小さくて可愛いチワワ。小さくてとても飼いやすいイメージがありますが、実はチワワを飼ったことを後悔している人がいることはご存知ですか?これからチワワを飼おうと検討している人にしてみたら、どうして後悔してしまうのか気になりますよね。
そこで本記事 では、チワワを飼うんじゃなかったと思ってしまう理由と後悔しないためのポイントを紹介します。
チワワ飼うんじゃなかったと思う10つの理由
チワワを飼うんじゃなかったと思う理由は以下の10個です。
- 噛みついたり吠えたりしやすい
- 賢すぎてしつけができないと手がつけられない
- 体重管理が難しく太りやすい
- 小さすぎて怖い
- 嫉妬深い
- 病気になりやすい
- 目が剃り出ていて怖い
- お金がかかる
- 抜け毛が多い
- お留守番ができない
事前に知っておくと予防できるもの、また犬を飼ううえでは仕方のないものもあります。どのような点が後悔するのかきちんと覚えておきましょう。
それでは詳しく解説します。
後悔する理由①噛みついたり吠えたりしやすい
チワワはとても小さい体をしていますが、その小さい体からは想像ができないほど勇敢な気質を持っています。
警戒心も併せ持っていることから、知らない人やチワワにとって脅威になるものに対して吠えてしまったり噛みついたりしてしまうことも珍しくありません。穏やかなイメージで飼った人にとってはチワワの攻撃的な一面を目の当たりにしびっくりしてしまうでしょう。
また、気に入らないことがあると飼い主に対しても本気で噛み付いてしまうことも少なくなく、チワワからの突然の攻撃に悩んでいる人もいるようです 。突然噛まれるようなことになればどうやってお世話をすればいいのかわからなくなるほか、「また噛まれてしまうのでは?」という恐怖心を持ってしまうでしょう。
以上のことが原因になって、チワワを飼うんじゃなかったと後悔してしまうのです。
後悔する理由②賢すぎてしつけができないと手がつけられない
チワワはもともととても賢い犬種です。そのため本来はしつけが入りやすい犬種なのですが、初めて犬を飼った人やしつけに対する知識がない人にとっては、どうやって躾をしたらいいかわからないことは多いです。わからないままなんとなくでしつけをしようとすると、間違った方法でしつけをしてしまい結果的にチワワを上手にコントロールできなくなるケースも。
そのまま間違った方法でしつけをしていけば、チワワは飼い主を信頼できなくなり、ますます言う事は聞かないでしょう。 どんなに賢い犬種でも、飼い主が適切なトレーニングができなければ、その賢さが裏目に出て手がつけられなくなってしまい、どうにもならなくなってしまうのです。飼い犬を制御できない日々が続くことで、だんだんと心が疲弊して飼ったことを後悔してしまうのでしょう。
後悔する理由③体重管理が難しく太りやすい
チワワは太りやすいことでも知られています。犬種には犬種ごとの適正体重の目安があり、その体重を超えてしまうと体に負担がかかるほか、病気のリスクもあがってしまいます。
チワワでは、1.5キログラム〜3キログラム程度が理想体重です。
体重管理の基本は、運動不足にさせないこと、おやつをあげすぎない、人間の食事を与えないことです。少しくらいおやつをあげたいという気持ちからあげすぎてしまうことも…。
また、チワワ自体の運動量もそれほど多くないことから、体重管理の難しさを感じ「飼わなければよかった」と後悔してしまうのでしょうね。
後悔する理由④小さすぎて怖い
チワワは世界最小の犬種と言われています。その小ささからマンション住まいの人、女性のかた、高齢の方でも飼いやすいと感じますが、チワワと暮らしていくうちに「小さすぎて怖い」と思い始める人もいるようです。
足元をうろちょろとされたら、小さいがゆえに踏んでしまいそうになったり、体格の大きい犬と散歩で鉢合わせになったときに「噛みつかれそうで怖い」と感じてしまうことがありそうですね。
また、ドッグランに遊びに行ったときには、他の犬とのじゃれ合いにドキドキすることも。犬はじゃれ合いから喧嘩になることも少なくなく、本気で噛みつかれたらチワワほどの小ささなら致命傷になることもあります。
日々の心配が絶えないことが、チワワを飼ったことを後悔する要因になっているのでしょう。
後悔する理由⑤嫉妬深い
チワワは忠誠心が強く、飼い主に従順な特性があります。その忠誠心が悪い方向へと働いてしまうと、嫉妬深くなってしまう可能性があります。そのため、飼い主が他の犬や他の人と仲良くしているのを見ると嫉妬してしまい、問題行動を起こしたり、飼い主を取られまいとその相手に対して攻撃的な行動をとる危険性があります。
