猫がご飯食べないけどチュールは食べる!どんな状態?

猫がご飯食べないけどチュールは食べる!どんな状態?

猫がご飯を食べないのにチュールは食べる…このようななんとも不思議な行動に手を焼いている飼い主もいるのではないでしょうか?

  • 「なぜ、ご飯は食べないのにチュールは食べるの?」
  • 「改善の方法はあるの?」
  • 「体調が悪いのか心配…」

なんて、声が聞こえてきそうですね。

愛猫がちゃんとご飯を食べてくれないと、栄養がしっかり取れているのか心配にもなってしまうでしょう。

そこで今回は、猫がご飯を食べないけどチュールは食べる理由とそんな状況の改善が期待できる対処法を伝授いたします。猫の偏食の解決策を探している人はぜひ参考にしてくださいね!

猫がご飯を食べないけどチュールは食べる理由

猫がご飯を食べないけどチュールは食べる理由は以下の7つです。

  • 1.口内炎ができている
  • 2.高齢猫・老猫になってきている
  • 3.歯周病や虫歯が発生している
  • 4.わがままで食べない
  • 5.フードが合っていない
  • 6.体調が悪くて食べられない
  • 7.ストレスを抱えている

ご飯を食べてくれないのは飼い主としては、とても困ってしまいますよね。しかもチュールなら食べる…なんて、余計に困るでしょう。

しかし、それには必ず理由が存在します。それでは、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

1.口内炎ができている

猫がご飯は食べないのにチュールを食べるときには、口内炎が生じていることにより、痛みや不快感があるからかもしれません。

口内炎は、ウイルスや細菌感染などが原因になっていることが多く、人間同様とても強い痛みを感じます。

症状としては、強い痛みのほかに口臭や出血、食欲低下などが起こることがあり、本猫はとても辛いです。

カリカリを与えている場合、カリカリが刺激になって痛みを誘発することも…。

チュールは滑らかなペースト状になっていますので、フードに比べると刺激になりにくく、その結果ご飯を食べないでチュールばかり食べるようになってしまっているのだと考えられます。

2.高齢猫・老猫になってきている

高齢猫、老猫になると、人間同様に咀嚼機能や消化機能が衰えてきます。特に咀嚼機能が衰えてくると、フードを噛んで食べることも猫にとっては負担になります。

また、嚥下機能も衰えてきていると、飲み込むことが負担になり時には詰まってしまうことも…。

フードが食べづらいとなると、食べやすい食べものを好むようになるのはごく自然なことです。また、老猫や高齢猫になると、認知症を発症するリスクもあります。

認知症を発症すると、食べ物の好き嫌いが変わったり、偏食がひどくなることも…。

その結果、ご飯は食べないけどチュールは食べる…というこだわりが強くなっているのかもしれません。

3.歯周病や虫歯が発生している

ご飯は食べないけどチュールは食べる場合、口内に歯周病や虫歯などのトラブルが生じている可能性があります。

日頃のデンタルケアを怠っていると、猫も虫歯になりひどくなると歯周病に進行してしまいます。

口内にトラブルが生じていると、フードを食べるたびに痛みが生じ食欲が低下してしまうのです。

噛むたびに痛みが生じるため、痛みの刺激になりにくく噛む必要のないチュールが食べやすいのでしょう。

4.わがままで食べない

猫がご飯を食べないのにチュールを食べるのは、わがままになっているからかもしれません。ただ、猫のわがままは飼い主の猫への関わり方が問題になっている場合が多いです。

猫が可愛いからといって、要求されるがままにチュールを与えてはいませんか?または、猫に嫌われたくなくて甘やかしてしまってはいませんか?

