誰もが運が良かったり悪かったりの経験をしたことがあるのではないでしょうか。
電車の時間に間に合って運が良かったと感じるような日常の小さな運の良し悪しだけでなく、大学受験や就職試験の合否のように、これからの人生を大きく左右するような運の良し悪しまであるでしょう。
占いなどのスピリチュアルを信じない人でも運による影響を避けることはできません。しかし、運とはどのようなものであるかを多くの人にはわかりません。この記事では、運とは実際に存在するのか、科学的根拠があるのかなどについて紹介します。
運とは?
人間の境遇や未来を左右するような出来事の巡り合わせや、その巡り合わせを支配している人知を超えた作用のこと
人生のどの部分に関わっているかによって、
- 金運
- 勝負運
- 仕事運
- 恋愛運
- 健康運
などと表現されます。運に幸運もあれば、不運や悪運もあるので、良いことばかりではありません。運が良い人もいれば、運が悪い人もいるのが現実の世の中です。運には次のような特徴があります。
人間に備わっている3種類の運
人間には次のように3種類の運があります。これらをすべて持っている人もいれば、一部だけの人もいます。
生まれながらの運
生まれながらの運は誰もが必ず持っています。占い師が四柱推命や西洋占星術で生年月日や生まれた場所、時間から運勢を読めるのは生まれながらの運についてです。
同じ場所で同じ時間に生まれた人が他にもたくさんいるにもかかわらず、同じ運命になるのが不思議に思うかもしれません。しかし、四柱推命には「推命」とあるように、生年月日、生まれた場所、生まれた時間という4つの柱から運命を読むのが四柱推命です。
西洋占星術でも、占術の違いはあっても、運命の読み方は共通していますから、実際の運を読めるかは占い師の力量にかかっています。そして、実力がある占い師はかなり運命を当てます。
人が運んでくれる運
運の多くは、人が運んでくることはよく知られるところです。思いがけない幸運も悪運も、人によって運ばれてくる点では共通しています。どのような人と付き合うかによって運ばれてくる運の質も違ってくるでしょう。
しかし、運ばれてくる運の中には、最初は悪運のように見えても、実は幸運である場合もあります。あるいは、不運が幸運のきっかけになることもありますから、幸運や不運、悪運を厳密に判断するのは決して簡単ではありません。
運ばれてきたものが幸運か悪運かを的確に判断できるセンスが成功につながるでしょう。
努力した人にやって来る運
3つ目の運は努力した人にやって来る運ですから、何の努力もしていない人にはやってきません。自分の努力は誰にも見られていないようでも、守護霊や天使が見ています。正しい努力をしている人には、それらの高次元の存在が良い運を引き寄せて助けてくれます。
努力が報われたと感じたなら、天からのサポートかもしれません。
人生の9割は運で決まる
人生の9割は運で決まると言われるほど、運が人生に与える影響は大きいです。
成功者ほど運の存在を信じている
世の中の成功者ほど運の存在を強く信じている傾向があります。成功者は普通の一般人よりも社会的にも経済的にも恵まれているものの、そこに到達するまでに人一倍努力したり、失敗して転落するリスクと戦ってきたからこその成功です。
そんなぎりぎりの状況で良い運が巡って来るのを何度も体験したのが成功者です。「人事を尽くして天命を待つ」の心境になるほど努力した中で、太陽が昇るように運が巡って来るのを見れば、運の存在を人一倍強く信じられるのも自然の成り行きです。
成功者のまわりには、同じように成功者が多いですから、自分以外にも運の存在を強く信じている成功者が多いことも運を余計に意識している理由でしょう。
良い運は連鎖する
良い運はさらに良い運を呼ぶ反面、悪い運もさらに悪い運を呼び込みます。成功者ほどそれを知っているため、良い運が続くように努力します。人間の運の総量は決まっていて、良い運も悪い運も同じように受けるという説もありますが、実際には運が良い人はどこまでも良い運が連鎖するのが現実です。
