犬の吠えぐせで悩んでいる飼い主は意外と多いもの。
特に近年では住宅事情も関係していることもあり、犬の吠える声には敏感になっている人もいるのではないでしょうか?
- 「犬を飼いたいけれど吠える声が気になる」
- 「犬を飼いたいけど吠えない犬がいい」
そんなふうに思っている人もいるはず。
犬の吠える声は人によってはストレスになり、それだけで日常生活に支障が出る場合もあります。
ときに、犬の吠える声を巡りさまざまなトラブルに発展する可能性があります。
そこで今回は、吠えない犬ランキングと共に、犬の吠える理由についても解説していきます。
ぜひ参考にしてください!
吠えない犬ランキング
マンションやアパートで飼う場合には、できれば「吠えない」犬を選びたいと思うのは当然です。
ここからは吠えない犬をランキング形式で紹介します!
1位:ゴールデンレトリバー
大型犬の中でもずば抜けて温厚で社交性が高いゴールデンレトリバー。
ゴールデンレトリバーは適応能力も高く忍耐強いため吠えることは少ないでしょう。
ただ、子犬の頃は破壊魔と呼ばれるほどやんちゃなので賃貸ではおすすめはできません。
吠えて困らせることは少ないでしょうが、ある程度いたずらを許容しつつもしつけをしっかりするようにしましょう。
また、ゴールデンレトリバーはとても甘えん坊です。人が大好きで常に一緒にいたがる子も多いため、コミュニケーション不足によりストレスを溜めない飼育環境を整えましょう。
2位:フレンチブルドッグ
おおらかで甘えん坊のフレンチブルドッグ。
社交的な一面もあるため吠えることは少ないでしょう。
また、フレンチブルドッグのような短頭犬種は吠えにくいとも言われています。
ただ、警戒心が強く頑固なためしっかりしつけをしないと要求吠えや警戒吠えに繋がる恐れはあります。
3位:パグ
素直で愛情深く社交的なパグも比較的吠えにくい犬種です。
ただし、頑固な一面があるので育て方によっては吠えることもあります。
頑固な犬はしっかり飼い主がコントロールすることが大切。
利口なのでしつけさえしっかりできれば、良きパートナーになります。
小型犬で体も小さいのでマンションなどの集合住宅でも安心して飼育することができますよ。
4位:ペキニーズ
ペキニーズも温厚でのんびりした性格をしているので比較的吠えにくい犬種といえます。
落ち着いた性格をしているので我関せず…といったように周囲にはいい意味で無関心なんてことも…。
しかし、ペキニーズはプライドが高く攻撃的な一面も持っていますので、自分が嫌だと思ったら吠えたててしまうこともあります。
しっかりしつけをし、コントロールするようにしましょう。
5位:シーズー
シーズーはとても穏やかな性格をしています。友好的で愛情深いので吠えることも少ないです。
しかし、警戒心や独立心が強いことでも知られています。
育て方によっては攻撃的な一面を出すようになる恐れも…。
飼い主に忠実な特徴があるので子犬の頃からしっかりしつけをしましょう!
無駄ではない?犬が吠える理由!
