老犬介護で殺してしまいそうになったら

老犬介護で殺してしまいそうになったら

犬も人間同様、年を取り衰えていきます。老犬になると多くの犬は介護が必要になりますが、まさに今老犬の介護で苦しい状況に陥っている…なんて人もいるのではないでしょうか?

「殺してしまいたい…。もう解放されたい」なんて、感情が湧き出ることも…。

かつてはあんなに愛していた愛犬のことを、「殺してしまいたい…」なんて思うなんて、とても悲しいですよね。

大切で仕方ないはずなのに、そんな風に思ってしまう自分に嫌気が差しているのでは?

そこで今回は、老犬介護で殺してしまいたいと思ったときの対処法と介護が楽になる方法について解説します。

老犬の介護に不満を感じている方は、一歩踏み出してこの記事を読んでみてください。

老犬介護で殺してしまいそうになったときの対処法

老犬介護で殺してしまいそうになったときの対処法は以下の4つです。

  1. 深呼吸してその場から離れる
  2. 思い出の写真や動画を見て初心に帰る
  3. 家族と協力する
  4. 信頼している人に話す

大切な愛犬だとしても老犬介護はとても過酷です。殺してしまいたい…という負の感情が湧き出るときには相当ストレスが溜まっている状態。まずは自分の置かれた状況を改善する必要があります。

それでは、それぞれの対処法について詳しく解説していきます。

1.深呼吸してその場から離れる

老犬介護に疲れて、「殺してしまいたい」という感情が出てきてしまったときは、相当追い詰められている状況です。きっと、愛する愛犬の介護に全力で向き合っているのではないでしょうか?頑張りすぎて余裕がないのでしょう。

少し、自分の追い詰められた感情を一休みさせてあげてください。

イライラしている場合は、無理せず敢えてその場から離れることをおすすめします。負の感情はとてつもないパワーを持っています。

切り替えよう!と思っても、自分がイライラする環境を前にしていたら、切り替えるどころかどんどん負のパワーに飲み込まれてしまうでしょう。

もやもやした気分を変えるためにも、一度老犬のそばから離れて深呼吸して冷静になってください。

2.思い出の写真や動画を見て初心に帰る

老犬介護に疲れ「殺してしまいたい」と思ったときには、愛犬との思い出の写真や動画を見て初心に帰る努力をしてみてください。

目の前にいる愛犬は、かつてあなたと幸せをともにした大切な家族です。愛犬はいい時も悪い時もあなたに寄り添い励ましてくれていたのではないでしょうか?

そんな健気な愛犬を見て、あなたは愛しく思っていたはずです。その頃の温かい気持ちを思い出してみましょう。

言葉はなくても愛犬の愛情、優しさ、暖かさを感じていたはず。今度はあなたが返す番です。

愛犬はあなたが大好き。初心に帰りクリアな気持ちで愛犬と向き合ってみてください。

3.同居の家族と協力する

老犬介護に疲れて、「殺してしまいたい」と思うときは、あなたに同居している家族がいるのであれば家族全員で協力し合って介護をするようにしましょう。

介護はどう頑張っても一人でできることではありません。

特に、慢性的に睡眠不足になると体力的且つ精神的なダメージがとても大きくなります。さらに、睡眠不足は思考をもマイナスな方向へと変えてしまうこともありとても危険です。

家族と交代し適度に休息をしながら介護をするように工夫しましょう。

4.信頼している人に話す

老犬介護に疲れて、「殺してしまいたい」と思ったときには、今抱えている辛い気持ちを信頼できる人に話してみましょう。

介護の辛さは、物理的に休めないことなどもありますが、辛い気持ちを共感できる人がいない…誰にも話せない…という精神的な辛さもあります。

そのため、誰かに自分の抱えているダークな感情を打ち明けることで気持ちがスッキリして落ち着く可能性も…。

ただし、「犬を殺してしまいたい…」とストレートに言ってしまうと、人によってはびっくりしてしまうこともあるため話し方には注意が必要です。

また、相談する相手を間違えてしまうと逆に辛い気持ちが増す危険性も…。

特に、日頃から人の話や相談に否定的な人や説教をするような人には相談することはやめましょう。あなたの話に耳を傾け、優しく寄り添ってくれるような人を相談役に選んでくださいね。

