ペットロス症候群チェックリスト

ペット

ペットロス症候群はどのような症状が出てくるのでしょうか。自分や家族、友人がペットロスになっていないか心配になっている人もいるかもしれませんね。

そこで本記事では、ペットロス症候群のチェックリストと対処法、ペットロスの予防法を解説します。

  1. ペットロス症候群とは?
  2. ペットロス症候群のチェックリスト
    1. ①突然涙が出てくる
      1. 突然涙が出てくるときの対処法
    2. ②眠れない、寝付きが悪い
      1. 眠れないときの対処法
    3. ③やる気が起きない
      1. やる気がおきないときの対処法
    4. ④食欲不振
      1. 食べられないときの対処法
    5. ⑤過食してしまう
      1. 過食してしまうときの対処法
    6. ⑥落ち込みがひどい
      1. 落ち込みがひどいときの対処法
    7. ⑦孤独感を抱いてしまう
      1. 孤独感を抱いてしまうときの対処法
    8. ⑧喜びや楽しい感情が薄くなる
      1. 勧請が薄くなったときの対処法
    9. ⑨自責の念が強くなる
      1. 自責の念が強いときの対処法
    10. ⑩興味の喪失
      1. 興味が失われたときの対処法
    11. ⑪疲労感が抜けず体がだるい
      1. 疲労感が強く体がだるいときの対処法
    12. ⑫ペットのところに行きたいと願ってしまう
      1. ペットのところにいきたくなるときの対処法
    13. ⑬他のペットを見ると悲しくなる又は怒りを感じる
      1. 他のペットをみるとつらいときの対処法
    14. ⑭家族や友人と距離を置いている
      1. 家族や友人と距離を置きたいときの対処法
  3. ペットロス症候群の対策
    1. ①感情を吐き出す
    2. ②ペットとの思い出に浸る
    3. ③ペットの話を誰かとする
    4. ④ペットの祭壇を作る
    5. ⑤時間が経過するのを待つ
    6. ⑥趣味や仕事に打ち込む
    7. ⑦運動をしてリフレッシュする
    8. ⑧ボランティア活動をする
    9. ⑨新しいペットを迎える 
    10. ⑩専門家に頼る
  4. ペットロス症候群になりやすい人
    1. ①責任感が強い
    2. ②感受性が豊かで共感力が高い
    3. ③ペット中心の生活をしていた
    4. ④初めてペットを亡くした
  5. ペットロス症候群を予防するには?
    1. ①生前、できる限りのことをする
    2. ②いつかは別れが来ることを覚悟しておく
    3. ③ペットに依存しすぎない
  6. ペットロス症候群の人への正しい関わり方
    1. ①否定しない
    2. ②絶対に責めない
    3. ③そっと見守る
    4. ④無理に新しいことを勧めない
    5. ⑤適度に気にかけてあげる
  7. まとめ

ペットロス症候群とは?

ペットロス症候群とは、ペットを亡くしたことで生じる心身の不調を言います。

ペットブームによって、近年ペットを飼育している人はとても多いです。それによって、ペットロス症候群に陥ってしまう人も増加していると言われています。

通常、ペットを亡くしたら精神的に落ち込むことは誰でもあるものですが、なかにはペットロスが重症化し日常生活に支障が出てしまう人も少なくはありません。

昔に比べてペットに対するイメージや飼育の仕方は変わっており、ペットも家族の一員と考えることが一般的になってきた一方で、その家族がいなくなる喪失感や絶望感は深刻な事態を招く恐れもあり、一概にペットロスと言っても甘く見てはいけないことは確かです。

ペットロスによって生活が一変してしまう前に、適切な診断と治療が必要になるでしょう。

ペットロス症候群のチェックリスト

ペットロス症候群になっているかどうかは以下のチェックリストで確認ができます。

チェックした数が多くなればなるほど深刻なペットロス症候群になっていると言えるでしょう。

  • □突然涙が出てくる
  • □眠れない、寝付きが悪い
  • □やる気が起きない
  • □食欲不振
  • □過食してしまう
  • □落ち込みがひどい
  • □孤独感を抱いてしまう
  • □喜びや楽しい感情が薄くなる
  • □自責の念が強くなる
  • □興味の喪失
  • □疲労感が抜けず体がだるい
  • □ペットのところに行きたいと願ってしまう
  • □他のペットを見ると悲しくなる又は怒りを感じる
  • □家族や友人と距離を置いている

