死んだ犬と一緒に寝るのはおかしい?温もりを感じる

死んだ犬と一緒に寝るのはおかしい?温もりを感じる

愛犬家にとって、愛する飼い犬の死は想像を絶する苦しみを感じることでしょう。

決して短くはない年月を共に過ごしてきたのですから、悲しみが深くなるのも無理はありません。

なかには、死んだ犬と一緒に寝たい!と思っている人もいるはず。

しかし、死んだ犬と寝るなんておかしいのかな?なんて不安にもなりますよね。

そこで今回は、死んだ犬と寝るのはおかしいことなのか?そして、死んだ犬と寝るメリットとデメリットに加えて体験エピソードも紹介します。

ぜひ参考にしてくださいね!

死んだ犬と寝るのはおかしいのか?

死んだ犬と寝るのはそもそもおかしいことなのでしょうか?

答えはNOです。

火葬の予定をしっかり立ててあるのであれば、特に法律によって死んだ犬と寝ることを処罰されることはありません。

そのため、法律的には何ら問題はないと言えるでしょう。

そうなると、「倫理観」の問題になってきますが、このあたりは個人の考え方や価値観がありますから何が「正解」で何が「ダメ」というのは他人が決めることではないのではないでしょうか?

もちろん、死んだ犬と寝ることを良く思わない人もいるでしょう。

それは人によって価値観が違うので致し方ありません。

ただ、人にとっての常識が必ずしも自分にも当てはまるか?と言ったらそうではないのです。

「死んだ犬と寝る」ことは法律的にも特に違反はしているわけではないですし、人に迷惑をかけている行為でもありません。

あくまで、飼い主と犬の世界観で起きていることですので他人の目を気にする必要はないです。

ただ、人にわざわざ言うことでもないので、自分の中だけにとどめておいた方が無駄に傷つくことがなくなるのではないでしょうか?

例え他人に傷つくことを言われたとしても気にする必要はありません。

その人に迷惑をかけているわけでもなく世間的に悪いことをしているわけでもないのであまり落ち込まないようにしてくださいね。

悲しんでいるときにわざわざ傷をえぐるようなことを平気で言ってくる人とは距離をおいた方が良いでしょう。

死んだ犬と寝たエピソード!

死んだ犬と寝ることはおかしいのか?と悩んでいる人のために私が体験したエピソードを紹介します。

ゴールデンレトリバーを亡くして連日添い寝!

私は、ゴールデンレトリバーを飼っていました。とても可愛がっていましたが、8歳4ヶ月の時に散歩中に倒れ癌が発覚。

それから2ヶ月後に虹の橋を渡りました。

病院に入院中に亡くなってしまったため最期を看取ることもできず、迎えに行った時にはもう元気に笑う愛犬の姿はありませんでした。

連れ帰ってからも、信じられなくて信じられなくて…。そばを離れることができませんでした。

リビングに亡骸を置いていましたがリビングに1人残して寝室に向かうことができず、結局愛犬の隣で愛犬を撫でながら一緒に寝ましたね。

火葬まで3日ありましたが、ずっと添い寝で眠っていましたよ。特に後悔はありませんし私にとって死んだ愛犬と「一緒に寝る」ことはごく自然なことでした。

生きていても死んでいても私にとってはとても大切な愛犬でしたし、その気持ちは姿かたちがなくなった今でも全く変わりません。

後悔なんてありませんし、誰がなんと言おうと亡骸だったとしても最後まで愛犬と一緒に寝れたことは私の宝物です。

飼い主が納得できる形で最後の時を愛犬と過ごすことが大切なのではないでしょうか?

死んだ犬と寝ることのメリットとは?

大切な家族の一員でもある犬。例え死んでしまったとしても「一緒に寝たい!」と思うのは不思議ではありません。ここでは死んだ犬と寝ることで得られるメリットを解説します。

愛犬の温もりを感じられる

死んでしまったとしても愛犬の温もりは感じるはず。

どんな死に方でも愛犬との別れは信じられないものです。

例え覚悟していたとしても寂しくて悲しい気持ちでいっぱいになるでしょう。

そんなときには、愛犬のそばで寝っ転がりいつものように体を撫でているだけでも愛犬から優しい温もりを感じ癒されるはずです。

死んでしまってはいても、犬もきっと喜んでくれていると思いますよ。

愛犬に寂しい思いをさせないで済む

犬が死んでしまうと、多くの飼い主は愛犬が寂しい思いをしないか心配になるでしょう。特に甘えん坊だったり人が大好きだったりした子ならば、余計に「寂しくないかな?」と思う飼い主もおおいのでは?

