お寺や神社を参拝した証としてもらえる「御朱印」ですが、昨今では各地を周り御朱印を集めることが、とくに若い女性のあいだでブームとなっていますよね。
パワースポットとして有名な神社や、御朱印のデザインが凝っているお寺などはとくに人気が高く、多くの人が御朱印を集めるために足をはこんでいます。
しかしその一方で、「御朱印は危険」という噂もあることをご存じでしょうか?
今回は「御朱印」が危険といわれる原因などについてお話していきたいと思います。
御朱印が危険と言われる理由4つ
パワースポットとして知られる神社も数多くあることから、神聖な気の漂う場所に御朱印目当てでもおもむくことは、「危険とはほど遠く、むしろ良いことではないのか?」と思うかたもいらっしゃることと思います。
なぜ御朱印集めが危険だとささやかれ始めたのかについて、こちらの項目で具体的に分析していきましょう。
御朱印を貰うことだけを目的としている
そもそも御朱印は、参拝した際、その証としていただくものなので、全く参拝をせず、ブームにのってただ御朱印をあつめる為に、神社やお寺に足をはこぶ方が急増したことが罰当たりだとして、「御朱印は危険」という噂が出てきたのではないか、というのが一説としてあります。
御朱印集めをスタンプラリー感覚で行っているかたもいることかと思いますが、必ずしもそれが絶対的に悪いというわけではないので、まず御朱印をいただく前に、キチンと参拝することが礼儀であることを覚えておいてくださいね。
御朱印をもらうのはオマケ程度の目的とし、まずは神様仏様へ敬意をはらったうえで、ただしく参拝の手順を守りましょう。
下調べせず山奥の神社にいく
御朱印ブームによって神社やお寺巡りにのめりこむあまり、珍しい御朱印を求め、マイナーな神社や、山奥にある場所を目指して出発したは良いけれど、なかなか辿りつけず迷子になってしまったといったケースが実際にあるようです。
中には、ただ迷って辿りつけなかっただけでなく、日が暮れた山奥で、朝まで遭難してしまった人もいたようなので、そのような方が周囲に「御朱印集めには気をつけたほうが良い」と話すことが「御朱印は危険」としてひろまった原因なのかもしれませんね。
御朱印集めの流行で参拝マナーが低下しているから
数年前から始まった御朱印ブームによって、御朱印を集める方が爆発的にふえたことにより、神社側と参拝者のトラブルや、御朱印をもとめてやってきた方の心ない暴言などもが、じつは大変な問題となっています。
御朱印をいただく前に、参拝をするのがマナーなのですが、御朱印のみを目的として参拝もしていない方には御朱印を渡すことはできない、という考えの神社やお寺も中にはあります。
神仏につかえる方々なので、そういった主張をもっていてもある意味当然だといえるところなのですが、それに納得しないかたもなかにはいるようで、自身のマナー違反を棚にあげて、暴言を吐きすてていったり、というトラブルは少なくないようです。
このように、ブームによって御朱印を求める人の母数があがったことから、マナーが低下したと感じられる出来事もふえていて、神社やお寺の方々がこのブームを終わらせたいが為に「御朱印は危険」という噂を意図的に流したのだという説もあります。
参拝時のお願い方法が間違っている
そもそも浄土真宗のお寺の多くは、御朱印を授与していません。
しかしなかには御朱印としてではなく「法語印」や「参拝記念」として授与しているお寺もあります。
そのようなお寺に「御朱印をいただきたいのですが」とうかがうことは、お願い方法が間違っていると言えますよね。
また、現代でも「納経」といって、写経をし、お寺に経を納めたその証として御朱印(納経印)をいただけるお寺もあります。
神社やお寺、宗派にもよって変わってくる授与方法があるので、そのあたりをしっかり把握してからでないと、御朱印を断られたり、時にはお叱りを受けることとなってしまいます。
このような場合に限らず、参拝する側のマナー違反や知識不足により、神社やお寺の方を怒らせてしまうケースもあるので、無自覚にマナー違反を犯して実際に叱られた方が「御朱印をもらいにいくのは危険」だと感じることはあることかと思います。
だからこそ参拝時に最低限の礼儀をわきまえるために、参拝前に、そのお寺では御朱印をもらえるのか、またはなんという形で授与しているのかを、事前にキチンと調べておくと良いでしょう。
御朱印集めをするときの注意やマナー
御朱印集めブームによる、マナーの低下が問題となっているのですが、具体的にどのようなことがマナー違反となり、御朱印を求めるさいの注意点とはなんなのでしょうか?