それぞれの症状について、詳しく解説します。

①突然涙が出てくる

ふとした時に急に涙が出てくることがあります。泣かないように我慢をしてもとめどなく溢れ出てしまうのがこの症状の特徴です。

職場や友人との食事中など、理性では「泣いてはいけない場所」と理解していても感情が抑えられなくなってしまうでしょう。

突然涙が出てくるときの対処法

感情に任せて泣いてしまうのは周囲の人からみたらびっくりされてしまうかもしれませんが、我慢することはよくありません。

可能であれば、落ち着くまで休職したり友人の理解を求めると気持ちが楽になります。

②眠れない、寝付きが悪い

寝ようとしてもなかなか眠れなかったり、朝まで全く眠れなくなったりします。ただ眠れないだけではなく、後悔や自責の念が頭から離れずに頭は休まらない状態です。

眠れないときの対処法

考えないようにするのは無理かもしれません。考えないようにして寝ようとすればするほど眠れなくなるほか、眠れないことに焦りを感じて悪循環に陥ります。そのため、無理に寝ようとせずに暖かい飲み物を飲んで一息つくのも良いでしょう。

ほかには、例え眠れなくても横になってゆっくりするだけでも良いです。

③やる気が起きない

お風呂やトイレ、歯磨きなど日常的に当たり前にしてきたことができなくなってしまいます。やろうと思ってもエネルギーがなく動けないのです。

やらなければいけないことはわかっていても、意欲がわかずにボーっとしてしまうことも少なくありません。

やる気がおきないときの対処法

やる気が起きないときには無理にやろうとせずに家族や友人など、頼れる人にお願いしましょう。例えば、家事などは配偶者に理解をしてもらったり、ご両親や義理の両親に代わってもらったりしてください。

また、歯磨きやお風呂は最悪できなくても問題はありません。やる気が戻ってくるまでは焦らないことです。

④食欲不振

お腹が空いていてもご飯が喉を通らなかったり、そもそもお腹が全く減らずに食べられなくなります。ペットロスで食欲不振になると、激ヤセする可能性も。一ヶ月で10キロ前後痩せてしまうことも珍しくありません。

食べられないときの対処法

食べられないときに無理に食べようとするのはおすすめできません。とはいえ、全く食べないのは体に良いとは言えないでしょう。人によっては、固形物ではなくスープなどの食べ物であれば食べられることも。

また、重湯や雑炊なども水分が多いため喉を通るかもしれません。食べられそうなもの、飲めそうなもので栄養を少しでもとってみましょう。

⑤過食してしまう

ストレスや不安、悲しい気持ちを消そうとして過食に走ってしまうこともあります。食べているときは嫌なことを忘れられるため、常に食べ物を手にしてしまうのです。

ただ、過食したあと後悔や自責の念に駆られてしまい余計に辛い状況になることもあります。

過食してしまうときの対処法

食べて落ち着くのであれば、無理にやめようとせず食べても良いでしょう。ただ食べ過ぎは体に悪いのも事実です。

そのため、食べるものには注意したほうが良さそうです。例えば、食べたくなったら野菜などを極力とるようにし、塩分や糖分を必要以上に取らないようにしましょう。

⑥落ち込みがひどい

憂鬱感が酷くなることがあります。気分が晴れずに胸辺りがズーンっと重い感じが続くことがあります。この憂鬱感は気分転換をしてもなかなか晴れないでしょう。

落ち込みがひどいときの対処法

憂鬱感は取ろうと思っても都合よく取れるものではありません。むしろ憂鬱感が強い間は、気分転換や楽しいことを無理にしようとせずにゆっくりするのが良いでしょう。

⑦孤独感を抱いてしまう

自分ひとりが取り残された気分になってしまい、孤独感を抱いてしまうことがあります。何をしていてもどこにいても自分だけが不幸な気がして、そして誰からも理解してもらえないような気がしてしまうでしょう。

