日常には色が溢れています。日々色に囲まれて暮らす中で、ある日突然特定の色が気になったことはありませんか?
今回はさまざまな色の中でも、最も古くて人気の赤色についてのスピリチュアルな意味や効果的な使い方を解説します。赤色が気になる時や目につくときのスピリチュアルなテーマも説明するので、自分自身に照らし合わせてみてくださいね。
赤色が持つスピリチュアル意味と特徴
赤は血の色、火の色、太陽の色で、人類が最初に使った色と言われています。世界中で太陽や命の象徴としても使われているとても重要な色です。
キーワードは情熱や生命力、エネルギー、行動的、外向的、グラウンディング、肉体的、物質的、男性性、怒り、セクシャリティなどがあります。
神社の鳥居の色でもある「魔除け」
血の色でもある赤は命のパワーがあるとして、古くから治療や魔除けに使われてきました。
日本では赤の顔料である良質の辰砂が古くから産出され、【朱】の原料として用いられました。
赤の中でも特に朱色には厄除けや疫病除けの意味があり、朱で男子が入れ墨をしたり、魔物を避けるために海人が入れ墨をしていた記述も残されています。
神社に赤い鳥居が多いのは中国からの風習で、やはり厄除けや魔除けの意味があります。
神社の入り口に赤い鳥居を作ることで、悪い霊や気が侵入するのを防いでいるのです。
他にもアジアの国では家の戸口に厄除けとして赤い紙や塗料を使ったり、アフリカの部族の中には儀式の時に身体を赤く塗る風習があります。
日本でもお祭りの時に子供の額に赤い印をつけたり、お祝いの時に赤飯を炊いたりと赤を魔除けや厄除けに今でも使われています。
男性性
日本では一般的に赤が女性の色、青が男性の色とされていますが、実は赤は男性を表す色です。
赤は血やエネルギーの色。古代から戦いに行ったり、エネルギーがいる仕事をするのは男性の役目でした。
そのことから赤は男性性を表し、能動的に自ら動くというテーマを持っています。
チャクラ
チャクラとはサンスクリット語で「車輪」という意味で、生命を司るエネルギーセンサーのことを意味します。
人間には基底部から頭頂部ま七つのチャクラがあり、車輪のようにそれぞれのチャクラがうまく回って活性化していると心身ともに健全な状態であると言われます。
反対にチャクラが部分的に活性化していなければ車輪がうまく回らず不健全な状態になってしまいます。
各チャクラには色がついていて、基底部は赤、下腹部はオレンジ、胃の部分は黄色、胸は緑、喉は青、眉間はロイヤルブルー、頭頂部は紫が当てはまります。
基底部の色である赤は生存欲求や生きることに関わる色です。地に足をつけてしっかり立ち、生きるための基盤を作るというテーマがあります。食事や仕事、安定、安心という意味もあります。
第一チャクラのバランスが取れているとしっかりした基盤ができて安心感や満足感がありますが、バランスが崩れてしまうと仕事を怠けてしまったり、栄養のある食事を摂らずにだらしなくなったり、基盤がぐらついたりします。
陰陽五行
陰陽五行とは東洋医学の中心になる3000年前からの中国の考え方です。
「宇宙の万物は全て陰と陽の二つのエネルギーで構成されている」という思想で、陰と陽どちらも必要なものと考えられています。
陰の性質はより物質的でゆっくりしていて冷たく、固まるエネルギーがあり、陽の性質はより非物質的で動きがあり、早くて暖かいエネルギーがあります。
この思想は自然の摂理に基づいていて、東洋医学の他にもや食事療法、さまざまな自然療法や代替医療と密接な関りを持ちます。
五行説は「万物は木・火・土・金・水の五つの物質に分けられ、それぞれがお互いに影響しあって宇宙が成り立っている」という考え方です。
それぞれの物質には色やテーマがあり、臓器や味にも対応しています。
五行を色に当てはめると、木は青、火は赤、土は黄、金は白、水は黒になります。
赤が対応する火には具体化させるエネルギーがあります。アイデンティティを持ち、自分が満足できることを見つけて人生を具体化していくというテーマを持ちます。
四元素思想
四元素思想は古くからのヨーロッパの考え方で「万物は風・火・水・土の四つの元素から成り立っている」という思想です。
