呪いとは呪術用語です。呪術から紐解いていきます。
呪いとは、超自然的な存在に祈願し、病気治癒、五穀豊穣の為の降雨、大漁などを願うことです。
行為の背後には超自然的存在に対する信仰が存在していると言われています。これは白魔術です。
人を苦しめる呪術は黒い呪術と呼びます。黒い呪術に対抗するなら厄を落とすことが必要ではないでしょうか。
調べてみると、ここでの呪い=呪術とは白魔術の方のおまじない、日本の神社においては、白魔術としか思えない儀式の様です。
例え恐ろしい呪いを願掛けしたとしても、神社の神様を通して、天罰が下るという事で決着は着く様です。
だからこそ人々は悔しい思いをした時、騙されて大変な思いをした時、何もしていないのに巻き込まれて被害を受けてしまった時などに、「直接手を下さずに神様にまず相談しなさい」、との神様からのメッセージを受け取れるように神社と呪いがセットになって伝達されてきたのかも知れません。
人を呪いたい気持ちになったら神社に行き、その気持ちを浄化させる事を、呪い神社と一言で表現したという考えもある様です。
とにかく、人を呪い始めたら神社に行きましょう。神社が呪いの場所、怖い場所なのではなく、人を呪う気持ちを抱き始めたら神社に行こう、という事なのです。
また呪われる、呪う気持ちを持つと体調不良になる事もあるそうです。相手がいるから呪う気持ちが湧き出てくるのですから、相手にも呪われているかも知れません。
生霊をご存知でしょうか。生きている人間の怨念が霊体になったものが生霊です。
呪うと自分が生霊となってしまう危険性もあると言われます。その人の怨念(呪いの感情)を解消しない限り、除霊も不能だそうです。
そういう厄介なことにならない様に、神社の神様に判断を仰いでみましょう。
呪い、呪術伝説のある神社も実際にありました。呪いたいと思えるほど憔悴した時は、どの神社に参拝すればよいのかを関東地方で6選しました。
呪い神社関東6選
「日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)」
御祭神
【二荒山大神】
大己貴命(おおなむちのみこと)国造りの神、いじめを克服した偉大な神 蛇神
田心姫命(たぎりひめ)水の女神
味耜高彦根命(あじすきたかひこねのかみ)雷神、蛇神
強力な厄落としで有名です。
人間関係を良好にするなど大きく物事を動かすパワースポットが二荒山(男体山 なんたいさん)をご神体とする日光二荒山神社です。奈良時代から標高2486mの場所に鎮座しています。
男体山登山は4月25日から11月11日まで可能です。
山の神様、水系の神様に守られた霊山の迫力で呪いの気持ちを雲散霧消させる事が出来ると言われています。
呪わなくても参拝するだけでもう別の次元に移行していくのでしょう。呪いの効力を別の形にして、より強力なパワーを祈願する人に与えてくれる場所です。
栃木県日光市山内2307
アクセス:日光駅からバス乗車。7分。
※神社の公式サイト http://www.futarasan.jp/
「居木神社(いるぎじんじゃ)」
主祭神:日本武尊(やまとたけるのみこと)武神 困難を打ち破る神様
配祀神:高龗神(たかおかみのかみ)祈雨
大國主命(おおくにぬしのみこと)国造りの神様
倉稲魂命(くらいなたまのみこと)五穀豊穣、開運の女神 稲荷神
天兒家根命(あめのこやねのみこと)学業成就
菅丞相(菅原道真)(かんのじょうしょう)学業成就
合祀神
手力雄命(たぢからおのみこと)神力で天の岩戸をけり飛ばした神様
淀姫命(よどひめのみこと)水の神様 海を割っても戦う強い神様
大山咋命(おおやまくいのみこと)豊穣の神様
厄落としと災難除祈願絵馬で有名な神社です。創建年代不詳の相当古い神社となります。
勝ち取る、困難に打ち勝つ御利益を持つ神様が大集合しています。
参拝するだけで、呪いなどしなくても、落とし祓い、けり飛ばしていく事となりそうです。
本当に相手に非があれば、海をも割る女神がお怒りになり天罰を下して下さるかも知れません。
絵馬に名前と年齢を書き、厄の文字、八方塞がりの八を落としてから絵馬を結んで祈願するそうです。あらゆる厄落としに効果があると言われています。
呪いたい気持ちを絵馬に移し、落としましょう。初穂料は500円となっています。
相手にする前に自分を守る事をこの絵馬で実行しましょう。
東京都品川区大崎3-8-20
アクセス:JR大崎駅から歩いて5分
※神社の公式サイト https://irugijinjya.jp/
「榛名神社(はるなじんじゃ)」
御祭神
埴山姫命(はにやまひめのみこと)五穀豊穣、土の神様
火産霊神(ほむすびのかみ)火の神様
合祀神
水分神(みくまりのかみ)龍神 水の神様
高淤加美神(たかおかみのかみ)山の上にいる水の女神
闇淤加美神(くらおかみのかみ)剣から生まれた谷間などの水の女神
大山祇神(おおやまずみのかみ)山を支配する神様
木花開耶姫神(このはなさくやひめのかみ)美人薄命 最も美しいと言われる女神