孤独感を抱いてしまうときの対処法

孤独感が強いときには、ひとりでいないようにしたほうが良いでしょう。家族や友人と一緒にいてもらい「ひとりじゃない」ことを感じられるようにしてください。

⑧喜びや楽しい感情が薄くなる

テレビを見ても面白いことをしても、なにも楽しいと思えなくなります。特に喜怒哀楽の喜と楽の感情が薄くなってしまうでしょう。そのため、うまく笑えなくなり無表情なことも多くなります。

勧請が薄くなったときの対処法

無理に笑おうとしたり、楽しもうとしたりする必要はありません。無理にしようとすると、楽しめないことに自己嫌悪を抱いてしまう危険性があります。誰かと会う必要がある場合には、今笑える状態ではないことを事前に伝えておくのも良いでしょう。

⑨自責の念が強くなる

ペットが病死や突発的な事故により亡くなってしまった場合やペットとの生活に後悔がある場合には、ペットの死が自分のせいだと自分を責めてしまうことがあります。

例え自分に全く非がなくても、一度自責の念を抱き始めるとなかなか取り除くことができず長期間苦しむことも…。

自責の念が強いときの対処法

ペットの死は自分のせいではないことを理解しましょう。虐待などによる死以外は飼い主に責任はありません。特に病気や老衰による死は自然なことです。自分を責めすぎないようにしましょう。

⑩興味の喪失

それまで興味があったことやものに、全く興味がなくなってしまうことがあります。ときにそれは、自分の家族や子供に対しての関心もなくなってしまうほど…。

自分がなにが好きだったのかもわからなくなり、無気力になることもあります。

興味が失われたときの対処法

自然と自分が興味を持てるものが出てくるまで待ちましょう。何も考えずにボーっとすることも大切です。ペットロス症候群から立ち直ればだんだんと物事への興味も戻ってきます。

⑪疲労感が抜けず体がだるい

疲労感が抜けずに体がだるく重くなることがあります。ペットロス症候群が酷くなると、そのだるさや疲労感は5分と座っていることさえできなくなるほどになることも。

動けなくなることから寝たきりになってしまうのも珍しくありません。

疲労感が強く体がだるいときの対処法

疲労感が強い間は無理に動くことはしないようにしましょう。疲労感やだるさは脳のエネルギー不足により生じている可能性もあるため、ゆっくり休むことが大切です。

エネルギーが戻ってくれば、だんだんと疲労感もなくなり動けるようになっています。

⑫ペットのところに行きたいと願ってしまう

ペットがいない現実が絶えられなくて、ペットのいるところへ行きたいと願うようになってしまうことがあります。実際に行動に移そうとしたり移してしまう人もいるので大変危険な症状です。

ペットのところにいきたくなるときの対処法

ひとりでいないようにしましょう。理性では止められなくなってしまう危険性があるので、第三者の目が届く場所で過ごすことをおすすめします。 家族が仕事でそばにいられない場合は、連絡はすぐにとれるようにしましょう。

⑬他のペットを見ると悲しくなる又は怒りを感じる

街で他のペットやテレビでペットを見ると、より強い悲しみを感じたり、幸せそうにしているそのペットや飼い主に対して怒りにも似た感情を抱いてしまうことがあります。

その背景には、「なんでうちの子がこんな目に…」や「どうして私だけが…」など、被害者意識が強くなり、自分を不幸にしているのは周りだという間違った認識があるからでしょう。

もちろん、ペットの死は誰のせいでもありませんし、誰かが責められるべきものでもありません。

しかし、ペットへの愛情が深すぎることから、誰かのせいにして現実から目を背けることでしか自分の心身のバランスを保てなくなっているのです。

他のペットをみるとつらいときの対処法

自分と他者の幸せは=ではないことを理解しましょう。もちろん怒りや悲しみを感じてしまう気持ちには蓋をしてはいけませんが、誰かを責めたとしても本当の意味で救われることはないでしょう。