そんなときには、最後の最後まで一緒に寝ることで愛犬に寂しい思いをさせなくて済むのです。

もちろん死んでしまっているため感情としては感じないかもしれませんが、きっと魂はあなたの優しさや温もりを感じ喜んでくれているはずです。

動かない愛犬に触れることで気持ちの整理をつけられる

どんなに触っても、どんなにゆすっても起きない愛犬。

いつものように一緒に寝ていてもピクリともしない愛犬を肌で感じることで徐々に愛犬の死を理解し自分の気持ちに整理をつけられる時間となるのではないでしょうか?

一緒に寝転び、撫でながら思い出話をしてもいいかもしれませんね!

死んだ犬と寝ることで起きるデメリットはある?

死んだ犬と寝ることは決して悪いことではありません。しかし、実はデメリットもいくつかあります。

メリットばかりではなくデメリットにも目を向けてみてくださいね!

冷却しているところが冷たい

犬に限らず動物は死ぬと、「腐敗」していきます。そのため火葬まではドライアイスで冷却して腐敗を遅らせる必要があります。

主に内臓の部分を冷却しますが、当然ながら冷たくなります。

一緒に寝ることで冷却している部分が肌にあたり眠れなかったり、またドライアイスが肌に当たる危険性もあります。

匂いがきつくなることがある

腐敗しないようドライアイス等で冷却していても腐敗が進んでしまうケースはあります。

特に体が大きい犬は小さい犬と比べると腐敗の進行を遅らすことが難しい場合も…。プロの人が行うのと素人が行う冷却では差があるのは当然です。

腐敗が進んでいくとガスが体内に溜まることで体が膨張したり、死臭といってきつい匂いを放つようになります。

動かない愛犬に絶望感が大きくなる

愛犬が亡くなっても多くの飼い主は信じることができず悲しみに暮れます。

そのため、いつもと変わらない行動をすることで自分の気持ちを保とうとする人もいるでしょう。

しかし、いくら話しかけても撫でてあげてもピクリとも動かない愛犬に、余計に悲しくなり絶望感に満たされる可能性があります。

死んだ犬と寝ることは愛犬のぬくもりを感じられる一方で、現実を突きつけられることでより辛くなるかもしれません。

離れたくなくなる

死んだ犬と寝ることで余計に離れたくなくなってしまう可能性があります。

死んで間もないときにはなかなか愛犬の死を受け入れられず死んだことに実感ができずにいることも珍しくありません。

愛犬と寝ることで愛犬のぬくもりを感じているうちに、「動かなくてもいいからこのまま家にいて欲しい」という気持ちが大きくなる可能性も…。

愛犬が死んでしまったという事実はもちろん辛いですが、飼い主にとって何より1番辛いのは、そのかわいい姿を見ることができなくなったりやふわふわの毛に触れなくなること。

火葬までの期間が長ければ長いほどその気持ちは大きくなっていくのかもしれません。

骨になってからも一緒に寝ている人は意外と多い!

飼い主の中には火葬を終えて骨になった愛犬と一緒に寝ている人も意外と多いようです。

骨壷を抱いて寝ている人もいるようで、このことも特に他人に非難されることではありません。

飼い主がそうしたいという気持ちがあるのであれば、骨壷と一緒に寝るのも良いでしょう。

しかし、骨壷を抱いて寝る事には注意点もあります。

最大の注意点は骨壷を傾けることによって中に収まっている遺骨がバラバラになってしまう可能性があるという事。

収骨の際には、葬儀のプロの方が順番に骨を入れてくれます。

その骨壷を、寝転がって横にしたり立てたりすることで中で動いてしまい骨がバラバラになることも。

もろい骨は折れてしまう可能性もあるでしょう。

そのため、一緒に寝るときは骨壷も一緒に横にするのではなく、枕元に骨壷を置いて一緒に寝る方法を取った方が良いかもしれませんね。

骨と一緒に寝たいなら分骨がおすすめ!

