動物病院でロイヤルカナンの試供品などを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
私がこれまでかかりつけにした動物病院3店舗のうち2店舗にはロイヤルカナンが置いてありました。
実際に動物病院で療法食やフードを購入しようとすると、多くはロイヤルカナンを勧められますよね。
- 「ロイヤルカナンってそんなに良いの?」
- 「ロイヤルカナンは他のドッグフードと何が違うの?」
なんて、疑問に思う人も多いのでは?
そもそも、なぜ獣医はロイヤルカナンを勧めるのでしょうか?
今回は、獣医がロイヤルカナンを勧める理由に加え、ロイヤルカナンの口コミやおすすめの人を紹介します。
愛犬のフード選びに悩んでいる人は是非参考にしてくださいね!
獣医がロイヤルカナンを勧める理由とは?
獣医がロイヤルカナンを勧める理由は主に以下の2つです。
- データがしっかりあり信頼できる
- フードの種類が豊富にある
獣医が勧めるには、やはりそれなりの理由があります。特に、データというのは目に見えるもの。医学的にも信頼を置かれているからこそ選ばれているのでしょうね。
それでは、それぞれの理由についてみていきましょう。
1.データがしっかりあり信頼できる
ロイヤルカナンを獣医師が勧めるのは、確かなデータがあるからです。
ロイヤルカナンは、50年以上の製品開発実績があります。
そのため、上質な療法食を作り出すために研究を重ねてきたことで、必然と療法食に対する信頼できるデータを持っているのです。
獣医にしても、このように根拠があるものでないと患者に勧めることはできません。
このことから、ロイヤルカナンは多くの獣医も納得するデータと信頼があることがわかると思います。
3.フードの種類が豊富にある
ロイヤルカナンは、とても種類が豊富にあります。細かく分類されていることから、その犬や猫に合ったフードを選択できるのです。
主に、ロイヤルカナンのフードには、
- 犬種
- 生活環境
- こだわりがある犬
- 特別なケアサポート
- 猫の年齢
- 猫のライフステージ
といった、その子その子が持つ特徴や年齢に合うフードを選ぶことができるため、犬や猫にとっても負担が少ない食事を目指すことができます。
獣医がロイヤルカナンを勧めるのはお金が関係しているって本当なの?
獣医がロイヤルカナンを勧めるのは、マージンがあるから…という説もあります。
どこの動物病院でもロイヤルカナンを勧められたら、飼い主としては「なんか、ロイヤルカナンが売れるとバックマージンがあるからなの?なんだか商売臭がして気になる」と疑いたくもなってしまいますよね。
さらに、ロイヤルカナンの療法食は獣医からしか購入できないことから、このような噂が立ってしまっているのでしょうね。
しかし、この噂を調査してみたところロイヤルカナンが置いてあるからといって、特別お金をもらっているという事実はないようです。
ロイヤルカナンは海外では評判が悪い?最低ランクって本当?
ロイヤルカナンは、日本ではとても良質なドッグフードとして知られていますが、実はアメリカでは最低ランクに位置するフードだということをご存知ですか?
ペット愛好国である欧米では、原材料や成分にリスクのあるロイヤルカナンはそもそもペットのフードとしては評価が低いのは致し方ないかもしれませんね。
欧米での評価が低い具体的な理由としては、
- 肉食よりの雑食である犬、完全肉食である猫には、穀物類の割合が多いフードは負担が大きい
- 添加物が多い
- 質の割に価格が高い
などがあるようです。
日本はまだまだ犬や猫に対する意識はとても遅れています。日本で人気があるフードであっても、ペット先進国が持つ情報や評価を参考にしながら判断すると良いでしょう。
ロイヤルカナンの良い口コミ
ロイヤルカナンの良い口コミを紹介します。
食後にまったり。療法食をロイヤルカナンの腎臓サポートセレクションに変えたら食いつき度がアップ!匂いが好み⁈#秘密結社老犬倶楽部 pic.twitter.com/U04S81lPJr