それよりも、ペットの幸せを願ったり実際にボランティアなどの活動に参加したり、ペットに向けていた愛情を他のペットに向けたほうが幸せな気持ちになるはずです。

⑭家族や友人と距離を置いている

ペットロス症候群になると、家族や友人と連絡をとったり会ったりすることがとても苦痛になることがあります。

この背景には、自分はどうせ理解されないという絶望と、話したり会ったりすることが億劫という意欲低下が要因にあると考えられます。

家族や友人と距離を置きたいときの対処法

気持ちが落ちているときに誰とも会いたくなくなるのは、健全な反応でしょう。誰でも気分が乗らないことはありますし、それも大切なペットを亡くしたあとならその傾向がより強くなるのは自然なことです。

無視や誘いを断ることに罪悪感を抱くこともあるかもしれませんが、罪悪感を抱きすぎると自責の念が強くなり悪循環です。

会いたくない、連絡取りたくないと思う間は無理に会ったり連絡を取る必要はありません。自分の気持ちを最優先に行動しましょう。

元気になったら経緯を説明すれば大丈夫。大切な友達、家族なのであれば理解し寄り添ってくれるでしょう。

ペットロス症候群の対策

ペットロス症候群を乗り越えるには、以下の方法がおすすめです。

  1. 感情を吐き出す
  2. ペットとの思い出に浸る 
  3. ペットの話を誰かとする
  4. ペットの祭壇を作る
  5. 時間が経過するのを待つ
  6. 趣味や仕事に打ち込む
  7. 運動をしてリフレッシュする
  8. ボランティア活動をする
  9. 新しいペットを迎える
  10. 専門家に頼る

ペットロスは放置すればするほど重症化する危険性があるので対策方法を覚えておきましょう。

①感情を吐き出す

感情を押し殺して元気なフリをする必要はありません。大人になると悲しみやつらい気持ちを吐き出すことがだんだんと難しくなってきます。しかし、ペットロスを克服するためには現実と向き合い自分の感情を受け入れることが必要です。

ペットを亡くして悲しみに暮れることは自然なこと。悲しいときは思いきり泣いて、自分の中にあるつらい気持ちを吐き出しましょう。

泣くことでストレス値がさがり、一時的にでも気持ちがすっきりするはずです。何度も何度も繰り返すことで、ペットの死を受け入れ前に進めるようになっていくでしょう。

②ペットとの思い出に浸る

ペットとの思い出に浸るのもペットロスを克服するのに大切なことです。

早く忘れるためにリードや餌のお皿、着ていた洋服、好きだったおもちゃなど、ペットが使っていたものを処分してしまう人もいるかもしれませんが、その行動はペットロスを長引かせる要因になります。

思い出を早々に処分する行動には、ペットがいたことを消し去りたいという気持ちが隠されている場合があり、その行動は自分の本当の気持ちに蓋をすることです。そのため、むしろペットロスを長引かせることにも繋がってしまうのです。

最初は見るのも辛いかもしれませんが、いつでも思い出のものに触れられることは、気持ちを落ち着かせ安心させます。

③ペットの話を誰かとする

ペットの話ができる人と思う存分ペットとの思い出話をしましょう。家族や友人、もしくはSNSで同じ境遇の人と思い出話を共有するのも良いでしょう。悲しむことも大事ですが、楽しかった思い出やペットの可愛かったところを話して明るい気持ちになるのもとても大切です。

ペットが亡くなると、多くの人は塞ぎ込みネガティブな感情に支配されてしまいます。しかし、ペットとの思い出には楽しかったこと嬉しかったこともたくさんあったはず。ずっと悲しみに暮れるだけではなく、たまにはポジティブな話題で自分の気持ちを向上させてみましょう。

