上下二層のカラーに分かれた100本以上の美しいカラーボトルを使ったオーラソーマは、世界中で最も有名なカラーセラピーシステムです。この記事ではオーラソーマについての詳しい説明や資格取得方法を紹介します。
オーラソーマとは
オーラソーマとは1983年にイギリスで誕生したカラーセラピーシステムです。上下二層に分かれた、100本以上のボトルから4本ボトルを選ぶことで、自分自身を知り、才能や必要なことに気づくことができます。
カラーボトルの中身はオイルになっているので、塗ることで色によるヒーリング効果を感じられるかもしれません。オーラソーマは色の他にもタロットや占星術、数秘術などさまざまな古代からの叡智と結びついており、真の自分に気づく手助けをしてくれます。
オーラソーマの歴史
カバラの教師の家庭に生まれたヴィッキー・ウォールは、幼いころから人のオーラが見えたりヒーリング能力を持っていました。
母親を早くに亡くし、苦しい生活をしていた彼女は薬剤師として働きますが、さまざまな病気を患ったのちに失明をしてしまいます。しかし失明により彼女のサイキック能力はさらに研ぎ澄まされたのです。
ある日の瞑想中にメッセージが聞こえ、3日3晩続いた後にヴッキーの目の前には水が2層に分かれたボトルが誕生していました。
あまりにきれいに輝くボトルをヴィッキーが飾るうちに多くの人の目に留まるようになります。
そしてボトルを使っていた人たちからは身体が良くなったり、悩みが改善したなどの反応が寄せられるようになったのです。
この時ヴィッキーは、その人が選んだボトルはその人のオーラと同じだということに気づき、多くの人のヒーリングに役立てるようになります。
その後ヴィッキーは同じようにサイキック能力を持つマイク・ブースと出会い、二人でオーラソーマを研究しタロットや占星術、数秘術などとの繋がりも発見するのでした。
これが現在のオーラソーマの誕生になります。
オーラソーマの3つの要素
オーラソーマのエネルギーは、カラー、ハーブ、ジェムストーンという3つの要素からできています。色にハーブと鉱物が加わることで、フィトセラピーやアロマセラピー、ジェムセラピーなどのシステムも統合されるのです。
カラー
人間は古代から色を治療に使用したり、日常的に活用していました。
また古代アトランティスやケルトの人々も色をヒーリングに使っていたと言われてます。
れぞれの色は人々が普遍的に抱くイメージを持ち、古くから共通の言語として使われているのです。
オーラソーマではカラーローズという独自のカラーチャートを使用しています。
光のセラピーと言われるオーラソーマでは闇の色である黒は存在しません。
全ての色が集合するとクリアまたはディープマゼンダになると考えられています。
ハーブ
オーラソーマの全てのボトルには、常に自然や宇宙のリズムで生きる植物のエネルギーが含まれています。人間は1万年以上も前からハーブの効能に気づき、色と同じように心身のバランスを調えるために使っていました。植物は自然と結びついて、人間に生命力やバランスをもたらしてくれるのです。
ジェムストーン
オーラソーマの全てのボトルには、人間の叡智と結びつきスピリチュアルな感覚を呼び込むクリスタルも使われてます。
長い時間をかけて作られたクリスタルは鉱物の中でも最も純粋で美しく、宇宙の記憶や自然の叡智を含んでいるのです。
人々は古くからジェムストーンをお守りにしたり占星術などのツールとして使用してきました。
ジェムストーンの波動はその人の持つエネルギーを拡大増幅してくれる効果も期待でき、その結果宇宙のエネルギーを受け取りやすくなります。
オーラソーマでわかること
オーラソーマでは4本のボトルを選びセッションを行います。選んだボトルは自分自身の本音を映し出し、上層部が顕在意識を、下層部が潜在意識を表しています。
1本目のボトルは「魂のボトル」と呼ばれ、人生の目標や使命を表すボトルです。下層の色は自分の前世からの魂の色、上層部は今世の人生を送るための人格を示す色になります。
2本目のボトルは「ギフト&タレント」のボトルと呼ばれ、人生で乗り越えていくべき課題を表すボトルです。
人生で困難が訪れた時に乗り越えるために表れる才能も表します。セラピー後はこの2本目のボトルを始めに使用することから「セラピーのボトル」とも言われています。
3本目のボトルは「今、ここのボトル」と呼ばれ、今どのような状態にあるのか、何に気づき始めているのかを表すボトルです。
また自分の過去が今にどのような影響を与えているかも表しています。
4本目のボトルは「未来のボトル」と呼ばれ、これからどのように変化していくか未来の可能性を表すボトルです。
自分の意思で選んだボトルは、予言ではなく自分がこうなりたいという予測を表しています。ボトルの持つエネルギーを取り入れ、新しく変わることができるでしょう。
このようにオーラソーマは自分の過去から現在、人生での使命や課題を乗り越えるための才能、これからどうなりたいかを選んだカラーボトルから知ることができるのといわれています。
オーラソーマの効果
パワフルな浄化効果