飼い主がチワワをしっかりコントロールできればいいですが、そうでない場合には対処法がわからずに悩んでしまい、「こんなことなら飼わなければよかった」と後悔してしまうのでしょう。
後悔する理由⑥目が剃り出ていて怖い
チワワは目が大きくて眼球が反り出しています。そのためちょっとしたことや散歩中の木の枝などで角膜を傷つけてしまう恐れがあるのです。
また、チワワを撫でる際にも爪が当たらないように気をつけなければならなかったり、小さい子供とチワワが一緒に暮らしている家庭では、子供のチワワに対する関わり方にドキドキしてしまう場面もあるかもしれません。いつかチワワの目を傷つけてしまうのではないか?といつも気を使ってしまい「飼わなければよかった」と後悔してしまうのでしょう。
後悔する理由⑧お金がかかる
チワワに限った話ではありませんが、犬を飼うにはお金がかかります。まず、チワワを購入する際の初期費用、餌やトイレシーツなどの日常的にかかる費用のほか、病気やけがなどの突発的にかかる費用など、さまざまな出費があります。
特に、大きな病気や怪我が怪我をせず寿命を全うしてくれれば生涯費用は賄えても、チワワも年を取っていくと病気になったり、介護が必要になったりするとお金が足りなくなるケースもあります。
また、犬には人間のように健康保険制度がないので、病院の費用は10割飼い主の負担になり、病気やけがの頻度や種類によっては 数万〜数十万ほど治療にかかってしまうことも珍しくありません。小さいことから大型犬ほどはお金はかからないと考えられますが、確実に出費が多くなるのは言うまでもなく、「こんなにお金がかかるなら飼わなければよかった」と後悔してしまう人もいるでしょう。
後悔する理由⑨抜け毛が多い
チワワにはシングルコートとダブルコートの個体がいます。シングルコートであれば、そこまで抜け毛は多くはありませんが、ダブルコートの犬種は毛が生え変わる「換毛期」に多量の毛が抜けることが一般的です。その量は尋常じゃないほど。こまめな掃除が必要になったり、ブラッシングが欠かせなかったり手間と労力がかかります。
小さいから抜け毛も少ないのではと思うかもしれませんが、そんなイメージで飼ってしまうと抜け毛の多さからチワワを飼ったことを後悔してしまうのかもしれません。
後悔する理由⑩お留守番ができない
チワワは寂しがり屋な一面があります。そのため、きちんとしつけていないとお留守番ができない子になってしまう恐れもあります 。お留守番ができないと飼い主は長時間家を開けられなくなり生活に支障が出てくることも。
お留守番ができない子は、吠えたり鳴くだけではなく 、ゴミ箱を荒らす、家の破壊行動、自分の脚を噛むなどの自傷行為など様々なトラブルが発生します。
チワワは小さくて飼いやすいと思っていたのに、生活に支障がでるなら飼わなければよかったと後悔してしまうのでしょう。
ただ、お留守番もトレーニング次第ではできるようになります。
チワワを飼って後悔しないための7つのポイント
チワワを買ったあとに後悔しないためのポイントは以下の7つです
- チワワの気質や性格を理解する
- 経済的に余裕を持つ
- 子犬の頃にトレーニングをきちんとする
- チワワを飼っている人から情報を収集する
- 多頭飼いは避ける
- 信頼関係を築く
- 子犬の頃にいろんな環境に慣れさせる
チワワを飼ってから後悔してしまっても、簡単にやめることはできません。どのような心構えでいればチワワを飼ったことを後悔しないのか、ポイントをチェックしていきましょう。
ポイント①チワワの気質や性格を理解する
チワワを飼うのであれば、まずはチワワの気質や性格を理解することです。チワワは小さくてかわいらしいイメージがありますが、実は勇敢で攻撃的な一面を持つ犬種です。そのため、きちんと知識を得てチワワに合ったトレーニングをしないと手がつけられなくなる可能性があることを理解しておきましょう。
これから飼おうと検討している犬種の性質を理解することは大切なことです。どのようなトラブルが起こり得るのかを事前に把握しておけば対処法も事前に考えておくことができるためとても重要なのです。
ポイント②経済的に余裕を持つ
チワワに限らず犬を家族に迎えようとしている場合には、まずは経済的に余裕を持つことをおすすめします。犬を飼育すると日常的にかかるお金のほかに突発的にかかるお金など、金銭的な負担が増えます。
