スピリチュアルな世界では、ありとあらゆることに意味があると考えられていますが、それは人の感情にも当てはまります。
例外はありますが、「怒り」や「喜び」、「悲しみ」といった感情なら、なにを起因としてそのような気持ちに至ったのかが、明確である場合がほとんどですよね。
今回はそのどれにも当てはまるようであてはまらない、「モヤモヤする時」についてを掘り下げてお話ししていきます。
そもそもモヤモヤとは
モヤモヤすると聞くと、皆さんはどのような気分を連想しますか?
基本的に、大多数の方が「モヤモヤする」という言葉を使う時というのは、感情の分類を明確にはできないけれど、ネガティブな気分であるということが前提にあることかと思います。
とりまく対人関係のいざこざの解決法や、自分の未来を左右する選択をしなければいけないといった時に、心の中がモヤモヤするという方は多いのではないでしょうか。
また、正解のない問題と向き合った時は、どんな答えを導いても、何故だか心になにかが引っかかりスッキリしないと感じている時もモヤモヤするといった表現になります。
「モヤモヤ」という言葉を使う時は絶対こうであるという定義はできませんが、まるで煙が立ち込めて視界が不明瞭である時のような、もどかしさや不安を感じた時の心理状態を「モヤモヤ」といった表現であらわしているのかもしれませんね。
イライラとモヤモヤの違い
- イライラ…自分の中にある感情が怒りや、それに基づいた憤りであるということを自覚している場合によく使われ
- モヤモヤ…ただ「自分は腹が立っている」という感情で終わらない
イライラでとどまる人の心境は「なんてことをしてくれたんだ!こんなに気分が悪くなった!」という怒りで一杯ですが、それがモヤモヤに変わるキッカケは、起こった出来事の本質を気にかけた時です。
「あの人のせいでイライラした」を、より深く自分の中で掘り下げていくと「あの人はなんであんなことを言った(した)んだろう?」という疑問につながります。
そのようにして初めてモヤモヤするという感情がうまれます。
つまりイライラがわかりやすい第一次感情だとすれば、モヤモヤはそのイライラのさらに向こう側にある感情であるといえる、ということがわかっていただけたのではないでしょうか。
モヤモヤとは複雑な思考の段階をふむことによって生まれうる感情なのです。
また、モヤモヤすることが頻繁にあるという悩みを抱えている人は、日頃からあらゆることに対して思慮深く、物事の本質についての探究心がきわめて旺盛な人であるということがいえるのかもしれませんね。
モヤモヤする3つの原因
モヤモヤにも、そうなるに至るまでの原因が何かしらあります。ただ自分がそれに気づいていないからこそ、モヤモヤするという表現になってしまうのです。
その裏にある気持ちや原因について、どのようなパターンがあるのかを、こちらの項目でいくつか紹介していきますね。
納得できていない
モヤモヤする原因の1つに、「本当は納得できてない」という理由が考えられます。問題に対して最終的な結論をだし、決定したにもかかわらず、実は心の奥底では納得いっていないという場合です。
このモヤモヤは、1つの問題に向き合っているのが自分1人ではない場合に起こりやすいです。
何故なら、ほとんどの人は当たり前のように、集団の中で生活をしているので、誰かと共に取り組んでいる物事をすすめる時や、意見がわれてしまった時などは、ある程度の折り合いをつけなくてはいけません。
自分1人の意見だけを通して生きていくことは簡単なことではありません。
折り合いをつけて間をとる、考えを擦り合わせる、そして時には相手に譲る、といったように、歩み寄りをみせることで人間関係はうまくいくことが多いのです。
だからこそ人との摩擦を避けるために、自分の中で譲れない部分をも気付かぬふりをしてしまうと、その問題が解決となった後も、ずっとモヤモヤを抱えることになってしまいます。
とはいえ、いつでも、誰を相手にしても我を通すべきと言っているわけではありません。
自分なりに妥協のない主張はすべて吐き出しておいた方が、結果がどうであろうとモヤモヤを抱えることが減るかもしれないということです。
自分の中に溜め込むばかりではなく、こういった主張があると口に出すだけでも違ってくるはずです。
葛藤している
モヤモヤの原因になる理由の2つめは、「良心の葛藤」です。
- Q人を陥れることになるけれど、結果的に自分は楽できる方法があるとしたとき、あなたならどうしますか?
