犬を叩くと震えるのは危険なサイン【今すぐやめて】

犬を叩くと震えるのは危険なサイン【今すぐやめて】

犬を叩いてしまった時にブルブルと体を震わせる犬がいます。

この体のブルブル、実はかなり危険なサインですよ!

あなたとの信頼関係はガタガタに落ち、さらに犬への身体的な負担にも繋がっているかもしれません!

そこで今回は、犬を叩いたら震える…その理由と叩かなくてもできる叱り方、そして犬のしつけで大事なポイントを解説します。

犬を叩くのはNG

犬を叩くのは、当然NGです。

いくら可愛い愛犬であっても、愛犬との関わりでうまくいかない時には、誰でもイラッとすることも時にはあるでしょう。

しかし、その感情を暴力で犬にぶつけるのは絶対にやめてください。

犬は、人間からされたことをずっと覚えています。

人間にとっては、ほんの出来心で叩いてしまったのだとしても、犬にとっては多大なストレスとショック、恐怖を感じているのです。

時には、ぶるぶると震えてしまう犬もいるのですよ。

ここからは、犬を叩いたらぶるぶると震える理由について見ていきましょう。

犬が叩くと震える理由2つ

犬が叩くとぶるぶると震える…

このような状況に、「なぜなのだろう?」と気になっている人もいるでしょう。

ここでは、犬が叩くと震える理由について解説します。

①恐怖心

犬も人間と同様に「嬉しい・楽しい・悲しい・怖い」というような喜怒哀楽の感情を持っています。

言葉にすることはできなくても、犬は感情を全身で伝えてきてくれます。

犬が叩くと震えるのは、あなたに「恐怖心」を持っているから…。

怖くて怖くてどうしようもない状況に、体がぶるぶると震えてしまうのでしょう。

このような様子が見られるのであれば、あなたと犬との信頼関係はボロボロになっているといっても過言ではありません。

②痛みで震えている

叩かれた場所が痛くて震えている場合もあります。

人間でも、想像を超える痛みを感じた時、痛みで震えることってありませんか?

強烈な痛みに体が反応を起こしているのでしょう。

ただ、震えるほどの痛みであれば、叩かれた場所に何らかのダメージを負っている可能性もあります。

そのため、体の震えがひどい場合には動物病院で診てもらうことも必要になってくるでしょう。

叩いてしまったことを隠したいと思うのは思うでしょうが、そのままにしていたら大変なことに繋がる可能性もあります。

自己保身よりも犬の痛みという不快感を取り除いてあげることに労力を回しましょう。

あまりに強く叩いた場合には骨や筋肉にダメージを負っていることも…。

また、当たりどころが悪い場合には命に関わることもあります。

犬の様子が明らかにおかしいと感じるときには、速やかに獣医師に診てもらってくださいね!

犬を叩く飼い主に共通する特徴とは?

