どんなに愛犬が大切であっても、介護の大変さからつい、「早く死んで欲しい…」なんて思ってしまい悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
「もう、辛すぎる…。介護なんてしたくない…。いい加減しんどい…。」と、こんなことを思ってしまう自分に自己嫌悪になり二重の苦しみを抱えていることでしょう。
そこで今回は、そんな悩める老犬介護生活をしている飼い主に向けて、介護を楽にする方法や老犬介護をしている仲間たちの様子などを紹介します。
ぜひ心を軽くするきっかけにでもしてください。
老犬介護のストレスに悩んでいるのは、あなただけではありません。
老犬介護はとても大変です。きっと、「こんなイライラしたり辛いのは私だけなのでは?」と悩んでいるかもしれません。
しかし、老犬介護のストレスに悩んでいるのは決してあなただけではないのです。
老犬介護は、どんなに愛犬のことが大切で愛していても介護となると別の話です。
介護は、自分の時間が削られるだけでなく、睡眠不足や思う通りにことが進まない苛立ち、また、苦しむ愛犬を目の前にする辛さなど、それはそれは大変なことがたくさんあります。
家族で共有することができるのであればまだしも、一人暮らしや家族が協力してくれない状況であれば、余計にストレスが溜まりますよね。
しかし、介護に対して複雑な思いをしているのはあなただけではないことを知っておきましょう。そして、そんな思いを吐き出すことは悪いことではないということをわかっていてくださいね。
愛着のある毛皮の友人が老いていくのを見るのは辛いものです。そして、健康に問題が出始めると、さらに心が痛みます。
愛する友人が老いていくのを見るのはとても辛いですよね。
元気に走り回り、満面の可愛い笑顔でこちらを見つめる様子をみて幸せを感じたり、一緒にいろんなところに出かけた思い出もあるでしょう。
そんな愛犬が、痩せ細り歩くこともままならず、ご飯も排泄も水を飲むのもスムーズにいかなくなる姿は飼い主としては辛くないはずがありません。
また、さらに辛いのが愛犬に痛みや苦しみがある場合です。
痛みに悶え悲鳴をあげたり暴れたりしていると、見ていることさえ辛くなります。時にその激しさに目を覆いたくなることもあるのでは?
歳をとって寝たきりになったとしても、穏やかに過ごせるのであれば安心ですが、健康問題が深刻になると心が痛むばかりです。
もし、あなたがつらいと感じたら、ストレスを和らげ、少しでも楽になるためにできることがいくつかあります。
犬の介護は長くなればなるほど楽になるどころかどんどん辛くなってしまうことがあります。時に、投げ出したくなるほどの状況になってしまうこともあるでしょう。
一人で介護を抱えている場合では、余計にそうなる危険性があります。
しかし、介護も工夫をすれば辛い気持ちが少し楽になるのではないでしょうか?ここでは、介護のストレスを和らげ楽になるためにできることを紹介します。
1.獣医師に、心配事や、愛犬が年をとることで予想されることを相談する。
かかりつけの獣医師に介護の心配事や今後起こることを相談したり聞いてみると良いでしょう。
獣医師は動物のスペシャリストです。特に、身体的な不調やその不調に対する対処は専門なので的確なアドバイスをもらえるのでは?
愛犬の症状やその対応に悩んでいるのであれば、獣医師に頼るのはおすすめです。
例えば、夜泣きには睡眠薬を処方してくれる場合も…。対処療法しかできないこともありますが、介護は犬も飼い主も穏やかに過ごせることを第一に考えた方が上手くいきます。
時には、睡眠薬などの薬にも頼りながら介護を乗り切りましょう。
また、今後犬に起こる変化を教えてもらうことで心構えができるのではないでしょうか?
