に入れることができるので、簡単に試すことができます。

②木酢液

木酢液を庭に撒くのも効果が期待できるでしょう。基本的な使い方は、マーキングをされた場所に木酢液を巻くことで消臭効果と殺菌効果が期待できます。消臭できることで、尿の匂いが消え猫がテリトリーに戻ってくることを防げるかもしれません。木酢液は、ホームセンターのみならず100均でも購入することができるため手軽に試せるのでおすすめです。ただ、忌避剤と同じく雨が降ったり、日数が立つことで効果が薄れることがあるので猫が来なくなるまで定期的に巻くようにしましょう。

③超音波センサー 

赤外線センサーが猫をキャッチすると、ねこが嫌がる超音波を出して猫を撃退できるグッズもあります。音が出るわけでも、匂いがするわけでもないので、近隣への迷惑になることもなく安心して使えるでしょう。乾電池式で稼働させるタイプのものが一般的です。価格はおおよそ1000円〜で、比較的手が出しやすいと言えるでしょう。

④スプリンクラー

こちらは、赤外線で猫を感知すると水を噴射して猫を撃退するタイプのものです。猫は基本的には水嫌いなので、効果は期待できるはず。水なので猫に害もなく安全です。ただ、スプリンクラーは対象物以外の場所にも散水されてしまうので、玄関先や狭い庭で使用すると近隣の迷惑になる可能性があるので注意してください。濡れて困るようなものはあらかじめほかの場所へ移動させておきましょう。

⑤脅しグッズや嫌がるグッズ

猫の習性を利用した脅しや嫌がるグッズを使用するのもおすすめです。100均にも販売されていて手が出しやすいことから、ダメ元で試してみるのも良いでしょう。100均では、主に置物、トゲトゲシートが購入できます。置物タイプのものは、猫を警戒させて近寄らせない効果が期待できるでしょう。トゲトゲシートは、上向きにトゲトゲがたくさんついているシート状のものですが、入ってほしくない場所に置いておくだけで、猫がそこを踏んで歩くときに痛みを感じることから近寄らなくなる効果が期待できます。

ただ、トゲトゲシートの場合は、置いてある場所のみへの対策なので他の侵入経路があれば容易に入ってきてしまうでしょう。また、トゲトゲシートの上で寝る猫もいることから、猫によっては意味がないことも…。

⑥ハーブを植える

置くタイプの猫除けグッズは物によっては外観を損ねてしまう恐れがあることから、違う方法を試したい場合には、庭に猫が嫌う匂いを発するハーブを植えるのも良いでしょう。

植物であれば、おしゃれに植えることで素敵な庭を保ちながら猫除けができます。

猫よけに期待できるハーブは以下の5つです。

  1. ランタナ
  2. レモングラス
  3. ルー
  4. ローズマリー
  5. 柑橘類

主に、猫は柑橘系の匂いを嫌う傾向があります。また柑橘系の匂いは虫よけにも使われることが多く、庭に植えておくと一石二鳥です。

⑦アルミホイルを置く 

アルミホイルを猫が入ってほしくないエリアに置くのも効果が期待できるようです。アルミホイルのカサカサする音と踏んだ際の感触が猫にとっては不快感を抱くようで、近づかなくなると言われています。アルミホイルであれば、自宅に常備している家庭がほとんどでしょうから今日、明日にでも試すことができそうですね。

ただ、アルミホイルを無造作に置いただけでは、風が強い日には飛んでいってしまう恐れがあります。せっかく設置しても、知らないうちになくなってしまっていたら意味はありません。そのため、アルミホイルが飛ばないように石などで抑えておくと良いでしょう。このときにピーンと張るよりは少しアルミホイルがたるむように設置すると、よりカサカサ音がなりいいかもしれませんね。

デメリットをあげるとすれば、見た目が悪いことと音がうるさくなるかもしれないこと。アルミホイルを置く範囲が広ければ広いほど外観を損ねてしまうかもしれません。また、風でアルミホイルが揺れることで特に夜間の静まり返った時間帯はカサカサ音が響いて近所迷惑に可能性もあるでしょう。

猫が来るのを放置するとどんな実害がある?

