猫を飼うのに向いてる人

A red-haired cat with an open mouth and frightened eyes. The cat is in shock. Cat fright. Copy space. Fear has big eyes.

これから猫を飼いたい…そう思っていても、自分がちゃんと猫を育てられるのか不安を抱いている人もいるのではないでしょうか?

本記事では、猫を飼うのに向いている人の特徴を紹介します。

「こんなはずではなかった…」なんて後悔することのないように、ぜひ参考にしてください。

猫を飼うのに向いている人

猫を飼うのに向いている人の特徴は以下の9つです。

  1. 猫が好きな人
  2. おおらかな人
  3. 経済的に余裕のある人
  4. 生活スタイルが規則正しい人
  5. 観察力が鋭い人
  6. 責任感がある人
  7. 世話好きな人
  8. ペット可物件に住んでいる人
  9. 猫アレルギーがない人

性格だけでなく環境も大きく影響してきます。それでは、詳しく見ていきましょう。

猫が好きな人

猫を飼うのに欠かせないのが、猫好きであることです。いくら猫を飼いたくても猫が好きでなければ飼うことは難しいです。

猫に限らずペットを飼うということは、自分の生活の中でペットに費やす時間が必ず生じることになりますが、そもそも愛情がなければ生活を犠牲にして面倒を見ることはできないでしょう。

一方で、猫が心から好きな人であれば、猫の為に一生懸命お世話をして大切にしてあげられるはず。猫も飼い主の愛情を敏感に感じ取ってくれるのではないでしょうか。

おおらかな人

おおらかな人も猫を飼うのに向いていると言えます。猫はいたずらが好きで気分屋です。

そのため、家の物や壁に傷をつけてしまったり、飼い主の大切にしているものをおもちゃにしてしまったりすることがあります。

猫も犬と同様にしつけである程度行動を矯正することは可能ですが「いたずら好き」や「気分屋」は、猫の特性でもあるので100%抑え込むのは難しいかもしれません。

そのため、ある程度のことは多目に見てあげられるような寛大さがあったほうがいいでしょう。

おおらかな人は気持ちに余裕があるため、予想外の出来事が起きても冷静に対応できるはず。気分がコロコロと変わりやすい猫との生活も穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

経済的に余裕のある人

猫を飼うのであれば、経済的に余裕があったほうが良いでしょう。

猫に限らずペットを飼うと出費が増えます。猫を迎えるための初期費用に加えて、日常的にかかる費用や万が一の怪我や病気の際にかかる費用が準備できなければ猫を飼うことは難しいでしょう。

  • 初期費用…3万円〜7万円程度(ケージやワクチン、去勢手術など)
  • 日常的にかかる費用…最低7千円程度〜(餌、猫砂など)
  • 万が一の怪我や病気…数千円〜数万以上

生涯にわたって健康で病院にかかることが少なくても、年間で最低でも10万円程度かかります。猫の寿命が平均15年と考えると、生涯でかかる費用は最低でも150万円。

万が一の病気や怪我をすればそれ以上かかることは言うまでもありません。一生涯治療が必要な病気の場合には相当な負担になるでしょう。

経済的に余裕がある人であれば、予測不能な出費にも慌てることなく対応できるはずです。現時点で経済的に余裕がない人は、自分も猫も不幸にしないためにも経済的に安定してから飼育することを考えましょう。

生活スタイルが規則正しい人

猫は環境の変化にとても敏感で、ストレスを感じやすい特徴があります。

環境の変化を避けるために動物病院に行く頻度を抑えたり、飼い主が旅行などで家をあける際も2、3日であればホテルには預けずに自宅で過ごさせる飼い主も多いほどです。

そのため、飼い主の生活スタイルが不規則で猫の生活も乱れるリスクがあると、ストレスが増してあらゆる体調不良に繋がる可能性があります。

もちろん多少の生活の変化は仕方ありませんが、大きく生活スタイルが変わることがないようにしたほうが良いでしょう。人間でも環境の変化はストレスになります。猫のように警戒心の高い動物はちょっとしたストレスが命取りになることもあるため注意が必要です。

