世界遺産にも登録され「清水の舞台」「今年の漢字」「音羽の滝」が有名な清水寺。最強のパワースポットの清水寺の歴史、見どころ、御朱印、アクセス、周辺のグルメについて案内していきます。
清水寺とは?清水寺の特徴・魅力!
約1,200年の歴史を誇り世界遺産にも認定されている
清水寺は1200年の古い歴史があり、「古都京都の文化財」として世界遺産に認定されています。境内の建物は江戸時代初期のものが再建されています。修学旅行や観光客が大変多く訪れる、日本を代表するお寺のひとつです。
毎年清水寺で発表される「今年の漢字」
毎年12月12日に公募で選ばれた「今年の漢字」一文字が清水寺で発表されるのは恒例ですね。なぜ、清水寺で発表されるのでしょうか。「清水寺」は世界遺産にも登録され、日本を代表する有名なお寺だからともいわれています。また「今年の漢字」を発表するのは「日本漢字能力検定協会」のイベントであり、本部が京都市にあるため清水寺で発表されるという話もあります。
■今年の漢字を書いている人は誰?
毎年「今年の漢字」を書いているのは清水寺の住職であり貫主(かんす)の森清範(もりせいはん)氏です。12月12日の発表のさいに、「今年の漢字」が書かれた紙が入った封筒が森清範氏に渡されるため、ぶっつけ本番で書いているのです。そういった緊張感があるから、迫力ある漢字が書かれているのかもしれませんね。
清水寺の歴史
奈良時代の終わり頃、宝亀9年に、僧侶の賢心(けんしん)が夢で「清泉を求め北へ向かいなさい」とお告げを受けます。賢心は後の延鎮上人(えんちょうしょうにん)です。
やがて賢心は音羽山にたどり着き、清泉である瀧(音羽の滝)を見つけます。そして瀧の下の草庵で修行をしていた仙人・行叡居士(ぎょうえいこじ)と出会いました。行叡居士は「あなたが来るのを待っていました。私は東へ向かうので、観音像を掘り、この霊地でお堂を建ててください」といい賢心に霊木を授け姿を消したのです。賢心は霊験だと悟り、霊木から観音像を彫りました。そして草庵に祀りました。
清水寺を建てた人は「坂上田村麻呂」
宝亀11年に、鹿狩りをしていた坂上田村麻呂は、音羽の滝で賢心と出会いました。賢心の考えに感動した坂上田村麻呂は、十一面千手観音像を本尊として寺院を創建しました。その寺院は音羽の滝の清い水から「清水寺」と名付けられました。
清水寺のご本尊・神様・御祭神(祭神・主祭神)について
■ご本尊
十一面千手観世音菩薩
十一の表情があり、四二本の手は、人びとに救いの手をさしのべているといわれています。
「清水の観音さん」と呼ばれ親しまれています。
清水寺とスピリチュアル!
清水寺の属性
パワースポットや人には繭気属性があり、相性が良い属性のパワースポットを訪れると最強のご利益が得られるといいます。
清水寺は「水」の属性のため、「水」「風」「空」の属性と相性が良いとされています。
清水寺のご利益・効果
清水寺のご利益は多岐にわたります。
縁結び、出世、学業成就、病気平癒、安産、夫婦和合、諸願成就、美容
清水寺のパワースポット・見どころ
仁王門
まず最初の見どころは鮮やかな「朱色」に輝く仁王門です。「阿型」と「吽型」の迫力ある金剛力士像に左右の両サイドを守られています。 撮影スポットとしても人気がありますが、実は「目隠しの門」という別名も。 仁王門があることで、清水の舞台から「御所」を見ることができません。御所を見下ろすのは失礼にあたるということで「目隠しの門」が建てられたのです。
音羽の滝
清水寺の名前の由来になっていて、「延命水」「金色水」と呼ばれてきたご利益ある滝です。音羽の滝からわき出る「清水」から「清水寺」と名付けられました。音羽の滝の清水を柄杓にとり、飲み干せば願いが成就するといわれています。滝は3本に分かれていて、1本ごとに違うご利益があります。
正面から見て、右端の清水は「健康、長寿」中央の清水は「恋愛、美容」、左端は「学業向上、出世」にご利益があるとされています。一度に3本の清水で願い事をするのは良くないといわれ、どれか1本を選んで祈願することで願いが叶うといわれています。
■音羽の滝の伝説