それとは逆に、運が悪い人は貧乏神にでも取り憑かれたかのようの悪運が続くことが少なくありません。良い運を連鎖させるためには、開運のための努力を続ける必要があるでしょう。
運の流れを読める人ほど成功する
運には流れがあり、良い流れを読める人ほど幸運を引き寄せて成功します。運の流れは道路のようなもので、運の分かれ道で良い運の方角に向かって進める人ほど幸運に恵まれます。人生には何度も岐路があり、その時々で良い運を選べる人ほど幸運に恵まれるのは間違いありません。
ギャンブラーでも、運の流れを読める人が勝ち続けます。本人が運を読んでいる意識がないとしても、実際には運の流れを無意識に読めているからこそ勝ち続けられます。
ギャンブルのような勝負事でなくても、人生全般を見ても運の流れを読める人が幸運に恵まれるでしょう。自分で運の流れを読めない場合には占い師の鑑定を受けるのも、運の流れを確実に読むために効果的な方法です。
運も実力のうち
「運も実力のうち」とよく言われるように、運が良い人は実力以上の力を発揮します。本来の実力に加えて運が味方してくれるわけですから、実力だけで勝負する人よりもパフォーマンスが圧倒するのも当然です。
スポーツの試合で実力的には明らかに負けている選手やチームが鮮やかに逆転するのは、運が味方して実力以上のパワーを発揮したからです。スポーツのような勝負事でなくても、人生でも同じことが言えます。
運が味方してくれる人ほど実力以上に出世したり、経済的にも恵まれます。自分の方が実力があるのに何で出世競争で勝てないのかを疑問に思ったなら、運を呼び込む才能の違いが結果に出たからでしょう。
「運も実力のうち」というよりも、運そのものが実力と言えるかもしれません。
経営の神様も運の存在を信じていた
日本を代表する家電メーカーのパナソニックの前身である、松下電器産業創設者の松下幸之助さんは経営の神様と呼ばれるほどのカリスマ的な存在でした。
松下幸之助さんは「成功するかどうかは90%が運」だと語っていたように、経営者の中でも人一倍、運の存在を信じており、次のような逸話が有名です。
運が悪い人は採用しなかった
松下幸之助さんは面接では必ず「あなたは運が良いですか」と聞き、「自分は運が悪いです」と答えた人はどれほど学歴や経歴が立派な人でも採用しなかったそうです。面接の席ですから、謙遜して自分は運が悪いと答えた人もいたかもしれません。
それでも、運が悪いと答えた人は採用しませんでした。自分は運が良いと思っている人は考え方がポジティブで積極的に行動することを経験的に知っていたからこその信念だったのでしょう。
松下電器産業が日本のみならず世界的な家電メーカーになれたのは、自分は運が良いと考える社員たちが集まっていたからでしょう。
本社や事業所に神社を作っていた
松下幸之助さんは経営の神様と呼ばれていただけでなく、本物の神様の存在を深く信じていたことでも知られています。神社への参拝を欠かさなかったのはもちろん、本社や事業所内のあちこちに神社を設置していたほどの信心ぶりでした。
パナソニックと社名が変わった現在も、祭祀担当の社員がいて社内の社を管理しています。商売繁昌の神様として知られる東京の神田明神には商売繁盛を願う経営者たちが参拝に訪れます。
それは単なる神頼みではなく、本気で神様を信じている人が多いからでしょう。日本人は特に神様に対して信心する気持ちが強く、全国各地にある神社は強力なパワースポットとしての役割を果たしています。
運が良い人の特徴
運が良い人には次のような特徴があります。
運が良い人は自立している
運が良い人は精神的にも経済的にも自立していて、一人でいることを心から楽しめます。一人旅や本格的に取り組んでいる趣味もあり、一人でいることが苦痛になりません。その一方で、他人を拒絶しているわけではなく、友人との時間も楽しく過ごせる心の余裕もあります。
友人関係が自立した人同士での付き合いになるため、お互いに依存することもありません。適度な距離感がある大人の付き合い方ができることも幸運を引き寄せるポイントでしょう。