チュールは猫好みの味や風味をしています。多くの猫は、チュールが大好き。

猫はとても賢い動物です。飼い主がいつでもチュールを出してしまうことで、「ご飯を食べなければチュールを出してもらえる」と学習してしまっているのでしょう。

簡単に言えば、飼い主は自分の要求を通してくれる都合の良い存在になっているのです。

5.フードが合っていない

ご飯を食べないのにチュールを食べるのは、与えているフードが猫に合っていないのかもしれません。

猫はとてもグルメな動物です。自分の口に合わないと感じれば、食べなくなることも珍しくありません。

また、フードを変えたりフードボウルを変えた場合、警戒心から食べなくなっている可能性も考えられます。

猫は警戒心の高い動物でもありますから、一度警戒したものには、容易に近づくことはしないでしょう。

6.体調が悪くて食べられない

猫がご飯は食べないのにチュールを食べる場合には、体調が悪い可能性があります。体調が悪いときは、人間も同じですが食べやすい食事を好む傾向があります。

固形物よりも、チュルチュルっと入っていく喉越しの良いチュールの方が負担が少ないのでしょうね。

体調が悪いのが原因であれば、食事以外の他の症状も出ている可能性が高いです。

例えば、下痢や嘔吐など消化器症状や歯茎が白くなっているなどの症状が出ていることも…。

7.ストレスを抱えている

猫がご飯を食べないけどチュールは食べる場合、何かしらのストレスをかかえている可能性も考えられます。

ストレスを感じると食欲低下などの症状が現れることは珍しいことではありません。フードを食べる気は起きないけれど、大好物のチュールであれば食べる…なんてこともあります。

具体的には、以下のようなことがストレスの要因になります。

  • 引っ越しなどの環境の変化
  • 飼い主が変わった
  • 留守番が長くなった
  • コミュニケーション不足

上記のようなことが直近であったのであれば、ストレスを抱えている可能性が高いと言えるでしょう。

猫がフードを食べないときの対処法

猫がフードを食べないときの対処法は以下の10つです。

  • 1.フードを温める
  • 2.フードをふやかす
  • 3.フードにチュールを混ぜる
  • 4.環境の変化があれば極力戻す
  • 5.体調が悪そうであれば病院に連れていく
  • 6.フードを変えてみる
  • 7.フードボウルを変えてみる
  • 8.量を分けて与えてみる
  • 9.環境を整えてあげる
  • 10.チュールを控える

ほとんどの対処法は自宅で簡単に試すことができます。それほど難しい対策ではありませんので、ひとつずつ試してみてください。

明日から、いや今日からでもすぐに取り組むことができるのではないでしょうか?飼い主のちょっとした心がけで改善することは多くあるんですよ。

それでは、それぞれの対処法について詳しくみていきましょう。

1.フードを温める

猫がフードを食べない時には、フードを温めてから与えるようにしてみましょう。

フードを温めることによって、香りが強くなり猫の食欲や興味をそそることができます。

猫は嗅覚がとても発達していて、食べられるかどうかの判断は嗅覚でしています。そのため、香りが強くするものを好む傾向があり、フードを温めることは猫の食いつきを良くするのに効果的なのです。

具体的には、38度程度の人肌くらいに温めると良いでしょう。温める方法は、電子レンジやお湯、湯煎にかけるなどがあります。

ただ、温めすぎると猫が火傷をする恐れがあるので、必ず与える前に熱すぎないか確認するようにしてください。

2.フードをふやかす

猫がフードを食べない時には、フードをふやかしてから与えるのも効果が期待できます。

ふやかすことで香りが強くなる他、口腔内にトラブルがあったとしても食べやすくなります。また、カリカリが元々苦手な子の場合、柔らかくなることで食べてくれるようになるかも。

ただ、柔らかすぎるのが苦手な子もいますので猫の好みの柔らかさを探りながら試していくと良いでしょう。

3.フードにチュールを混ぜる

猫がご飯を食べないときには、フードにチュールを混ぜると効果が期待できます。チュールが好きなのであれば、なおさら試してみる価値はあり!

