虫歯予防やお出かけ時のエチケットとして欠かせない歯磨き粉。歯磨き粉を使うと、お口の中がスーッとすっきりして気分もいいですよね。でも、歯磨き粉は毎日使うものだから、体に悪い成分が含まれていないか心配になることも…。
そこで今回は、買ってはいけない危険な歯磨き粉の成分について、詳しく検証していきます!クリアクリーンやクリニカ、ガムなど人気の高い歯磨き粉についても調査しましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
買ってはいけない歯磨き粉の特徴
歯磨き粉は、虫歯・歯周病の予防はもちろん、「着色を落としたい…」「口臭が気になる…」などのお悩みも解決してくれる、頼もしい存在です。
しかし、実は体によくない成分が含まれた歯磨き粉も存在するんです。お口の美しさや健康のために歯磨き粉を使っているのに、使い続けることで病気の原因になったり、歯を傷つけることになっているとしたら、ちょっと怖いですよね…。
買ってはいけない歯磨き粉とは、「発がん性や味覚異常、エナメル質へのダメージが懸念される成分を含む製品」です!
一時的な効果だけでなく、長く使用したときの歯や体への影響も知ったうえで、歯磨き粉を選びましょう。
買ってはいけない歯磨き粉の危険成分ランキング
ここでは、体への悪影響が心配される歯磨き粉の成分を、ランキング形式でご紹介します。市販の歯磨き粉には驚くほど多くの成分が含まれていますが、普段お使いの歯磨き粉に危険な成分がないかどうか、一度パッケージをチェックしてみてくださいね!
1位 サッカリンナトリウム
「サッカリンナトリウム」は、人工甘味料の一種です。食品添加物としても使用されており、なんと砂糖の500倍の甘みがあるとされています。甘いフレーバーの多い子ども用歯磨き粉だけでなく、大人向けの歯磨き粉にも使用されることが多い成分です。
サッカリンナトリウムは、発がん性のリスクが指摘されており、1日につき体重1kgあたり5mgまでの摂取が推奨されています。メロンやイチゴ、ブドウなど、子ども用の歯磨き粉は甘いフレーバーがたくさん。甘くておいしいからといって、ついつい飲み込んでしまう子供もいますよね。
しかし、おいしいフレーバーの歯磨き粉には、サッカリンナトリウムが含まれている場合があるので、お菓子感覚で安易に飲み込んでしまうのはおすすめできません。
2位 合成界面活性剤
「合成界面活性剤」は、洗浄力を高めたり、泡立ちをよくするために使用される成分です。代表的なのは「ラウリル硫酸ナトリウム」で、しっかり泡立つのが特徴。シャンプーなどにも使用されることの多い成分です。
安全性は高い成分ですが、しっかりと洗い流すことが前提とされています。お口の中に残ってしまうと、刺激を感じたり味覚障害や口臭の原因となるリスクがあります。うがいをきちんとすることが大切ですが、小さな子供は飲み込んでしまう心配もあるので、できれば避けたい成分ですね。
3位 研磨剤
「研磨剤」は、歯垢や着色汚れを効果的に落とすための成分です。代表的な研磨剤は、「無水ケイ酸」「炭酸ナトリウム」「水酸化アルミニウム」「ケイ素」などが挙げられます。
研磨剤入りの歯磨き粉を使うと、コーヒーや紅茶、タバコなどの着色汚れがすっきりと落ちますよね。しかし、効果が高いぶん、歯の表面まで傷つけてしまう心配があります!歯を守ってくれるエナメル質や象牙質が削れてしまい、知覚過敏になってしまうことも。
どうしても汚れが気になる場合は使用するのもいいですが、毎日連続して使うのはあまりおすすめできません。
4位 フッ素
虫歯予防効果のある成分として代表的な「フッ素」。フッ素には、歯の再石灰化を促し、虫歯の進行を抑える効果があるとされており、多くの歯磨き粉に含まれる成分です。歯医者さんでフッ素を塗ってもらったことのある人もいるでしょう。
フッ素は大量に摂取すると、急性中毒を起こすといわれています。相当な量の歯磨き粉を飲まない限り、中毒になる心配はありませんが、なるべく飲み込まないほうがよいでしょう。
また、フッ素を使いすぎることによって「フッ素症(斑状歯)」のリスクが高まります。斑状歯とは、エナメル質が白濁して歯の表面にしま模様や斑点が出現することです。ニコッと笑ったときの見た目が悪くなってしまいます。フッ素は大量に使えばよいというものではなく、適量を使用するのが大切ですよ。
市販の歯磨き粉のフッ素濃度は、厚生労働省によって定められています。とくに子供は年齢によって推奨する濃度が細かく定められているので、歯磨き粉を購入する際はしっかりとチェックしてください!