特に、突発的にかかるお金に関しては 大きな出費になることも多く、ある程度貯蓄がないと困ってしまいます。子供がいる家庭やこれから子供を作る予定がある家庭は、子供の教育費や育児費用もかかります。二重の出費に絶えられるだけの貯金をしておかなければ家計を圧迫してしまうでしょう。
金銭的な余裕がないと、お金がなくて治療を受けさせられない、お金がなくてお世話ができなくなった…など、飼育放棄にも繋がる可能性があるので、ある程度お金の計画を立てておくことをおすすめします。
また、近年ではペットショップでペット ローンを組んで生体を購入できることが増え 、まとまったお金がない人でも簡単に犬が買えてしまう状況にあります。ローンを組むことで購入しやすくなっている一方で、結果的に飼い続けられなくて捨てられたり里親に出されてしまうケースもあります。
そのため、特に可愛いからといって衝動買いをしてしまわないように注意しなければなりません。
ポイント③子犬の頃にトレーニングをきちんとする
チワワを飼うのであれば、子犬の頃に トレーニングをしっかりしましょう。実際には何歳になってもしつけはできますが、子犬の頃にしつけをしておくのが一番 スムーズです。しつけは芸を覚えさせるというよりは、犬の安全を守るために必要なものだと理解しておきましょう。
たとえば、「マテ」のしつけ は、餌を食べるのを待たせるためだけに覚えさせるのではありません。マテができるようになると、外でリードが外れてしまった時に犬を静止させることができ、リードが離れたとしても道路に飛び出すことを防ぐことができるため交通事故にあう危険性を減らせます。
ほかにも、「呼び戻し」のトレーニングでは、「コイ」の声掛けで飼い主のところに戻ってくると教えますが、これはリードが離れてしまっても呼び戻しによって行方がわからなくなることを防ぐ効果が期待できます。
このように、しつけというのは犬の命を守るためにもとても重要なものです。また、飼い主が犬をきちんとコントロール できることによって、ほかの犬や人に対して危害を加えてしまう危険が減り、結果的にお互いがストレスなく暮らせることになります。
ただ、しつけは忍耐と正しい知識が必要です 。そのため、プロのトレーナー や訓練士などの力を借りて一緒にトレーニングをしていくことをおすすめします。飼い主が変わることで犬との生活は必ず楽しいものになるでしょう。
ポイント④チワワを飼っている人から情報を収集する
知り合いや友人にチワワを飼っている人がいるのであれば、その人にチワワとの生活はどのようなものかを聞き出すこともいいかもしれません。
実際にチワワとの生活のデメリットやメリットなどの情報を仕入れておくことで、チワワとの暮らしがよりイメージしやすくなります。自分が飼った時には、どのように暮らしていけば犬との楽しい生活ができるか、計画を立てることができるので、何かトラブルが起きても冷静に対処できるでしょう。
また、ドッグフードの選び方や散歩の仕方など細かい点についても教えてもらえるかもしれません。
ポイント⑤多頭飼いは避ける
チワワを飼うのであれば、なるべく多頭飼いは避けるようにしましょう。もちろん、チワワは多頭飼いができないわけではありません 。チワワ同士の組み合わせやチワワとほかの犬種の組み合わせで多頭飼いをしている人は多くいます。
多頭飼いは、楽しいこともたくさんありメリットもあります。しかし、多頭飼いは意外と大変なもの。特に、チワワは警戒心が高く攻撃的な一面があることから、ほかの犬に対して危害を加えてしまう恐れがあります。
嫉妬深くなってしまったチワワであれば、自分を一番に見てくれない飼い主に構ってもらおうとするがゆえに、わがままな行動が増えてしまうかもしれません。
多頭飼いは、心の余裕と金銭的な余裕、犬の飼育の正しい知識と正しい関わり方を知らないとトラブルに発展することも珍しくありません。
2匹や3匹一緒に散歩しているチワワを見ると可愛いですが、可愛さだけで何匹も飼ってしまうのは大変危険です。何匹も飼うよりは、1匹のチワワを大切に育てていくことの方が健全でしょう。
ポイント⑥信頼関係を築いて犬のリーダーになる
チワワを飼うのであれば チワワと飼い主の信頼関係を築くことが大切です。犬との暮らしを豊かにするためにはトレーニングをして人間社会のルールを教えてあげる必要がありますが、信頼関係が成り立っていないとトレーニングもスムーズに進まなくなります。
犬は賢い動物ですので、信頼できる人の指示には従っても信頼できない人の言うことは聞かないなど、人によって態度を使い分けることもできるのです。