④ペットの祭壇を作る

ペットが亡くなった後、ペットの祭壇を作るのもおすすめです。部屋に亡きペットのコーナーを作ることで、姿は見えなくても一緒にいるような暖かい気持ちになれるはずです。

ペットの写真やペットの思い出の品を飾って特別な場所にしましょう。

特にペットを亡くした喪失感が強い人は、祭壇を飾って話しかけたりお世話をすることで、ポッカリと空いた穴が埋まっていくはずです。

⑤時間が経過するのを待つ

ペットロスを乗り越えるためには、時間が経過するのを待つことも有効です。愛するペットを亡くした悲しみはすぐに癒えるものではありません。

ペットと過ごした長い年月を考えたら、時間がかかるのは言うまでもありません。最初は、何をしていても、ペットを思い出すだけでも涙が溢れ出る毎日を送ることになるかもしれませんが、時間が経つにつれてその気持ちには変化が起こってくるはず。

だんだんと涙することが減っていき、気づいたら幸せな気持ちでペットを思い出せるようになっていきます。焦らずに自分のペースでゆっくり立ち直っていきましょう。

⑥趣味や仕事に打ち込む

嫌なこと、悲しいことを忘れるために趣味や仕事に打ち込むのもひとつの手です。人によっては忙しくしている方が気が紛れて立ち直りが早いこともあります。

特に、趣味や仕事に一生懸命になり会社からの評価があがったり、スキルアップできれば自分に自信がついて前向きな気持ちになれるかも。ペットの死を頑張る原動力することで、ペットロス症候群から抜け出せるかもしれません。

ただ、無理は禁物。頑張るのもいいですが適度に休むことも忘れないでください。働きすぎで心身のバランスが崩れて、返ってペットロスが長引く危険性もあるため注意しましょう。

⑦運動をしてリフレッシュする

運動で汗を流してリフレッシュするのも良いかもしれません。特に、運動をすることが好きな人の場合、体を動かすことでストレスが発散でき心身ともに良い影響を与えるのではないでしょうか。

また、運動によって幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」や「ドーパミン」が放出されることで、幸福感に包まれストレスが軽減されることがわかっています。

激しい運動でなくても、近所を散歩する、ストレッチするなど簡単なものでも大丈夫。できることから始めてみましょう。

⑧ボランティア活動をする

保護活動などボランティア活動に参加するのもおすすめです。自分が動物のためになっていると思えるだけで、つらい気持ちが和らぐかもしれません。

また、ペットロスによってまだ新しい動物が飼う気になれなかったとしても、ボランティアを通して動物のぬくもりに触れられ癒やされるのではないでしょうか。

動物と関わることがまだ辛いのであれば、動物関係以外のボランティアでも良いでしょう。ペットロスで苦しんでいる人は、自分の大切な家族を失ったことで自分の存在意義がわからなくなってしまっていることも。そのため、ボランティアを通して自分は周囲から必要とされている人間だと思えると、だんだんと自信がついてペットロスから抜け出すきっかけになるはずです。

⑨新しいペットを迎える 

ペットロスが辛いのであれば、新しいペットを迎えるのもおすすめです。

ペットがいなくなった生活は、飼い主にとってそれまでの当たり前がなくなってしまった状況。ポッカリと穴があいて何も手につかなくなってしまうということもあります。

新しいペットを迎えてペットに触れたりお世話をすることで、だんだんと心の穴が塞がっていくのではないでしょうか。

ペットを亡くした後ですぐに新しいペットを迎えることに罪悪感を抱く人や、「前のペットが可哀想」と心無い言葉をかけてくる人もいるかもしれませんが、新しいペットを迎えることは悪いことではありません。

また新たに命を大切にすることは、とても素晴らしいことなのですよ。きっと亡きペットも、飼い主が悲しんでいる姿よりも日々を笑顔で幸せに過ごしている方が安心するはずです。

⑩専門家に頼る

ペットロスが深刻化し自分ではどうにもならない場合には、専門家のカウンセリングや心療内科を頼るのも良いでしょう。

ペットロスは健全な反応ですが、その症状が酷くなったり長引いたりすると、ときにうつ病にまで発展してしまうことがあります。うつ病を発症してしまうと、回復するのにも時間がよりかかってしまうので早めの対処が必要です。