— のこ (@sansakuchu) September 4, 2020
療法食をロイヤルカナンに変えたところ、フードへの食いつきが一気に良くなったという口コミがありました。食いつきが良いのはとても重要なポイントですよね。特に腎臓ケア療法食は薄味が基本ですから食いつきが悪くなってしまい食べさせるのに苦労するも飼い主も珍しくありません。
しかし、ロイヤルカナンの腎臓サポートセレクションは匂いが好みなのか食いつきは問題なかったようですよ。
やっぱロイヤルカナン食べてるとうんこもいい硬さで毛並みも艶々だねー😻パン君もヒルズダイエットのアレルギーフード食べてるけど毛並みが違うもん!もっと稼げるようになったらみんなロイヤルカナンにしてあげたい🥲 pic.twitter.com/B66pLEBeMt
— すみパン@2022.11.1一般社団法人設立 (@aims2koz) December 21, 2020
ロイヤルカナンを食べているこちらの猫は、明らかに毛艶が良くなったのだとか…。便の調子もとても良くなったようで、腸内環境が整っていることがわかりますね。
毛艶や便は、食事が大きく影響する部分でもありますのでとても参考になりますね。
にゃん子は、今朝からお腹の調子も良く、鼻水もほぼなし。変えてもらった薬効いてる。
— うめぼし。´꒳`ฅ(゚-゚ミэ)Э (@umeo2021) August 8, 2021
あと、ロイヤルカナンの胃腸が敏感な成猫用の餌は下痢猫に効果抜群だなぁ。
ハムちゃん🐹は夜行性だけど、今日来たばかりなのでおやすみなさい。 pic.twitter.com/umXiemrWhK
こちらの猫もロイヤルカナンの胃腸が敏感な成猫用に変えたところ効果が抜群だった模様。下痢は、犬や猫にとっても辛いものです。腹痛を感じていることもあったり、断食を勧められることもあるため下痢の状態を長引かせるのは避けたいですよね。フードで胃腸の環境を整える効果があるのであれば、試してみる価値は大いにありそう。
ロイヤルカナンの悪い口コミ
ロイヤルカナンの悪い口コミを紹介します。
良い口コミもあれば、残念ながら悪い口コミもありました。
しかし、それだけ多くの人が試しているからこその評価数です。むしろ悪い口コミもあるのはそのフードが人気がある証拠でもあります。
それでは悪い口コミをみていきましょう。
ロイヤルカナン食べさせてたけど
— ばーん (@wnvpgMD2zb1Bt9P) May 11, 2022
体臭は臭くなるし
下痢するわで
止めました
やっぱりそういうことか…
ロイヤルカナンを与えたことにより、体臭や下痢がひどくなったという口コミがありました。
もちろん、フードにもその子によって合う合わないはありますが、明らかに調子を崩すのは心配ですよね。
体臭もキツくなったということですので、やはり動物性油脂が多く含まれていることが影響しているのかもしれません。
ロイヤルカナンは添加物が多いからやめた方がいいデス。うんこのニオイが臭すぎる
— ひよ子 (@komenuka666) April 15, 2017
こちらのかたは、ロイヤルカナンの添加物の多さを指摘しています。
ロイヤルカナンに配合されている添加物は、酸化防止剤であるBHAや没食子酸プロピル、どんな動物の油脂かが不明瞭な動物性油脂、乳化剤や保存料などです。
質を長持ちさせたり香り付けなどに使用される添加物ですが、やっぱり添加物は取らない方が体には断然良いです。
おいおい…誰か知らないけどロイヤルカナンとか勧めてる奴おるぞ…猫はどうか知らないけど犬用は油多いしランク的には最悪だぞ
— あさぎ (@27asaGi) February 9, 2017
こちらのかたは、油分の多さとランクが低いことを指摘していますね。
そのとおりで、ロイヤルカナンは動物性油脂が多く含まれています。そのため、ベタベタする…なんて声もあるくらいです。
また、アメリカではランクの低いドッグフードとなっていますから、この口コミも的を得ていることになりますね。
ロイヤルカナンのデメリットとは?
