「恋をすることが怖い」と感じるときってありますよね。
「いいな」と思う人がいても、そのまま好きになることに抵抗があったり、好きな人ができても行動することを躊躇ったり…。
もしかしたらそれは、恋愛恐怖症という症状が出ているのかもしれません。
今回はそんな、恋愛恐怖症について深掘りをしていきます。
恋愛恐怖症に陥っていても気づいていない人は多く、そのために対処法をとることができません。
恋愛恐怖症の人の特徴や恋愛恐怖症になってしまう原因をチェックして、当てはまる部分がないか見ていきましょう。
恋愛恐怖症は自覚することが、何よりも大切です。
恋愛恐怖症だとわかっても、対処法として治し方があるので安心してくださいね。
恋愛を楽しみ、人生をより豊かにするためにも、恋愛恐怖症を克服していきましょう。
恋愛恐怖症とは
恋愛恐怖症とは、恋することができなくなる症状です。
人は自分ではない相手に自然と惹かれるもので、年齢差や性別など対象となる相手にある程度の自由さはあっても、好きになることに変わりはありません。
恋愛恐怖症は、そういった自分の恋心を押し殺そうとしたり、最初から恋愛対象として見ないように自身の中で戒律を作ってしまったりします。
そのため本当は恋したい自分がいるのに、気持ちが矛盾して大きなストレスを抱えてしまうでしょう。
恋愛恐怖症が悪化していくと、他人の恋愛にも不快感を示すようになり、カップルを見ただけでもイライラしたり落ち込んだりと、負の感情が湧いてくることもあります。
恋愛恐怖症になると、毎日の生活にも支障が出てくるのです。
恋愛恐怖症の人の特徴
ここからは、恋愛恐怖症の人の特徴を解説していきます。
心当たりが少しでもあるなら、「そんなわけない」と思わずに、勇気を出して自分を見つめ直してみることが大切です。
恋愛恐怖症を治すには、まずは自分が恋愛恐怖症であることを受け入れなくてはいけないのです。
異性に否定的なイメージがある
異性に否定的な思考を持ってしまうのが、恋愛恐怖症の人の特徴です。
「男性は体目的で女性を弄ぶから気をつけなくてはいけない」
「女性はお金目当てで、優しく見えてもお金を搾り取ろうとしているから注意するべき」
そんな風に、恋愛対象となる異性のネガティブなイメージだけを見てしまえば、相手を好きになっても気持ちにブレーキをかけてしまいます。
異性を否定的に見てしまうのは、恋する気持ちをストップする言い訳にしているとも言えるでしょう。
周りの話を聞いたりネットの情報を見たりしていると、「遊ばれた」「お金を騙し取られた」という情報が飛び交っていて、異性に良いイメージを抱けないかもしれません。
しかし男性でも女性でも、基本的には違う目的で恋愛をすることはほとんどありません。
現実は純粋に相手を見ている男女の方が多いので、悪いイメージだけを自分自身の世界観で膨らませてしまい、そのイメージに固執してしまってはいけないでしょう。
まずは実際に自分自身の目で確かめてみることが、恋愛恐怖症を克服するには大切なのです。
恋愛を馬鹿にしている
恋愛恐怖症の人は、恋愛を馬鹿にしていることも多いです。
恋愛している人を見ると、相手に振り回されているように感じることが多いですよね。
好きな人の休みに何とかスケジュールを合わせようとしたり、相手に好かれようと自分を変えようと頑張っていたり。
恋愛をすると自分軸がなくなるために、魅力的に感じなくなることも多いかもしれません。
だからこそ、「あんな風になりたくないから恋愛したくない」といった気持ちが強くなることもあります。
しかし、恋愛をしているときの人のパワーはすごいものです。
特に本気で恋愛をしているときほど、人生に充実感が得られることはないほどでしょう。
恋愛を馬鹿にしていたとしても、本当はそのパワーに憧れを持っている恋愛恐怖症の人は多いです。
「自分にはできない」と自身と比較して感想を持つということは、「本当はやってみたい」と深層心理では感じている証拠になるからです。