言うべきことをはっきり言う
運が良い人は自分の芯を持っているので、言うべきことをはっきりと言います。本当は不満に思っていながら気を遣って心に溜め込むことがないので、ストレスもありません。
言うべきことを溜め込まないことは、
- ストレスを減らす
- 心の風通しがよくなる
- 新しい幸運を呼び込むスペースができる
組織の中で働いていてもフリーランスでも、芯がぶれないことが信頼につながり、さらに信頼されて幸運を呼び込むことになります。粘り強く運気が上がるのを待てることも失敗しない理由です。
他人との適度な距離感を保てる
運が良い人は人間関係でも適度な距離感で付き合えるので、不幸になる可能性が低いです。目の前で苦しむ人がいれば手を差し伸べるものの、どこまでも助けるわけではなく、自分ができる限界も知っています。
ここまでは助けられるけれど、これ以上は無理という自分ができる限界の線引きできるため、不幸に引きずり込まれることがありません。どこまでも無制限に助けていたのでは、相手と一緒に溺れてしまう危険があります。
自分の時間を大事にしている
運が良い人は自分の時間を大事にします。仕事でも日常でも、アウトプットばかりしていたのでは、自分自身を向上させるのが難しくなりますから、運が良い人ほど自分を向上させるために時間を有効活用します。
誰にでも与えられる時間は1日24時間なのは変わらなくても、時間の使い方によって運の良し悪しが大きく変わります。
自分の時間を無駄に過ごすことなく、ビジネスに役立つ情報収集や資格取得の勉強、続けている趣味などに使って無駄に時間を過ごすことがない。
自分の時間を大事にすることが他人の時間を充実させることにもつながり、ますます運が良くなるでしょう。
見返りを求めない
運の良い人は人を助けたり、自分が損するのがわかっていても見返りを求めません。
- 初対面の見知らぬ他人に対しても愛情を持つことができる
- 自分自身の得になるかなどを考えずに奉仕する
誰に対しても損得を考えずに接することで信用されるようになり、プライベートも仕事もさらに充実するようになるでしょう。
自分では親切にした認識もなく、助けたことをすぐに忘れてしまいますが、助けられた相手からすれば、いつまでも恩人としてのイメージが残り、結果として波動を高めることになります。
見返りを求めないことがかえって、大きな幸運を引き寄せることになるのが運が良い人の特徴です。
何事にも本気で取り組む
運が良い人は、仕事でも恋愛でも全力で取り組みます。これはそれほど重要ではないから手を抜いてもいいとは考えません。他人から見れば、どんなことにも全力で取り組んでいる姿が不思議に思われることもあります。
何事にも真剣に取り組んでいたら、精神や体力を消耗して効率が悪くなると考えがちですが、実際には何事に対しても全力で取り組む人の方が、守護霊や天使からのサポートを受けてさらに幸運に恵まれます。
全力を出すことが自分自身のパワーをさらに強化して、さらなる幸運を引き寄せるでしょう。
ピンチのときこそチャンスだと考える
ピンチになるほどチャンスだと考えられるポジティブ思考があるのも、運が良い人の特徴です。普通ならピンチになれば、精神的に落ち込んで諦めてしまうものです。
しかし、運が良い人は直感的にピンチはチャンスであることを知っていて、何とかチャンスにつなげるように努力します。実際にピンチそのものがチャンスである場合だけでなく、ピンチの後にチャンスがやって来ることもあります。
運気は常に流れていますから、運が良い人はチャンスになった瞬間を逃しません。運が良い人はどんなに悪い状況でも、自分が成功しているイメージを持ち続けます。
生活習慣が健康的
運が良い人は、生活習慣が健康的です。食生活や生活のリズムが崩れないように気を遣うため、心も身体も健康な状態を維持しやすいです。生活習慣が健康であるほど、体の免疫力も強化されて滅多に風邪も引きません。
