犬を飼ったことを後悔したことはありますか?
飼い主のなかには、犬を飼うんじゃなかった…と思ってしまう瞬間がある人もいるようです。
せっかく飼った愛犬ですから、本当なら後悔なんてしたくないですよね。
そこで今回は、犬を飼うんじゃなかったと思う瞬間と後悔しないためのポイントを紹介します。
犬を飼うんじゃなかったと思った瞬間7つ
犬を飼うんじゃなかったと思った瞬間は以下の7つです。
- 想像以上にお金がかかったとき
- しつけが難しいとき
- 近所から苦情が出たとき
- 出かけられないとき
- 病気になったとき
- 家族が犬アレルギーだったとき
- 愛犬が亡くなったとき
犬は動物ですので人間の都合通りにはならないことも多く、状況によっては犬との生活が苦痛になることもあるかもしれません。
ただ、犬を飼うんじゃなかったと思う瞬間の多くは人間側の都合です。
それでは、犬を飼うんじゃなかったと思ったそれぞれの瞬間について詳しく解説していきましょう。
1.想像以上にお金がかかったとき
犬も生きている限りお金がかかります。あるペット保険会社の調査によると、犬にかかる年間費用は「35万円」ほどだったようです。また、突発的な病気や怪我をした場合まとまった費用が必要になるケースもあります。
犬が病気や怪我をした場合には相当な費用がかかることが多く、膨大な出費に「飼うんじゃなかった…」と後悔してしまうのでしょう。
準備している場合は良いですが、金銭的に余裕がなく生活することで精一杯であればなおさら犬の治療費等は家計を圧迫することも…。飼わなければこんなことにはならなかった…と思ってしまっても無理はありません。
2.しつけが難しいとき
犬のしつけはそう簡単なことではありません。犬は一度教えたからといってすぐに覚えてくれるものではありません。
また、覚えてくれたとしても忘れないように適度にトレーニングをすることが大切です。
お手や伏せなどの基本的なしつけは比較的早く覚えさせることができたとしても、吠えや噛みつきなどの問題行動のしつけは難しいことも多々あります。
問題行動を起こす状況は飼い主と犬の間に信頼関係や主従関係が適切に築けていない場合が多いのでまずは関係の構築から行う必要があるのです。
壁にぶつかるときもあったり、思うようにスムーズに進まないこともあり、その状況に疲れ果て飼わなければよかった…と思ってしまうのかもしれません。
また、犬種によってもしつけが入りやすい入りにくいというのはあります。
例えば、日本犬は他の洋犬に比べるとしつけが難しい傾向があります。さらに、犬の中で1番賢いと言われているボーダーコリーもしつけ自体は難しいです。
賢すぎる犬種というのは、しつけができる人にとっては飼いやすいですが、しつけが上手にできない人が飼ってしまうと飼い主が犬から下に見られることがあり問題行動が目立ってしまうことも…。
3.近所から苦情が出たとき
吠える声や抜け毛などで近隣の住民から苦情が入ることもあります。
犬を飼っていない人はもちろん、犬を飼っている人でも犬の吠える声は迷惑だと思う人もいます。
近隣からの苦情が入り続けたら、そこに住み続けるのもだんだんと気まずくなってきますよね。
自分の生活に支障をきたしている場合に、こんなことなら「飼わなければ良かった…」と思ってしまうのでしょう。
4.出かけられないとき
犬を飼うと、犬がいなかった時のように時間等を気にせず出かけることはできなくなります。特に丸一日家をあけるようなことは難しくなってくるでしょう。
旅行が好きな人や良く友人の家に泊まりに行くような人は、その度に犬をホテルや病院に預けなくてはなりませんので、金銭的にも負担がかかってきます。
たまに行くくらいなのであれば特に負担にはならないかもしれませんが、頻繁に旅行に行く人には少々煩わしさを感じるかもしれませんね。
5.病気になったとき
犬が病気になると、当然ですが病院代がかかります。薬を何日か飲めば治るような病気ならまだしも、長患いするような大病であれば薬代や病院代、場合によっては手術費用などが必要になり、大きな負担になります。金銭的な負担から「飼わなければ良かった…」と思ってしまうのでしょうね。
また、犬が病気になると飼い主も精神的に苦痛を感じることがあります。
特に、癌などの命にかかわるような病気の場合、苦しむ愛犬を見て胸が苦しくなるのではないでしょうか?