また、酷いペットロスが長引けば「後追い」を選択してしまうほど追い詰められてしまう危険性もあります。心のデリケートな問題は、家族などの近しい人よりも他人の方が自分の気持ちを話しやすい人もいるでしょう。プロのカウンセラーは聞くプロなのできっと心に寄り添ってくれるでしょう。

必要であれば、精神科医や心療内科医の診察を受けつらい症状に対して服薬治療をする場合も。自分一人で抱え込まずに、周りを頼ってペットロスから抜け出しましょう。

ペットロス症候群になりやすい人

ペットを亡くした悲しみや辛さは誰であっても感じるものですが、深刻なペットロス症候群りやすい人には以下の特徴があります。

  1. 責任感が強い
  2. 感受性が豊かで共感力が高い
  3. ペット中心の生活をしていた
  4. 初めてペットを亡くした

それでは、それぞれの特徴について見ていきましょう。

①責任感が強い

責任感が強い人はペットの死を自分のせいだと思ってしまう傾向があります。

自分がもっとしっかりしていれば…、自分にもっと何かできたのではないか?など、自分の中に非がないかを探してしまうのです。

また、責任感が強い人は人に弱音を吐くことができません。人に迷惑をかけてはいけないと思っているので、自分の感情を人と共有することに抵抗があるのでしょうね。

うまく気持ちを吐き出すことができないので、ストレスが自分の中にどんどん溜まっていき疲労感や落ち込みの症状がより強く出てしまう危険性があります。

②感受性が豊かで共感力が高い

感受性が豊かな人は、目の前に起こったできごとに対して心が影響を受けやすいです。それはときに過剰すぎるほどの反応を示してしまうこともあります。ペットの死に大きなショックを受け立ち直れなくなる危険性があるでしょう。

また、感受性が豊かすぎるとペットの気持ちに共感しすぎてしまい「辛かったのではないか?痛かったのではないか?」とつらい気持ちに自分もなってしまいがちになります。

③ペット中心の生活をしていた

仕事や趣味よりもペットとの生活を優先していた人は、ペットの存在が大きいため亡くしたときの喪失感も自然と大きくなります。

お世話をしていた時間にすることがなくなってしまうことで、これからどう生きていけばいいのかわからなくなってしまったりするでしょう。

④初めてペットを亡くした

初めてペットを亡くしたとすれば、その絶望感と悲しみはとても大きくなります。

もちろん、何度経験してもペットの死は辛いものですが、何度か経験していくうちにペットといつかお別れがくること、そして辛くても立ち直ることができることを身をもってわかっいるため、深刻なペットロスにはなりにくくなります。

しかし、初めてのペットだと、頭ではいつかは別れが来るとわかっていても、現実感がなく受け入れるのに時間がかかります。

ペットロス症候群を予防するには?

ペットとの生活の仕方次第では、深刻なペットロスを未然に防ぐことができるかもしれません。

以下の3つのことを意識して生活をしてみてください。

  1. 生前、できる限りのことをする
  2. いつかは別れが来ることを覚悟しておく
  3. ペットに依存しすぎない

それではそれぞれ詳しく解説します。

①生前、できる限りのことをする

ペットが生きているうちにできる限りのことをしましょう。ペットロスに陥る人は「もっと可愛がってあげれば良かった」などの後悔の念が強い傾向があります。

そのため、お世話やコミュニケーションなどできる限りのことを生きているときの時間の中で精一杯してあげてください。どんなに尽くしても後悔は0にすることは難しいかもしれませんが、自分のペットへの関わり方に納得ができれば落ち込みが酷くならなくて済みます。