2.柔らかいベッド、お気に入りのおもちゃ、食べ物や水へのアクセスなど、必要なものがすべてそろっていて、犬が快適に過ごせるようにしてあげましょう。
老犬になると足腰が弱くなり自宅の中での移動だけでも転倒などの危険性が高くなります。
そのため、犬の寝床や居住スペースから食べ物や水までの距離を長くしないように工夫してあげましょう。
また、犬の行動範囲内では床を滑りにくくすることも大切です。フローリングの場合には、マットなどを敷いて歩きやすいようにしてあげましょう。
さらには、犬の介護生活には介護グッズが大変役に立ちます。
例えば、
- 歩行補助ハーネス
- 床ずれ予防マット
- 段差にはスロープ
などなど、とても便利なグッズがたくさん販売されています。
このような介護グッズを使用することは、犬の安全を確保し犬が快適に過ごせるようサポートするものです。
犬が快適に過ごせるようになることで、結果的にあなたの負担も軽減するでしょう。
3.老犬の世話をするために、専門のドッグウォーカーやペットシッターを雇うことを検討する。
老犬の世話を楽にするためには、第三者の手を借りるようにしましょう。専門のドッグウォーカーやペットシッターを雇うことも検討してみてはいかがでしょうか?
ペットシッターは、飼い主が不在時に自宅にて代わりに犬の面倒や世話をしてくれる人です。介護をしていると、犬の状態によっては気分転換すらできない…なんてことも珍しくありません。
他の家族がいて世話を任せられるならまだしも、一人暮らしの人はそうはいきませんよね。
そんな時には、ペットシッターを雇い自分の時間を少しでも持つようにすると、ストレス発散になるのではないでしょうか?
しかし、ペットシッターは誰でも老犬の介護に対応しているわけではありませんので、事前に確認するようにしてくださいね。
また、移動ができる状況であれば老犬ホームを利用するのも手です。
老犬ホームは泊まりだけではなく日帰りにも対応しているのでぜひ気分転換に検討してみてください。
老犬ホームのスタッフは老犬介護のプロですので安心して預けることができるでしょう。
4.老犬の介護を経験したことのある友人や家族に相談する。
老犬介護の経験をしたことのある人に、自分の現状を相談してみてはいかがでしょうか?
使ってみてよかったグッズや、介護の仕方などが聞けるかもしれません。
また、介護の辛さに共感してくれることで、あなたの気持ちも楽になるのではないでしょうか?
ただ、介護の辛さは経験したことのある人にしかわかりません。どんなに犬好きであっても、介護をしたことがない人に相談することはやめましょう。逆に傷ついたり余計にストレスが溜まることもあるので、相談する相手は慎重に選ぶようにしてくださいね。
4.残された時間を大切にする
介護生活を少しでも楽にしたいのであれば、犬との残り少ない時間を大切にすることを意識してみてはいかがでしょうか?
介護をしていると、どうしても介護の辛さや大変さの方が大きくなりますが、介護生活に入っているということは、犬との残された時間はそう長くはないということです。
介護は大変かもしれませんが、愛犬との残り少ない時間を大切にしましょう。
写真をたくさんとったり、たくさん話しかけたり、たくさん触ってあげて幸せな日々を過ごしてください。
きっと犬自身も、あなたが自分にしてくれたことに幸せを感じてくれるはずです。
犬の介護生活で1番しんどい!夜泣き対策を伝授!
老犬の夜泣き対策は以下の3つです。
- 愛犬のそばで寝る
- 老犬が昼夜逆転しないようにする
- かかりつけの獣医師に相談する
犬の介護生活を送る中で、多くの飼い主が1番大変だと感じる「夜泣き」。
放っておくと、数時間泣き続ける犬もいるんだとか…。
これが毎日続くとしたら、さすがに睡眠不足になりますよね。
睡眠不足は思考力の低下やイライラしやすくなるなどのトラブルが生じることがあります。睡眠不足にならないよう、夜泣き対策を試してみてください。
1.愛犬のそばで寝る
夜泣きは、「不安感」が強くなることで起こっている可能性があります。
目が見えなくなっていたり、鼻も若い頃よりはきかなくなっているかもしれません。
耳も遠くなっていたりすると、状況を的確に把握することができなくなることで、不安が大きくなってしまうのです。
そのような不安から夜泣きをしている場合、飼い主がそばにいてくれるだけでも安心して夜泣きが落ち着くかもしれません。
全くなくなることはなくても頻度が下がるだけでも随分と楽になるのではないでしょうか?
