恋愛がうまくいかないときは、好きな相手から距離を置くことで二人の関係が良くなると言われていますよね。
好きな相手の興味をひくには、あえて距離を置くことも恋愛テクニックのひとつです。
しかし、距離の置き方によっては、相手のことがどうでもよくなることが心理学的にはあるため注意しなければいけません。
今回はそんな、距離を置くとどうでもよくなる心理を解説していきます。
また、恋愛感情が冷めない距離の置き方も紹介していくので参考にしてみてください。
相手のことがどうでもよくなってしまわないように、恋愛で上手に距離を置く方法を知っておきましょう。
距離を置くとどうでもよくなる心理学的な理由
距離を置くとどうでもよくなるのはなぜでしょうか？
心理学的な面から、距離を置くことで相手への愛情が冷めていく理由を解説していきます。
「心的飽和」が起きているから
「心的飽和」とは、人や物に慣れてくると、興味が薄れたり魅力的だと思えなくなってくる心理状態のことを言います。
例えば、どんなにお気に入りの服でも、毎日続けて着ていると飽きてしまいますよね。
また、カップルで付き合いが長くなってくると、マンネリとした気持ちになるのは、心的飽和に陥っているからでしょう。
相手と距離を置くときも、距離の置き始めは新鮮さを感じますが、距離を置くことに慣れてしまうとその状態に飽きがきてしまい、相手のことがどうでもよくなります。
「スカーシティ効果」が薄まってくるから
人は、手に入らないものや失いそうなものに執着する心理を持ちます。
限定品や希少セールなどの文字に惹かれるように、距離を置くことで会えなくなると相手の価値がグッッと上がっていくのです。
そのことを心理学では「スカーシティ効果」と呼びますが、この効果が距離を長く置くことで薄れていき、相手に対する重要性も下がっていくことがあります。
距離を置くとどうでもよくなる心理があらわれるのは、このためでしょう。
「感情の感染」がなくなるから
周囲の感情に流されることを、心理学では「感情の感染」と呼びます。
特に赤ちゃんはこの心理が非常に強く、周りの雰囲気を敏感に読み取り、同調する姿勢を見せるでしょう。
近くで赤ちゃんが泣いていると、自分も泣き出すのがよくある例です。
大人になってからもこの心理を持ち続けていることが多く、向き合っている相手の感情によって自分の感情も左右されていきます。
例えば、周りで「この〇〇っていう韓国俳優がかっこいい！」と言う人が多ければ、なんとなくその韓国俳優を覚えるようになりますよね。
そして、「ちょっとドラマを見てみようかな」と思うなど、好意的な気持ちが出てくるようになります。
最終的には、「確かにかっこいい！」と周りと同じ意見になるところまでたどり着くでしょう。
一方で、その韓国俳優について誰も何も言わなければ、興味を持つこともありません。
このように、感情の感染が人の心理にはあります。
そのため恋愛で距離を置いてしまうと、相手の恋愛感情に触れる機会が少なくなってしまうのです。
そうなると自身の愛情も次第に冷めていき、距離を置くことで相手に近づくどころか「どうでもいい」と気持ちが変化してしまうでしょう。
距離を置くとどうでもよくなる男性の心理
距離を置くとどうでもよくなる心理は、男性と女性で違いが出てきます。
まずは男性心理から、距離を置くとどうでもよくなる現象を深掘りしていきましょう。
一人の生活が心地良いことに気づいてしまう
男性は、元々一人の時間を大切にしている傾向があります。
例えば、女性が同性同士で遊ぶときは、常に相手と話をしているなど関わりを持つことが多くなりますよね。
しかし男性は、お互い同じ空間にいれば喋ることなく個々の行動をとることがほとんどでしょう。
同じ部屋にいたとしても、一人はゲームをしていて、一人は漫画を読んでいます。
このとき会話を交わすことなく、時間になれば解散します。
女性としては遊んだと言えない感覚に陥りますが、男性としてはしっかり相手と遊んだ時間としてカウントされます。
このように、男性は親しい相手がいたとしても一人の時間を優先することが多くなるでしょう。
好きな女性と恋人になれたとしても、いつも二人で会話をしたりスキンシップをとったりすることが煩わしく感じるようになるのです。
そのためいざ彼女と距離を置いたとき、一人で生活する毎日に解放感を持つようになります。
その心地良さが続いていけば、距離を置いて寂しい気持ちよりも「ずっとこのままで良いかも」と、相手のことがどうでもよくなってしまうでしょう。
近くにいる女性に興味が出てくる
精神的距離は、物理的距離にも左右されることが多いです。
特に男性は、情報処理として視覚を優先する傾向があるため、距離を置いて姿が見えない女性よりも、目の前にいる近くの女性に興味を惹かれるようになるでしょう。
また、近くにいる女性への興味が強くなればなるほど、距離を置いている女性への気持ちはどうでもよくなります。
男性はオスの本能として狩猟本能も強く持っているため、手に入るのかわからない距離のある獲物より、確実に狙える近くの獲物に興味が傾いてしまうのです。
距離を置くとどうでもよくなる女性の心理
距離を置くとどうでもよくなる女性心理を見ていきましょう。
近くにいたときは「絶対に手に入れたい」と執着していたのに、距離を置くことで気持ちが薄まっていくのはなぜなのでしょうか？
会えない彼氏と付き合ってる意味を感じなくなる
女性心理として特徴的なのが、損得で感情を決めていることが根っこの部分にあることです。