古代ローマやギリシア時代からの思想で、近代医学が発達する前には医学のベースにもなっていました。
今でもアロマセラピーやハーブ、西洋占星術はこの思想の理論に基づいて考えられています。
各四元素には色やテーマがあり、惑星や星座にも対応しています。四元素に対応する色は風は黄、火は赤、水は青、土は緑(茶)になります。
赤が対応する火は人で例えると情熱的でエネルギーがあり、直観に優れている人です。創始者や先駆者として目標を追求します。
明るく、人々を魅了しますが独裁者になってしまったり短気になってしまうこともあります。
火の性質が過剰だったり不足してしまうとほてって熱が出たり、心臓や肝臓に不調をきたします。
星座
占星術でも各星座に色が対応しています。
赤に対応する星座は牡羊座で、戦いの神である火星が支配星です。火のエレメントに属し、活動的で常に前進していく気質です。野心家で自分の可能性を信じ、スピーディーに行動ができます。その反面せっかちだったり、短気になったりすることもあります。
アロマ
アロマセラピーとカラーセラピーは関りが深く、対応させることができます。
色の持つエネルギーに精油が影響されて、色と同じような作用を持つことがあるのです。植物の葉や花、精油自身が色を持っているものもあります。
赤に対応する精油にはクローブ、ジンジャー、パチュリ、ベチバー、レモングラスなどがあります。
赤に対応するアロマはスパイシーで刺激的ですが、温かくてエネルギーをもらえる特徴があります。
困難を乗り越えたい時や、新しいことを始めるときに使うのがおすすめです。
パワーストーン
自然の産物であるパワーストーンも色と深く関りがあります。
赤は生存本能を表し、行動力や忍耐力を高める効果が期待されます。
健康的で内側からあふれるエネルギーが欲しいときにはビビッドで透明感のある赤いパワーストーンがおすすめです。
赤が対応するパワーストーンにはガーネットやレッドタイガーアイ、ジャスパーなどがあります。
赤が気になる時のスピリチュアル意味・メッセージ
赤には情熱という意味があります。何かに情熱を持ちたい時や情熱を注いでいる時は赤が気になります。
活動的や行動力という意味もあるので、何かを始めたい時や行動が必要な時にも気になることがあります。
また怒りや妬みという意味もあるので、強い怒りを抱いている時や誰かを妬んだり、恨んだりしている時も気になります。
赤は血の色で繋がりや絆を意味します。新しい家族ができて絆を感じた時、家族や周りの人とのつながりを意識した時にも気になるでしょう。
恋愛では深い愛情を持ち、情熱的な恋をしたい時に気になります。
好きになった相手に一直線で、刺激的で積極的にアピールできるでしょう。
欲求の色でもあるので性的にも興奮したいと思っています。
健康面では働きすぎや活動のし過ぎで疲れている可能性があります。
血圧が高くなったり、ケガに注意しましょう。またイライラしてストレスが溜まっていることもあるので、ストレスを溜めないようにしたり自分に合ったストレス解消法を見つけることも大切です。
色の意味にはプラスの意味とマイナスの意味があります。バランスが取れている状態が一番心身ともに健康であると言えます。
赤をよく見かける時のスピリチュアル意味・メッセージ
赤いものをよく見かける時は、潜在意識でその色を強く意識している時です。
赤い車や、洋服、小物が気になる時は何か情熱を持ちたい時や行動したい時、男性的なエネルギーが欲しいというメッセージが込められています。
パワフルで明るく、やる気に満ちた状態になっています。地に足をつけて、着実に変化したい気持ちも強いでしょう。
逆にマイナスのメッセージであれば自分中心で支配的になっていたり、強引になっていたりします。
短気で怒りやすく、イライラした状態なのかもしれません。物質的なことにとらわれて、精神性を軽視していることもあります。
赤をよく見かける時にはプラス面とマイナス面の両方から自分自身に照らし合わせてみましょう。
赤の深層心理!赤が好きな人の心理
赤が好きな人は基本的には情熱的で行動的、正義感があるタイプの人です。