人を好きになることを悪いことのように感じる
恋愛恐怖症の人は、誰かを好きになることを悪いことだと感じている特徴があります。
「私なんかが好きになるのはおこがましい」
「こんな浮ついた気持ちを抱いてしまって恥ずかしい」
そんな風に、人を好きになることを絶対悪だと決めつけているところがあるのです。
人を好きになるのは良いことであり、誰にでも平等に与えられた自由の一つです。
人を好きになることに、誰にも制限をかける権利はありません。
遊びの恋を繰り返している
恋愛恐怖症の人は、2タイプに分かれることが多いです。
一つは、恋愛したくないことから異性との出会いや関わりを徹底的に避けるタイプ。
もう一つは、異性との関わりがあるものの、遊びの恋を繰り返すタイプです。
後者は恋愛をしているように見えるため、恋愛恐怖症だと周りが思うことは少ないかもしれません。
しかし、本気の恋ができなくなっているのであれば、恋愛恐怖症に陥っている可能性があります。
また、人と関わっているのに遊びの気持ちしか湧いてこない場合、重症度はこちらの方が高いと言えるでしょう。
人と真正面から向き合うことを怖いと感じていると、どれだけの相手と体や時間を重ねていても、気持ちがついていかないからです。
この場合は、異性との出会いの場に出かけるよりも、自分との対話を深い部分でしなければいけません。
好意を感じると逃げる
恋愛恐怖症の人は、自分が持つ好意だけでなく、相手からの好意にも敏感になります。
相手からの好意を感じれば逃げようとする特徴もあるでしょう。
本当は自分も相手に好意を感じているのに、相手からの好意を断ろうとしたり、なかったことにしようとしたりすることも。
両思いを認めて恋愛関係になることに、恐怖を感じてしまうからです。
それは両思いが嬉しいと感じる気持ちよりも、その先にある「別れることになったらどうしよう」という喪失感に不安を抱いているからでしょう。
好意を寄せられたときに、嬉しさより困惑する気持ちが勝っているときは、恋愛恐怖症に陥っている可能性が高くなります。
恋愛恐怖症の原因
恋愛恐怖症になってしまう原因はさまざまですが、必ずしも恋愛に関係することだけが原因になるとは限りません。
ここからは、恋愛恐怖症の原因を深掘りしていきます。
自分へのコンプレックスがある
恋愛恐怖症になる原因は、自信のなさです。
自分に何らかのコンプレックスがあると、「こんな私を好きになってもらえるはずがない」「こんな私に恋愛する資格はない」と、恋をすることに後ろめたさを感じてしまいます。
また、コンプレックスがあることで自分の心はすでに大きく傷ついていますよね。
そこでコンプレックスが原因となって恋愛がうまくいかなくなれば、心のダメージは計り知れないでしょう。
そのためこれ以上傷つきたくない気持ちから、恋愛恐怖症へと陥ってしまうのです。
異性と関わる機会が少ない
異性と関わる機会が少ないことも、恋愛恐怖症の原因でしょう。
異性と関わる機会が少ないと、情報だけで異性のことを判断してイメージが固定されてしまうからです。
例えば、周りの失恋話を聞くだけでも、「男はヤリチン」「女はわがまま」などイメージはどんどん悪くなります。
また人は恋愛話で惚気よりも愚痴を話すことが多いため、恋愛のイメージも同じように悪くなることもあるでしょう。
実際に異性と関わることがないので、情報とは違った一面を持っていることに気づけません。
そのため恋愛することが怖くなり、出会いに積極的になれなくなってしまいます。
失恋のトラウマがある
失恋のトラウマがあると、恋愛恐怖症に陥りやすくなります。
過去に大きく傷ついた出来事があると、「こんな思いは二度としたくない」と恋愛を強く拒否するようになるからです。
相手が違えば、恋愛はまた違ってくるものですが、トラウマがあると同じように繰り返してしまう不安の方が強くなってしまうのです。