年齢 | 使用量 | 歯磨剤のフッ化物濃度 |
歯の萌出〜2歳 | 切った爪程度の少量 | 500ppm |
3歳〜5歳 | 5mm以下 | 500ppm |
6歳〜14歳 | 1cm程度 | 1,000ppm |
15歳以上 | 2cm程度 | 1,000ppm~1,500ppm |
メーカーごとに調査!買ってはいけない?歯磨き粉の危険成分は入ってない?
「普段使っている歯磨き粉は安全なのかな…?」と心配になる人もいるかと思います。ここでは、クリニカやクリアクリーンなど、代表的な歯磨き粉の危険性を検証していきます!
クリニカ歯磨き粉は危険?
ライオンのロングセラー歯磨き粉「クリニカ」は、ドラッグストアなどあらゆるお店で手に入る、歯磨き粉の定番商品。「予防歯科」を謳っており、虫歯の発生や進行を防いでくれます。
クリニカハミガキ/クリニカアドバンテージ ハミガキ/クリニカKid’s ハミガキの成分
クリニカシリーズの中でも、もっともベーシックな「クリニカハミガキ」や、子供向けの「クリニカKid’s ハミガキ」には、気になる成分として以下が含まれていました!
- 無水ケイ酸(研磨剤)
- ラウリル硫酸ナトリウム(発泡剤)
- サッカリンナトリウム(香味剤)
- フッ化ナトリウム(フッ素)
クリニカKid’s ジェルハミガキの成分
歯磨きをはじめたばかりの幼児向け商品「クリニカKid’s ジェルハミガキ」は、気になる成分として以下の成分のみ含まれていました!
- フッ化ナトリウム(フッ素)
調査の結果、クリニカシリーズのペースト状の歯磨き粉には、合成界面活性剤や香味剤がいくつか含まれていることがわかりました。もちろん、安全性には問題ないとして販売されていますから、それほど不安を感じる必要はありません!心配な方は無添加の歯磨き粉なども検討してみてはいかがでしょうか。
なお、子供向けの「クリニカKid’s ジェルハミガキ」は、気になる成分はフッ素のみでした!フッ素以外は食品使用成分のみで作られている商品なので、歯磨き粉を飲みこんでしまうことの多い小さな子どもには、こちらがおすすめですよ。
クリアクリーン歯磨き粉は危険?
花王の歯磨きブランド「クリアクリーン」は、一度は使ったことのある人も多い歯磨き粉ですよね。フレーバーのバリエーションも幅広く、家族みんなで使えるシリーズです。
クリアクリーン(ナチュラルミント・エクストラクール・フレッシュシトラス)の成分
好みの清涼感にあわせてフレーバーを選べる、ベーシックなクリアクリーンシリーズには、気になる成分として以下が含まれていました!
- 無水ケイ酸(研磨剤)
- ラウリル硫酸ナトリウム(発泡剤)
- サッカリンナトリウム(香味剤)
- モノフルオロリン酸ナトリウム(フッ素)
クリアクリーンNEXDENT シリーズ/クリアクリーン キッズ シリーズの成分
口臭や着色が気になる人にぴったりなNEXDENTシリーズや、子供向けとして根強い人気のあるキッズシリーズには、気になる成分として以下が含まれていました!
- 無水ケイ酸(研磨剤)
- ラウリル硫酸ナトリウム(発泡剤)
- サッカリンナトリウム(香味剤)
- フッ化ナトリウム(フッ素)
クリアクリーンシリーズには、発泡剤や香味剤であるサッカリンナトリウムが含まれていることがわかりました。使用したからといって、すぐに問題が起こることはもちろんありません。研磨剤によるエナメル質のダメージなど、長期的な影響が気になる方は、ほかの製品を試してみてもいいかもしれません。
Gum歯磨き粉は危険?
歯周病ケアできる歯磨き粉として人気の高い、サンスター「Gum」シリーズ。歯肉炎や歯周病は、心疾患などさまざまな体の不調のもととなると言われていますから、しっかり予防したいですよね。
ガム・デンタルペーストの成分
放っておくと骨まで溶かしてしまうと言われる歯周病菌を、しっかりと殺菌してくれるロングセラー商品「ガム・デンタルペースト」。気になる成分として以下が含まれていました!
- プロピルジメチルオクタデシルアンモニウムクロリド結合無水ケイ酸(研磨剤)
- サッカリンナトリウム(香味剤)
- フッ化ナトリウム(フッ素)
ガム・プロケア ハイパーセンシティブ ペースト 集中ケアタイプの成分
つらい知覚過敏の原因となる知覚ホールをケアしてくれるこちらの商品には、気になる成分として以下が含まれていました!