「もしかしたら愛犬を亡くすかもしれない」という不安な気持ちが大きくなることで、「こんなに辛いなら飼わなければよかった」と思ってしまうかもしれません。
6.家族が犬アレルギーだったとき
生まれた子供が犬アレルギーを持っている可能性もあります。
子供が先で犬を後から飼う場合にはトラブルは起こりづらいかもしれませんが、問題は犬を先に飼っていて子供が後から生まれるケースでのトラブルです。
子供が犬アレルギーを持っているかどうかは、お腹の中にいる時にはわかりません。
生まれて成長するにつれ、犬アレルギーを持っていた…なんてこともなきにしもあらず。
このような場合、犬を手放さずに共存するにはかなりの覚悟が必要になります。アレルギーの程度にもよりますが、アレルギーは時としてアナフィラキシーショックという重篤な症状を引き起こすこともあるため、相当な神経を使うことになるでしょう。
部屋を別にしたり、掃除機や換気はこまめにしたり…。精神的にも体力的にもしんどい状況になるのではないでしょうか?
このような状況になった時に「こんなことなら飼わなければ良かった…」と後悔してしまうのでしょう。
7.愛犬が亡くなったとき
犬も命ですからいつかは亡くなる時が来ます。寿命は人間よりも遥かに短くおおよそ10年から15年、犬種によってはもっと短い場合も…。
よほどのことがなければ、飼い主が犬を看取ることになると思いますが、愛犬を亡くすことは想像以上に苦しいことです。
人によっては、こんな辛いのであれば飼わなければ良かった…と後悔してしまう人もいるのでしょう。
私もこれまで3頭の犬を飼ってきて、2頭見送った経験があります。
亡くなる前や亡くなる時、そして居なくなった後は大きな精神的苦痛を味わい、正直「飼わなければ良かった…」という思いがよぎることもありました。
しかし、2頭を見送った後でも私は犬を飼い続けています。亡くなった後は「もう飼わない…」と思うのですが、やっぱり犬との生活は素晴らしいです。
亡くなる辛さもありますが、それ以上に犬がくれた幸せの方が遥かに大きかったのです。今では亡くなった愛犬も、今ともに生活している愛犬もみんな飼ってよかったと思えていますよ。
犬を飼って後悔しないためには?
犬を飼って後悔しないためには以下の7つのポイントをチェックしておきましょう。
- 犬の特性を勉強する
- 犬は先に死ぬことを覚悟する
- プロのしつけ教室を検討する
- 金銭的に余裕があるか確認する
- 近隣などの環境をリサーチする
- 出かけられないこともあることを覚悟する
- 家族計画などをしっかり考える
飼わなければ良かった…と後悔されてしまうのはどんな理由があるにせよ犬にとってはとても悲しいことです。
また、飼い主も後悔してしまうほど追い詰められてしまっているのはとても辛いですよね。
飼い主も犬も悲しい思いをすることが無いようにするためには、事前に心構えをしておくことが重要です。
それでは、後悔しないためのポイントを詳しくみていきましょう。
1.犬の特性を勉強する
犬を飼ったことを後悔してしまわないように、犬の特性を事前に勉強するようにしましょう。
犬という動物のこと、さらには自分が飼おうとしている犬種のことをより知っておくことが大切です。
犬種によって性格も特性も気質も全く異なります。事前に調べて勉強しておくことで、自分が本当にその犬種を飼えるかどうかが見えてくるのではないでしょうか?
また、子供がいる家庭やこれから子供を作る予定がある家庭なら、子供との相性も大切です。
基本的には、日本犬のような警戒心や自立心が強い傾向のある犬種は子供とは相性は良くないので注意が必要です。
2.犬は先に死ぬことを覚悟する
犬はどう頑張っても人間より寿命は遥かに短いです。どんなに健康であっても10年から15年前後でお別れの時を迎えることが多いです。
なかには愛犬の死後、重度のペットロスに陥る人もいます。どんなに覚悟していても、大切な愛犬が亡くなることは精神的にもとても大きな負担になる出来事でしょう。
ただ、先に死んでしまうということを知識として理解しておくだけでも心構えができるかもしれません。飼う前から犬が死ぬことを考えるのは不謹慎だと感じる人もいるでしょうが、死について考えることは不謹慎なことだとは私は思いません。
犬の一生はどのように経過していき、どのように幕を閉じるのかを知っておくのはとても大切です。
3.プロのしつけ教室を検討する
犬を飼ったらまずしつけをしっかりすることを徹底しましょう。
子犬の頃からしつけなんて可哀想…と思う人もいるかもしれませんが、子犬の頃からしつけを開始することがとても大切です。
プロのしつけ教室を利用するとよりスムーズにしつけが進むのではないでしょうか?