また、犬の世界は縦社会であり、絶対的なリーダーが存在すると言われています。犬のリーダーになるには、絶大な信頼と自信がなければなりません。犬には権勢本能と服従本能が備わっており、リーダー不在の群れでは自分がリーダーになろうとするため権勢本能が優位になり、噛みついたり威嚇したりするようになります。
信頼できるリーダーがいれば、服従本能が優位になりリーダーの指示に従うようになるのです。なんとなく、自分がリーダーのほうが好き勝手できるしいいのでは?と思うかもしれませんが、リーダーは群れの安全を守るため常に神経を尖らせていなければなりません。そのため、犬にとって自分がリーダーになることはストレスMAXの状態になり居心地が悪くなります。
一方で、リーダーがいれば安全を守ってくれるため、自分は常にリラックスした状態でいられるため犬にとっては下につくほうが生きやすくなると言われています。
あなたが犬と信頼関係を築き守ってくれる存在になることで、犬は安心でき穏やかに過ごせるようになるほか、喜んであなたの指示に従うようになるでしょう。
リーダーになるには、以下の素質が必要です。
- 一貫性のある態度
- はっきりと指示を出せる
- 手をあげない
- 穏やか
- 忍耐がある
- 愛情深い
- 甘やかしと可愛がることの違いを理解している
- 服従を誤解していない
上記のいずれかひとつでも欠けていると、リーダーの素質はないかもしれません。
犬にとってリーダーは自分の命を預けるようなもの。命を預けられるほどの信頼と人間性がなければ難しいでしょう。服従と聞くと、体罰や怖がらせて服従させると勘違いする人もいるかもしれませんが、全く異なりますので注意しましょう。
ポイント⑦子犬の頃にいろんな環境に慣れさせる
チワワを飼うのであれば、子犬の頃にいろんな環境に慣れさせておきましょう。
特に、生後3週〜12週の頃の社会化期は重要です。社会化期では、兄弟や他の犬、人との関わり方を学びますが、この時期に失敗すると関わり方や力加減がわからない子に…。ほかにも、必要以上に攻撃的になったり神経質になったりする可能性があります。
また、社会化不足の犬は精神的にも安定せず、飼い主と離れることに極度の不安を感じてしまう分離不安症になる危険性もあります。小さい頃にいろんなものや人に触れることでストレス耐性も身につき、穏やかで我慢強い子になるでしょう。
チワワを飼って後悔してしまう人の特徴
チワワを飼って後悔する人の特徴は以下の7つです。
- 無責任
- 犬を飼うのが初めて
- チワワの気質を理解していない
- 小さいから簡単だと思っていた
- 流行りで飼ってしまった
- めんどくさがりでだらしない
- 掃除や片付けが苦手
7つのうち、ひとつでも当てはまる項目があればチワワを飼うのには向いていない可能性が高いです。
それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
①無責任
まず、無責任な人はチワワに限らずペットを飼うのには向いていません。チワワの寿命は12年前後から、なんと20年生きることもあると言われています。
そのため、生涯に渡ってチワワを幸せにするという覚悟と責任感がないと飼うことは難しいでしょう。「途中でやっぱりやめた」と思っても捨てるわけにはいきません。飼った以上その命に対して責任を負う必要があります。
近年ペットを飼ったはいいものの責任を最後まで追えない飼い主も存在し、不幸になる犬が増えています。飼えなくなっても里親や里親が見つかったり、保護してもらえたりするケースはまだ運が良いですが、中には新しい飼い主が見つからずに保健所にて殺処分をされてしまう命もあります。
犬は決して人間のおもちゃではありません。日常生活の中で無責任な行動をしてしまいがちなタイプの人は犬を飼わないほうが良いでしょう。
また、無責任な人は楽観的で反省をしない傾向があります。何か失敗が起きても言い訳をしたり人のせいにしたりする傾向があるので 何回でも過ちを繰り返す可能性も秘めています。お世話ができる自信がない、金銭的な負担を追う自信がない、そんな風に少しでも思った場合には無責任にチワワを購入しようと思わないでください。
②犬を飼うのが初めて
犬を飼うのが初めてのタイプの人もチワワを飼ったことを後悔しやすいです。特に犬に対して憧れや理想というものがとても高い人の場合、チワワの神経質な一面や攻撃的な一面にびっくりして戸惑ってしまう可能性があります。
また、犬を初めて飼う人はしつけの大切さや 犬との関わりかたが分かっていないことも多く日々の中でトラブルに直面しやすいと言えるでしょう。トラブルに対して冷静に対処できる判断能力があれば上手に回避することができるかもしれませんが、ほとんどのケースではどう接していいかわからずパニックになってしまうはず。