老犬を重荷に感じていても、家族の一員であることに変わりはありません。

老犬介護は決して楽ではありません。夜泣きの対応や床ずれ防止のための体位変換の他に認知症の犬であれば徘徊などの見守りなど、とても大変なことばかり。

毎日そんな日々を過ごしていたら、疲れ果ててしまい「もう無理…殺してしまいたい…」なんて考えが脳裏に浮かぶこともあるかもしれません。

しかし、どんなに介護が辛くても犬はあなたの家族なのです。

犬を飼い始めたときに、きっとあなたはこう思ったはず。【最後まで可愛がるからね…ずっと大切にするからね】と…。

その気持ちを思い出し、犬の家族としてできる限りを尽くしてあげてください。

老犬の介護は大変ですが、元気で幸せそうな姿を見るとやりがいを感じます。

老犬の介護はとても大変です。時には何もかも投げ出したくなることもあるでしょう。

しかし、介護生活は大変なことばかりでもないはず。

自力でご飯を食べれないのであればスプーンで手助けをしてあげたり、スポイトで水を飲ませてあげたり、またカートなどで外に連れ出してあげたり…きっと愛犬のためにあなたは色んなことをしていると思います。

あなたが手助けをするたびに、老犬も懸命にあなたの想いに応えようとしてくれているのではないでしょうか?

ご飯をむさぼる姿、水を飲み満足そうな顔、外に出たときの気持ちよさそうに風を受ける顔、思う通りに動けない日々の中でも小さな幸せを噛み締めている愛犬を見ていると、辛い介護もやりがいを感じませんか?

「辛い辛い…」ばかりではなく、そんな些細な幸せを老犬との生活の中で見つけてみてはいかがでしょうか?きっと、少しずつ気持ちが明るくなるはずですよ。

老犬の介護を楽にするために、プロのペットシッターを雇ったり、便利な製品に投資するなど、できることはいくつかあります。

老犬の介護を楽にするための主な方法は以下の4つです。

  1. ペットシッターを雇う
  2. 便利な製品に頼る
  3. かかりつけの獣医師に相談する
  4. 老犬ホームなどを検討する 

老犬介護を良い経験、いい日々にするためには、何でもかんでも自分でやろうと抱え込まずに頼れるものには頼ること。

それが老犬介護を無事にやり遂げる秘訣です。それでは、それぞれの方法について詳しく解説します。

1.ペットシッターを雇う

ペットシッターとは、あなたの不在時に代わって犬の世話をしてくれる人のことです。

老犬と生活をしていると、よほどのことがない限り自宅を空けることができないケースが多いです。

また、老犬が心配で出かけられず引きこもっている飼い主もいるのではないでしょうか?仕事を持っている人であっても、仕事に行く以外は自宅で過ごしている人もいるでしょう。

しかし、そのように第三者との交流や外の世界を遮断して生活していると、知らず知らずのうちにストレスが蓄積され気づいたときには自分では対処できないほどの事態になってしまう危険も…。

そうならないためにも、適度に介護から離れ気分転換する時間を作ることをおすすめします。

ペットシッターも店舗によっては老犬の介護をしてくれるところもあります。

ペットシッターを雇うことで一時的にではありますが、気分転換に外出したり、介護から離れることができます。月数回でもきっと気持ちが軽くなるはずですよ。

2.便利な製品に頼る

近年、犬の介護に役に立つグッズが多く販売されています。介護生活を送る中で便利なグッズに頼ることは決して悪いことではありません。

グッズを使うことで、少しでも辛い介護を楽に行っていくことをおすすめします。

例えば、

  • 床ずれ防止のマット
  • スロープなどの足腰の補助
  • 食事補助のクッション
  • 車椅子などの歩行補助
  • ケアグッズ

などなど。

例え、寝たきりになったとしても上記のような介護グッズを上手に使用することで愛犬はより過ごしやすくなります。

また、犬の食事や移動などがスムーズに進むようになれば、飼い主のストレスも多少軽減するのではないでしょうか?