これは、女性の身体が受動的であることが原因でしょう。
人間本来の生きる目的は、動物的に見ると自分の遺伝子を子孫として残すことです。
しかし女性は、男性と比べて自分の遺伝子を残せる数に限りがありますよね。
妊娠することで、自分の体の中で子供を育てていくからです。
だからこそ、確実に自分の遺伝子を残せる相手を本能的に選ぶ傾向が、恋愛でもあるのです。
現代的に言えば、自分を愛してくれる男性を選ぼうとしています。
そのため男性と距離を置くことで愛されていることを実感しにくくなり、付き合っていることの意味を感じなくなっていきます。
そうなると、より自分を愛してくれる男性を本能的に求め始めるため、距離を置いている相手への気持ちがどうでもよくなってくるのでしょう。
向き合ってくれない彼氏に気持ちが冷めてくる
女性は、話し合いをすることが好きな傾向がありますよね。
身体的に強くない女性は、集落の中で生きることが自分の命を守る術でした。
周りとうまく関係性を持てないことは死を意味するため、相手と向き合ってコミュニケーションをとっていくことは、男性が思っているよりも女性にとって重要なことなのです。
そのため、自分と向き合ってくれない男性に、女性は不満を抱えやすいでしょう。
「距離を置きたい」などと男性から言われれば、その時点で相手への好感度はグッと下がります。
また、距離を置いている間は、基本的に相手からは放置されますよね。
向き合えない状態が長く続くほど女性は不快な気持ちになりやすく、相手への愛情も冷めていくのです。
距離を置くとどうでもよくなることを防ぐための対処法
距離を置くと相手のことがどうでもよくなる現象が起きますが、それは距離の置き方によります。
場合によっては、距離を置くことで信頼関係が強くなったり、相手への愛しさが増したりと、恋愛に良い効果をもたらすことも多いです。
距離を置くとどうでもよくなることを防ぐには、どんな対処法をとるべきなのかチェックしてみてください。
距離を置く理由を理解する
距離を置くとどうでもよくなるのは、距離を置くまでに至った経緯を忘れてしまうからです。
だからこそ、恋人や好きな相手と距離を置くときは、その理由をしっかりと理解しておきましょう。
例えば、仕事に集中したいことが理由で距離を置くことを理解しておけば、仕事が落ち着きを見せれば元の関係に戻れることがわかりますよね。
そのため、距離を置くことに不満を感じにくくなるでしょう。
また、距離を置いたとしても相手に再会できることがわかると、距離を置いている間の時間の過ごし方も変わってきます。
一人の時間を楽しもうと思えたり、会えない時間に成長して相手からもっと好きになってもらおうと思えたりと、ポジティブな気持ちが出てくるからです。
距離を置いている時間を有意義に過ごすことができると、相手への気持ちも薄まることがありません。
距離を置く期間を決めておく
距離を置くことを決めたときは、一緒にどれくらいの期間距離を置くかも決めておきましょう。
いつまで距離を置くべきかわからないと、待っている時間が長く感じて、ストレスが溜まりやすくなるからです。
そのため相手への気持ちもどうでもよくなりやすく、結果的に自然消滅する形で別れを迎えてしまいます。
また、距離を置く期間を決めておけば、それを指針にして毎日を過ごせるようになりますよね。
必ず再会できるとわかっていれば、寂しくなって急に連絡したり会いに行ったりする行動を防ぐことができます。
距離を置いている間に相手と接触してしまえば、距離を置く意味はなくなります。
そうなると、距離を置いて関係が良くなるどころか悪化をたどってしまうかもしれません。
距離を置くことで二人の関係を深めるには、期間を決めておくことが大切なのです。
ある程度で良いので、「○ヶ月後に連絡する」など距離を置く前に約束しておきましょう。
SNSを充実させる
物理的に距離を置けば、どうしても精神的な距離も離れやすくなります。
距離を置いていれば、相手からどうでもよく思われる可能性をゼロにすることはできないでしょう。
かと言って、距離を置く間に直接的なアピールをすれば、相手から嫌われる原因になります。
そこで、距離を置いている間に自分の存在をアピールする方法としておすすめなのが、SNSの利用です。
自分から連絡しなくても相手に近況を知らせることができるため、充実した生活ぶりをアピールするようにしてみてください。
距離を置いた相手が楽しくやっていると思うと、人はその相手に対して執着心が強くなるからです。
反対に、自分がいないとダメになっているとわかると、「気持ちが重い」と感じて余計に距離を置きたくなるきっかけになってしまうでしょう。
友達と遊んだり習い事を頑張ったりと毎日楽しんでいる姿を、距離を置いている相手に印象付けて、自分が魅力的な存在であることを忘れさせないようにしてください。
おわりに
距離を置くとどうでもよくなることは、恋愛にはあるあるなことです。
距離を置くことでうまくいくと過信して、距離を置くだけにしてしまうのは危険かもしれません。
距離を置く期間を決めたり、距離を置く理由をしっかりと相手と共有しておくことが、上手に距離を置くポイントになります。
また、距離を置いたことで相手への気持ちが冷めそうなときは、自分の心理がどのような状態に陥っているのか、客観的な目を持つことも大事でしょう。
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