ロイヤルカナンのデメリットは以下の3つです。
- 発がん性物質のBHAが配合されている
- 穀物の割合が多い
- 動物性油脂などが多い
獣医がお勧めするからといって、100%安全で安心か?と言ったらそうではありません。獣医から勧められても、まずは自分の目でしっかりロイヤルカナンを調べることです。
それでは、それぞれのデメリットについて詳しくみていきましょう。
1.発がん性物質のBHAが配合されている
ロイヤルカナンには、BHAという成分が配合されています。BHAとは、フードが酸化するのを防止する【酸化防止剤】の一種です。
酸化防止剤であるBHAは、酸化防止効果はとても高い一方で、発がん性があることが分かっています。
BHAが配合されているフードを食べたからといって、ただちに健康被害が起こるわけではありませんが、食べ続け蓄積されることで将来的にがんを発症してしまうリスクは0ではありません。このような危険な成分は極力避けた方が良いでしょう。
2.穀物の割合が多い
ロイヤルカナンは、原材料に穀物類が多く使用されています。犬や猫は穀物を消化することが苦手な動物。そのため、とうもろこしや米などの穀物が多いフードは基本的に犬や猫の体には合っていません。
穀物が多いかどうかは、フードのパッケージの原材料をみれば簡単に確認することができます。
原材料の欄には、割合の多いものから左から順に記載がされています。すなわち、1番最初に記載されている原材料がそのフードを多く占めているということ。
ほとんどのフードは穀物の割合が多くなっていますが、本当に犬や猫の体を思うのであれば「動物性たんぱく質」である肉や魚が主成分になっているフードを選ぶのがお勧めです。
ただ、動物性たんぱく質が主成分となっているフードは、穀物類が主成分のフードに比べて割高になります。
3.動物性油脂などが多い
ロイヤルカナンは、動物性油脂が多く含まれています。
動物性油脂は、フードのコストを下げるほか、香り付けのために使用されることが多いです。
動物性油脂の匂いは、犬にとってはそそる匂いであり、食いつきが良くなるんだとか…。
しかし、動物性油脂は腐敗しやすいため腐敗を防ぐために酸化防止剤などの配合が必要不可欠になるのです。
また、動物性油脂はどの動物から抽出したものなのかが不明瞭なため、大変危険でもあります。原材料に何が使われているのか表記できないフードは警戒した方が良いでしょう。
ロイヤルカナンはこんな人にお勧め!
ロイヤルカナンをお勧めする人は、以下の4点に当てはまる人です。
- 添加物が含まれていても気にならない
- 原材料に特別こだわりがない
- 人気のフードをあげたい
- 愛犬が特定の疾患をかかえている
ロイヤルカナンにもメリットやデメリットがあります。獣医が勧めるからといって、誰にでも向いているわけではありません。
それでは、詳しくみていきましょう。
1.添加物を含んでいても気にならない
ロイヤルカナンは添加物が多く配合されています。添加物は犬にとっても有害であり、将来的に健康被害に繋がるリスクがあります。
もちろん、必ず健康被害が出るか?と言ったらそうではありませんし、実際のところは病気になったとしてもそれが添加物によるものなのかどうか確定するのは難しいかもしれません。しかし、添加物が犬の体に有害だということは分かっています。
特別、無添加のフードにこだわりがなく、添加物が入っていても気にならない人でないとロイヤルカナンを与えることは難しいでしょう。
2.原材料に特別こだわりがない
ロイヤルカナンは、穀物類が主原料になっているフードが多いです。
そのため、特に、動物性タンパク質を主原料とするフードにこだわりがなければ、ロイヤルカナンでも問題はないでしょう。
しかし、穀物アレルギーを持っている犬にもいますので、その点は注意しながら与えるようにしましょう。
3.人気のフードをあげたい
ロイヤルカナンは日本では大変人気のあるフードです。高いこともあって、憧れを持つ人もいるかもしれません。
原材料や添加物よりも人気のフードを試してみたい!と思う人には良いかもしれませんね。
4.特定の疾患をかかえている
ロイヤルカナンは療法食が充実しています。
- 腎臓サポート
- 腎臓サポート
- 糖コントロール
- 肝臓サポート
- 消化器サポート
などなど、さまざまな疾患に最適な食事管理が可能になっています。
おそらく、獣医から食事療法が必要だと診断されると、ロイヤルカナンの療法食をお勧めされるでしょうから、獣医に従い試してみると良いでしょう。
ただ、療法食は必ずどんな子にも合うわけではなく、下痢や便秘、食いつきの問題などが出てくる可能性もあります。
ロイヤルカナンを試してみてダメそうであれば、臨機応変に他の療法食に変えてもらうなどの対応をお願いするようにしましょう。
まとめ
今回は、獣医がロイヤルカナンを勧める理由とロイヤルカナンの口コミ、そしてデメリットについて詳しく解説しました。
ロイヤルカナンには、メリットも多くありますが一方で当然ながらデメリットも存在します、
メリットを取るのか?デメリットを取るか?は、しっかり自分でロイヤルカナンの情報を調べて確認しながら慎重に決めるようにしましょう。
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