御朱印集めを趣味としている方のなかには、悪意などの意図は全くなくマナーに違反をおかしているかたも沢山いるようなので、改めて御朱印をいただく際のマナーについて、こちらでお伝えしていきますね。
ノートに御朱印を求める行為
御朱印をいただくためにまず必要なものとしてあげられる「御朱印帳」です。
多くの神社やお寺では、御朱印帳に直接書いていただくのですが、御朱印帳をもっていなかったり、忘れてしまった場合に、その時持ち合わせていたノートや紙切れに書いてもらおうとすることが、まずお伝えしたい1つめのマナー違反です。
御朱印帳を持っていない時にたまたま通りがかり参拝した際は、いい加減な紙をさしだすのではなく、半紙でいただけるのかを一度確認してみてください。
神社のなかには、人が常駐していないところもあるので、半紙に書いた御朱印のみが置いてあることもあります。
そういったことから、御朱印帳を忘れたからといって「半紙に書いてもらえますか?」と尋ねることがマナー違反になることはないのです。
時間外に御朱印をもらいにいく
お寺は中にはいれる時間を制限しているところも多く、神社でも御朱印をもらえる時間を定めているところがあります。
とくに小さな神社やお寺では、食事をとるためにせきを外していると、時間内に足を運んだ際に無人となっていることもありえます。
一般的な常識を持ち合わせている方が聞くと、ありえない話だと思うかもしれませんが、御朱印をもらいたいが為に、もう閉まっている時間帯にもかかわらず、扉や門をよじ登って入ってこようとした人もいたようなのです。
また、非常識な時間に何度も電話をかけて、あけてもらえないかと交渉しようとするかたなどもあきらかなマナー違反だといえます。
お寺の方々は、朝早くから活動しているのだとということを念頭において、問い合わせをする際も時間帯には気を付けてかけてくださいね。
書いてもらうページをさしだす
多くの人が失念しているマナーのひとつに、「御朱印をいただくときは書いてもらうページを開いて差し出す」というのがあります。
この項目をよんで、御朱印集めをしている方の中は、ギクッときたかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
とはいえ、基本的にはそのまま御朱印帳をさしだしても、だまって御朱印を書いてくださるかたがほとんどなので、あまり知られていないマナーだといえます。
今まで知らなかったのなら、これ以降、御朱印をいただくさいは、書いてもらうページを開いてさしだすようにしてくださいね。
あくまで御朱印は「いただくものである」という意識が大切なのです。
「いくらで買えるのか」と聞く
御朱印は参拝の証としていただけるものではありますが、無料ではありません。
かといってぶしつけに「御朱印を買いたのですが、いくらですか?」ときいてはいけませんよ。
神社やお寺に納めるお金は信仰によるものだというのが大前提としてあるので、御朱印を「買う」といったようには表現はしないので、さきほどのような言い方はマナー違反となります。
なので金額がどうしてもわからないという場合、神社なら「初穂料」、お寺なら「志納金」を「おいくら納めればよいですか?」と訪ねてみましょう。
そのさいに、「お気持ちで(お志で)」と言われたら、300円〜500円ほどを納めてください。
また、あくまで御朱印はお金で買うものでないので、おつりをもらう事のないように、提示された金額を小銭で渡すこともマナーです。
なので、神社やお寺を訪れる時に財布のなかにお札しかない場合は、御朱印をいただくことを想定して道中でお札を小銭に崩しておきましょう。
御朱印の売買
御朱印は参拝した証としていただくものなので、売るのも買うのもマナー違反です。
本来は御朱印だけもっていても意味がないのですが、御朱印ブームによって、それのみを求める方が後を絶ちません。
