犬に言ってはいけない言葉7つといったときの対処法を解説

犬に言ってはいけない言葉7つといったときの対処法を解説

犬と生活をしていると、ときには強い口調で犬に接することもあると思います。

自分に余裕がない時や体調が悪い時などは犬にまで気が回らなく、ついつい傷つけるような言葉を言ってしまった経験がある飼い主もいるのではないでしょうか。

しかし、犬が言葉を理解していないと決めつけるのは間違っているかもしれません。

犬はあなたの言葉に深く傷ついてショックを受けている可能性があります。

そこで今回は、犬に言ってはいけない言葉と万が一行ってしまったときの対処法について解説していきたいと思います。

犬は人の言葉を理解できる!

そもそも犬は人の言葉を理解できるのでしょうか?

「人間の言葉を話せるわけがないんだから理解できるわけがない」と、そう考える人もいるのではないでしょうか?

もちろん犬は人間の言葉の意味そのものを理解するわけではありません。

しかし、犬がトレーニングで指示に従うのは、その言葉のニュアンスを行動と結びつけ学習しているからです。

そのため、言葉の意味自体は犬には理解はできないかもしれませんが、日々の生活の中であなたが発する言葉とあなたがその時にしている行動、顔つき、声のトーンなどからその言葉が良い言葉なのか悪い言葉なのかを察することは可能かと思います。

ネガティブな言葉を投げかけるときには、誰しもイライラしていたり疲れていたり相手に怒りを感じていたりするものです。

そんな人間の些細な感情の変化に、犬はとても敏感に反応します。

そのため、その時に投げかけられた言葉に飼い主の負の感情が乗っていれば、犬は理解できると思ってください。

しゃべれないからこれぐらい言っても大丈夫だろう……と言ってついつい口に出してしまっている言葉が愛する愛犬をとても深く傷ついている可能性が傷つけている可能性があるのです。

それでは、ここからは具体的に犬に言ってはいけない7つの言葉についてくわしく解説していきます。

犬に言ってはいけない言葉7選!

犬も感情がある生き物です。

特に、犬が信頼している飼い主から投げかけられる痛烈な言葉は犬にとってとてもダメージの大きいものです。

それでは、犬に言ってはいけない7つの言葉について具体的に見ていきましょう。

NG言葉①嫌い

怒りの感情が沸いた時に、ついつい「嫌い」と言ってしまってはいませんか?

「嫌い」の言葉は人間に置き換えてみても、とてもとても傷つく言葉です。

その言葉を放ったときにあなたから出ている嫌悪感を犬が敏感に察知することで、自分に対してネガティブな言動を投げかけられたのであろうというニュアンスが、犬には伝わってしまうでしょう。

NG言葉②あっち行って

自分に余裕がない時、自分が何かをしている時に犬が寄ってきたり、「かまって欲しいよ」と言ってきたときに、ついつい「あっちいって」と言ってしまってはいませんか?

飼い主からにかまってほしくて近づいたにもかかわらず、大好きな飼い主から「あっちいって」なんて言われてしまったら、犬は、「飼い主は自分のことが嫌いなのではないか?自分は嫌われてしまったのか?なんてとても傷ついてしまいます。

