近年、クレンジング後に洗顔の必要がない「ダブル洗顔不要のクレンジング」の人気が高まっています。疲れた夜も、時間をかけずに手軽に洗顔ができるのは魅力的！でも、ダブル洗顔無しでもきちんと汚れは落ちるのか、肌トラブルの原因にならないのか気になりますよね。
そこで今回は、ダブル洗顔のメリットやデメリットを検証し、「ダブル洗顔は必要なの？不要なの？」といった疑問に迫っていきたいと思います！おすすめのダブル洗顔不要クレンジングもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
保有資格
国内化粧品メーカー、及び外資系消費財メーカーで約15年勤務。薬機法関連業務を中心に従事し、トータル100製品以上の上市に関わりました。その他、化粧品原料や製品の検査など品質管理業務、新規化粧品の立ち上げや、海外化粧品の日本への導入にも携わりました。化粧品成分について独学で学んでいます。メーカー勤務で得た知識や経験を生かし、化粧品に使われている成分の特徴や製品のこだわりなどをお伝えしていきます。
ダブル洗顔不要のクレンジングが時短で人気になっている！
メイクをした日は、「メイク落とし」とも呼ばれるクレンジング剤でお化粧を落としますよね。その後、「洗顔料」を使って残った汚れをきれいに洗い流します。この「クレンジング＋洗顔」の流れを「ダブル洗顔」といいます！
最近は、このダブル洗顔が「不要」のクレンジングが登場し、人気が高まっています。クレンジングだけで、メイクや皮脂などのすべての汚れを落とせるんです。時間の節約になるうえに、洗いすぎによるお肌の乾燥も防いでくれるとのことで、とっても魅力的なアイテムです。
ダブル洗顔不要クレンジングの特徴
「でも、本当にダブル洗顔しなくてもきちんと汚れが落ちるの？」と心配になりますよね。まずは、クレンジングと洗顔料のそれぞれの役割について確認しておきましょう。
クレンジングの役割
クレンジングは、おもに「油性の汚れ」を落とす役割を果たします。油性の汚れとは、ファンデーションや口紅などのメイクや、毛穴の汚れ・黒ずみなどです。水だけでは落とせない油性の汚れを、油でなじませたり、界面活性剤の力を使ったりして、浮き上がらせてくれるのがクレンジングです。
クレンジング剤は、オイルやジェル、リキッドなど、さまざまなタイプが販売されていますよ。製品ごとに、油や界面活性剤の配合量が異なるので、肌質やメイクの種類に応じて選んでくださいね。
洗顔料の役割
洗顔料は、おもに「水性の汚れ」を落とす役割を果たします。汗やホコリなどが水性の汚れです。また、古い角質やクレンジングで落としきれなかった汚れや、肌に残ったクレンジング剤をさっぱり洗い流す役割もあります。
クレンジングだけで終わってしまうと、何となくお肌にヌルッとした感触が残りがちですが、洗顔料で洗い上げるとキュキュッとさっぱりしますよね！
油性・水性どちらの汚れも落とせるのが「ダブル洗顔不要クレンジング」
クレンジングと洗顔料は、それぞれ役割が異なるので、通常は両方使って汚れを落とす必要があります。でも、毎日のダブル洗顔は時間がかかるし、疲れている夜には億劫ですよね…。
そんな時に活躍するのが「ダブル洗顔不要クレンジング」。ダブル洗顔不要クレンジングは、油性・水性どちらの汚れも一度で落とせるように作られているんです。
【不要派】ダブル洗顔不要クレンジングのメリット・デメリット
ダブル洗顔不要クレンジングは、メイク汚れもホコリなどの汚れも一緒に落とせる便利アイテム。でも、「本当にきちんと汚れが落ちているのかな？」「洗浄力は強すぎないの？」など、デメリットも気になりますよね。