リーダーシップをとり、周りの人からも慕われます。つながりを大切にし、愛情に溢れて面倒見も良いです。
ストレートな表現を好み、まっすぐに自分の意思を貫きます。
その半面で少し強引な面もあります。
ワーカーホリックになって無理して身体を壊してしまったり、ストレスを溜めてイライラしてしまったり短気になることもあります。
バイタリティに溢れているので、お金を稼いだり肉体を使うことも向いていますが、物質的な欲望が強いかもしれません。
赤を身につける効果
色は波長なので、見ているだけでなく身に着けることでもエネルギーを取り入れることができます。
赤を身に着けるとやる気が出たり、情熱的になることができます。自信を取り戻すこともできるので、自分に自信がない時に赤い服を着たり小物を身に着けるのもおすすめです。
行動力が欲しかったり、新しく何かを始める時にも良いでしょう。
また、赤外線の波長に近い赤には身体を温める効果が期待できます。
温度などが同じ条件の赤い部屋と青い部屋で一定時間過ごす実験では、赤い部屋で過ごした人は脈拍や血圧が上がり、熱く感じたという結果が出ています。
身体を温めたいときには赤いものを身につけるのがおすすめです。
また、赤には脈拍や呼吸数を上げる興奮作用があります。
交感神経を活発化させてアドレナリンなどのホルモンを分泌し、攻撃性を高めます。ここ一番の大事な仕事や試合の時に身に着けると力を与えてくれます。
女性が赤を身に着けるとよい時
赤はセクシャリティを表す色です。自分の性的な魅力を引き出したいときには赤い口紅や下着を身に着けてみましょう。まっすぐで情熱的な愛情もアピールすることができます。
自分に自信を持てなかったり、自分らしさを表現できていないときにもおすすめです。注目を集める赤い服を着ることで、自分らしさを出そうという気持ちになれます。
行動するエネルギーを高めたいときには、赤い靴を履くのがおすすめです。活力のエネルギーを上げてくれるので、心身ともに満たされます。
また、赤は身体を温めてくれる色です。冷え性の人は寒い時に赤系の靴下やマフラーを身に着けることで、さらに身体を温めてくれます。
男性が赤を身に着けるとよい時
赤はリーダーシップの色です。
仕事で新しいプロジェクトを任された時や、部下がいるときに赤いネクタイや小物を身に着けることで積極的に動き、人をまとめることができます。
絆や繋がりの色でもあるので、仲間と何かをする時にも赤を身につければ自分にも周りにも深い絆を感じることができます。
赤は強くて印象に残る色です。
初対面の人と会う時には、強い意志、やる気を赤い服を着ることで印象付けることができます。
人は第一印象が長く記憶に残るようにできています。
初対面で赤い服を着ることは後々の関係にも効果が表れるでしょう。
その他の赤の使い方
カラーメディテーション
カラーメディテーションとは色を使った瞑想法のことです。
くつろげる場所を見つけて、背骨をまっすぐにして座るか横になります。
大地とつながっているのを感じて呼吸に意識を集中させて、頭頂部から赤い光が差し込んで体中を満たすイメージをします。
少なくとも数分はこの瞑想を続けます。
やる気が出ないときや、自信をつけたい時、男性的な強さが欲しい時はカラーメディテーションで色のエネルギーを取り込みましょう。
食べ物
色のついた食べ物を摂ることは、健康の面ではもちろん、体を癒したり意気を高めるのに効果的です。
一般的に赤やオレンジの暖色系の食物は、体を温めて元気にしてくれます。逆に青や紫の寒色系の食物は身体を沈めて冷ます特性があります。
赤い食物はエネルギーを高めて、疲れや倦怠感を取り除いてくれます。
血流を良くして動脈を広げ、体温上昇にも役立ちます。
肉以外でも、ニンジンや赤カブなどの赤系野菜でも赤のエネルギーを取ることができます。
まとめ
色は飾ったり身に着けるだけでなく、食べ物や呼吸でも取り入れることができます。
自信が欲しい時や行動を起こしたい時には赤のエネルギーをぜひ活用してくださいね。
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