オーラソーマは植物やクリスタルのエネルギーが使われ、高い浄化効果を発揮します。自分自身のオーラを清め、本来の力を取り戻すことや空間、物などの浄化をすることができます。
古くから宗教儀式に使われていた植物は身体や場所を清める効果が期待でき、自然の産物であるクリスタルは浄化と共に明晰性を与え、将来のヴィジョンをはっきりさせてくれるでしょう。
健康・癒やし
オーラソーマは健康や癒しを与えることもできます。
病気は自分の精神や感情、エネルギーが作り出したものであり、自分でしか治すことはできません。
オーラソーマによって自分の本心に気づき、心身のバランスを取り戻すことで健康に役立てることができるでしょう。
また色や植物の香りによる癒し効果も期待できます。
頭痛・腰痛・肩こりなどの痛み
色は身体にも影響を与えます。
ロイヤルブルーなどの深い青色は鎮静効果が期待でき、気持ちを落ち着かせる効果が期待されます。
また植物の香りも体に働きかけ、ラベンダーには痛みを抑える効果が期待されています。
色と植物、クリスタルを使ったオーラソーマは、体に塗ることで痛みの緩和にも役立てることができるでしょう。
ストレス軽減
オーラソーマは色と植物、クリスタルによりオーラを回復させ、落ち着きやバランス、穏やかさを取り戻してくれます。
リラックスした本来の状態に戻ることで精神が安定し、ストレス軽減やストレスに強くなることができるでしょう。
心と体のバランスが取れていると小さなことには影響されなくなります。
インナーチャイルド・トラウマの解消
人は自分の内側にインナーチャイルドを持っています。またショックな出来事が忘れられずにトラウマになってしまっている人もいるでしょう。
オーラソーマのボトルにはインナーチャイルドやトラウマに対応したものがあり、自分に合うボトルを使うことで子ども時代の問題解決やトラウマの解消に役立てることができます。
オーラソーマの選び方
オーラソーマのセッションでは4本のボトルを選び、選んだボトルは自分自身を表します。
100本以上のカラーボトルから一番惹かれると感じるボトルを選び、同じプロセスを4回繰り返して4本のボトルを直感で選ぶのです。
中には嫌いな色なのになぜか惹かれるボトルがあったり、4本並べた結果しっくりいかないこともあるでしょう。素直な気持ちで、直観に従いボトルを選ぶことが大切です。
また自分の問題がわかっている人は、自分に合ったボトルを使うこともできます。
オーラソーマのボトルにはそれぞれにストーリーがあり、テーマや使用部位も決められています。
自分の体の不調や、悩みに合ったボトルを持ち歩いたり、体に使用することで癒し効果が期待されるでしょう。
オーラソーマの用語
イクイリブリアム
オーラソーマのセッションに使うボトルはイクイリブリアムと呼ばれ、上下二層のカラーに分かれた液体が入っています。
ボトルの上層にはキャリアオイルと植物のエッセンシャルオイル、下層にはハーブの抽出液が入っており、身体に使うときはシェイクして色を混ぜ合わせて使用します。
オーラソーマポマンダー
ポマンダーは人の体の表面3~5cmを取り巻く電磁場に働きかけて癒しと保護を与える、香りのあるアルコールの液体です。
イクイリブリアムと同じようにハーブやジェムストーンのエネルギーが入っていますが、色は2層ではなく一色になっています。
各ボトルにはチャクラに対応したハーブが使われ、その色のポジティブなエネルギーを強めています。
ポマンダーを使うことで場所を浄化したり自分自身を常にポジティブな状態にすることができるでしょう。
クイントエッセンス
クイントエッセンスもポマンダーと同じ香りのあるアルコールの液体ですが、電磁場より外側のエーテル体やアストラル体に働きかけ、光のエネルギーを与えてくれます。
全てのクイントエッセンスには無条件の愛を表すピンクのクリスタルのエネルギーが含まれています。
クイントエッセンスを使用することで瞑想の状態になることができ、内なる神聖さを呼び起こすことができるでしょう。
オーラソーマとチャクラ
オーラソーマの創始者であるヴィッキーは、同系色の植物を鉱物を組み合わせたボトルを、その色に対応する体の部位に塗ると心身のバランスを整えることを発見しました。
この考えは古代インドから現在も受け継がれているチャクラの教えと一致しています。
人間には虹の7色に対応するように基底部から頭頂まで7つのチャクラがあり、エネルギーセンサーとして生命を司っています。
チャクラはオーラのように体を包み込み、全てのチャクラが活性していると健全な状態、部分的に活性化していないと不健全な状態であるということができます。
不健全な状態であるチャクラに対応する色を使うことでチャクラが活性化し、癒すことができるのです。
伝統的な7つのチャクラに加え、オーラソーマではそれに2つ加えた9のチャクラがあると考えられています。
さらに1・2番目、2.3番目、3.4番目の間にもチャクラがあるとし、エネルギーを活性化させ自然治癒力を高めるためにボトルを処方します。
オーラソーマは怪しい・胡散臭い?