しかし、忙しい時や今は構えないと言う状況のときももちろんあるでしょう。

そんなときには、「あっち行って」と邪険にするのではなく、そもそも事前に犬が退屈しないような工夫をすることが大切。

例えば、あなたがご飯を作る時間になったら、おやつを入れられるおもちゃを与えて時間をつぶさせるようにするなど…愛犬が時間を潰せる工夫をしてあげましょう。

そうすることで、飼い主からほったらかしにされていると言うストレスを感じることなく、犬も楽しい時間を過ごすことができます。

おやつも食べることができれば、犬にとってはとても嬉しい時間になりますよね。

お互いにwin-winの関係を保てるので、とてもいい方法でしょう。

NG言葉③邪魔

これは「あっちいって!」と同じようなニュアンスですが、もう少し強めの言葉になります。

とはいえ、「邪魔」は、人が日常的に使いがちな言葉です。

例えば、ソファーから降りて欲しい時や少し場所を移動してほしいときに、ぽろっと「邪魔だからどいて」なんてついつい言ってしまいますよね。

しかし、「邪魔」という言葉と自分が違う場所に追いやられたと言う事実が結びついてしまうと、邪魔=ネガティブな言葉と学習してしまい、ショックを受けてしまう危険が…。

飼い主にそこまで悪意がなかったとしても、邪魔と言う言葉が耳に入ってくることで犬は深く傷ついてしまうのです。

また、「邪魔」という言葉は、短くて簡単な単語ですので、犬が覚えやすい言葉ともいえるでしょう。

NG言葉④飼わなければよかった

「飼わなければよかった…」

これは絶対に言ってはいけません。

飼わなければよかった…と言う言葉は日常的にはあまり使用しない言葉だと思いますから、犬がネガティブな言葉として認識している可能性は低いです。

しかし、飼わなければよかった…と言う言葉を言うときには、飼い主の心には犬に対しての相当の怒りや嫌悪感が湧いているはず。

その感情を犬が敏感に感じ取ることで、ネガティブなワードとして犬の心に大きなダメージを与えてしまいます。

また、飼わなければよかった…という言葉は、飼い主としても本当に無責任な言葉です。

犬も動物ですので、いつもいつも飼い主の思い通りになるかといえばそうではありません。

ときには飼い主の思い通りに動いてくれない時もあるでしょうし、むしろそんな時もあって当然なのです。

NG言葉⑤面倒くさい

ついつい日頃のお世話が面倒になってしまい、犬に対して「めんどくさいなぁ」なんて、言っていませんか?

例えば、雨の日の散歩や毎日のブラッシング、シャンプーなどのお世話は、欠かせないものですが、疲れていると面倒になりがちになる気持ちもわからなくはありません。

しかし、犬はあなたにお世話をしてもらわないと生きていくことができませんし、あなたにとって単なるお世話だとしても、犬にとってはあなたと触れ合える最高のコミニケーションの場になっていることも。

犬は飼い主が大好きです。

飼い主との些細な時間をとても楽しみにしてますので、「面倒だなぁ」と思っても、ネガティブな感情を犬の前で極力出さないようにしてあげましょう。

NG言葉⑥何でできないの?

これはしつけがなかなかうまくいかないときや、いたずらを犬がしてしまったときに使いがちな言葉です。

「なんでできないの…?何回言ったらわかるの…?なんでいつもダメなの?」

なんてヒステリックにまくし立てるように責めてはいませんか?

犬はあなたのネガティブな感情を読み取りとても深く傷ついているはずです。

特に、犬は女性の甲高い声が苦手です。

また、犬自身もトレーニングを失敗してしまったときにはショックを受けていることもあります。

自信喪失しているところにプラスして飼い主の罵声が飛んできたら、犬はどんどん自信をなくしていってしまうので注意が必要です。

NG言葉⑦〜できなかったら捨てるよ

「これ以上いたずらしたら捨てるからね!」なんて恐ろしい言葉を投げかけてはいませんか?