猫が来るのを放置していると、以下の7つの害が発生することがあります。

  1. 庭や花壇が荒らされてしまう
  2. 糞尿の匂いで不快(苦情がくる)
  3. 糞尿の場所に虫が大量発生する
  4. 家で飼っているペットに危害が及ぶ可能性がある
  5. 子供に危険が及ぶ可能性がある
  6. 野良猫のたまり場になる
  7. 車や家を傷つけられてしまう

考えられるものをあげてみると、どれも見過ごせないものばかりです。それでは、詳しく見ていきましょう。

①庭や花壇が荒らされてしまう

猫が庭に来るのを放置しておくと、庭や花壇が荒らされてしまう可能性があります。じゃれて遊んだり、掘ってトイレにしたりと、やりたい放題されるかもしれません。大切に育てている植物や花が踏みつけられたり尿をかけられたりしたら、とてもショックを受けますよね。

また、猫が興味を持ちそうな紐やおもちゃが出ていると、勝手に遊んで壊されてしまうことも考えられるでしょう。

②糞尿の匂いで不快(苦情がくる)

猫が庭の一部をトイレにしている場合、何度も繰り返すことで匂いがきつくなり不愉快な思いをすることがあります。最初のうちは気づかない程度だとしても、何回も尿を同じ場所にかければそれだけ臭さが増していきます。

自分の家だけの被害ならまだしも、近隣の住宅が近い場合には苦情が入る可能性も考えられるでしょう。たかが猫の糞尿ですが、それが原因で近隣トラブルに発展しかねません。

人によっては、野良猫などの被害とは知らずにその家の飼い猫に対する管理不足と勘違いしてしまうこともあるので注意が必要です。

③糞尿の場所に虫が大量発生する

糞尿を放置しておくと、その場所に虫が発生する可能性があります。動物の糞を好む糞虫(ふんちゅう)が嗅ぎつけてそこに湧いたり、ウジ虫が湧いてしまうかもしれません。

衛生的によくないほか、虫がうじゃうじゃと発生しているのを見るだけで気持ち悪くて不快な思いをするでしょう。

④家で飼っているペットに危害が及ぶ可能性がある

家で飼っているペット、特に犬や猫を飼っていて庭に出すことがある場合、家にやってきた猫と鉢合わせになり思わぬトラブルが起こることもあります。猫が警戒して逃げてくれればいいですが、なかには攻撃してくる猫もいます。

特に、マーキングをして自分のテリトリーだと認識している場合には攻撃的になってくるのも不思議ではありません。大型犬ならまだしも、小型犬や同じ猫の場合は猫からの攻撃で怪我をしたり最悪は致命傷になってしまうこともあり危険です。

また、猫同士の喧嘩により傷を作ることで、猫白血病や猫エイズに感染してしまう恐れもあるため注意が必要でしょう。一度感染すると、完治させることは難しくなるため感染させないことが大切です。

⑤子供に危険が及ぶ可能性がある

猫が来るのを放置していると、子供がいる家庭では子供が庭で遊んでいるときに猫から危害を加えられる可能性があります。子供は危機回避能力がまだ薄いため、安易に近づいてしまうかもしれません。特に動物が好きな子であれば、疑いなく近づいて触ってしまうのも無理はないでしょう。

飼い猫は人馴れしていることもありますが、野良猫であれば警戒して攻撃的になる恐れもあります。怖い思いをすることで子供が動物嫌いになってしまうこともあるほか、猫に引っ掻かれた傷からばい菌が入り化膿したり最悪は感染症を引き起こすこともあるかもしれません。

⑥野良猫のたまり場になる

猫が来るのを放置していると、猫が居心地の良さから仲間を連れてくる可能性もあります。そのうちに、自宅の庭が猫のたまり場になってしまうこともあるかもしれません。猫が集まると、それだけ糞尿の被害に合う可能性もあるほか、衛生的な問題もあります。一度味をしめると、追い払うのに時間を要することもあるため早めの対処が必要でしょう。

⑦車や家を傷つけられてしまう

猫が家に来るのを放置していると、車や家を傷つけられる恐れがあります。

特に、猫による車への傷の被害はよく聞きますね。車に乗るときに滑ったりすることから、爪の傷が多数つくこともあり車好きにとってはなかなかつらいものになるでしょう。

まとめ

本記事では、猫が来なくなる方法と猫が家により付く理由について解説しました。

猫が家に来るのには、それなりの理由があります。最初はたまたまでも、そのうちにそこの家や庭に目的があって来るようになるので早めの対策をしていきましょう。

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