犬を叩いてしまう飼い主は残念ながら一定数存在します。

もともと犬は学習能力のとても高い生き物です。

そのため、飼い主がしっかりとしつけを理解し月齢の低い頃から向き合っていれば、そこまで大きな問題を起こすようになることはそれほど多くはありません。

それにもかかわらず、なぜ叩いてしまうのでしょうか。

ここでは、犬を叩く飼い主に共通する特徴について解説します。

①余裕がない

犬を叩く飼い主は、心の余裕がない人が多いです。

人間心に余裕がないと、些細なことでイライラしたり怒ってしまったりするもの。

そもそも、自分の生活スタイルが犬を飼うのに適していなかった可能性もあります。

  • 仕事が激務
  • 1人で住んでいる

家族と一緒に住んでいて、助けてもらえる環境であればまだいいものの、忙しい中一人で全てのタスクをこなすのは当然無理があります。

その余裕のない生活のストレスを犬に向けてしまうのでしょう。

②自己中心的

犬を叩く飼い主は、自己中心的で自分の感情が第一優先の傾向があります。

自己中心的な人は、世界は自分中心で廻っていると思っているところがあるので、自分のペースを乱されるのが大嫌いなのです。

それは時に、人だけでなく動物にその敵意をむき出しにすることも…。

犬が粗相をしてしまったり、吠えてうるさかったりすると、自分を不快にしている対象として嫌悪感をあらわにしてしまうのです。

そのイライラがピークに達すると、感情を発散させるために叩いてしまうことも…。

③犬にも感情があることを理解していない

犬を叩く飼い主は、そもそも犬にも感情があることを理解していません。

なかには「犬は犬でしょ?痛いとか怖いとか感じるの?」

なんて、本気で思っている人も…。

犬は喋れないので、人によっては犬は何考えているかわからない…なんて思うこともあるのかもしれません。

しかし、犬にも感情はあるうえに、人間の感情を敏感に感じとることができるのですよ。

④考え方が短絡的

犬を叩く飼い主は、基本的考え方が短絡的です。

犬が問題行動を起こした時に、「どうしてこのようなことをするのか?」「どうしたら治るのだろう?」と深いところまで考えない傾向があります。

「問題になる行動=どうしたら治る?」

ではなく、

「問題行動=ムカつく!イライラする」とすぐに怒りに変わってしまうのです。

⑤忍耐力がない

犬を叩く飼い主は、忍耐力がありません。

犬のしつけは、教えたらすぐに覚えるものではありません。

同じことを何度も何度も教えてやっと覚える…の繰り返しです。

しかし、忍耐力がなくつい叩いてしまう人は、すぐに結果を求める傾向があります。

そのため、何度教えてもうまくいかない苛立ちから、怒りの感情をぶつけるために叩いてしまうのでしょう。

犬を叩くしつけから卒業しよう

犬を叩くしつけは、しつけではく「暴力」です。

犬のしつけは、飼い主との信頼関係が成り立っているからこそうまくいくもの。

叩くことで痛みや恐怖を与える飼い主との間には残念ながら一向に信頼関係は築けません。

まず、叩いてしまうしつけから卒業しましょう。

「じゃあ叱るときはどうすれば良いの?」なんて、思う人もいるかもしれませんね。

ここでは、犬の適切な叱り方について解説します。

①短い言葉で叱る

犬を叱るときには叩くことはせずに、短い言葉で叱ります。

例えば、「ダメ、コラ、イケナイ、ノー」などの言葉を一回決めたら、それ以降は叱るときはその言葉をメインに使うようにします。

犬が、この言葉=ダメなことと理解してくれば、問題行動によっては飼い主のその一声で制御できるようになります。

②反応しない

犬は、良いことや悪いことをした時には、飼い主の反応をよくみています。

そのため、あなたの反応をみて喜んでいると勘違いしていることから問題行動を一向にやめないことも…。

もし悪い行動をしたら無視をする(反応しない)ことも大切です。

飼い主が反応しないことに、「おや?」と思う犬もいます。

このような犬の場合、飼い主の反応=喜びになっているので、飼い主の無反応はとても辛いことなんですね。

ただし、拾い食いや脱走など無視することで二次被害が起こる可能性のあることに関しては無視してはいけません。

吠えたり、飛びついてきたりした場合において反応しないことは有効です。

③大きな音を立てる

犬を叱るときには、犬を叩くのではなく大きな音を立てて叱るのもおすすめ。

犬が悪いことをした瞬間に、犬の見ていない場所を叩いて大きな音を出します。

そうすると、犬は大きな音にびっくりしてその行動をやめます。

この繰り返しをすることによって、行動=大きな音と学習させ、問題行動を矯正していくのです。

ただし、あなたが大きな音を出していることを知られてはいけません。

大きな音をあなたが出しているのを見てしまうと、あなたに対して萎縮するようになってしまうので気をつけてくださいね!

犬のしつけはまず飼い主が変わること!しつけに必要な6つのポイント!

