飼ってはいけない猫ランキング

「猫を飼いたいけれど、どんな猫だと飼いやすいの?」

「猫の飼育が初めてで不安…」

「飼いにくい猫はできるだけ避けたい」

このように、飼育する猫の種類選びに不安がある人に向けて、本記事では飼ってはいけない猫ランキングを紹介します。

飼ってはいけない猫の特徴

猫を飼うときには、以下の特徴を持つ猫種は避けたほうが無難です。

  1. 獰猛な性格
  2. 長毛種
  3. 運動量が多い
  4. 環境の変化に弱い
  5. 鳴き声が大きい

人それぞれ「飼いにくい」と感じる理由は様々ですが、そのなかでも特に飼いにくいと感じる理由について解説していきます。

獰猛な性格

わがままで希少が荒い一面を持っている猫は、手がつけられなくなる危険性があるので避けたほうが無難です。

猫はそもそも犬に比べて気分屋で自立心の高い特徴があります。そのため、気が強い傾向のある猫を飼うと、噛まれたり引っ掻かれたりすることも…。特に、小さい子供がいる家庭や猫を飼うのが初めての人にはおすすめできません。

また、多頭飼いを検討している場合も獰猛な性格をしている猫は避けましょう。猫同士が不仲になり喧嘩が絶えなくなることがあるので注意してください。

長毛種

長毛種の猫は短毛種の猫に比べてケアに手間がかかります。毛が長い分、日頃からのブラッシングを怠ると絡まってしまうことも…。絡まったまま放置すると、その部分の皮膚に炎症が起きたりトラブルに繋がることもあるため注意が必要です。

さらに、抜け毛も多くなるので部屋を清潔に保ちたい人や掃除が億劫な人は避けたほうが良いでしょう。

また、猫アレルギーを持つ人も抜け毛トラブルやケアが欠かせない猫種は選ぶのはやめておきましょう。

運動量が多い

猫によっては、活発で運動量が多い種類もいます。運動量が多い猫は、運動量が不足するとそれだけストレスが溜まってしまいます。

猫は犬と違って、散歩に連れて行ったりランに連れて行ったりすることがないため、自宅の中で運動ができるかどうかが肝になってきます。ただ動き回らせるだけではなく、キャットタワーを設置したり部屋を工夫することで好奇心も満たしてあげる必要があります。

また、猫は夜行性なので、昼間よりも夜に活動することが多いです。猫の飼い主によると、夜になると大運動会が始まることも珍しくなく、体力が有り余っていると最悪の場合睡眠不足になったりと健康被害が出るかもしれません。

環境の変化に弱い

猫は意外にもストレス耐性が弱く環境の変化に弱い生き物です。特に動物病院に行くことは猫にとって多大なストレスになると言われています。良かれと思って動物病院に頻繁に連れて行っていたとしても、それがストレスになって病気になることもあるのです。

また、旅行などで数日間家を空ける場合でも、犬と違いホテル等に預けずに自宅で留守番をさせる飼い主も珍しくありません。元々ストレスに弱い猫ですから、そのなかでも特にストレス耐性が弱い猫種は避けたほうが良いでしょう。ちょっとしたことが命取りになったりすることもあるため、飼育に大変気を遣うことになります。

鳴き声が大きい

猫は犬のように大きな声を出すイメージはありません。しかし、発情期には大声で鳴き続けることもあり、そのストレスは猫好きでも絶えられない程になることも。また、運動不足や愛情不足など、欲求が満たされていない時も大きな声で鳴くことがあります。

とはいえ、猫が大きな声で鳴くのには理由が必ずあるので、その根本に鳴る欲求や原因を解消してあげることが大切です。

飼ってはいけない猫ランキング

ここでは、実際に飼ってはいけない猫のランキングを紹介します。

人によって「飼いづらい」と感じる理由や程度はさまざまですが、そのなかでも下記の猫は注意が必要です。

  1. シャム猫
  2. アビシニアン
  3. ソマリ
  4. サバンナキャット
  5. スフィンクス
  6. ベンガル
  7. スコティッシュフォールド
  8. マンチカン
  9. ノルウェージャンフォレストキャット
  10. アメリカンカール
  11. セルカークレックス
  12. ラグドール

特に、猫を飼育することが初めての人は慎重になりましょう。それではそれぞれの猫種について解説します。

シャム猫

シャム猫はコミュニケーション能力が高めで甘えん坊の特徴がありますが、実はとても警戒心が強く、飼い主や心を開いた相手にしか懐きません。そのため、飼い始めの頃やシャム猫の性質を理解しないまま飼育していると「全然懐いてくれない…」と不満が募る可能性が…。