人によってはとても苦痛に感じてしまうこともある犬の吠えぐせ。
犬の吠える声は「無駄吠え」とも呼ばれることが多く嫌がる人も多いですが、犬にとっては「無駄」ではありません。
犬が、吠えるのには理由が必ずあります。
吠えないように育てたいのであれば、まずはそもそも犬はなぜ吠えてしまうのかを知っておきましょう。
ここでは、犬が吠える理由について解説します。
要求吠え
犬は飼い主に対して何かを要求するときに、吠えることで知らせようとします。
例えば、
- ケージから出して欲しいとき
- 散歩の時間になったとき
- ご飯が欲しいとき
- 遊んで欲しいとき
など。
ほとんどの要求吠えは一度「吠えることで要求が通った」経験をしていることが多く、吠えれば飼い主は言うことを聞くということを学習してしまっているのです。
ひどい要求吠えになると、飼い主が要求に応えてくれるまでずっと吠え続けることも…。
警戒吠え
犬は、身の回りでの出来事や状況に危険がありそうなときには、警戒して吠えることで危険を回避したり威嚇したりすることがあります。
警戒心は動物であればほとんどが持ち合わせている本能ですが、犬種によってはその警戒心の強さの度合いはさまざま。
一般的には警戒心が高い犬種は、吠えやすい傾向があります。
例えば、
- チャイムの音に吠える
- 人や犬が通ると吠える
- 来客に吠える
というような状況になりやすいでしょう。
遠吠え
遠吠えは野生のオオカミなどに見られる習性です。遠吠えは離れた場所の親子間で取るコミュニケーションのひとつ。
また、それだけではなく自分のテリトリーを主張する手段としても遠吠えをすることがあります。
家庭犬として飼われるようになった今もこの野生の習性の名残が残っていることから、遠吠えをする犬もいるんだとか…。
一般的に遠吠えをすることで知られているのは、シベリアンハスキーやアラスカンマラミュートなどです。
救急車のサイレンなどに反応して遠吠えをすることがあります。遠吠えは、長く声をあげるのでより騒音と感じる人も多いでしょう。
ストレス吠え
犬はストレスを感じているときにも吠えることがあります。
人間もストレスがたまると、大声で叫んでみたくなったり泣いたりしますよね?
それと同じで、犬もストレスを発散するために声を出しているのです。
犬がストレスに感じる場面としては以下の通りです。
- 引っ越しで生活環境が変わった
- 新しい犬がやってきた
- 留守番
- 運動不足
- 震災などの急激な環境の変化
上記のような場面では、犬も多大なストレスを抱えていることが多いです。
ストレスを抱えると、吠えるだけでなく他にも問題行動を起こしやすくなります。
興奮吠え
興奮吠えは嬉しいときや楽しいときや怒りなどの感情が抑えられないことによって起こります。
犬が興奮する場面としては、
- 飼い主と遊んでいるとき
- 犬同士遊んでいるとき
- 来客があったとき
- 警戒心が高まり攻撃的な感情になっているとき
などです。
普段大人しい犬でも、興奮したときには吠えてしまうことは多々あることです。
吠えない犬の特徴とは?
「吠える」という行動はある意味犬にとっては自然な行動ですが、どの犬も吠えやすいのか?と言ったらそうではありません。
本能としては備わってはいるけれど滅多に吠えない犬もいます。
ここでは吠えない犬の特徴について解説します。
警戒心が低い
警戒心が低い犬は警戒吠えをすることが少ないので滅多に吠えることはないでしょう。
警戒心が高い犬は、常に神経を尖らせていますのでその分些細なことにも敏感に反応してしまいます。
吠えることで不快感を取り除こうとするので、不快感が解消されるまで吠え立ててしまうことも珍しくありません。
しかし、警戒心が低い犬はそもそも周囲に対して警戒することがなくリラックス状態にいます。
警戒心が低い分周囲の状況に対しての許容範囲もとても広いので、わざわざ吠える必要がないのです。
犬種の気質によっても警戒心が高い低いは異なります。
社交的
社交的な犬は基本おおらかな性格をしています。また、社交的な犬は幼少期の社会化がしっかりできている子が多く適応能力も高いです。
そのため目の前の状況に柔軟に対応することができるので、吠え立ててパニックになることも少ないでしょう。
ただ、社交的な犬はとにかくフレンドリーで明るい性格の子が多いので、遊んでいるうちに感情が高ぶりつい吠えてしまうことはあるかもしれません。
攻撃性が低い
攻撃性が低い犬は比例して警戒心も低い傾向があるので、あんまり吠えることはしないでしょう。
敵意をむき出しにすることがそもそもほぼありません。
ただし、攻撃性が低い一方でうちに溜め込むことでストレスを感じている場合もあります。
このような犬はストレス吠えをしてしまう傾向も…。
犬が吠えるのは飼い主にも原因あり?
犬が吠えるのは飼い主にも原因がある場合がほとんど。
もちろん、猟犬などの犬種は吠えない犬と比べると吠えやすい気質を持っています。
しかし、まずは飼い主が犬の無駄吠えを助長させる行動をとっていないか考えてみてください。
ここでは、吠える犬に育ててしまう飼い主の特徴について解説します。
例え、吠えない犬種であっても関わり方次第では吠えてしまうこともあるため、参考にしてださいね!