ウォーキングやジョギングなどの適度な運動を習慣としていることも波動が上がる理由でしょう。過度な運動をしていると体力の消耗が激しく、かえって健康にマイナスになることもありますが、適度な運動なら健康管理に効果的です。
スポーツクラブで運動するにしても、時間を決めてメリハリをつけて行なうのがいいでしょう。ヨガやストレッチなども、精神的な波動を上げて健康的な身体作りに役立ちます。
他人の幸せを喜べる
運が良い人は、他人の幸せも自分のことのように喜べます。他人の幸福に対して嫉妬心やマイナスの感情が芽生えたりしない明るい性格の持ち主です。運が良い人は常に心が満たされているため、他人に対して寛容です。
他人の成功を見れば、何か参考になるかもしれないと考える思考の柔軟性もさらに運気を良くしています。エネルギーがポジティブなので、明るい波動を発散するのも、運が良い人の特徴です。
運が悪い人の特徴
良い運に恵まれている人がいる反面、次のように運が悪い人もいます。
一見、外交的で協調性がある
運が悪い人には一見、外交的で協調性がある人がいます。それが本質的な性格なら歓迎すべきことですが、実際には自分を良く見せるために外交的で協調性があるように振舞っているだけの場合も少なくありません。
本来の自分とは違うイメージを維持するために無理することで波動が下がり、運が悪くなるパターンです。自分本来の姿に戻るべきであるものの、一度作ったイメージが壊れるのを恐れて後戻りができない人もいます。
無理するほど、悪縁を呼び込んで負のループから抜け出せなくなります。内向的で協調性がないことに不満を持たずに自然でいられる人は気の合う人とだけ付き合って無理しないため、悪縁を寄せ付けません。
相手から貰うことばかりを考えている
相手に何かしても貰うことばかり考えている人ほど、運が悪くなります。自分は何も与えずに貰うだけだから得していると思っていても、実は徳の貯金がまるで溜まらないので、運気が上がることがありません。
他人から貰うことばかり考えている人は「自分はいつも損している」と感じている人も多いのは、他人の運気を下げていることが自分にも跳ね返ってくるからです。その点にいつまでも気づかないので、さらに運気が下がります。
他人から貰うばかりの状態では、良い縁に巡り会うことも難しいでしょう。
付き合いの長さに執着する
恋人や友人などとの付き合いの長さに執着する人は運が悪くなる傾向があります。「もう長い付き合いだから今さら別れられない」などといったメンタルでいると、悪縁が続いて運が悪くなります。
人間関係の価値は付き合いの長さで決まるものではありません。長い付き合いになっているかは結果であって、良縁であるとは限りません。
単に長く付き合っているからという理由で、もうそれほど好きでもない恋人と結婚などしたら、明るい未来にはならないでしょう。腐れ縁や悪縁が続くことで、目の前にある良縁に気づきにくくなるデメリットもあります。
自分の弱点がわかっていない
自分の弱点がわかっていないことも運が悪い人の特徴です。自分のどこにウイークポイントがあるのかがわからないために、何度も同じミスを繰り返して失敗します。
弱点を自覚していれば、その部分を強化するなどの対応も可能ですが、何が弱点なのかがわかっていないと対応のしようがありません。ウイークポイントをいつまでもそのままにしておくと、その隙をついて悪縁が入り込んできます。
同じ失敗を繰り返すならば、そこに注目して自分の弱点を知る必要があります。いつまでも分析しないでいると運が悪い状態が続くでしょう。
他人の悪口や愚痴が多い
運が悪い人は常に心に不満を抱えているため、他人の悪口や愚痴が多くなります。口を開けば不平不満ばかりになる人は、心の許容範囲が狭く、精神的にも成長することがありません。
その結果、目の前にチャンスがあっても不満な部分にばかり目が行ってせっかくのチャンスを素通りしてしまいます。悪口や愚痴が多いと人も寄ってこないので、幸運をチャンスをみすみす逃すことになるでしょう。