大物主神(おおものぬしのかみ)国創りの神 虐めに遭ったがその後偉大なる神となる。
倭建命(やまとたけるのみこと)開運
菅原道真命(すがわらみちざねのみこと)災難厄除
建御名方命(たけみなかたのみこと)健康長寿
木・火・土・金・水の五行の力が集中している最強パワースポット。2025年まで大修復作業が行われているそうです。
お守り
鎮火守・・・榛名神社のお守りには鎮火守があります。鎮火、除災招福の御利益のあるお守りです。
呪いの気持ちが鎮火していくでしょう。
腕輪守・・・天然石のブレスレットタイプになっているので常に身体と一体化する事が出来ます。
呪うよりも勝ちましょう。榛名神社の勝守は勝運上昇させてくれます。
榛名神社には厄除消除、運気上昇の運気隆昌勾玉御守、魔除香守もあります。五行のパワーでどんな願いも叶えてくれるのが榛名神社と言われています。
群馬県高崎市榛名山町849
アクセス:高崎駅西口から群馬バス榛名湖行に乗車し榛名神社バス停で下車。
※神社の公式サイト http://www.haruna.or.jp/
「三峯神社(みつみねじんじゃ)」
御祭神
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
伊弉册尊(いざなみのみこと)
日本武尊(やまとたけるのみこと)が創建した厄落としで有名な三峯神社
標高約1,100mの場所にあり神の国に近いという事で関東でも最もパワーが強いと言われています
更に標高約1,300mには奥宮が鎮座しており、最強の厄落としを求める人の参拝が耐えない様です。これだけの高い山に登ると、もうそこは地上とは別世界なのかも知れません。
太古から変わらない空気が漂っている中に建立されている社殿ですが、誰もが簡単に参拝出来る訳ではないそうです。
三峰神社は厳しい、怖い、神様に呼ばれないと行く事が出来ないと昔から言い伝えられているのです。自分に嘘を付く人、心の弱い人、悪意を持つ人、迷いのある人を救う事はない神社だそうです。
正義に満ちた心で呪う気持ちがあれば、相手に注意を促し天罰を下して下さるとも言われています。そういう厳しさを知らしめる為か、2012年に神社の石畳に赤い目の龍神が出現したそうです。相当な覚悟を持つ人でないと境内に到達する事もできないと言われています。
神乃山水が湧いている井戸があり、有料で飲む事が出来るそうです。この井戸には龍神が住んでいるという伝説もあります。すべてを水に流す御利益を頂く事ができます。
住所:〒369-1902 埼玉県秩父市三峰298-1
アクセス:西武秩父駅から急行バスが数本運行されているそうです。山頂まで乗車出来るとの事。
※神社の公式サイト https://www.mitsuminejinja.or.jp/
「小網神社(こあみじんじゃ)」
主祭神
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)五穀豊穣の女神
市杵島姫命(いちきしまひめ)水の女神
強運厄除の神様と呼ばれています。
関東地方で厄落としの神社として必ず紹介されるのが小網神社です。
呪いの念を持ってしまうというのも災難、縁切りが必要な厄難です。
小網神社の周辺は日本橋の、今ではビジネスの中心地となっておりエネルギーの高い場所に鎮座しています。
ビジネスでは競争が激しくお金の奪い合い、詐欺や社内いじめなど、人の気持ちを踏みにじる事も。呪い=不条理を何とかする気持ちの現れでもあります。
現実社会で疲れた時、仕事の悩みなどは小網神社に参拝する事で解消する社会人は多い様です。
東京都中央区日本橋小網町16-23
アクセス:人形町駅より歩いて5分
※神社の公式サイト https://www.koamijinja.or.jp/
「榎稲荷神社」
縁切り榎と呼ばれています。御神木である榎の皮を削り煎じて縁切りしたい夫に飲ませ、縁切りの呪いをかけていたという魔力ある神社です。
江戸時代には落語に語られる事により、怖い呪いの神社として広まったといいます。それだけ効力が強いパワースポットなのです。
皇女和宮様の御成婚時には榎神社の前を通らない様に迂回したそうです。
榎の皮を削り煎じて縁切りしたい人に飲ませるのは一種のおまじないですが、現在は境内の木を削る事は禁止されています。
今では絵馬に願いを書き神様に判断して貰うというやり方が主流となっているそうです。
とくに女性の参拝者が多い様です。
まとめ
呪いの神社とは、生霊とならない様に呪いたい気持ちを焚き上げて下さる神社という事になるのではないでしょうか。
つまり、呪いの神社と呼ばれていますが、中身は呪う気持ちを扱ってくださる神社なのです。呪いとはおまじないで封じ込める、本当に懲らしめるべきならば天罰として神様が判断してくださるでしょう。
神社の御利益によっては、呪いたくなる様な事象に巡り遭わないようにしてくれるところもありますので、しっかり神社に参拝しておきましょう。
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