「骨壷と寝るのはちょっと…」「でも愛犬と寝たい!」と思っているのであれば、分骨がおすすめです。

分骨は、骨の一部をケースやペンダントに入れて持ち運ぶことも可能ですし、特に愛犬とかたときも離れたくない人にはおすすめ。

分骨であれば、骨も多くはないので傾けても心配はありません。

【ワンポイントアドバイス】

犬の火葬を行うときには市で行っている火葬とペット霊園で行っている火葬のいずれかになります。

ただ、市での火葬をお願いしてしまうと火葬と収骨のみで分骨などに対応している施設は少ないでしょう。分骨希望のかたは、ペット霊園などで火葬することをおすすめします。

死んだ犬と寝るうえで大事なこと!

死んだ犬と寝る事は決して悪い事でも非難されることでもありません。

長年一緒に生活を共にした愛犬ですから、最後まで一緒に寝たいと思う飼い主は多いです。死んだ犬と寝るときには気をつけて欲しいこともありますのでここで解説します。

愛犬の死を受け入れよう

死んだ人と寝る事は悪いことではありませんが、生きてるような感覚で一緒に寝る事は避けた方が良いかもしれません。

もちろん愛犬の死を受け入れるのには時間がかかります。

無理に受け入れる必要はありませんが、愛犬が自分が死んだことで飼い主が悲しんでいるという気持ちを持たないためにも、この世の役目は終わって今安らかに愛犬は眠っているということを受け入れてあげましょう。

どんな死に方であっても愛犬は一生懸命生き抜いたのです。

「お疲れ様」と「ありがとう」の感謝の気持ちで一緒に寝てあげるようにしてください。

ドライアイスの取り扱いには充分注意

死んだ犬と寝るときにはドライアイスの取り扱いには充分注意しなければなりません。

腐敗を遅らせるためにドライアイスで冷却していることが多いと思いますが、そのドライアイスに謝って触ってしまうと低温火傷のようになってしまう恐れがあります。

特に小さいお子さんがいる場合には注意が必要です。

家族全員で死んだ犬と一緒に寝るときには小さいお子さんは愛犬のそばで寝させないように気をつけましょう。

万が一怪我でもしてしまったら愛犬はそれこそ悲しんでしまいます。

人の目より自分の気持ちを大切に

死んだ犬と寝る事はおかしいのかな?と自分の感覚を疑ってさらに苦しんでしまう飼い主もいるようです。

特に、人の目が気になったり人の意見に左右されやすい人は気をつけなければなりません。

死んだ犬と寝ることは法律で違法と定められていることではありませんので、寝ることは問題ありません。

飼い主がどのように愛犬と過ごしたいのかが重要です。

人の意見や人の価値観を気にして自分の気持ちにフタをしてしまうと、のちのちに「最後なんだから一緒になればよかったな…」というような後悔が生まれてしまうかもしれません。

人の意見に耳を傾ける事は大切ですが、自分の気持ちも大切にしてあげてください。きっとあなたが決めたことなのであば愛犬は喜んでくれると思います。

人の意見が気になる人は死んだ犬と寝ることを人に言わないようにしましょう。

理解されづらく、中には意地悪で「死んだ犬と一緒に寝るなんて信じられない…」なんてひどい言葉を言ってくる人もいます。

価値観は人それぞれ。無駄に傷つくことを避けるためにも分の中にしまっておくようにしてください。

まとめ

今回は、死んだ犬と寝る事はおかしいことなのか?また死んだ犬と寝る事によって得られるメリットとデメリットについて詳しく解説しました。

生活を共にした家族の一員がいなくなる事は誰にとってもとても辛いものです。

しかし犬の死の乗り越え方や受け入れ方は人それぞれ。その方法が法律的にクリアなのであれば決して人に非難されることでも人に合わせることでもありません。

愛犬と一緒に寝たい!という気持ちがあるのであればその気持ちに素直になりましょう。

ただし、思わぬ怪我をすることのないように注意してくださいね!

きっと愛犬は、最後の時まであなたと共に寝れること、そしてあなたのぬくもりを感じることができることにとても喜んでくれることでしょう。

自分が納得した形で愛犬を見送れるように過ごすことがとても大切ですよ。ぜひ参考にしてくださいね。

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