トイプードルを飼うデメリット

トイプードルを飼うデメリット

クルクルの毛がとても愛らしいトイプードル。

小型犬の中で人気ナンバーワンのトイプードルは、飼育している人も多く街中で出会うことも多い犬種です。

小さくて可愛らしくて、そんなトイプードルを飼いたいと思っている人もきっといるでしょう。

トイプードルは一般的に飼いやすいと言われることが多いですが、実はデメリットも多くあるということをご存知でしたか?

トイプードルの良いところだけを信じて飼ってしまうと後々トラブルに発展したり後悔してしまうことがあります。

そうならないためにもトイプードルを飼うデメリットについてしっかりと勉強するようにしましょう。

今回は、トイプードルを飼うデメリット8つとそんなデメリットとうまく付き合っていく方法について解説します。

ぜひ参考にしてください。

トイプードルを飼うデメリット8つ

トイプードルはとても人気な犬種ですから飼育している人はとても多いです。

ペットショップなどでトイプードルを購入するさいには「飼いやすい犬種ですよ」とすすめられることが多いようです。

しかし、飼ってみたら想像と違った、ペットショップは飼いやすいと言っていたのに全然違うなんて、トラブルが多いのもトイプードルなのです。

もちろん人によっては飼いやすいと感じることもあると思いますが、とにかくトイプードルは小さいながらも手がかかる犬種といっても過言ではありません。

ここではトイプードルを飼うデメリット8つについてくわしく解説していきます!

①しつけが大変

トイプードルはとても賢い犬種です。

賢い犬種なので、しつけがきちんとできる人はとても飼いやすいといえます。

しかし、しつけがなかなかうまくできない人にとっては賢いトイプードルはとても扱いづらいでしょう。

賢いがゆえに、適切にコントロールすることができないと飼い主を下に見てしまうことで手がつけられなくなる事も…。

そうなるとわがままがひどい…吠え癖がひどい…などさまざまなトラブルに繋がる可能性があります。

また、一旦しつけに失敗すると再トレーニングするのはなかなか時間がかかるので、とても大変です。

②毛のケアが大変

トイプードルはそのクルクルとした毛がとても特徴的な犬種ですが、トイプードルの毛はとても毛玉になりやすいです。

そのため毎日のブラッシングは欠かせません。

毛玉になってしまった部分をそのまま放ってしまうと、そこから菌が繁殖したり汚れが溜まったりしてしまうことで痒みが生じたり、最悪の場合皮膚病にまで発展してしまう恐れがあります。

気がついたら毛玉だらけになっていた…なんてことも珍しくありません。

あまりにひどい毛玉になってしまうと、ブラシでは対処することができずにカットするしかなくなります。そうならないためにも、毎日のブラッシングは必要不可欠なのです。

③お金がかかる

トイプードルのクルクルとした毛はしっかりとケアをしてあげる必要があります。

具体的にはトリミングを定期的にしてあげること。トリミングを疎かにしていると、毛が絡まったり毛だまの原因になります。

トリミングの頻度は最低でも月1回は必要になるでしょう。これによって、トリミングをそこまで必要としない犬種と比べると月にかかる飼育費用は桁違いにかかります。

トイプードルがトリミングを1回受けると、おおよそ6,000円前後かかるようです。

一般的な小型犬は4,000円前後ですから、比較するとトイプードルのトリミング費用は高めに設定されているのがわかりますね。

また、毛玉ができていたりするとプラスで費用がかかることも珍しくありません。

これは、トイプードルは毛の量が多いことが関係しているのだとか…。

毎月の固定費にプラスしてトリミング代がかかると考えるとかなりの出費になるのが分かりますね。

④脱臼のリスクが高い

トイプードルは、膝蓋骨脱臼という病気になるリスクが高い犬種です。

膝蓋骨脱臼とは、後脚の膝の関節が脱臼してしまう病気です。

膝蓋骨脱臼は、グレードがありそのグレードによって重症度が異なります。

具体的なグレードはこちらです。

  • グレード1:膝蓋骨は正常な位置にあり、一時的な脱臼を起こしている段階。脱臼しても自然に戻ります。
  • グレード2:膝を曲げると脱臼してしまう状態
  • グレード3:脱臼したままの状態。指で押すとまた戻る。
  • グレード4:脱臼したままの状態。指で押しても戻らない。