対処法もわからず途方に暮れることが予想されます。
③チワワの気質を理解していない
チワワの気質を十分に理解していない人も チワワを飼ったことを後悔しやすいです。実際に、チワワに噛みつかれてしまった…チワが怖い…と頭を悩ませている飼い主も多いです。
ですが、チワワはもともと警戒心が強く攻撃的な一面を持っています。身の危険を感じれば、攻撃耐性に入るのはごく自然なことなのです。
しかし、チワワのそうした気質を理解していないと、なぜ噛みつかれたのか、うちのチワワだけがおかしいのか?などと飼っているチワワに対して必要以上に恐怖心や嫌悪感を抱いてしまうかもしれません。
気質を理解していれば対処や関わり方が自ずと見えてきます。見た目と性格や気質は別物。自分の勝手なイメージだけで犬を飼うと取り返しのつかないことになります。
④小さいから簡単だと思っていた
チワワは小さいから世話や飼育が簡単だと思っていた人も、チワワを飼ったことを後悔しやすいでしょう。
もちろん、小さいことでほかの犬種よりも医療費や日常的な餌などの費用の負担は少なくなりますし、外に連れ出しやすいことから一緒にお出かけもしやすいでしょう。
しかし、しつけや抜け毛対策、体調管理などは小さいからといって負担が減るわけではありません。
また、同じ犬種でもおおまかな気質はあるにしても、その子その子で性格は違います。大人しくて社交的なチワワもいれば、攻撃的で神経質なチワワもいるでしょう。そのため、一概に小さい=飼育が簡単とは言い切れません。
むしろ、大型犬を飼育している人からすると小型犬やチワワを飼育するよりも大型犬のほうが飼いやすいと感じる人もいるくらいです。
⑤流行りで飼ってしまった
チワワは某CMで起用されたことによって、ブームになりました。一時期よりはブーム自体は落ち着きましたが、それでも常に人気犬種の上位に入ってくる犬種です。
流行りにのって飼ってしまう人は、そもそもチワワという犬種が好きなのではなく流行にのっている自分が気持ちよくなっているだけのことも。
そのため、飼ったチワワによって悩まされたり面倒なことが起きたときに「面倒くさい、うざい」などと、負の感情を抱いてしまう危険性があります。
また、流行りだからだけで飼うような人がしつけをきちんとするとは思えません。「人気だから飼ったけど意外と面倒な犬なんだ」とチワワを飼ったことを後悔してしまうでしょう。
⑥めんどくさがりでだらしない
めんどくさがりなタイプの人も、チワワを飼うと後悔する可能性があります。
チワワはしつけをきちんとしなければ手がつけられなくなる可能性があります。そのためトレーニングは必須ですが、時間と根気が必要になるのでめんどくさがりタイプの人は継続することが難しいでしょう。
また、お世話もほかに協力してくれる家族がいればいいですが、ひとりの場合には具合が悪くても都合がつかなくても休むことはできません。
しかし、めんどくさがりなタイプの人はちょっとしたことでやる気が失われて責任を放棄しやすいため、お世話をサボることがありそう。そのうちにサボることが癖づいて、最悪は飼育放棄にまで発展してしまう危険性があります。
⑦掃除や片付けが苦手
掃除が苦手な人はチワワを飼うと後悔しそうです。チワワに限らず、犬を飼うと少なからず家の中は汚れます。特に、ダブルコートの個体を飼うと抜け毛は多くなり、家中毛だらけになるでしょう。
そのまま放置していると、抜け落ちた毛にホコリが絡んでどんどん塊になっていきます。見えないだけで、毛と一緒にフケも落ちていると思われるため、放置することで吸い込んでしまうかもしれません。
特に、ハイハイをするような年齢の赤ちゃんがいる場合、毛をそのまま口に持っていき食べてしまうことも考えられます。もちろん、犬を飼うことで100%毛が落ちていない部屋を目指すのは困難ですが、こまめに掃除をすることで体への負担は減るでしょう。
影響は体への負担だけでなく、虫が発生する恐れもあります。毛に絡んで溜まったゴミや食べかすは、虫の格好の餌になります。
さらには、家の掃除だけでなくトイレの掃除、嘔吐したときの掃除など、さまざまな場面で掃除することが多くなるでしょう。もともと掃除嫌いな人は、余計な掃除が増えたことで後悔してしまいそうですね。
チワワは飼いにくい?チワワの基本的な性格と気質によるメリット
後悔するということは、そもそもチワワは飼いにくいのか気になりませんか?