ここでは、ダブル洗顔不要クレンジングのメリットとデメリットについて解説していきます！
ダブル洗顔不要クレンジングのメリット
時間の節約になる
一日中外出して疲れた日や、お仕事で帰りが遅くなった日は、クレンジングをするのも面倒な気持ちになりますよね。でも、メイクしたまま寝てしまうのは、肌トラブルにつながるのでNGです！
そんなときは、ダブル洗顔不要のクレンジングで、時間をかけずにさっぱり汚れを落としてしまうのがおすすめ。1分でも早く寝たいときに頼りになるアイテムです！
お肌の乾燥を防ぐ
ダブル洗顔をしたあとのお肌は、キュッとした感触で気分も爽快。でも、実はお肌に必要な油分まで洗い落としてしまっているかもしれません！適度な油分は、お肌の水分の蒸発を防いでくれる役割があります。洗いすぎてしまうと、油分がなくなりお肌の乾燥がどんどん進んでしまうことに…。
過度の乾燥が続くと、化粧水やクリームなどのスキンケアでは追いつかなくなってしまいます。ダブル洗顔不要クレンジングは、顔を洗うのが1回だけで済むので、必要な油分を根こそぎ落としてしまう心配も減りますよ。
お肌への摩擦を減らす
お肌への摩擦は、肌へのダメージにつながってしまいます。なるべく肌に刺激を与えないことがポイント。しかし、毎日のお化粧や洗顔など、お肌を擦ってしまう機会は意外と多いんです！
ダブル洗顔の場合、2回お顔を洗うので、どうしてもお肌への摩擦が増えてしまいますよね。クレンジングと洗顔は毎日のことなので、積み重ねが数年後のお肌の美しさを左右してしまうかも。お肌をゴシゴシ擦らないように洗うことはもちろん、ダブル洗顔不要クレンジングを使ってみるのも良いですよ。
お金の節約になる
ドラッグストアで買えるものから高級ブランドまで、クレンジング剤や洗顔料の価格帯はさまざま。人気のクレンジング剤は、1本3000～5000円程度するものも多いです！「なるべく上質なものを…」と考えて購入すると、毎月かなりの出費になりますよね。
クレンジングと洗顔料が1本で済むなら、お金の節約になるのでおすすめですよ。
旅行のときの荷物が減る
旅行のときは、なるべく荷物を減らして身軽に行きたいですよね。そんなときも、ダブル洗顔不要クレンジングなら1本持っていくだけでいいので便利ですよ。
ダブル洗顔不要クレンジングのデメリット
濃いメイクが落としきれていない可能性がある
お手軽で便利なダブル洗顔不要クレンジングですが、濃いメイクをした日や、ウォータープルーフの落ちにくい日焼け止めを使用した日は注意が必要です！クレンジング1回だと、汚れを落としきれずニキビなどの肌トラブルの原因になってしまうことがあります。
肌に汚れが残ったままでは、スキンケアも十分になじみません。しっかりメイクをした日は、ダブル洗顔で隅々まで汚れを落としたほうがよいでしょう。
洗浄力が強すぎる場合がある
ダブル洗顔不要クレンジングは、1度ですべての汚れを落とせるように、洗浄力が高くなっている商品が多いです。汚れ落ちのよさは頼もしいですが、お肌に必要な油分まで落としてしまい、乾燥が進んでしまうことも。
ダブル洗顔不要クレンジングのなかには、濃いメイクもしっかり落とせるオイルタイプや、マイルドな洗浄力のミルクタイプなどさまざまな商品があります。お肌の状態にあわせて商品を選んでくださいね。
【必要派】ダブル洗顔をするメリット・デメリット
「しっかりダブル洗顔しないと、汚れが残っている感じがしてイヤ！」というダブル洗顔賛成派の方もいることでしょう。ここでは、ダブル洗顔のメリットとデメリットについて解説していきます！
ダブル洗顔のメリット
メイク汚れやホコリ・角質などの汚れがしっかり落ちる