生活スタイルが安定している人であれば猫も余計なストレスを感じずに済むため、穏やかに暮らすことができるでしょう。

観察力が鋭い人

猫は人間と違って体調の変化や体の痛みを表に出すことはありません。

これは猫に限った話ではなく、動物は外敵に狙われないように自分が弱った姿は極力見せないようにします。特に猫は警戒心が高いので、よりその傾向が強いと言えるでしょう。実際に「猫が死ぬときは姿を消す」と言われているのは有名な話ですよね。

そのため、飼い主であっても猫の体調の変化に気づくのは至難の業。気づいた時には手遅れになっていることも多く、いかに些細な変化に気づくことができるかが肝になってきます。

日頃のコミュニケーションやケアをすることのほかに、観察力の鋭さが必要です。健康なときから細かく観察をしておくことで、ちょっとした違和感に気づけるはず。病気や怪我を早期に発見することは、猫の健康寿命を伸ばすうえでとても大事なことなのです。

責任感がある人

猫を飼うのであれば、責任感があることは大前提です。猫は平均15年ほど生きる動物です。そのため最後まで責任を持って飼育することができないと猫を幸せにすることはできません。

時には自分の生活を犠牲にしなければいけない事態が起こることもあります。

例えば、病気や怪我をした場合は付きっきりでお世話をしたり、年老いたら介護をしたりしなきゃいけないことも。自分のことは後回しにし、猫に尽くす覚悟と責任感があれば猫を幸せにできるはずです。

世話好きな人

猫を飼うのであれば、世話好きでなければなりません。猫は犬のように毎日の散歩は必要ありませんが、当然ながら餌やりやトイレの掃除など一日のうちにやらなければならないことはあります。

年老いていけば体調のケアや通院などさまざまなお世話が必要になってきます。いくら猫が好きでも、お世話が面倒になってしまい最低限のことができない人も珍しくはありません。

とはいえ、自分以外に神経を向けるのは誰にでもできることではなく、ある程度お世話が好きであることは動物を飼ううえでとても重要になるでしょう。

ペット可物件に住んでいる人

当たり前ですが、猫を飼うためにはペット可の物件に住んでいなければなりません。昨今、ペット不可の物件でペットを飼育してしまう人も存在し、最終的に飼えなくなるケースもあるようです。

ペット不可の物件で猫を飼うことは飼い主にとっても、猫にとっても不幸な結末をたどります。他の入居者にも迷惑がかかったり、不必要なトラブルに発展する可能性もあるため、必ずペット可の物件で飼うようにしましょう。

猫アレルギーがない人

猫を飼うのに向いている人は、猫アレルギーがない人です。猫の毛や唾液、フケなどにはアレルゲンが含まれており、アレルギー反応を起こしてしまう人もいます。

アレルギーは重篤になると命の危険も生じるため、注意が必要です。

家族がいる場合には、家族全員が猫アレルギーではない方が良いでしょう。アレルギーがあると、くしゃみや鼻詰まりなどの症状が出ることが多く、酷くなると日常生活に支障が生じます。猫を飼ったことを後悔してしまう可能性も出てくるので、アレルギーの有無は事前に調べておきましょう。

猫を飼うのに向いていない人

猫を飼うのに向いている人がいる一方で、猫を飼うのに向いていない人もいます。

特徴としては以下の4つです。

  1. 綺麗好き
  2. アウトドア派
  3. 猫の飼育を簡単だと思っている
  4. 乳児がいる

向いていない人が飼うと、飼育放棄や虐待に繋がる危険性があります。

綺麗好き

極端な綺麗好きの人は猫を飼うのには向いていません。特に、ケージの中でずっと飼うことができない猫や犬といったペットは飼うべきではないでしょう。

猫は壁に爪を立てることもあるほか、家具から家具へとジャンプしたりすることで物や埃が上から落ちてくることも。また、抜け毛が散乱したりすることもあります。

トイレに関しては、猫は決まった場所にしかしない習性があることからあちこちに撒き散らされる危険性はほぼありませんが、匂いのケアは必須です。

そのため、自分が片付けたり掃除をすれば気がすむ綺麗好きな人ならまだしも、自分以外が汚くすることに対してストレスが溜まりやすい人はペットは最初から飼わない方が良いでしょう。

アウトドア派

家を空ける頻度が高いアウトドア派の人は、ペットを飼うことは避けたほうが良いです。警戒心が高い猫は環境の変化へのストレス耐性がとても弱いです。

そのため、飼い主がせわしなく過ごしている姿は猫にとってストレスになりかねません。

アウトドア派は、自分の時間を犠牲にして自宅にいることが苦痛に感じやすい人も多く、生涯に渡って猫を優先にすることは難しいのではないでしょうか? 