犬のしつけで叩いてしまう…このように悩んでいる飼い主もいるでしょう。

犬のしつけを成功させるためには、まず飼い主が変わることです。

飼い主がしつけの方法を学び変わることで、犬は必ず変わってくれるでしょう。

ここでは、犬のしつけに大事なポイントを7つ解説します。

①犬とのアイコンタクト

犬のしつけは、まずあなたと犬がアイコンタクトを取ることができるのが大前提。

アイコンタクトを取ることで犬の意識を飼い主の方に向けることができます。

しつけは、犬の集中力はとても大切。

そっぽを向いているのに、しつけようとしても指示は当然通りません。

やり方としては、次のステップで進めていきましょう。

  1. おやつ準備
  2. 犬の名前を呼ぶ
  3. 目があった瞬間におやつを与える

この繰り返しです。

アイコンタクトは信頼関係を結ぶうえで必要不可欠です。

②毅然とした態度

犬のしつけには、毅然とした態度で堂々としていなければなりません。

オドオドと自信のなさそうな態度をとっていたら、犬は不安になります。

犬から尊敬される飼い主になることは、犬と生活するうえでとても大切なんですよ。

③深い愛情を持つ

当然ですが、犬に対しての愛情は必須です。

犬は人間の感情にとても敏感です。

犬に対しての愛情があれば、しつけもうまくいくでしょう。

④我慢することも必要

しつけは、時間がかかったり時にはうまくいかなかったりもします。

だけど、諦めずに向き合い続けていれば必ず少しずつでも変化はみられるはず。

しかし、そこまでグッと我慢できずについイライラしてしまう…なんて飼い主もいるのでは?

犬へのしつけは、うまくいかなかったとしてもイライラの感情をぶつけてはいけません。

我慢することもとても大切なんですよ。

⑤一緒に楽しむ

しつけは、最終的には犬も飼い主も楽しむことが大事。

あなたが楽しそうにしていることで、犬にもその気持ちが伝わり、犬もしつけの時間が好きになります。

いやいややっていると、ちょっとしたことでイラっとしてしまいやすくなります。

しつけは、「コミュニケーションの場」でもありますから、心から楽しむことが大切でしょう。

犬は飼い主の笑顔がとても大好きなんですよ!

⑥褒めることを忘れずに

しつけは、褒めることを忘れてはいけません。

叱られてばかりだと、人間でもモチベーションは下がります。

犬が教えた通りにできた時はしっかりと褒めてあげてください。

何回かに一回はご褒美のおやつを少し与えてあげるのも効果的です。

犬にとって褒められることに喜びを感じるようになると、俄然犬もやる気になってくれます!

叱るは2割、褒めるは8割程度の気持ちで向き合ってあげましょう。

⑦しつけの時間は短く

犬の集中力は長く続きません。

せいぜい長くても20分程度と言われています。

そのため、しつけを覚えて欲しいからといって、ダラダラと長時間やるのはおすすめしません。

だんだんと集中力が切れてくることによって、言うことを聞いたり聞かなかったりそっぽ向いたりすることが増えていきます。

その状況にまた飼い主はイライラしてしまい、つい叩くという行動に繋がりかねません。

そのため、20分弱のトレーニングを何回にも分けてするようにしましょう。

一回のトレーニングの時間を短くすることがしつけがうまくいくポイントですよ!

犬を叩くしつけをやめたら得られるメリット

犬を叩いたことで、犬がブルブルと体を震わすようになるのであれば、それは信頼関係が崩れている証拠。

飼い主にとってはしつけのつもりであっても、叩くことは全くの逆効果になってしまいます。

叩くしつけをやめて適切な叱り方ができるようになると、

  • 犬との信頼関係が生まれる
  • 犬との生活が楽になる
  • 犬から尊敬される
  • 犬のしつけがとてもしやすくなる
  • トレーニングが楽しくなる

など、さまざまなメリットがありますよ!

叩くしつけは、お互いにストレスが余計に溜まってしまいます。

ぶるぶると震えるほど恐怖を持っている場合には、トラウマとなっていることもあるため関係回復に時間はかかるかもしれませんが、諦めなければ必ず変化が見えるはずです。

まとめ

今回は、犬を叩いたときに震える理由と、叩かなくてもできる叱り方を解説しました。

叩いた時に犬が震えるのは相当ストレスやダメージがかかっている状態。

愛犬のことが大切なのであれば、二度と叩くことはやめましょう。

犬との生活は、「信頼関係」がとっても大切です。

しつけも信頼関係がなければうまく行くはずがありません。

叩いたところで、あなたの感情はスッキリするかもしれませんが、犬との関係は悪化していくでしょう。

犬を叩かなくてもできる叱り方を覚えて、ぜひ実践してみてください。

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