- A
- 大変な思いはするけれど、その経験がきっと糧になると考える
- ズルいことだとわかっていながらも自分にとっては良い方法だと考えて実行にうつす
後者の方は、器用で要領のいいタイプではないでしょうか。社会を生き抜く為には、あまりにお人好しすぎても自分を追い込むことになるので、その選択は間違っているともいえません。
しかし、もしその後にモヤモヤした気持ちになっているならば、そのモヤモヤはあなたの良心の葛藤を示しています。
不安を抱えている
3つめは「不安によるモヤモヤ」です。
- 見えない将来
- 金銭的な問題
- 子育て中
などに抱きやすい漠然とした不安が、モヤモヤとなって襲ってくるというパターンもあります。この場合は、まず不安な気持ちになっている自分自身をしっかりと受け止めてあげましょう。
そうすることでモヤモヤに潜んでいる真の問題と向き合うことができるようになります。
モヤモヤする時のスピリチュアル意味2つ!
スピリチュアルな世界では、この世のあらゆることに意味があり起こる出来事は魂の成長のための試練であると考えられていますが、モヤモヤするといった、漠然とした感情も、掘り下げていけば思わぬ意味があったりするのです。
皆さんも是非魂の声を知るために、こちらの項目をよんで、スピリチュアルな観点からみた「モヤモヤする時」にはどのような意味があるのかを学んでいってくださいね。
気の性質が違う
特定の人に会った時やある場所にきた時だけ、なぜか心の中が無性にモヤモヤすることってありませんか?なんとなく落ち着かないような居心地が悪いような、そんな言葉にできないモヤモヤです。
この場合のスピリチュアル的な意味は、その場(その人)と気の相性が悪いというメッセージです。人はそれぞれ持っている性質が違います。
同じ気の性質を持つ相手の前では、初対面でも自然体でいられるほどの居心地の良さを感じますが、その逆で気の相性が悪い相手というのも存在します。
第六感が働いた時
ある人の発した一言を聞いてからずっとモヤモヤしているという時は、魂レベルで感じとっている違和感だといわれています。
何の気なしに相手が発した言葉であり、受け取った時にはなんとも思わなかったのに、後になってその一言がやけに引っかかる時ってありますよね。
それは、あなたには気づくべきことがあるという、第六感的なアンテナが働いて受け取ったスピリチュアルなメッセージだといえます。
モヤモヤするときの2つの対処法!
さて、それではそんなネガティブな意味を持ちやすい「モヤモヤする」という気分を変えるためには、一体どうしたら良いのか。
こちらの項目でその対処法を紹介していきますので、なんとなくモヤモヤしていて気分が晴れない状態が続くな、という時は、是非以下の対処法を参考にして、前向きな気持ちに切り替えるキッカケにしてもらえたらと思います。
好きな人に会う
好きな人といっても、恋愛的な意味だけでなくもっと広い括りです。
- 親しい友人
- 尊敬する上司や
- 気の置けない家族
などといったように、あなたの中でどんな括りであってもとにかく好きだと思える相手と会ってください。
好意的に思っていたり、会いたいと思う相手は、あなたにとってエネルギーをわけ与えてもらえる人であることが多いのです。モヤモヤとした気持ちが晴れない時こそ会いに行きましょう。
そのような相手には素直な心で話すことができるので、会話の中でモヤモヤの正体に気づくことができるかもしれませんね。
自問自答を繰り返す
なんとなくモヤモヤしているけれど、それをどうするわけでもなく、放置しているうちに自然とおさまるのを待っている、という人もたくさんいると思います。
それなのに、どうしてもモヤモヤが引っかかっていて、憂鬱な気持ちにまでなってしまうという人は、そんな自分を受け入れてください。
楽観的な人を羨んだり、そのように振る舞ってみるのではなく、自分はモヤモヤという漠然とした違和感をみすごせない繊細な人間なんだという自覚を持ち、納得のいくまで自問自答を繰り返してください。
思考することが面倒だとモヤモヤから目を逸らすのではなく、真意をしろうと向き合うことでモヤモヤの正体に気づくことができるのです。
人間関係にまつわるモヤモヤのスピリチュアルな意味
ここからは人間関係にまつわるモヤモヤについてスピリチュアル的な解釈を交え、いくつか具体例をだして解説していきますね。
関わるとモヤモヤする人はどういうスピリチュアル意味がある?