基本的には飼いやすい犬種と言われていますが、どんな犬種でも性格や気質に合った飼育をしなければ「飼いにくい」と感じるトラブルが発生する恐れはあります。
チワワの気質や性格は主にこちらです。
- 警戒心が強い
- 勇敢
- 賢い
- 人見知り
それでは、チワワの持っている特性を詳しく見ていきましょう。ほかにも、それによって得られるメリットも解説します。
性格①警戒心が強い
チワワはとても警戒心が強い犬種です。警戒心が強いゆえに吠えやすく、特に知らない人にはその傾向が強く出るでしょう。警戒心が強いと聞くと、気難しそうといった負のイメージが湧きますが、デメリットばかりではありません。
警戒心が強いということは、周りの状況をよく観察しているということ。危険か危険じゃないかを見極めようとする能力が高いのです。
警戒心が強いことで得られるメリットは、拾い食いをしないこと、ついていかないこと、飛びつかないことです。
メリット①拾い食いをしない
警戒心が強いと、口に入れるものに対しても警戒を強める傾向があります。たとえば、初めて食べるものや知らない人から与えられるものをすぐに食べようとせず、匂いなどを嗅ぎながら口にしても安全なものかどうかを判断します。
こうした行動によって、散歩のときの拾い食いの心配も少なく済むでしょう。外には何が落ちているかわかりません。単純に食べ物であればまだいいものの、なかには犬や猫除けにわざと有害になるものを巻いている悪い人もいます。
警戒心が強いことによって、身に危険が及ぶリスクを下げているのですからすごいですよね。
メリット②ついていかない
警戒心が強いと、知らない人に無邪気に寄っていくことはあまりありません。それどころか、吠えて遠ざけようとすることも珍しくないでしょう。
ゴールデンレトリバーのような警戒心が比較的薄く社交的で人が好きな犬種だと、リードが離れてしまったり庭に放し飼いにしている場合に、知らない人に連れて行かれそうになっても尻尾を振ってついていってしまうかもしれません。
もちろん、チワワは抱かれてしまったら連れて行かれてしまいますが、噛み付いて抵抗する可能性も高いです。
メリット③飛びつかない
警戒心が強いと、知らない人にすり寄っていかないため出合い頭や来客に飛びついてしまう危険性が低いです。吠えはするかもしれませんが、飛びつかれるほうが怖いと感じる人も多いので嫌な思いをさせることを防げるでしょう。
また、自分にとって安全だと確認できたり慣れてきたら寄っていくため、落ち着いて人と触れ合うことができます。
性格②勇敢
チワワは小さい体とは裏腹にとても勇敢な性格をしています。「チワワが噛みついて飼い主を守った」などとニュースでとりあげられているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
一見、見境なく攻撃的になるイメージがありますが、勇敢なことは自信がある、行動力がある、リーダーに向いているなどのメリットもあります。
メリット①自信がある
自信がある犬は、堂々としていて落ち着きがあります。自分の世界観を大切にしているので、他者にいい意味で興味がありません。
自立心があり依存することは少ないでしょう。
メリット②行動力がある
勇敢なことは、行動力があるということ。行動力がある分、自己主張も強めですが、トレーニングや飼い主との遊びにも積極的におこなえるでしょう。
適切なトレーニングをすれば、どんどん新しいことを吸収してくれるはずです。
メリット③リーダーに向いている
勇敢な犬は、リーダーの素質があります。もちろん、人間社会の中で犬がリーダーになるのはよくありません。
しかし、多頭飼いの場合には飼い主をリーダーだと認識していても、犬たちの中でも上下関係があります。チワワは勇敢で自信があるため、多頭飼いをすると犬の中ではトップに君臨することも珍しくありません。