2.老犬が昼夜逆転しないようにする
老犬は昼夜逆転していることが多く、それが夜泣きに繋がっている可能性があります。老犬は日中寝ていることが多いうえに、運動量も低下しているため動かないことも多いですよね。
そのため、日中にぐっすり眠ってしまうことで夜覚醒して眠れなくなってしまうのです。
一般的に夜は人は眠っている家庭が多いですから、犬は一人で起きていることになり、暇を持て余したり寂しくなってきたりしてしまいます。飼い主に構って欲しい!という思いから夜泣きをしていることも…。
3.かかりつけの獣医師に相談する
夜泣きがひどい場合は、獣医師に相談するのもひとつの手です。夜泣きの原因になるような疾患がないかのチェックをしてくれますし、獣医師によっては睡眠薬を処方してくれることもあります。
睡眠薬には抵抗がある飼い主も多いかと思いますが、「犬も飼い主もぐっすり眠れるようになった。早く相談すればよかった。」と、喜んでいる飼い主もいるようですよ。
睡眠薬の量もしっかり調整してくれるので安心してくださいね。
ただし、相談する場合にはできる限り日頃から愛犬を見ているかかりつけの獣医師に相談するようにしましょう。
あなたはひとりじゃない!老犬介護をしている仲間たちを紹介!
犬の介護生活をしていると、自分一人だけが大変な思いをしているかのような気持ちになってしまうことってありますよね。
決して、犬のことが憎いわけではないのに自分の時間を好きなように取れないことでストレスが溜まってしまい卑屈になってしまうことは誰でもあります。
しかし、犬の介護生活を送っているのはあなただけではありません。
少し視野を広げるだけでも、気持ちが楽になるかもしれませんよ。ここでは、犬の介護生活を送っている仲間たちの声や様子を紹介します。
我が家の🐽オッサン坊や
— 一歩一会🐾珍道中も🍀安全👷🏼第一に♪ (@merurin3510) October 20, 2022
チョイとお尻も痩せたから
💕プリティーなオムツカバーに😝
犬の介護もなるべく
楽しくね🤙🍀 ̖́- pic.twitter.com/gABF19Cesd
寝たきりの老犬には欠かせないオムツ。
このかたは、オムツひとつにしてもオシャレにして楽しもうという気持ちが見られますね。
ピンクのフリフリのオムツカバーがとっても可愛いです。サスペンダーで落ちないように工夫されていますね。
介護生活ならではのおしゃれを楽しむあたりがさすがです。可愛くて着飾った犬を見ると、こちらまで明るい気持ちになれるのではないでしょうか?
食べることが全てじゃないよね。と言うことで、外へ。いい天気だ。 pic.twitter.com/wSeIpaL9RG
— 柴犬コタロウ@毛玉たちの老犬介護 (@kedamastory) October 26, 2022
介護生活に入った老犬は、食欲もだんだん落ちてきます。食べる日があれば食べない日もあったり、食欲にムラがあるのも珍しくありません。
そんな時、食べてもらうことを頑張るよりも、他のできることに目を向けることもとても大切です。
このかたは、食べることが全てではない…と、愛犬が今できること、したいことに目を向けていることが伝わってきますね。
老犬の介護は大変だけど、足が悪かろうが自分でエサは食べる!という野生本来の強さを感じれる時がある🙄 pic.twitter.com/9YOP5Djlaf
— ラキタン@趣味垢 (@gamelucky316) October 20, 2022
こちらの犬は寝たきりではないものの、足腰の衰えは相当強いことがわかります。
しかし、この老犬の飼い主は足や体が衰えたとしても野生の動物の本能なのか、自らなんとしてでもご飯を食べるという犬の気持ちの強さに関心していますね。
生命力の強さを感じる一枚ですよね。
まとめ
今回は、老犬介護に疲れてしまっている人に向けて、介護を楽にする方法や介護に対しての思いなどを紹介しました。
老犬介護は決して楽なことではありません。一人で抱え込み、負の感情に包まれてしまうこともあるでしょう。
しかし、あなたは一人ではないし、介護が大変だと感じているのもあなただけではありません。
介護生活をしていると、自分だけが暗闇に迷い込んだかのような気持ちになってしまいますが、そんな風に辛い思いをしているのは自分だけではないということを知っておいてください!自分一人だけじゃない!と思えるようになると、なんだか勇気が湧いてきませんか?
また、介護を楽にする方法も試してみてはいかがでしょうか?周りの人の力を上手に借りながら、大切な愛犬の介護を最後までやり抜きましょう。
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