この言葉も「嫌い!」と同じように、言葉の裏にはとてもネガティブな感情があると思います。

ある知り合いの犬の話にはなりますが、留守番時の無駄吠えが酷くて周囲の住人から苦情が来ていたようです。

飼い主は苦情に耐えかね、その犬に対して「明日吠えたら捨てるからね」と言ったそう…。

そしたら、次の日から留守番中に吠えることが一切吠えなくなり苦情がおさまった…なんて話を聞いたことがあります。

このように、ネガティブな言葉を犬はきちんと理解していることがわかりますね。

犬に言ってはいけない言葉を言ってしまったときの対処法

人間誰しもイライラがピークになったり怒りが抑えられなくなったりすると、思ってもみない言葉が口から出てしまう事はあるでしょう。

万が一、犬に対してネガティブな言葉を言ってしまったときには、その後のフォローがとても大切。

それではどのように対処すれば良いのか、詳しく見ていきましょう。

対処法①犬にしっかり謝る

犬に言ってはいけない言葉を言ってしまったときにはきちんと謝ることが必要。

もちろん人間みたいに謝ってくれたと言う理解はできないかもしれません。

しかし、謝罪をしている時は怒りやイライラの感情がすーっと消えていて、後悔の気持ちや犬に対して申し訳ないという感情に包まれているはず。

その感情を犬は敏感に察知し、飼い主が自分に対してしっかりとフォローしてくれることしていることを理解してくれるかもしれません。

対処法②おやつやご褒美で忘れさせる

犬に言ってはいけない言葉を言ってしまったときにはすぐにおやつを与えましょう。

子供だまし?と思うかもしれませんが、犬は言葉の意味を理解することはできません。

犬の言葉の覚え方は、言葉と、その瞬間に感じる飼い主が持っている感情や言葉のあとに起こる出来事を結びつけて学習していきます。

そのため言ってはいけない言葉を言ってしまったときには、犬のご褒美のおやつを与えて「その言葉はネガティブではないとよ」と思わせることによって、犬に安心感を与えることができます。

対処法③犬とコミュニケーションをとる

犬に言ってはいけない言葉を言ってしまったときには、しっかりとコミュニケーションをとって犬の気持ちを安心させてあげましょう。

ネガティブな言葉を言われたときには犬は深く傷ついている可能性が高いです。

「自分は嫌われたんではないか?」「自分は捨てられるんではないか?」「飼い主さんは僕のことを嫌いなんだ…」

なんて、大変ショックを受けているので、その抱えている不安な気持ちを取り除いてあげましょう。

コミニケーションといっても、時間がない時にはガッツリ拘らなくてもただ心を通わせるだけでも構いません。

時間がない時に無理にコミニケーションを取ろうとすると気持ちが焦ってしまい、逆にその気持ちの焦りが犬に伝わることで犬も緊張します。

軽くフォローして、後でたっぷりコミュニケーションを取るようにするだけでも、犬は安心しますよ。

対処法④もう二度と言わないようにする

犬に言ってはいけない言葉を言ってしまったときの対処法にはいろいろありますが、やはり何と言っても、言ってはいけないことを二度と言わないようにすることが大切です。

もちろんおやつをあげたり、コミニケーションを取ったり謝ったり…と、犬に言ってはいけない言葉を言ってしまった時にはいろんなフォローの方法がありますが、それで全てをチャラにできるわけではありません。

そう対処すればいいんだ!と、自分の行いを直すわけでもなく、繰り返すことで、だんだんとフォローが通用しなくなってくることも。

犬は良くも悪くも学習能力の高い動物です。

一瞬でも、あなたから放たれた言葉がネガティブな言葉だと認識してしまうと、今後その言葉に対してとても敏感に反応するようになるでしょう。

犬は記憶力もいいです。

飼い主さんからの言葉がトラウマになり心の傷が深くなる可能性もあります。

トラウマになれば、あなたとの信頼関係は崩れてしまうでしょう。

人間側はたいしたことない言葉であっても、犬にとっては辛くて苦しいものになる可能性もあるので気をつけましょう。

まとめ

今回は、犬に言ってはいけない言葉と、犬に言ってはいけない言葉を言ってしまったときの対処法について解説しました。

犬は、人間の言葉を話すことはできません。

しかし、人間が発する言葉はニュアンスとしてしっかりと理解することができます。

そのためいい言葉も悪い言葉も悲しい言葉もしっかりと聞き分けることができるので、日ごろから言動には注意しなければなりません。

言ってはいけない言葉を繰り返し言ってしまうと、犬との信頼関係が崩れ生活自体がうまくいかなくなってしまうこともあります。

犬とのコミュニケーションや犬との信頼関係は日々の積み重ねです。

犬に多大なストレスを与えないためにも、自分が発する言葉には十分に注意するようにしましょう。

無意識にネガティブな言葉を発していることもあるかもしれませんので、気をつけてくださいね!

悪い言葉よりも良い言葉をたくさんかけてあげて犬との良好な関係を築いてください。

せっかくの縁で出会ったのですから、愛犬との素晴らしい生活を楽しんでください!

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