このようにさまざまなグレードに分かれており、グレード1ではほとんど症状は見られません。

治療法は保存療法と外科的治療のいずれかで、グレードや本犬の様子、状態など総合的に判断されたのちに治療法が決まります。

一般的には、グレードが低く症状が伴わない場合、また対象の犬が麻酔に耐えられない場合など、外科的治療が現実的でない場合には薬物による保存治療が選択されるようです。

薬物治療は、鎮痛剤や炎症を抑える炎症鎮痛剤での対処療法のほかレーザー治療などがあるようですが、どれも対処療法ですので完治は望めないようです。

一方でグレードが進んでしまった場合や歩行が困難になってしまった場合などには外科的治療が選択されます。

外科的治療にもさまざま方法はあるようで、年齢や症状、グレードによって手術方法は異なります。

あるペット保険会社の調査によると、膝蓋骨脱臼の手術費用は20万円前後になるようです。

脱臼を繰り返す場合もあり、日頃から予防に努めたり、犬の様子をよく観察する事が必要になりますね。

⑤運動量が多い

トイプードルは小型犬の割には運動量が多い犬種です。

「小さいから散歩は行かなくていいでしょ?」と思う人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。

最低限、1日1時間程度の散歩を2回に分けて連れていってあげる必要があります。

必要運動量を満たせないと、ストレスが溜まることで問題行動に繋がってしまう恐れもあるので注意してください。

雨の日や天候が悪い日は、室内でトイレができるのであれば無理に行かなくても構いません。

ただし、室内でもストレスを発散できるよう散歩に代わる運動をさせてあげてくださいね。

また、特に夏の散歩は注意が必要です。日が照る時間帯に散歩に行くと熱中症になる危険性があります。

夏場のアスファルトは、約60度を超える熱さになると言われているので肉球が火傷してしまうなどのトラブルも…。

夏場の散歩は朝は日が昇る前、夕方は日が落ちてから行くようにするなどの工夫も必要不可欠です。

⑥しつけができていないと警戒心が高まる

トイプードルは、賢い犬種です。

そのため幼少期の頃からしっかりとトレーニングをする必要があります。

しかし、その大切な時期にきちんとトレーニングができていない場合には警戒心が強まってしまいちょっとしたことで吠えるようになってしまうことがあります。

特に、パピーの頃に社会科がきちんと社会科を学んでこなかった場合には他の犬や人に対して警戒心が強まる傾向があるでしょう。

吠え癖は、意外とストレスになります。

集合住宅に住んでいるのであれば、近所から苦情が入ったりすることもありますし、来客に吠え立ててしまい嫌な思いをさせてしまったりなど、飼い主にとっても周囲にとっても多大なストレスになります。