清水寺を鎮守する役割のあった時主神社の拝殿の天井に、迫力のある「八方睨みの龍」が描かれています。夜毎、音羽の滝の水を飲みに抜け出していたことから目に釘を打たれてしまったのです。
三重塔
清水寺にある三重塔は、日本で最大といわれ31mもの高さがあります。三重塔は平安時代の初め頃、承和14年に創建されましたが、幾度か火災にあい、寛永9年に再建されたのが現在の姿といわれています。
また、昭和59年から4年にわたり改修工事がされ、そのときに江戸時代の再建時に極彩色で丹塗りされていたことが判明しました。そのことをきっかけに、極彩色と丹塗りで改修工事されることになり、現在の鮮やかな三重塔の姿があります。
■三重塔の龍神鬼瓦
三重塔の四隅の鬼瓦は「清水寺の七不思議」のひとつとされています。
三重塔の屋根の四隅に鬼瓦がありますが、南東の鬼瓦は龍神の鬼瓦になっています。幾度も火災にあっている清水寺の「火除け」の神様として龍神の鬼瓦になっているという説があります。
清水の舞台
清水寺といえば、清水の舞台ははずせない見所スポットです。「清水の舞台から飛び降りたつもりで」ということわざがありますが、「覚悟を決めて」という意味があります。「清水の舞台から飛び降りたと思って」ということわざは、江戸時代から使われていて「浮世風呂」(著者:式亭三馬)にもでてくる表現です。
「清水の舞台」の歴史は約400年ほどで、1629年に清水寺が火災に遭い、徳川家光の寄付で建て直されたさいに、舞台が造られました。
高さは約12メートルほどで、ビルの4階に匹敵する高さがあります。しかも「懸造り」の手法で建てられているため舞台の柱は釘が1本も使われていないのです。
■実際に飛び降りた人はいるの?
ことわざに「清水の舞台から飛び降りたと思って」とありますが、実際に飛び降りた人はいるのでしょうか?
「清水寺成就院日記」 の記録では、1694年から1864年の間に約200人が清水の舞台からとびおりたとされています。多くは祈願のためにとびおりたとされ、驚くべきことに80%の生存率があったといわれています。その当時は舞台の下は、草木が繁り地面が柔らかかったため生存率が高かったといわれています。現在は整備され地面が固く危険なため、1872年に京都府から飛び降り禁止令がでると共に、舞台に立ち入りできないよう対策がされています。
随求堂(ずいくうどう)の胎内めぐり
清水寺の仁王門をくぐると「随求堂(ずいくうどう)」が見えてきます。大随求菩薩が祀られています。地下は菩薩の胎内にみたてて真っ暗な闇が広がります。壁に張り巡らした大きな数珠をつかみながら、真っ暗な中を進んでいきます。
やがてスポットライトのように、うっすらと照らされた随求石が現れます。梵字のハラと書かれた石を触りながら願い事を1つ唱えます。そして、また真っ暗な中を歩いて出口へ向かいます。
■料金100円
本堂の出世大黒天
本堂に入ると、存在感のある大黒天が清水の舞台に向かう間に祀られています。ご利益は、商売繁盛・仕事運・出世運・五穀豊穣・縁結びと多岐にわたります。大黒天は七福神の一人であり、背中に背負った袋には7宝(金・銀・珊瑚・真珠・瑪瑙・しゃこ・玫瑰)が入っているとされています。
本堂では出世大黒天のお守りや人形を授与されています。
清水寺弁慶の鉄下駄・錫杖(しゃくじょう)
清水寺の本堂の入り口、出世大黒天の手前付近に、「弁慶の鉄下駄・錫杖」が置かれています。鉄下駄は片足で約12キロもあるそうです!大錫杖は重さが96キロもあり、約2.6メートルもあり、弁慶がこの鉄下駄と錫杖を使っていたとされています。
清水寺の回り方・参拝順序
清水寺は、一方通行になっています。納経所から音羽の滝までは、順番にまわって参拝しましょう。
清水寺のお守り
■幸守り・・・初穂料400円
清水寺では定番のお守りで、幸運を呼び込むご利益があります。
■御守護お守り・・・初穂料450円
運気アップ、守護のご利益があります。
■桜鈴のお守り・・・初穂料500円
鈴の音が悪い気を祓い、幸運を呼び寄せるご利益が。
■安産守り・・・初穂料350円
安産祈願のご利益があります。
■交通安全守り・・・初穂料350円