ダブル洗顔のメリットは、油性と水性どちらの汚れもきちんと落とせること。メイクがきちんと落とせていないと、ニキビなどの肌トラブルが起こってしまいます。手間は掛かりますが、ダブル洗顔で毎日まっさらなお肌に戻れるのはとっても気持ちがいいですよね。
クレンジング剤の洗い残しによるトラブルを防ぐ
クレンジングでメイクを浮き上がらせたら、ぬるま湯などで洗い流しますよね。でも、これだけだとクレンジング剤がお肌に残った状態になってしまう場合も。洗顔料できちんと洗わないと、ニキビなどの原因になってしまいます。ダブル洗顔しておけば、きれいさっぱり落ちるので安心ですね。
スキンケアがしっかりなじむ
ダブル洗顔後のお肌は、汚れがしっかりと落ちているのでスキンケアがしっかりなじみます！保湿成分や美容成分が、お肌の角質層までぐんぐん浸透してくれますよ。美容液たっぷりのパックをするのもおすすめです。
ダブル洗顔のデメリット
必要な皮脂まで落ちてしまい、お肌が乾燥する
ダブル洗顔はお肌を2回洗うことになるので、どうしても「洗いすぎ」の可能性が出てきます。お肌に一切ヌメリがなく、キュッとした感触になっている場合は、お肌を守る皮脂がほとんど無くなっている状態かもしれません！
ダブル洗顔で乾燥が気になる方は、洗浄力のおだやかなクレンジングや洗顔料に替えてみるとよいでしょう。クリームタイプやミルクタイプのクレンジングは、乾燥肌の方におすすめですよ。
お肌への摩擦が増える
ダブル洗顔は、どうしてもお肌をこする機会が増えてしまいますよね。少しでもお肌への摩擦を減らすためには、クレンジング剤をケチらないことが大切。少ないクレンジング剤で無理やり顔全体を洗おうとすると、お肌に刺激を与えてしまいます！手が直接お顔に触れないくらいの量を使ってくださいね。
また、洗顔料をしっかり泡立てることも重要です。洗顔ネットなどを使って、もこもこの弾力泡を作れば、摩擦レスでお顔をやさしく洗えますよ。
濃いメイクの日はダブル洗顔、ナチュラルメイクの日はダブル洗顔不要クレンジングがおすすめ！
ダブル洗顔には、メリットもデメリットもあることがわかりましたね。しっかり濃いめのメイクをした日はダブル洗顔をする、軽めのナチュラルメイクの日や時間が無い日にはダブル洗顔不要クレンジングを使うなど、柔軟にアイテム選びをするのがおすすめです！
また、ダブル洗顔をした時としない時で、お肌のコンディションを比較してみましょう。乾燥が良くなった・逆にニキビやくすみなどの肌トラブルが増えたなど、お肌の変化をしっかりチェックしておくと、自分に合った洗顔方法がわかってきますよ。
ダブル洗顔不要クレンジングはどんなタイプがあるの？
お肌が乾燥しにくく時短にもなる「ダブル洗顔不要クレンジング」ですが、オイルやジェルなど、さまざまなタイプがあるのをご存じでしょうか？
ここでは、それぞれのタイプの特徴をご紹介します！メイクの濃さや、好みの使用感にあわせて選んでみてくださいね。
オイルタイプ
クレンジングの中でもとくに洗浄力の高い「オイルタイプ」は、濃いめのメイクの日におすすめ！サラサラとしたテクスチャーで、毛穴の奥の汚れもスルスルと落としてくれます。
ただし、洗浄力が高いためにお肌が乾燥しやすくなるので、乾燥肌や敏感肌の方は注意してくださいね。
バームタイプ
はじめは固形ですが、手に取って温めるとトロリと溶ける使用感が特徴の「バームタイプ」。洗浄力は高めなので、オイル同様、乾燥が気になる方は注意しましょう。
ジェルタイプ
プルンとしたテクスチャーでクッションのような役割を果たし、お肌をこすらずに洗えるのが「ジェルタイプ」です。オイルインタイプとオイルフリータイプがあり、オイルインタイプのほうが洗浄力が高くなります。オイルフリータイプは洗浄力がマイルドなので、薄めメイクの日におすすめです。