特に、後悔しやすいケースは病死や事故死です。病死や事故死は、生きていることができた命が途中で尽きる死に方ですので後悔が残りやすいのです。

ペットが亡き後に後悔を減らすためには、

  • 病気…できる限りの治療をする。できる限りそばにいる。経済的に安定させておく
  • 事故…飛び出し対策を徹底する。誤飲に気をつける。

以上のことに気をつけながら日頃から生活するようにしましょう。

死は避けられなかったとしても、自分がペットのために最善を尽くすことで後悔を引きずらなくて済むでしょう。

②いつかは別れが来ることを覚悟しておく

ペットの寿命はそれほど長くはありません。ハムスターであれば2年ほど、猫や犬は15年程度と、ペットの一生は人間よりも遥かに短いです。

そのため、普通に飼育していれば自分よりも早くペットが旅立つのは自然の摂理でどうしようもありません。命はいつか終わりが来ます。信じたくないし考えたくないかもしれませんが、別れがいつか訪れると覚悟しておくことで、よりペットとの生活を大切にできるのではないでしょうか。

③ペットに依存しすぎない

ペットロスを防ぐためには、ペットに依存した生活をするのはやめましょう。大切にすることと依存することは似ているようで全く違います。

ペットに依存してしまうと、ペットがいなくなったあと無気力になってしまうので、趣味や仕事、友人関係などペット以外にも生活を豊かにする手段を持っておきましょう。自分を幸せにするのはペットではなく自分自身です。

ペットロス症候群の人への正しい関わり方

自分ではなく、家族や友人がペットロスになった場合どのように関われば良いのかわからなくなりますよね。

ペットロス症候群の人が身近にいるのであれば、次のことに注意しましょう。

  1. 否定しない
  2. 絶対に責めない
  3. そっと見守る
  4. 新しいことを無理に勧めない
  5. 適度に気にかけてあげる

それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。

①否定しない

ペットロス症候群の人の話を否定してはいけません。

例えば、「いつまでも悲しんでいてもペットは嬉しくない」などと否定することはやめましょう。

心が弱っているときは、クヨクヨとネガティブになってしまうのは仕方ありません。落ち込んでいるときにさらに周囲から否定されてしまったら、ますます自分の存在意義が分からなくなってしまいます。

否定せず、つらい気持ちや悲しさ、虚しさに共感し話を聞いてあげるようにしましょう。

②絶対に責めない

ペットロスで苦しんでいる人を責めてはいけません。

例えば、「もっといい治療があったんじゃない?」など軽率な言葉をかけることはやめましょう。

例え、100歩譲って何ができたとしても、そのことを責めることに意味はありませんし、亡くなったペットも戻ってくることはありません。

また、責めてしまうことで相手が萎縮してしまい自分の感情をますます吐き出せなくなってしまうかも。

③そっと見守る

ペットロスで苦しんでいる人が自然と回復するのを見守って待つことも大切です。

精神的に不調なときには必要以上に構われるのは余計にストレスを感じてしまう恐れがあります。

気になる気持ちはわかりますが、親切も度を過ぎると余計なお世話になってしまいます。相手から連絡が来るまでそっとしておくのも相手のためです。

④無理に新しいことを勧めない

ペットロスで精神的に落ち込んでいる人に対して、気分転換や新しいペットを飼うことなどを無理に勧めるのはやめましょう。

友人や家族からしたら、早く元気になって欲しいと思うかもしれませんが、回復の経過も回復方法も人それぞれです。

特に日常生活にも影響が出るほどペットロスが深刻な場合には、気分転換や新しいことを始めること自体がストレスになってしまうことは珍しくありません。

そのため、相手が望んでいないことを先回りしてあれこれ手や口を出すのはやめてあげてください。

⑤適度に気にかけてあげる

ペットロスで落ち込んでいる人はそっと見守ってあげるのも大切ですが、人によっては気にかけて欲しいと思っている人もいます。

特に自分の感情を吐き出すことが得意ではない人の場合には、話したくても話せない状況になっているのかもしれません。

無理強いはしないけれど、いつでもあなたを心配しているよという姿勢を見せるだけでも相手は孤独感を抱かなくて安心できるでしょう。

まとめ

本記事では、ペットロス症候群ノチェックリストとペットロスの対処法、そしてペットロスにならないための予防法などを紹介しました。

愛するペットがいなくなるのはとても辛く耐え難いことです。知らず知らずのうちに深刻なペットロス症候群に陥っている可能性も考えられます。

ペットロス症候群は決して珍しい反応ではありませんが、重症化しないように早めの対策をしましょう!

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