飼い主の中には間違ったしつけをしてしまっているケースもあります。間違ったしつけをすると、信頼関係が築けないことで問題行動に繋がる危険も。
しつけ教室は適切なしつけの方法だけでなく犬との関わり方なども指導してくれるので、とてもおすすめですよ。
また、プロのトレーナーさんと繋がっておくことで愛犬との生活で悩みが生じた時に、一人で抱え込まなくていいメリットがあります。
一人で抱えんでしまうと落ち込んだりイライラしたりしてしまいやすくなり、だんだんと精神的にしんどくなってきます。
一人で抱え込まずに誰かに話せる環境を整えておくだけで、飼うんじゃなかった…と後悔することを防げるのではないでしょうか?
ただし、費用がかかるので金銭的な負担が可能かどうか事前にチェックしておきましょう。
4.金銭的に余裕があるか確認する
犬を飼うには、当然ながらお金が必要です。犬を飼うと、毎月の固定費に加え突発的にかかる費用など案外お金はかかるもの。犬種によっても年間費用や生涯費用は異なってきます。
病気になりやすいと言われているレトリバーなどを飼えば、若くても病院にかかることは多く、より費用がかさみます。
一方で日本の気候に合っていて且つ肉体的に丈夫であると言われている日本犬は、病気のリスクはレトリバーなどに比べたらかなり低くなると言えます。
もちろん個体差はありますが、どの犬種を飼うかでもかかる費用は変わってきますので、基本的な飼育費用プラスαで犬にかけられる余分な金銭がある方が好ましいと言えるでしょう。
犬の成長と共に子供が大きくなってくれば、子供の教育費と犬の飼育費用が二重にのしかかってきます。
「お金がないから治療ができない…」や、「犬にお金がかかって生活ができない…」という事態にならないように準備しておきましょう。
5.近隣などの環境をリサーチする
犬は吠えたり毛が抜けたりする動物です。吠えに関しては、しつけをすることである程度コントロールすることはできますが、それでも0にすることはほぼ不可能だと思っておいた方がよいでしょう。
そのため、近隣などで犬に対して不快感をあらわにする人がいないかどうか、またマンションであれば両隣や上の階や下の階に住んでいる人がどのような人なのかを事前にリサーチしておくことで、不要なトラブルを避けられるかもしれません。
特に、集合住宅の場合には慎重になることをおすすめします。
6.出かけられないこともあることを覚悟する
犬を飼うと、好きなように出かけることが困難になってきます。特に、犬がシニアになってくると目が離せなくなるケースが多くなるため、よほどの用事でなければ自宅で介護をする生活になることが多いです。
旅行や出かけることが好きな人は、犬を飼ったことで自由に行動することができなくなる可能性があることを事前に覚悟しておきましょう。
7.家族計画などをしっかり考える
子供が増える可能性があるのであれば、犬を飼うのは待った方が良いかもしれません。
子供が犬アレルギーを持っている場合、せっかく飼った愛犬との生活が困難になってしまうことも…。
そうなってからでは飼い主はもちろんですが、犬にとってもとても可哀想な事態になるのではないでしょうか?
また、環境の変化も犬にとっては大きなストレスになります。家族計画をしっかり考え、大きな環境の変化の可能性があるうちは犬を迎えないという選択をすることも大切です。
まとめ
今回は、犬を飼うんじゃなかったと思う瞬間と後悔しないためのポイントを紹介しました。犬を飼った後と飼う前とでは環境がガラッと変わり、その変化についていけなかったり想像を超えるようなことが起こることもあるでしょう。
そのため、後悔しないように事前に準備しておくことが大切です。ぜひ参考にしてください。
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