混ぜる時にはできるだけフードに塗り込むような形で混ぜるのをおすすめします。フードの上にただ乗せただけでは、チュールだけ食べてフードには口をつけない可能性があるので注意が必要!フード自体にしっかりチュールの香りと味をつけるようにしてください。

4.環境の変化があれば極力戻す

猫がご飯を食べない時には、環境の変化があったのであれば極力戻すようにしましょう。

もし、戻すことができないのであれば徐々に環境を変えるようにしてください。一気に環境をガラッと変えることは、猫に限らず人間でもストレスがかかり体調を崩してしまいかねません。

そのため、段階を踏んで慣れさせていきます。フードを変えるのであれば、一気に全部変えることはせず半分ずつ変えていくなど工夫しましょう。

その他の環境の変化も同じです。

引っ越しなどの段階を踏んでいくことが難しい環境の変化の場合には、環境が変わった後出来るだけコミュニケーションをとりストレスを軽減させてあげてください。

5.体調が悪そうであれば病院に連れていく

猫がフードを食べないときは、体調が悪そうであれば速やかに動物病院に連れていくようにしましょう。

チュールを食べていたとしても、下痢や嘔吐などがある場合は体に何か異常が起きている可能性が高いです。

元気があればそれほど緊急性は高くはないと考えますが、放置してしまうことで体調が悪化してしまう危険性も…。このまま様子を見ても大丈夫かどうかも含めて、獣医師に確認してもらいましょう。

6.フードを変えてみる

猫がフードを食べずにチュールばかり食べる場合、フードが合っていない可能性があります。

形状や味、香り、硬さなど、猫によって好みは違います。シニアなのに成猫用のフードを与えている場合は特に食べてくれないことは珍しくありません。

現在与えているフードが猫にとって合わないこともあるため、思い切ってフードを変えていくのも手です。さまざまなフードを試して、猫に合うフードを見つけていきましょう。また、獣医師に相談しながらフードを変えていくのもおすすめですよ。

7.フードボウルを変えてみる

猫がご飯を食べないのは、フードボウルに敏感に反応しているからかもしれません。

というのも、猫はヒゲにものが当たるとストレスを感じる可能性があります。浅すぎたり小さすぎたりするフードボウルは猫には適していません。

ヒゲが当たらないような大きさと深さのあるフードボウルに変えるようにしましょう。

8.量を分けて与えてみる

猫がフードを食べないのであれば、一度に与えるフードの量が多すぎるのかもしれません。猫は一度に多くの獲物を狩り食すことはありません。

そのため、大量に与えるのではなく小分けにして何回かに分けると食べてくれる可能性が高まります。

問題行動には、猫の習性を理解することが解決の糸口になることがあります。成猫の場合には、おおよそ1日2回から3回に分けてご飯を与えると良いでしょう。

9.環境を整えてあげる

猫がご飯を食べないのは、フードボウルが置いてある場所が落ち着かない場所であるとフードを食べないことがあります。

例えば、ガヤガヤと外の音が聞こえやすい場所であったり、テレビの音や子供の騒ぐ声、料理の音などが気になる場所など…。

猫はとても敏感で警戒心の高い動物ですから、人間がなんとも思わない音であってもストレスを感じていることも珍しくはありません。

静かで人目にあまり付かない場所にフードボウルを置いてあげるようにしましょう。

10.チュールを控える

猫がご飯を食べないのは、チュールの与えすぎによるわがままかもしれませんので、チュールを控えるようにしましょう。

チュールは猫好みの味や香りがつけられていますので、クセになるのは当然です。

また、チュールを食べる量が多いとフードを食べる前にお腹が満たされてしまい、余計にフードを食べない…という悪循環も生まれます。

チュールしか食べなくなると、栄養バランスの偏りも心配になりますので飼い主がしっかりチュールの量をコントロールしてあげましょう。

まとめ

今回は、猫がフードを食べないのにチュールを食べる理由と対処法について解説しました。ご飯を食べない原因には飼い主の心がけひとつで解決できるケースから、獣医師の力を必要とするケースまでさまざまあります。

その判断をするには、飼い主がどれだけ日頃猫のことを観察し理解しているかが重要になってくるのです。

些細な変化を見落とすことのないよう、猫と日頃からコミュニケーションをとっておくようにしてくださいね。愛猫の偏食に悩みをかかえているのなら、ぜひ参考にしてください。

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