また、警戒心が強くなると噛み付きの心配も出てきます。

甘噛み程度であればまだ良いですが、警戒心が強い子は時に本気で噛み付いてしまうこともあるため注意が必要です。

このように、トイプードルをしっかりコントロールできなくなるととても大変な思いをすることがあります。

⑦目と耳のトラブルが多い

トイプードルは目と耳のトラブルが多い犬種です。特に外耳炎や涙やけは繰り返すことも多く悩まされている飼い主は多いかもしれませんね。

【外耳炎】

トイプードルの耳は垂れていますが、垂れ耳の犬種は耳が垂れていることによって蒸れて炎症を起こしてしまうことがよくあります。

外耳炎になると耳の中に真っ黒のねっとりした耳垢が増えたりするほか、それに伴い悪臭を放つようになります

外耳炎は、一度治療によって治っても再発する事が多く、何回も繰り返し発症してしまうことも珍しくありません。

【流涙症】

トイプードルは、目のトラブルも非常に多い犬種です。

特に涙が多く分泌されることによって涙やけを起こしてしまうことはよくあります。

涙やけは、目と周りの毛がいつも濡れていたりするほか、毛が茶色く変色していることが多いです。

流涙症は、さまざまな要因によって引き起こされますが、結膜炎などの目の炎症が原因でなることも多いようです。

⑧暑さや寒さに弱い

トイプードルは、体が小さいためその分アスファルトに近くなることで熱中症になる危険性があります。

人間が暑いと感じる場合は、人間よりもアスファルトに近いトイプードルは何倍もの暑さを我慢している可能性も…。

熱中症は症状が軽く、処置が早ければ大事に至らないことは多いですが、重度になると熱中症で死亡してしまうこともあります。

犬は自分で具合が悪いことを言葉で伝えることができないので、飼い主がしっかり気をつけてあげなければなりません。

トイプードルを飼うデメリットとうまく付き合うには?

トイプードルを飼うデメリットを紹介してきましたが、ではそんなデメリットと付き合いながらトイプードルを飼育することはできないのでしょうか?

いいえ、たとえデメリットが多くてもさまざまな方法でうまく付き合っている人は多くいます。

①トイプードルの特性をしっかり学び受け入れる

まず、トイプードルの特性やデメリットをきちんと学び納得することです。

犬は犬種によって気質や特性は異なります。トイプードルはどのような気質を持っているのかをしっかり学ぶ事が大事。

イメージだけで飼育してしまうと、自分が抱いていたイメージと現実にギャップが生まれ「こんなはずではなかった…」という気持ちを持ちやすくなります。

また、同犬種でも細かい性格はその子によっても変わってきますよ。

②プロのトレーナーさんとつながっておく

トイプードルを飼うデメリットとうまく付き合うためには、プロのトレーナーさんとつながっておくようにしましょう。

トイプードルはとても賢い犬種ですが、賢いからこそ手がつけられなくなることもあります。

そんなときにはすぐに相談ができるトレーナーさんがいれば心強いですよね。

ペットショップや動物病院ではパピー教室などを行っていることもあるため活用してみるといいかもしれません。

また、ペットショップや動物病院で受けられるトレーニング以外でもネットを利用するとプロのトレーナーさんを調べることができます。

通いだけでなく出張トレーニングにも対応したトレーナーさんもいるので調べてみておくと良いかもしれません。

③信頼できる病院にかかる

トイプードルは脱臼や目、耳のトラブルが多い犬種です。そのため、病院にかかる頻度として多くなりそう。

ただ、動物病院もどこでもいいわけでなく信頼できる動物病院を探しておくことです。ちょっとした不安や悩みでも気軽に相談ができる雰囲気の病院が良いでしょう。

④脱臼予防に努める

特に、脱臼を起こしやすいトイプードルを飼育する場合には飼育環境を整える事が大切です。

例えば、滑りやすいフローリングであればマットを敷いて滑りにくくする、高いところからはジャンプさせないようにするなどの工夫によって膝蓋骨脱臼は予防することが可能のようです。

高いところからのジャンプは膝蓋骨脱臼だけではなく、骨折の危険性もあるため注意が必要です。

また、関節用のサプリメントを摂取したり、体重管理をしっかりすることも膝蓋骨脱臼の予防に効果が期待できるそうですよ。

(市販のサプリメント利用の場合には獣医師に飲んでも大丈夫なものか確認をしてから利用すると安心です。)

まとめ

今回はトイプードルを飼うデメリットとそんなデメリットとうまく付き合う方法を紹介しました。

トイプードルは飼いやすい!と言われることも多いため、比較的初心者でも手が伸ばしやすい犬種です。

しかし、飼いやすいと言われる割には「全然違う…」と感じることが多いのもトイプードルです。

もちろん、犬に慣れている人や代々トイプードルのオーナーという人は、トイプードルに飼いにくさを感じることは少ないかもしれません。

しかし、犬を飼育するのに慣れていない人や初心者の人は、安易に飼ってしまうのは避けた方が良いでしょう。

もし、どうしてもトイプードルが飼いたい!というのであれば、トレーナーさんな獣医師、トイプードルを飼っているお友達などの知識やアドバイスをもらいながら飼育すると良いでしょう。

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