大型犬などの体の大きい犬と多頭飼いをしても、チワワのほうが立場が上になることは結構あります。
性格③賢い
チワワはとても賢い犬種です。賢いがゆえに手がつけられないというイメージもありますが、やはり賢いことには大きなメリットがあります。しつけができれば最高のパートナーになるほか、自分で考えて行動するようになります。
メリット①しつけができれば最高のパートナーになる
チワワはしつけが上手にできる人とであれば最高のパートナーになります。賢く物覚えもいいので、どんどん吸収していってくれるでしょう。
適切なトレーニングで飼い主との信頼関係が築けると、チワワは「この人についていけば安心」だと認識することで、ますます服従心が膨らんでいきます。
ここまでくればもう心はひとつになったも同然。飼い主の指示に従い過ごすことに幸福感を抱きとても幸せな犬生を生きることができるでしょう。
メリット②自分で考えて行動するようになる
賢い犬は、トレーニングでさまざまなことを吸収していくと、だんだんと良い行動を自分で判断して自ら行動するようになります。
たとえば、来客時には飼い主が声をかけなくてもハウスしたり、子供の泣き声に反応して呼びにきたり、子供や同居犬がいけないことや危ないことをしようとしたら静止したり、その賢さにはびっくりするほどです。
特に、飼い主に忠実なチワワであればよりその傾向は強く出る可能性はあります。
飼い主に認められたい、飼い主の役に立ちたいという気持ちで一生懸命考えて行動するのですから本当にすごいですよね。だんどんとペットという存在を越えて、いなくてはならないパートナーになるでしょう。
性格④人見知り
チワワは人見知りな傾向があり、慣れていない人や初めての人に対してそっけない態度をとることがあります。
吠えたりすることも珍しくなく、小さい体であっても怖い思いをさせてしまうこともあるでしょう。
人見知りと聞くと、なんだかとっつきにくくて触れ合うのも難しいイメージがありますが、人見知りだからこそのメリットもあります。
メリット①慣れたらとても愛情深い
人見知りの犬は、一見愛嬌がなくつまらない印象を持つ人も多いかもしれませんが、慣れてくるととても懐いてくれます。チワワは愛情深い一面もあるので、心を開けば無邪気に寄ってくるはず。
誰に対しても懐く犬ももちろん可愛いですが、人見知りの犬がもつ「信頼しているからこそ懐く」という性格を知ると、寄ってきてくれたときにはとても嬉しくなるでしょう。
私も和犬気質が強く警戒心が高いと言われる柴犬を飼育していますが、誰彼構わず懐かない愛犬が自分にだけ愛情を見せてくれる姿はとても愛おしくなります。
メリット②人をよく観察している
人見知りの傾向があるチワワは、観察力が鋭くよく人を見ています。どんな人なのか、この人はどういうときにどんな態度をとるのかを冷静にじっくりと見極めることができるのです。
そのため、チワワが人によって態度を変えるのは本犬にしたら観察した結果の行動とも言えるので自然なことだとも言えます。犬は基本的に観察力や人が放つ雰囲気や感情を敏感に感じ取る能力に長けています。
犬が嫌い、怖いと思っている人の負の感情も感じ取りますから、自然と犬から避ける行動に出るでしょう。そのため、人見知りの性格を持つ犬は、人をよく観察することで自分の身を守るために行動ができるのです。
まとめ
本記事では、チワワを飼うんじゃなかったと後悔してしまう理由と後悔しないためのポイントを紹介しました。
チワワは小さくて可愛らしい印象がありますが、そのイメージのまま飼ってしまうと少々危険です。チワワの飼育を検討している方は、後悔することがないように参考にしてみてください。
コメント