猫を飼ったことを後悔したり、最悪のケースでは飼育放棄をしてしまうなどの危険性も潜んでいるでしょう。

猫の飼育を簡単だと思っている

猫を飼育することを簡単だと思って安易に考えてはいけません。猫は犬と違って散歩に行く必要がないほか、通院の頻度が少なかったり、何より体が小さいことから飼育しやすいと思う人は多いです。

ただ、猫の習性を考えれば決して「楽」だとは言い切れません。

  • 夜行性
  • 警戒心が高い
  • 高いところが好き
  • 爪とぎをする
  • 単独行動を好む

主に、上記のような習性が猫にはあります。これらの習性の大変さを考えてみましょう。

1.夜行性

猫は夜行性なので、昼間よりも夜間に活動的になる習性があります。それも、人間が寝静まる頃に活発になることも多く、猫を飼っている人は「眠れなくて困っている」と不満を抱いていることも珍しくありません。

眠れないことが増えると、寝不足になり日常生活に支障が出てきます。寝不足は頭痛や自律神経の乱れなどの身体的影響だけでなく、ストレスの蓄積や意欲の低下などの精神的にも影響があり大変危険です。

2.警戒心が高い

猫は警戒心が高い動物なので、些細なことに神経質で気難しさがあります。飼い主との信頼関係を構築するのも簡単ではありません。また、神経質がゆえにストレスを溜めやすいため体調を良く崩してしまうことも。

環境の変化に対する耐性が低いため、生活スタイルが頻繁に変わる人や夜勤や日勤を不定期にするような職種についている場合は猫にしてみれば落ち着かない生活になってしまうでしょう。

3.高いところが好き

猫はとても機敏で運動神経がよく、高いところを好む傾向があります。実際に、エアコンの上やカーテンレールの上に乗っているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。

人間よりも高い位置で活発に動き回ることもあるため、毛や埃が上から落ちてくる可能性があります。

ほかにも、犬と違って高いところに大切な物や触られたくない物を置いても猫には一切意味がないこと、飼い主が寝静まった頃高いところからダイブされることもあるようです。

4.爪とぎをする

猫はストレスを軽減させたり、マーキングの意味で爪とぎをすることがあります。猫にとって爪とぎは心身の健康を保つために必要なものですが、爪とぎの場所をきちんと作ってあげていないと家の壁や柱で爪とぎをする危険性も。  

気づいたら家がボロボロ…なんてことにもなり、飼い主にとっても多大なストレスになってしまうでしょう。

5.単独行動を好む

猫は群れで生活はせず、単独行動を好む習性があります。そのため、独立心が高く依存しません。

そのため、飼い主とべったりすることはなく常に構いたいタイプの人にはストレスになるでしょう。

無理に構おうとすると逆に猫にとってストレスになるので、適度な距離感をとれないと猫との生活は難しいです。

乳児がいる

乳児がいる家庭では猫を飼育するのは向かないと言えるでしょう。その理由としては、まず衛生面の問題があります。

特に外に猫を出すことがあると、土や虫を家の中に持ってくるかもしれません。また、猫の習性として、スズメやネズミといった生き物を持って帰ってくることがあります。これは猫の飼い主に対する愛情表現だと言われていますが、衛生的に心配なのは言うまでもありません。生き物をくわえた口で乳児の口元を舐める危険性もあります。

また、猫の引っ掻き傷からばい菌が入り込む可能性も考えられます。健康な成人ならば何でもないばい菌でも、免疫力の弱い乳児にとっては致命的になることも…。

さらには、アレルギーの有無が乳児のうちはまだわからないリスクもあります。大きくなるにつれて重篤な猫アレルギーに気づくこともあるため注意が必要です。

ほかにも乳児に手がかかり猫のお世話が疎かになることもあるかもしれません。

まとめ

今回は、猫を飼うのに向いている人の特徴を解説しました。猫との楽しい生活を送るためには、まずは自分が猫を飼う適性があるかどうかを知る必要があります。

不幸な猫を増やさないためにも、安易に飼育することだけはやめましょう。

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