犬の要求にいつも応えてる
犬の要求にいつもすぐに応えている飼い主は、飼い犬を吠える犬にさせてしまう恐れがあります。
- おやつを欲しくて吠えたのであげてしまった
- 遊んで欲しいと吠えたから遊んであげた
上記のように、犬が吠えて何かを要求したときにすんなりと応えていると、犬は「要求すれば自分の希望を叶えてくれる」というように学習してしまいます。
そのため、どんどん要求吠えがエスカレートしてしまうことも…。
要求に応えたいときには「吠える=要求に応えた」という構図にならないようにすること。
例えば、【要求吠え→フセをさせて落ち着かせる→おやつ】というようなイメージです。
要求吠えと結果の間に必ずあなたの指示に従わせることが必要です。
こうすることで、【要求吠え=おやつ】ではなく、【フセ=おやつ】の構図を学習していきます。
ベタベタと関わっている
独立心が高い犬の場合は、たとえ飼い主であってもベタベタと関わることが苦手な子が多いです。
もちろん飼い主の事は大好きなんですが、それでもある程度の距離感を好む子が多いです。
そのため、飼い主に常にベタベタ触られたり、リラックスしているのにズカズカと構ってきたり…と、自分のペースを崩されることはとても嫌いです。
犬は言葉がしゃべれませんので、吠えることで不快感を遠ざけようとします。
その繰り返しをしてしまうと、独立心旺盛な犬はストレスに感じてしまいストレス吠えにつながる恐れがあるのです。
犬との生活は、ある程度距離をきちんと取ることが大切。
【可愛がる時は可愛がる!そっとしておくときは犬がリラックスできるように見守っておく!】このメリハリはとても大切なんですよ!
しつけ方法が間違っている
犬を飼えば、多くの人がおこなうであろうしつけ。
しかし、犬のために良かれと思ってやっているしつけが実は犬にとって全く意味のないしつけになっていることが多々あります。
特に、体罰方式のしつけは状況を良くするどころか悪化させることが多いのでやめたほうが良いでしょう。
しつけは犬との信頼関係の上に成り立つもの。体罰などは決して信頼はされません。
しつけのときには一貫性を持つことがとても大切です。飼い主の言動や態度に一貫性がないと、犬は何が良くて何が悪いのかが理解できず言うことを聞かなくなります。
また、犬は飼い主を見下し自分の要求を通そうとしたり攻撃的になってしまうこともあるんですよ。
厳しくしつけすれば良いと言うわけではありません。
犬種によっても合うしつけ合わないしつけは当然ありますし、その子の性格によっても多少の違いはあるでしょう。
体罰のようなしつけは逆に攻撃心に火をつけてしまうこともあるためやらないでくださいね!
飼育環境が安定していない
飼育環境が安定していない飼い主のもとで育つ犬はストレスが溜まり、吠えやすくなる傾向があるでしょう。
例えば、転勤族で自宅が転々としている、いつも留守がちで犬が1人の時間が多い…など。
生活環境が不安定だと犬は安心できずにストレスを溜めてしまいます。
またあまり定まらない環境にいると分離不安といって飼い主と離れることに極度に不安を感じてしまう症状を持つ子もいます。
実際に分離不安は吠える声だけでなくいたずらがひどくなったりといろいろ問題が出てくるでしょう。
犬の心を安定させるためにも、不安定な生活環境から安定した生活環境を整えるようにしてください。
まとめ
今回は吠えない犬ランキングとともに、どうして犬は吠えるのか?また吠える犬を育ててしまう飼い主の特徴について詳しく解説しました。
犬の鳴き声は犬にとっては無駄なことではありませんが、人間社会で共に生きていくのであれば犬の吠える声はある程度コントロールする必要があります。
隣人からの苦情や想像もしてないほどのトラブルなどに発展してしまうことも…。
そうなれば、飼い主も犬もまた周辺に住んでいる方も皆さん不幸になってしまいます。
そんなトラブルにならないよう、あまり吠えない犬種を飼いたいのであればぜひこの記事のランキングを参考にしてください!
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