悪口や愚痴が多い人ほど往々にして自分に甘くて他人に厳しいので、他人から信頼されることもなく成功するチャンスに恵まれません。チャンスを運んでくるのは人間ですから、人望や信頼がない人からは運が逃げていきます。
もしも、何かのきっかけで悪口や愚痴が多いことに気づいたなら、心を入れ替えるべきです。
できない理由ばかりを考える
できない理由ばかり考える人は、チャンスがあってもできない理由ばかり考えるので、せっかくのチャンスを逃がしてしまいます。会社のような組織で、できない理由ばかり考える社員が多かったならかなり危険です。
現在のように不景気で競争が激しい時代にできない理由ばかり考えて逃げているようでは、会社としても個人としても成長できるわけがありません。
かつてのような高度成長期の日本であれば、できない理由ばかり考える人のマイナス面を吸収できる余力がありましたが、これからの時代には通用しないでしょう。
清潔感がなくて身だしなみが悪い
人は見た目が9割などとも言われるように、清潔感がなくて身だしなみが悪い人は運も悪くなりがちです。中身で勝負したいと思っても、清潔感や身だしなみのような外観に気を遣わない人は中身まで見てもらえません。
初対面の人からすれば、相手がどういう人間かはまずは見た目で判断するしかないですから、運が悪い自覚があるなら、身だしなみを整えて清潔にすることがポイントになるでしょう。
相手によって態度が大きく変わる
運が悪い人によく見られるパターンとして、相手によって態度が大きく違うことです。年齢や立場によって態度が違うことは仕方ありませんが、それも程度問題です。店員などの反論できない立場の人には威張るような人はまず運が悪くなります。
波動が下がり、他人に与えた不快感が自分に跳ね返ってくるからです。心に余裕がなく、いつもイライラしているのも運が悪い人の特徴です。自分に対して自信がないことが原因で弱い相手に対する高圧的な態度に出ることもあります。
このタイプの人は、運から見放されることが多いです。
心理学による運の存在証明
心理学では、次のように運の存在証明について研究が行なわれています。
運が良い人ほど失敗を恐れない
アメリカのコーネル大学のティモシー・ギロヴィッチ教授は心理学の研究から、人々は失敗したことよりも行動を起こさなかったことに対して2倍後悔することを突き止めました。
人間は失敗したときには、それを正当化しようとするのに対して、何も行動を起こさなかったことに対しては正当化できないことが余計に後悔する理由
高齢者に人生で後悔していることを聞くと、失敗したことよりも挑戦しなかったことを後悔として語るのはよく知られていることです。たとえ失敗に終わったとしても、挑戦したならば悔いは残らないのでしょう。
ギロヴィッチ教授の研究でわかったことは、運が良い人ほど失敗を恐れないことです。失敗したとしても、落ち込むことなく次の挑戦の準備に取り掛かるのが運の良い人です。
ベイズ統計による運の存在証明
運の存在証明について役に立つのが、過去にどのぐらいの確率で運と考えられる現象が起きたのかを検証できる統計学です。
帝京大学で統計学を専門とする小島寛之教授によると、運の存在証明として心理学の世界で現在特に主流になっているのが「ベイズ統計」と呼ばれる方法です。
過去のデータが存在しない現象に対しても、個人的な予想を元にした「主観確率」を事前に設定して、情報が追加されるごとに計算を更新する方法
新しいデータが出るたびに、より確度が高い事後確率を計算できるので、運が存在するかの検証にも効果的です。ベイズ統計学はこれから起こる現象を分岐として、未知の確率を数値化して証明します。
「運」という道の領域に対して、数学的に証明可能な方法として注目されています。
失敗を繰り返す人ほど運が良くなる
心理学の研究により、失敗を繰り返すことで運が良くなることが証明されています。同じ失敗を繰り返すだけで運が良くなるのではなく、失敗のたびになぜ失敗したのかを検証して、次のチャレンジで成功を目指します。