中には御朱印を、フリマアプリやネットオークションなどで転売を行っている人もいるのです。
もちろん売っている人だけではなく、スタンプラリーのように御朱印を集めることを趣味としているだけではなく、遠方の神社やお寺に足を運ばずに御朱印を手に入れたいからと、人から購入するのも当然ながらマナー違反です。
元号が変わるタイミングで、数量限定として書かれた御朱印や、絵やハンコがとても凝っていて特別感のある御朱印は特に転売されやすく、そのせいで配布が早めに終了したケースもあるくらいなのです。
本来納める金額よりも、大幅に金額を釣り上げても売れてしまうほど人気な御朱印もありますが、御朱印は参拝の証なのだということを肝に銘じて、欲に目がくらまないように気をつけてくださいね。
お客様気分で訪れる
一般的に金銭を介して物を貰うことを商売といいますが、御朱印は売買するものではなく、奉納金なので、御朱印を求める際には信仰心があることが前提とされています。
しかし、御朱印目当てで神社やお寺にいく人のなかには、「お金を出したのだから自分はお客様である」といった考えを当然のように持っている場合があります。
しかし御朱印を授与してくださる方々は、神様仏様に仕えているのであって、当たり前ですが客商売をしているわけではありませんし、「御朱印代を払ったのだから自分はお客様だ!」なんて道理は元からないのです。
神社やお寺の方におもむいた際は、神様仏様に丁寧な心でお参りし、謙虚な気持ちで御朱印を受けとりましょう。
御朱印を集め始めて運気の低下を感じたらしたいこと
御朱印集めを始めてから、運気があがるどころか下がったと感じた時にすべきこととは一体なんでしょうか?
御朱印集めによる無意識の不作法によって、神様の怒りを買ってしまったのでは?と不安になる方もいらっしゃるかと思いますが、運気が下がった時は、まず運気を「整える」ことが大切になってきます。
こちらの項目では気を整える方法をいくつかお話ししていきますね。
素食をとりいれる
素食は精進料理のように、肉や魚といった動物性の食品を使わずに作られた食事のことです。
しかし肉や魚を使わない代わりに、野菜や穀物、果物、きのこや豆類などの食材を最大限に生かした食事となります。
また、添加物などもなるべくとらないように心がけることで、体の中からの浄化効果が期待できるといわれているので、気を整えるにはうってつけの食事方法だといえるでしょう。
電話占いで相談したい
電話占いときくと、ただ話を聞いて占ってもらうだけじゃないの?と思っている方もいるかもしれませんが、気を整えてくれる事に特化している占い師の方もいるのです。
話をして、何故御朱印巡りを始めて運気が下がったのか、何故そう感じてしまうのか、などを、経験やスピリチュアルな能力で占って改善してくれることとなるでしょう。
1人で考え込んで、どんどんマイナスな方へと引きずられてしまう前に、専門家である占い師に電話で相談してみることもオススメな方法の1つですよ。
まとめ
「御朱印ガール」という言葉が生まれるほどメジャーな趣味となった御朱印集めですが、その際の基本的なマナーを知らずにいることで、いざ参拝したら叱られてしまったり、山奥から帰れず遭難してしまったりといった危険な出来事が起こってしまうのです。
御朱印は、参拝記念にいただける証、あくまで参拝のオマケなのだという意識で、少しずつ集めることが、結果的に御朱印集めでのトラブルに繋がりにくいといえるでしょう。
御朱印に興味をもったという方も、礼儀についてあまり知らなかったという方も、これを機に寺社に訪れた時は、神様仏様に対する礼を尽くすことを第一として、マナーを守り厳粛な心持ちで参拝してくださいね。
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