オーラソーマは色彩心理学よりスピリチュアルな面も強いので、怪しいと感じる人も多いようです。またカウンセリング後にボトルを購入しなければならないと思っている人もいます。
しかしオーラソーマのボトル購入は強制されることはありません。資格取得のセミナーも高額ですが、自分でレベルを選ぶことができます。
オーラソーマは奥が深く、資格取得までにも多くの勉強をしなければいけません。
お金はかかりますが同時に深い知識も付き、自分の探求を深めていくことができます。
オーラソーマ自体は全く怪しいものではなく、無理強いをせずに自分で選択できるものなので安心しましょう。
オーラソーマに危険性はある?
色を選び、身体に塗るオーラソーマは全く危険性はありません。またボトルには植物油が使われており、鉱物系のエネルギーと植物のエッセンシャルオイルのみが含まれています。
植物油は純度の高いオリーブオイルやラベンダー油などが使われ、オーラソーマ成分をリンパや血管に届けて各チャクラにエネルギーを送ってくれます。
オーラソーマを学びたい!独学と講座どっちがいい?
オーラソーマ関連の本は多数出版されているので独学でも学ぶことができますが、オーラソーマを使いコンサルテーションをしたいのであれば資格が必要になります。
またお店などでのセッションも資格が必要です。
独学で自分の趣味のために使いたい人には「オーラソーマ体験キット」も販売されており、オーラソーマシステムを理解しながら体験し、解説書付きで効果的に勉強できるツールもあります。
オーラソーマの資格
オーラソーマの資格はイギリスのオーラソーマアカデミーから取得でき、3段階に分かれたコースが用意されています。
3つのコースでは頭の理解での学び、感性の学び、自分の中の深い本質についての学びを通してホリスティックに働きかけるように作られており、各コース4日間、各コースの間は30日間開けてオーラソーマについての学びを深めていくものです。
レベル1のコースはブルーのコースと呼ばれ、3つのコースの入門編です。
オーラソーマの基本的知識を取得し、理解することができます。
レベル2のコースはイエローのコースと呼ばれ、感性を使いさまざまなエクササイズをしてオーラソーマシステムについての学びを深めていきます。
レベル3のコースはレッドのコースと呼ばれ、このコースを受講することでオーラソーマシステムの学びを統合していきます。
全てのコースを受講することでプラクショナーとして登録ができ、オーラソーマを使いコンサルテーションができるようになります。
また全てのコースを修了した人でオーラソーマを教えたい人には、オーラソーマ資格コースとしてオーラソーマティーチャーコースも用意されています。
オーラソーマの3つのコースをすて取得するには30万円近く費用が掛かり、さらにボトルを購入する人はボトルを購入する必要もあるでしょう。
オーラソーマに関連するもの
オーラソーマタロット
オーラソーマタロットとは、タロットカードにオーラソーマのイクイリブリアムボトルを対応させたものです。
対応するタロットカードにイクイリアムボトルの色が含まれており、そのカードにはタロットカードとオーラソーマ両方の意味を持ちます。
使い方はオーラソーマと同じように4枚カードを選び、選んだカードの順番と種類からリーディングを行います。
オーラソーマ誕生日ボトルリーディング
オーラソーマ誕生日ボトルリーディングとは、誕生日の生年月日から自分自身のバースデーボトルを見つけるリーディングです。
バースデーボトルは自分の転生の目的を表すもの、誕生日の数は人生に最大の成果をもたらすものとオーラソーマでは考えられています。自分のバースデーボトルを知り、活用することでさまざまな気づきを得られることができるでしょう。
選び方は数秘術の手法を使い、自分の生年月日からバースデーボトルを導きます。
まとめ
カラーセラピーの神髄とも言えるオーラソーマは、占星術や数秘術など過去の叡智を含んだ学びです。奥が深く理解までには時間がかかりますが、さまざまな面から自分自身をサポートしてくれます。
ネットなどで気軽にリーディングできるものもあるので、興味がある人は試してみてくださいね。
コメント