大切な人、両親の死。
誰もが避けては通れない人生の中でも深い悲しみの出来事です。
中でも親の死は大きな悲しみを抱えるものであり、心に大きな穴ができてしまいます。
心や感情の面から見ると親の死はただひたすらに悲しい出来事となりますが、スピリチュアルの側面から見るとただ悲しいというだけではなく残された人の内面や性格を大きく変化させる出来事であるとも言えます。
「死」に関連するものは、マイナスのイメージが強く波動が下がるものだと思われがちですが、実はスピリチュアルの観点から見ると「親の死」は残された人に価値のある変化をもたらす出来事であるとも考えられています。
中でも内面や性格に大きく作用するため、親の死をきっかけに内面や性格が変わり、波動が向上し物事が上手く進むようになったというケースもあるようです。
この記事では「親の死で性格は変わるのか」というテーマのもと、親の死がきっかけとなり残された人々の内面や性格が変わる理由や、波動が上がるケース、下がるケースの具体例などを紹介していきたいと思います。
親の死に直面したときの心理的な変化
スピリチュアルの観点では「親の死」は残された人々に大きな変化をもたらす人生の中でも数少ないターニングポイントであると考えられています。
大切な両親の死は残された人々の心に大きな傷を残し、簡単には立ち直れない深い悲しみを与えます。
起きたことだけで考えれば決して良い変化をもたらす様な出来事ではありません。
心理的な変化を考えれば、直後は心身が衰弱していくため大きなマイナスを与える出来事のように思われるのが一般です。
しかし。
スピリチュアルの観点では両親の死は残された子供たちへの「最後の贈り物」と考えられています。
もちろんこれは金銭的な遺産相続などの話ではなく心理的な話です。
親の死は人生の中でも大きなターニングポイントであり残された子ども達に必ず変化をもたらします。
価値観の変化、心理的変化、性格などの内面的変化など人それぞれに様々な変化が起こり得ます。
この心理的な変化は残された子どもたちの今後の人生にとって必ずプラスとなる大きな意義のある変化なのです。
この変化が親から子への最後の贈り物となるのです。
考え方や価値観などの心理的な変化があれば当然言動も変化していきます。
言動が変化すれば波動は向上し運気は大きく上昇していきます。
この様に親の死に直面したときの心理的な変化は残された人々に波及的に大きな効果を与え、変化を正しく受け入れることが出来ればプラスの出来事となっていくのです。
親の死に直面したときのスピリチュアルな変化
親の死に直面した際、スピリチュアルの側面から考えるとプラスの側面とマイナスの側面の両方の変化が観測されます。
① 両親の死は親から子への最後の贈り物であり、残された人に心理的・内面的変化をもたらすためのターニングポイントになります。
中でも特別、大きな変化が見られるケースを具体例を挙げて紹介していきます。
様々なケースがありますが最も大きな要因となるのが、生前から両親と良好な関係を築きお互いの本心に触れることができていたケースです。
親子という一番深い血のつながりがあるのですから何もせずともにお互いの本心はわかるものだろうと認識される方も多くいますが、人間の本心や個人の深層心理というものはたとえ相手が親兄弟であったとしてもそう簡単には心開くものではありません。
相手のことを理解したいと願い、尊敬し信頼することができて初めて本心に触れることができるのです。
この「互いの本心に触れる」ということができていたケースだと、両親の死は残された人が本当に必要とする変化をもたらす贈り物となるため、スピリチュアルな変化は良い方向へと進展していき、波動や運気の大幅上昇や当人にとってプラスの意味での内面の変化をもたらしてくれます。
② 両親の死は親から子への最後の贈り物であり、残された人に心理的・内面的変化をもたらすためのターニングポイントになるとお話してきましたが、全ての両親の死が贈り物となり良い変化をもたらすものになるわけではありません。
中には残された者にとってマイナスの意味での精神的・内面的変化を与えてしまう出来事になる場合も存在しています。