ほかにも、老犬の介護をしたことがある人が身近にいるのであれば、おすすめのグッズや使ってよかったと思うグッズを教えてもらうのも良いでしょう。実際に老犬介護の経験がある人の助言は大変参考になりますよ。

3.かかりつけの獣医師に相談する

かかりつけの獣医師に老犬との過ごし方を相談するのもおすすめです。老犬介護で特に気が滅入るのが夜泣きです。老犬の夜泣きは対処することが難しく、飼い主は深刻な睡眠不足になることも珍しくありません。

しかし、場合によっては獣医師に相談することで睡眠薬を処方してくれることもあるんだとか…。

ある老犬介護をしていた人の話によると、愛犬の夜泣きが酷くて精神的にボロボロになっていたようで獣医師に相談すると睡眠薬を処方されたそう。

睡眠薬に最初は抵抗はあったものの、体力的にも精神的にも限界に来ていた飼い主は飲ませることを決意し、愛犬に睡眠薬を服用させたのです。

睡眠薬を飲ませたところ、それまでは夜中酷かった夜泣きがなくぐっすり朝まで寝てくれたんだとか…。「こんなことなら早く飲ませればよかった…」と、とても喜んでいました。

夜泣きは愛犬にとっても体力を使うものですし、昼夜逆転になり辛いものです。愛犬も飼い主もしっかり夜眠れるようになったことで、飼い主の精神的余裕に繋がりとても楽になったようですよ。

もちろん、睡眠薬は薬ですから抵抗がある人もいるでしょう。また、獣医師によっては否定的なことも…。

ただ、最終手段としてこのような方法もあることを知っておくだけでも救いになるのではないでしょうか?使うかどうかは別として、獣医師に万が一のときには処方してもらえるか確認しておくと良いでしょう。

4.老犬ホームなどを検討する

近年、老犬ホームという施設も増えてきました。老犬ホームは文字通り老犬の世話をしてくれる施設です。

老犬ホームといっても、お泊まりもあればお泊まりはしないで昼間だけ預けることができるデイサービス的なものもあるなど、使い方は多種多様。

費用はかかりますが、プロのスタッフに世話を任せられることから安心できるのではないでしょうか?

また、老犬と常に関わっているプロだからこそ、気になる点や老犬介護のコツ、悩み事を相談できるでしょう。

一人で抱え込まず出来るだけ多くの人と繋がっておくことをおすすめします。

彼らは以前のようにアクティブではないかもしれませんが、あなたの老犬は、あなたを必要とすることを忘れないでください。彼らはまだあなたのすべての愛と注意を払うに値する。

今の愛犬はかつてあなたと日々楽しく元気いっぱいに生活していた愛犬ではないかもしれません。目も見えなくなり、耳も遠くなり、寝てる時間が増えたり歩けなくなったり…。

過去に元気だった愛犬と比べると、それは面影がないほど衰えてしまったでしょう。その姿に見ていられなくなるかもしれません。

しかし、愛犬はあなたのことを信じ必要としています。犬は飼い主に見捨てられてしまうと、生きていくことができません。

犬は飼い犬になった瞬間から、命が尽きる時まで愛される権利があります。あなたに愛される必要があるのです。

最後に、介護は大変で困難な仕事であり、あなたはベストを尽くしていることを忘れないでください。

今回は、老犬介護で殺してしまいたいと思ってしまったときの対処法と老犬介護を楽にする方法について解説しました。

介護はとても大変で辛いことも多いです。しかし、あなたなりに大切な愛犬のことを思い日々介護に取り組んでいるのではないでしょうか?

そもそも、この記事にたどり着いたということは、あなたは老犬に対して「殺してしまいたい」と思っている自分にとても悩んでいるということ。

悩んでいるのは愛犬のことを愛しているからです。特別なことは必要ありません。あなたはもうこれまでもベストを尽くしてきたことを忘れないでください。きっと、愛犬はあなたに溢れんばかりの感謝をしていることでしょう。

どうしても、辛い場合には今回紹介した対処法や楽にする方法を検討してみてください。必ず助けになってくれる人はいますよ。

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