事故に遭わないよう交通安全のご利益があります。
■学業成就守り・・・初穂料400円
学業向上のご利益があります。
■縁結びのお守り(赤・白)・・・初穂料450円
恋愛や仕事、様々なご縁を結ぶご利益があります。
■随求ブレス・・・初穂料500円
随求堂に祀られている大随求菩薩に由来するブレスレットのお守りです。
清水寺の御朱印
清水寺の御朱印は多数ありますが下記に案内します。
○本堂の御朱印
○善光寺堂の御朱印
○朝倉堂の御朱印
○奥の院の御朱印
○泰産寺の御朱印
○御詠歌の御朱印
○西国観音曼荼羅の御朱印
○阿弥陀堂の御朱印
○成就院の御朱印
○不動明王の御朱印
■オリジナルの御朱印帳
清水寺御朱印帳(清水の舞台が表紙に描かれているデザイン)・・・初穂料1200円
清水寺のライトアップ
清水寺は季節により、ライトアップされることでも有名です。
春~桜のライトアップ
春は例年3月下旬~4月上旬頃に清水寺の境内に咲く、ソメイヨシノ・山桜が約1500本美しくライトアップされます。夜桜の名所として有名な清水寺の桜は一見の価値ありです。
夏~千日詣りのライトアップ
清水寺では毎年8月9日から16日までは「千日詣り」と定められ、1日お詣りしただけで1000日お詣りしたご利益が得られるとされています。
受付時間:9時~17時
夜間ライトアップの期間:9時~21時
秋~もみじのライトアップ
清水寺は、もみじの名所としても大変人気があります。例年11月下旬~12月上旬頃が見頃となり、約1000本の山紅葉・楓が鮮やかに色づきます。清水の舞台や、三重塔ともみじがライトアップされた景色は撮影スポットとしても人気があります。
また、この期間に成就院の特別公開により美しい庭園を見ることができます。
清水寺のおすすめのお土産
清水寺で有名なお土産に「京ばあむ」があります。宇治抹茶と豆乳の2層のバランスが絶妙な和のスイーツです。風味をだすため煎茶も混ぜられていているようです。清水でお土産の定番の京ばあむは「京ばあむ清水店」で購入が可能です。
店舗住所:京都市東山区清水2丁目229
受付時間:10時~17時
清水寺周辺の食べ歩きグルメ
清水寺周辺の食べ歩きといえば「喜楽庵」の「コロッケ」が人気があります。サクサクとした定番のコロッケ以外にも、湯葉クリームコロッケもあります。
喜楽庵 岡本 産寧坂店
店舗住所:京都市東山区清水3-340-3
受付時間:10時から18時
清水寺周辺のランチ・おばんざい
清水寺の参道にある「清水順正 おかべ家」は、湯豆腐、生麩、湯葉、おばんざいが堪能できるお店です。
7種のおばんざいセットは日替わり1850円。
店舗住所:京都市東山区清水寺門前
受付時間:10時30分から17時
清水寺の料金・拝観料
拝観料:大人400円 小人200円(小・中学生)
営業時間:6時~18時 7月と8月のみ6時~18時30分
清水寺のアクセス
■バスを利用の場合
・京都駅から206系統か100系統のバスに乗車→「五条坂」か「清水道」で下車。
・河原町駅から207系統のバスに乗車→「五条坂」か「清水道」で下車。
■車を利用の場合
阪神高速鴨川東出口を出て約15分ほど
名神高速道 京都南出口を出て約20分ほど
■電車を利用の場合
京阪五条駅から
徒歩・・・20分ほど
バス 五条駅前で80系統か82系統のバスに乗車→五条坂で下車
清水寺の最寄り駅
電車:京阪五条駅
バス:市バス「五条坂」「清水道」
清水寺の住所・電話番号
住所:京都府京都市東山区清水1丁目294
電話番号:075-551-1234
清水寺の駐車場・近くの駐車場
清水寺の境内には駐車場がありません。一番近い駐車場は「京都市清水坂観光駐車場」で料金は普通車が1日1600円になります(2022年6月1日に料金が改正)
まとめ
清水の舞台や、三重塔、桜やもみじのライトアップと見どころが満載の清水寺。日本を代表する清水寺は一見の価値ありです。最強のパワースポットの清水寺にぜひ訪れてご利益を授かりましょう。
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