クリームタイプ
適度な油分が含まれ、メイクとのなじみがよい「クリームタイプ」。しっとりとした使用感なので、敏感肌や乾燥肌の方にぴったりです。
ミルクタイプ
クリームタイプよりも水分が多く、油分は少なめの「ミルクタイプ」。洗浄力はマイルドなので、薄めメイクの方におすすめです。しっとりとした洗い上がりだから、乾燥肌の方も使いやすいですよ。
ウォータータイプ
水のようなさらさらの液体で、ベタベタしない使い心地が魅力の「ウォータータイプ」。お肌の油っぽさが気になる方におすすめです。コットンに取ってメイクをふき取る商品もあります。
リキッドタイプ
水分が多めで、ジェルタイプよりもサラリとした使い心地の「リキッドタイプ」。軽めのメイクを落とすのにおすすめ。また、オイルタイプのベタつきが気になる方にもぴったりです。
フォームタイプ
ふわふわの泡がクッションの役割を果たしてくれる「フォームタイプ」。肌への摩擦を極力減らしたい方におすすめです。洗い流したあと、ベタベタしにくいのもうれしいポイントです。
ダブル洗顔不要クレンジングのおすすめ商品をご紹介
ここでは、ダブル洗顔不要クレンジングの人気商品をご紹介します！バームやジェル、ミルクなどさまざまなタイプがありますので、お肌の状態にあわせてチョイスしてみてくださいね。
chant a charm (チャントアチャーム) クレンジングミルク
お肌のことを考えて、成分を厳選したクレンジングをお探しの方にはこちらがおすすめ！石油系界面活性剤不使用・無鉱物油・パラベンフリーのクレンジングミルクです。
オイルの高い洗浄力と、ミルクのしっとりとした保湿力を兼ね備えているのが特徴。濃いめのメイクもしっかりと落としながら、お肌のうるおいは残してくれますよ。乾燥肌の方におすすめです。
RAFRA(ラフラ) バームオレンジ
美容液成分を92％（※保湿・エモリエント・皮膚コンディショニング成分の合計）配合した、濃厚なテクスチャーのクレンジングバームです。手に取ると温かく感じられる温感タイプ。お肌にゆっくり伸ばすと、温かさとオレンジの香りでリフレッシュできます。
洗い上がりはしっとりとして、乾燥が気になる方にもぴったり。洗浄力も申し分なく、メイクをすっきり落としてくれますよ。
デュプレール クレンジングジェル
しっとりとした使用感のクレンジングジェルをお探しの方におすすめの商品です。メイク汚れや毛穴の黒ずみをしっかりと落としながらも、必要なうるおいはきちんと残してくれます。
濡れた手でも使えるから、疲れた日もスピーディーに使用できますよ。お手頃価格で、惜しみなくたっぷり使用できるのもうれしいですね。
ドクターシーラボ ナチュラルクレンジングオイル
洗浄力が高く、肌へのやさしさも考えたクレンジングをお探しの方にはこちら！ダブル洗顔不要クレンジングの場合、マスカラなどのポイントメイクや濃いめのメイクがきちんと落ちるか心配ですよね。こちらは、抜群の洗浄力でしっかりと汚れを落としてくれます！7種のオイルを配合し、しっとり感も抜群ですよ。
まとめ
今回は、ダブル洗顔不要クレンジングのメリットやデメリットを検証し、おすすめの商品についてもご紹介してきました！
ダブル洗顔は汚れをすっきり落とせるのが魅力ですが、洗いすぎによる乾燥や摩擦が気になりますよね。そんな方におすすめなのが、お肌に負担をかけず、時短にもなる「ダブル洗顔不要クレンジング」。興味のある方は、ぜひ一度試してみてくださいね！
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