また、シャム猫は声が大きいことでも知られています。集合住宅に住んでいる人や鳴き声にストレスを感じやすい人は飼いにくさを感じるでしょう。

アビシニアン

アビシニアンは好奇心旺盛でエネルギッシュです。運動量も多く活発に動き回る特徴を持っています。そのため、足音や動き回る物音にストレスを感じてしまう人もいるでしょう。

また、運動量が足りないとストレスが溜まり、問題行動に繋がる恐れもあります。また、基本的には穏やかで甘えん坊の性格をしていますが、当然スイッチが入り凶暴化してしまうことも。特に小さい子供がいる家庭では注意が必要です。

ソマリ

ソマリは嫉妬深く神経質な一面を持っています。そのため、ちょっとした環境の変化に弱く、猫によってはストレスで体調を崩してしまうこともあります。また、運動量も多く運動不足になると問題行動に繋がりやすくなるので注意が必要です。

また、ソマリは長毛なのでブラッシングは欠かせません。ブラッシングを怠ると、毛玉になったり絡まったりする他、皮膚病を発症してしまうこともあるため日常のケアは必須。特に、時間的余裕のない人にはおすすめできません。

サバンナキャット

サバンナキャットは、野生猫であるサーバルキャットの遺伝子を受け継いでいる猫です。見た目にも野性的な魅力があり、虜になる人も多いでしょう。野性的な見た目とは裏腹に、人懐っこく愛情深い性格をしている他、子供とも相性は良いと言われています。ただ、飼育するのは簡単ではありません。運動能力が高く賢いため脱走には十分注意する必要がある他、運動欲求を満たすために工夫をしてあげる必要があるでしょう。

また、サバンナキャットは高価で希少価値が高い上に、地域によっては飼育が規制されていることもあるので注意が必要です。

スフィンクス

スフィンクスは、無毛のような見た目が特徴的な猫です。全く毛が生えていないわけではなく、短い産毛に覆われています。抜け毛が少ないこと、愛情深く人懐っこい性格をしていることから飼いやすいと感じる人もいるでしょう。しかし、毛がない分直射日光や外的な刺激を受けやすいデメリットがあります。体温調節が苦手なので、夏も冬も温度管理は必須です。

また、皮脂汚れも溜まりやすいため定期的なお手入れで皮膚トラブルを回避しなくてはなりません。性格的にはとてもいい子ですが、身の回りのケアに手間がかかるため、特に初心者は飼いづらさを感じるでしょう。

ベンガル

ベンガルは見た目のワイルドさが特徴的ですが、性格は温厚で愛情深い猫です。ただ、少し神経質な面もあるためあんまりベタベタされるのは苦手な子も…。犬のように常に人と触れ合っていたいと思うタイプではないので、濃厚なスキンシップを望む人にはあまりおすすめできません。

また、エネルギッシュで運動量が多いため住宅によっては騒音トラブルに発展する恐れもあります。運動量の不足はストレスになったり問題行動に繋がるケースもあるため注意が必要でしょう。

スコティッシュフォールド

垂れ耳が特徴的で愛らしい姿をしているスコティッシュフォールド。とても温厚なため飼いやすい印象がありますが、運動量の少なさから肥満になるケースが多く体重管理が難しい猫種のひとつです。肥満になると健康被害が起きやすくなるため注意が必要です。

また、垂れた耳は湿気が溜まりやすく汚れやすいもの。適度な耳のケアをしてあげる必要があります。耳のケアを怠ると、最悪の場合病気を発症してしまうことも…。

マンチカン

短い足が特徴的な猫で、その愛らしい姿に人気が爆発した猫種です。マンチカンはとても穏やかで飼いやすいと言われていますが、実は自己主張が強く神経質な一面も持っています。

また、足が短いことで足腰に負担がかかるマンチカンは、椎間板ヘルニアや関節炎といったトラブルが発生する可能性があります。肥満による足腰の負担というリスクもあるので、体重管理も必要になるでしょう。

ノルウェージャンフォレストキャット

ノルウェージャンフォレストキャットは猫の中ではとても賢いです。温厚で人懐っこい性格なので、子供がいる家庭でも飼育することが可能です。ただ、ノルウェージャンフォレストキャットは中型から大型の比較的大きいサイズなので、それなりに食欲旺盛です。そのため、食べ過ぎによる肥満になりやすい傾向があるので体重管理や食事管理には手間がかかるでしょう。

また、豊かな毛をまとっているので、抜け毛対策も必須。日頃のブラッシングなどのケアを怠らないように注意が必要です。

アメリカンカール

外向きにクリンとカールした耳が特徴的なアメリカンカール。とても人懐っこく誰に対しても愛嬌があるため、どんな家庭でも馴染みやすい猫です。ただ、耳がカールしていることから通気性がよくありません。耳垢が溜まりやすい傾向があるので適度なケアが必要です。