そのため頑なに恋することを拒否するようになったり、「恋愛に本気になるなんて時間の無駄」と恋をしない言い訳を作るために、恋愛を馬鹿にしたような態度をとったりするようになるでしょう。
完璧主義
恋愛恐怖症は、完璧主義の人がなりやすい傾向があります。
完璧主義の人は理想が高く、その理想に向かって一生懸命に頑張れる素晴らしい一面を持っていますが、その理想の高さが恋する気持ちを難しくさせていることがあるでしょう。
恋愛は相手の気持ちが最も重要になってくるため、自分一人ではコントロールができないからです。
「絶対に振られたくない」
「付き合って3年経ってから結婚したい」
そんな風に恋愛の理想を高く持ったとしても、スムーズに叶うことはありません。
そのため恋愛が思い通りにいかないことがわかると、初めから手を出そうとしなくなるのです。
また、完璧主義者の人は、失敗を恐れる気持ちがとても強いです。
どんな人でも、何度も失敗を繰り返すことになる恋愛は、完璧主義の人から見ると耐えられなく感じることがあるでしょう。
恋愛恐怖症の治し方
たとえ自分が恋愛恐怖症だとわかっても問題はありません。
恋愛恐怖症には、対処法があるからです。
次のことをゆっくりと試していけば、恋愛恐怖症を克服して、恋愛を楽しむことができるようになるはずです。
ここからは、恋愛恐怖症の治し方を解説していきます。
今の自分を認める
恋愛恐怖症を治すには、まずは自分が恋愛恐怖症であることを認めることが大切です。
恋愛恐怖症であることを、認めたくない気持ちは誰にでもあります。
特に恋愛恐怖症の人は、本当は恋愛したい気持ちがあるのにその気持ちを認めようとしないために、恋愛恐怖症に陥っています。
自分の本音を認めることができれば、恋愛恐怖症は治る可能性が高くなるでしょう。
恋愛をすることは悪いことではないし、誰にも止める権利はありません。
恋をしているときは辛いこともありますが、それ以上の喜びも待っています。
恋愛に対する認識をもう一度改めてみましょう。
そして自分の気持ちをもう少し掘り下げて、あなたの本当の望みを見てみてください。
小さなことでも自分を褒める
恋愛恐怖症を治すには、自己肯定感を上げていくことが大切になります。
自己肯定感を上げるには、小さなことでも自分を褒める癖をつけてみてください。
例えば小さな目標をいくつも作って、達成する度にご褒美を用意して成功体験を味わうのもおすすめです。
「1日で1万歩歩く」
「帰ってから夕飯を手作りする」
「お風呂に30分浸かる」
目標は、上記のように些細なことや小さいことで構いません。
自分にもできると感じた経験が増えていけば、目標も大きくなります。
それが自信がついた証拠なのです。
自信がないと恋愛恐怖症に陥りがちですが、その自信を取り戻すことで自然と「恋愛してみても良いかもしれない」と思えるようになるはずです。
男女のグループで遊ぶ
男女のグループで遊びにたくさん出かけてみることも、恋愛恐怖症を治す方法でしょう。
恋愛恐怖症を治そう!と思って、異性と関わることも悪くありませんが、まずは大人数の中で異性と話をしてみることがおすすめです。
一対一の関わり方だと、どうしても恋愛を意識してしまうからです。
友達として多くの異性と接することで、異性に対する悪いイメージは薄れていくでしょう。
「男性でも女性でもあまり変わらないんだな…」と思えたら、恋愛恐怖症の症状は和らいできていると言えます。
まとめ
恋愛恐怖症は多くの男女が抱えている症状の一つです。
本当は恋をしたい気持ちがあるのに、自分で恋することの障害を作ってしまっています。
しかし、だからこそ自分の意識次第で恋愛恐怖症を治すことができるでしょう。
まずは恋愛恐怖症とはどんな状態であるかを知ってから、今回紹介した対処法を試してみてください。
恋愛することの楽しさを、もう一度思い出しましょう。
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