関わるとモヤモヤする人については少し前述しましたが、文字通り「気が合わない」相手であるということです。自分と対照的な気の性質をもっている相手には居心地の悪さを感じます。
そして必ずしもその人は悪人ではなく、むしろ良い人であることも多々あります。
良い人だと思っているのにやけに居心地が悪い、何度も話しているのに何故か本音をさらけだせない、といった矛盾が発生してモヤモヤしてしまうということは、スピリチュアル的観点からみたらよくあることだといえますね。
会うと心がざわつく人のスピリチュアルな意味は?
初対面なのに会った瞬間から心がざわつく人は、前世で悪因縁のあった相手です。輪廻転生の中で、何度も出会っている相手であり、出会うことで良い結果にはならないと定められている因縁です。
今世であったとき、過去生での繋がりを覚えている魂がざわついているということです。
今世では悪因縁を断ち切りたいと考えるならば、心がざわつく人に出会ってからできるだけ早く、縁切りで有名な神様を祀る神社に頼るのもよいでしょう。
関わるとモヤモヤする人とは離れるべき?
これは一概にそうであるとはいえません。何故ならこの世で出会う相手とは、良し悪しはあれど縁あって巡り合っているからです。
関わってモヤモヤする相手とも一緒にいることで、なにか得られる気づきもあるかもしれません。
また、モヤモヤする相手をよく知り、何故モヤモヤするのかを自分の中で追求し、答えをだして対処法を探すことで、今後の人間関係でうまく立ち回るための参考データにもなります。
モヤモヤはするけれど、その相手から得られるものがあるはずと思えるうちは、向き合ってみてもよいでしょう。ただし、自分を追い詰めてまで関わることはオススメしません。
心身共に余裕がない時は迷わず離れてくださいね。
宇宙の法則とモヤモヤ
スピリチュアルな世界に興味のある方なら、一度は聞いたことがある「宇宙法則」ですが、それはとてもシンプルで、かつ絶対的な自然の法則だといわれています。
この世の全ては宇宙の法則にのっとっていると考えられていますが、「モヤモヤ」とはどのような関連があるのでしょうか?
宇宙の法則の中でも最も重要だといわれるものが7つあり、そのうちの一つが有名な「カルマの法則」です。カルマの法則では「起こる全ての事には原因がある」と考えられています。
モヤモヤした気持ちになっているのなら、それはいつの日かのあなたが、誰かにモヤモヤした気持ちをさせてしまっていたということになります。
何故なら過去同じレベルの冗談をその人にあなたが言っているのに、今のは失礼だとその人の冗談を非難してしまうと、過去の自分の発言を棚にあげているということになります。
このように、モヤモヤが宇宙の法則にのっとって、あなたに返ってきているという場合もあるのです。
まとめ
明確に言葉にできない、漠然とした感情であるモヤモヤについてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
モヤモヤした気持ちの奥には隠れている本当の思いがあったり、時にはスピリチュアル的な意味もあるのだということがわかっていただけたのではないでしょうか?
モヤモヤした気持ちになった時は、是非この記事のことを思い出し参考にしてみてくださいね。
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