これには様々な要因があると考えられていますがここでは代表的なものをお話していきます。
まずは親子間の生前の関係性によるものです。
珍しいケースではありますが生前から親子関係が非常に悪く、絶縁している様な状態にある場合は両親の死は残された人にとってマイナスの変化を与えてしまう出来事になる可能性があります。
亡き人の想いを感じるためにはお互いの心が通い合うことが必要となります。
互いを尊重し信頼する想いが生前から無ければこの最後の贈り物は渡すことも、受け取ることも出来ません。
次は残された人が深い悲しみに沈み浮上することが困難になってしまうケースです。
両親の死というターニングポイントをきっかけにプラスの意味での心理的・内面的変化を引き起こすためには、大切な人の死という負の出来事を乗り越え悲しみに打ち勝つことが必要となります。
両親の死という出来事に対して気持ちの整理ができた時に初めて最後の贈り物が形となり残された人に変化を与えてくれます。
ですから、マイナスの感情だけをいつまでも抱いていると精神的な内面全てがマイナス感情に引っ張られてしまい、停滞状態となってしまい最終的には精神の崩壊や負の方向への内面変化が発生してしまいます。
親の死が性格に与える影響９つ
親の死は残された者にとって深い悲しみを残す出来事です。
人生の中でも大きなターニングポイントとなり、これがきっかけで様々なものが変化し動き始めるタイミングにもなり得ます。
心理学的にもスピリチュアル的にも親の死は特に内面に大きな変化をもたらすと考えられています。
影響が大きくなると性格すらも変わってしまい、明るかった人が突然暗くなってしまったりと正反対の性格になってしまうこともあります。
もちろん個人差はあることが前提ですが、ここでは親の死が残された人の性格に与える影響の代表的なものを９つ紹介していきます。
① 自己肯定感や自尊心が低下する
親の死を経験すると自己肯定感や自尊心が著しく低下してしまうことがあります。
大切な人の死という現実を受け入れることができず、そんな自分が許せない、大嫌いという感情が生じてしまうため自尊心の低下を招いてしまいます。
自己肯定感などの低下は波動の低下にも直結するため、この状態が長期間継続してしまうと危険な状態となってしまいます。
最終的には鬱病などの心の病の発症などにも関係が出てきてしまいます。
② 不安や抑うつなどの心理的な問題が生じる
大切な両親の死を経験して精神が落ちない人間はそういません。
誰もが悲しみに暮れ波動やオーラも極端に低下していくはずです。
ですが多くの人はこのターニングポイントでプラスの道を選び取り、やがては悲しみから立ち直ることができます。
しかしあまりにも長い時間深い悲しみの感情に溺れていると自力では浮上できなくなってしまうことがあります。
これが鬱状態と呼ばれるもので精神が大きなダメージを負っていることを表します。
こうなってしまうと自力での解決は難しく、通院や投薬が必要となってしまいます。
③ 対人関係や社会的な活動に消極的になる
親の死を経験すると対人関係が苦手になったり、グループワークができなくなったりと社交性が著しく低下してしまう人がいます。
これは波動やオーラの低下も要因のひとつですが、親の死という最も深い悲しみを経験し衰弱している精神を守るための自己防衛本能が働くためとも考えられています。
弱った自分を守る一番の方法は敵に出会わないこと、殻に閉じこもるということに思考がつながるのです。
傷が癒える頃になると次第に社交性も回復するパターンが多く、一時的な性格の変化と言えるでしょう。
④ 自分自身や他者への信頼感や愛着感が減少する
親の死を経験すると信頼や愛着といった感情が減少すると言われています。
これは大切な人を亡くした喪失感で心が外界との関りを遮断しようとしているからです。
自身の大切なものはやがて失われてしまうという深い悲しみから心を守るために執着心を手放してしまうのです。
執着心を手放してしまうと他者との関りそのものを遠ざけてしまう傾向にあるので、常に塞ぎがちになったり引きこもりがちになる可能性が高いと言えます。
⑤ 生きがいや目標意識が失われる