- 無水ケイ酸(研磨剤)
- サッカリンナトリウム(香味剤)
- モノフルオロリン酸ナトリウム(フッ素)
ガムシリーズには、合成界面活性剤である「ラウリル硫酸ナトリウム」は含まれていませんでした。その他の研磨剤などは含まれているので、継続使用によって歯の状態に異常が出ていないか、よくチェックしながら使用することをおすすめします。
おすすめの安全な歯磨き粉をご紹介
ドラッグストアなどで手軽に購入できる歯磨き粉は、合成界面活性剤など、体への影響が心配な成分が含まれていることが多いですよね。多くの商品の中から安全な歯磨き粉を選ぶのは難しい…そんな方のために、以下の条件にあった安全な歯磨き粉をご紹介します!
- サッカリンナトリウム不使用
- 合成界面活性剤不使用
泡立ちが少ないなど、一般的な歯磨き粉とは使い心地が異なるので、はじめは慣れないかもしれません。しかし、長く使うほどにお口と体へのやさしさを実感できるはずですよ。
WELEDA(ヴェレダ) 歯みがき カレンドラ
「ヴェレダ」はスイスのオーガニックコスメブランド。こちらの商品は、合成保存料・合成着色料・合成香料などを一切使用しない、100%天然由来成分で作られた歯磨き粉です。
天然の微細化されたカルシウムが、歯垢をやさしく取り除いてくれるので、「無添加の歯磨き粉は歯石が溜まりそうで心配…」という方も安心です。フェンネルの香りで、口臭予防にも効果的。フッ素不使用の歯磨き粉をお探しの方にもおすすめです。
ヴェレダの歯磨き粉は、カレンドラのほかにジェルタイプの「ハーブ」、すっきりとした使用感の「ソルト」などがあります。お好みのタイプを選んでみてくださいね。
シャボン玉せっけんハミガキ
合成界面活性剤や着色料、酸化防止剤などを使用していない、無添加せっけんベースの歯磨き粉です。泡立ちが控えめなぶん、お口の中が見やすく汚れをしっかりと落とせます。
味はマイルドなミント味なので、スースーし過ぎるのが苦手な方や子供にもおすすめ。歯磨き後の味覚の変化も起こりにくいですよ。
RUKEN(ルウケン) キラルンハミガキペーストタイプ
ホワイトニング効果のある無添加歯磨き粉をお探しの方には、こちらがおすすめ!鯛のウロコから採れた海洋性天然アパタイトを配合。天然アパタイトは骨と結合しやすく、歯の再石灰化を促し、歯を白く美しく保ってくれます。
虫歯予防や口臭予防にも効果的ですよ。合成界面活性剤やフッ素も不使用なので、毎日安心して使用できます。
パックスナチュロン 石けんはみがき
合成界面活性剤や石油由来原料、サッカリンナトリウムなどを使用していない、100%自然由来成分の歯磨き粉です。石けん成分はうがいで洗い流しやすく、お口に残りにくいのが特徴。使用後すぐに飲食しても、味覚に違和感が生じませんよ。
泡立ちも少ないので、お口の中を確認しながら丁寧に歯磨きができます。歯を白くする・歯石を防ぐ・口臭を防ぐといった効果も期待できますよ。
アルジタル グリーンクレイ歯みがき
お口にやさしい成分で、爽快感のある歯磨き粉をお探しの方にはこちらがおすすめです。古くから歯磨きやうがいに使われてきたセージのエキスを配合。歯茎を清潔に保ってくれる効果があります。
さらに、グリーンクレイが汚れをしっかり吸着し、お口の中をさっぱりと爽やかに仕上げてくれます。合成界面活性剤・サッカリンナトリウム・フッ素不使用だから、成分にこだわる方も安心です。
サラヤ アラウ.せっけんハミガキ
合成界面活性剤や合成香料、保存料、着色料無添加の歯磨き粉です。植物由来成分を配合した石けん歯磨き粉だから、お口の中が敏感な方にもおすすめ。天然精油のシトラスミントがさわやかに香り、気分よく使用できますよ。低発泡タイプなので、ブラッシングしやすく磨き残しを防げます。
まとめ
今回は、発がん性や味覚異常、歯を傷つけるリスクのある歯磨き粉の成分について詳しく検証してきましたが、いかがでしたでしょうか。
何気なく選んでしまいがちな歯磨き粉ですが、実は歯や体に少しずつダメージを与えているとしたら、ちょっと怖いですよね。毎日使うものですから、無添加タイプの歯磨き粉など、できるだけ体にやさしい商品を選ぶのがおすすめです。
この記事を参考に、あなたにぴったりの安全な歯磨き粉を見つけていただければ幸いです。
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