また、「猫は寒さに弱い」といった印象がありますが、アメリカンカールは毛量が多いため比較的寒さには強い性質をしています。ただ、毛量が多いことで抜け毛が多くなるのは避けられませんので、日頃からのケアや適度な掃除は必要になるでしょう。

セルカークレックス

まるで羊を思わせるクルクルとした毛が特徴的なセルカークレックス。温厚で優しく、落ち着いた性格をしています。ただし、運動量は多くアグレッシブなので運動欲求を満たす工夫はしてあげる必要があるでしょう。

また、セルカークレックスは他の猫に比べると我慢強い特性があります。我慢強いということはそれだけストレスを溜めやすいということ。過度なストレスは病気を誘発するリスクもあるため注意してください。

ラグドール

品のある美しさが特徴的なラグドール。穏やかで優しい性格をしているため攻撃的な一面も少なく誰に対しても友好的です。無類の「抱っこ好き」と言われることもあり、スキンシップを大事にしたい人にはおすすめの猫種です。

ただ、比較的内臓系の病気に罹患しやすいデメリットがあり、日頃からの体調管理は欠かせません。特に、心臓や腎臓由来の疾患を発症することも多いため、食事管理は必須です。肥満にならないよう、腎臓に負担がかからないよう食事を工夫する必要があるので手間がかかるのは避けられません。

飼いやすい猫は?

ここまで、飼いにくい猫を紹介してきましたが、反対に飼いやすい猫はどんな猫なのか気になりますよね。

初心者や手間暇はあまりかけたくない!という人は飼いやすいと言われる猫を選んだほうが無難です。見た目やイメージだけで飼うと、後々大変なことになることもあるので、飼いやすいと言われる特徴について事前に知っておくのもおすすめです。

一般的に飼いやすいと言われる特徴には主に以下の6つがあります。

  1. 運動量が少ない
  2. 声が大きくない
  3. 人懐っこい
  4. 攻撃性が低い
  5. ストレス耐性がある
  6. 抜け毛が少ない
  7. 穏やかである

上記に当てはまる猫を選ぶと、割りと猫との生活がイメージに近いものになる可能性は高いです。住宅事情なども考慮し、様々なトラブルやリスクを最小限に抑えられるようにしていくことがポイントです。

良くある質問

ここでは、飼いやすい猫についての良くある質問をまとめました。猫を選ぶ際に参考にしてください。 

Q
アパートで飼いやすい猫は?
A

アパートで猫を飼いたいのであれば、落ち着きがあり鳴くことが少ない猫を選びましょう。また、お留守番のしやすさも考慮すると良いでしょう。

例えば、ペルシャ猫やロシアンブルー、ブリティッシュショートヘアーなどが挙げられます。

Q
丈夫で飼いやすい猫は?
A

病気やストレスに強く丈夫な猫を飼いたいと思う人も多いでしょう。体の丈夫さは手間や金銭的な面にも影響してくるのでとても大切なポイントです。

比較的、丈夫だと言われている猫は、アメリカンショートヘアーやメインクーン、サビ猫などが挙げられます。

Q
病気になりやすい猫は?
A

猫によっては、残念ながら病気になりやすかったり遺伝性疾患のリスクを抱える種類も存在します。

猫は、犬と違って動物病院に連れて行く頻度はどうしても少なくなるので、病気が見つかったときには手遅れとなるケースがとても多いようです。そのため、病気になりやすい猫を飼ってしまうことで、思わぬ突然の別れや経済的な負担が大きくかかることになるため注意が必要です。

特に猫がかかりやすいといわれる、癌や心臓病、肝臓病、腎不全などの病気は警戒する必要がありそうです。

一般的に猫の代表的な病気になりやすいと言われている猫は、アビシニアンやメインクーン、ラグドール、白猫、シャム猫、ヒマラヤンなどが挙げられます。

おわりに

今回は、飼ってはいけない猫のランキングを紹介しました。

本記事で挙げた猫でなければ絶対に飼いやすいのか?と言うと、飼育環境や飼い主の性格などによっても左右されるため一概には言えません。ただ、一般的に飼育が難しく手間がかかると言われる特徴を持つ猫は避けたほうが無難なことは確かです。特に、初心者は慎重に選ぶようにしましょう。

ただ、飼いにくいと言われる猫であっても、飼育することを決めたのであれば、最期までしっかり愛情を持ってお世話してあげてくださいね!ぜひ参考にしてください

コメント

タイトルとURLをコピーしました