親の死という大きな悲しみを伴う出来事を経験すると、一時的にではありますが多くの人が生きがいや目的と言った生きる上では欠かせないプラスの意識を失ってしまいます。
大切な人を亡くし、押し寄せてくる深い悲しみの感情から自身の精神を守るために執着心を手放してしまうことから、全てのことに対して興味がなくなり無気力になってしまいます。
しかし多くの人は悲しみの感情を乗り越えることができ、再び生きがいや目標を手に入れることができます。
⑥ 精神的に成熟したり、自立したりする
親の死は誰にも必ず訪れる深い悲しみを伴う出来事です。
しかしこの深い悲しみは残された人にとっての大きなターニングポイントとなります。
大切な人の死という事象を受け入れ、正しく乗り越えることができれば、大きなプラスの作用をもたらしてくれます。
悲しみを受け入れ乗り越えるということは、精神的な成熟を意味し魂の格も一段階上昇していきます。
親の死という悲しい出来事も悲しみに飲み込まれなければ必ずあなたに取ってプラスとなるはずです。
⑦ 価値観や信念を見直したり、変化させたりする
親の死とは残された人にとってターニングポイントとなり、これまでの価値観や信念に変化を与える様な大きな出来事となります。
大切な人の死を受け入れ乗り越えるために潜在意識をリセットし、今の自分自身に本当に必要な価値観や信念のみを選び取っていきます。
この段階を経ることで精神は成長し次のステップへと一歩踏み出すことができます。
⑧ 親への感謝や敬意を強く持つようになる
なくなって初めてその大切さを知るということは多々ありますが、親の死という出来事はその最たるものと言っても過言ではありません。
親の死は残された人の心にぽっかりと大きな穴を開けてしまいます。
人はこの穴を埋めるように故人との思い出や故人に対する感情を意識します。
その過程で亡くなってしまったからこそ、より一層の感謝や敬意と言った感情が溢れ出てくるのです。
⑨ 人生観や死生観を深めたり、広げたりする
親の死を経験すると人生観や死生観に対する考え方に変化が現れると言われています。
親という一番身近な存在が亡くなることで残された人も「死」や「人生」というものと向き合うことになります。
ここが多くの人にとってターニングポイントとなる要因になります。
死や自身の人生の意義と正面から向き合うことで潜在意識にも変化が生まれ人生観などを深め、広げるきっかけとなっていきます。
親の死が性格に与える影響を９つ紹介しました。
読んでいただいたらわかるようにマイナスの影響が多かったと思います。
しかしこれは当然と言えば当然の結果と言えます。
親の死という非常に悲しい出来事を経験した直後であれば大多数の人は波動もオーラも著しく低下しているはずです。
大切な人の死の直後にプラスの変化が生じる方がおかしな話です。
重要なのはこのマイナスの変化をどう感じ、どう受け取るかということです。
マイナスの変化を正しく受け入れることができれば、それは必ず立ち直るきっかけへと繋がり、やがては親の死を受け入れるためのプラスの変化へと昇華していくのです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
この記事では「親の死で性格は変わる？」のテーマのもと親の死という非常に悲しい出来事についてスピリチュアルの側面から見て解説をしてきました。
スピリチュアルの観点から見ると親の死は残された人にとっての人生のターニングポイントとなります。
本人の受け取り方、考え方次第でプラスの変化を生み出すこともあればマイナスの変化を生み出すことにもなります。
特に影響を受けやすいとされているのが内面的変化・性格の変化と呼ばれる部分です。
大切な人の死は残された人の内面に大きな衝撃を与え、価値観や信念などこれまでその人物の性格を形成していた根幹となるものに変化を生じさせます。
親の死という現実を正しく受け入れ乗り越えることができればこのターニングポイントは必ずあなたにとってプラスの変化をもたらしてくれるはずです。
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