マイクロソフト社のピーター・スキルマンさんが考案した「マシュマロ・チャレンジ」と呼ばれるゲーム実験が失敗を繰り返す人ほど運が良くなることを証明しています。失敗を繰り返した人が運が良くなるのは、失敗の数だけ挑戦しているからです。
挑戦しなければ、失敗しませんが、当然ながら成功もしません。失敗するほど成功率が上がって運が良くなるのは、エジソンの発明実験と似ています。
エジソンの「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」の言葉には、挑戦するほど運が良くなることも意味しているでしょう。心理学が証明した失敗するほど運が良くなる現象は、運が存在していることの証明です。
リチャード・ワイズマン教授による実験
運の存在について、イギリスのハートフォードシャー大学のリチャード・ワイズマン教授の実験が有名です。
リチャード・ワイズマン教授とは
リチャード・ワイズマン教授はイギリスの名門、ハートフォードシャー大学で研究室を持つほど心理学の世界で権威がある存在ですが、もともとはプロのマジシャンでした。
10歳から奇術を始め、20代の前半にはプロのマジシャンとして世界的に活躍するほどの存在でした。
マジシャンとして活動しているうちに奇術の裏側にある人間の心理について興味を持った彼はロンドン大学で心理学を専攻し、同大学卒業後、エディンバラ大学で心理学の博士号を取得しています。
ワイズマン教授は超常現象については疑問視して批判する一方で、運についての研究では数多くの被験者からのデータを集めた膨大な観察実験を行ないました。心理学についての著書も多く、日本でも出版されています。
リチャード・ワイズマン教授による運についての検証結果
リチャード・ワイズマン教授は運について、次のように綿密で大規模な検証を行なっています。
ワイズマン教授による最初の仮説
ワイズマン教授は運について調査するにあたって、最初に「運は予知能力ではないか?」あるいは「運の良し悪しは生まれつき決まっているのではないか?」という仮説を立て、運が良い人と悪い人の計700人の被験者たちに宝くじの当選番号を予想してもらったそうです。
その結果、当選率は運が良い人も悪い人もまったく同じであり、運とは予知能力とは関係ないことが証明されています。しかし、この実験により、運が良い人と悪い人を比べると、運が良い人は悪い人の2倍以上「当選する自信がある」と答えていたことがわかったそうです。
この結果を受けて、ワイズマン教授は運とは、自信と関係しているのではないか?と仮説を変更して、運が良い人と悪い人の考え方や行動パターンの分析実験を開始しました。
ラック・スクール実験
上記の実験により、運とは生まれつきでもなく、予知能力とも関係ないことが明らかになりました。ワイズマン教授は「運の大部分はその人の選択や行動に起因している」という認識に基づき「ラック・スクール」という新しい実験を開始しています。
「ラック・スクール」にはワイズマン教授ならではの目的がありました。
運が悪い人に運が良い人のような行動を選択させたら果たして、彼らの運がどうなるか
この実験の結果は驚くべきものでした。
ワイズマン教授は「ラック・スクール」実験によって、運とは偶然や運命的に決められているのではなく、個人の選択や行動によって大きく影響されていると結論づけています。
ワイズマン教授による知能テスト
ワイズマン教授は「ラック・スクール」実験とは別に知能テストも行なっています。その結果、頭の良し悪しが運の良さとは関係ないことがわかったそうです。
知能レベルが運の良し悪しと関係ないとしても、運の良い人と悪い人には何か大きな差があるのではないかとワイズマン教授は考えました。
喫茶店での実験
喫茶店の入り口に5ポンド紙幣を置き、自分は運が良いと言う人と運が悪いと言う人とでは、どのように行動パターンが違うかを店内から観察した
店内にはあらかじめ、実業家という設定のサクラを座らせてあります。
- 5ポンド紙幣に気づくことなく通り過ぎた
- サクラの隣に座りましたが、会話することなく時間だけが過ぎていき、飲み物を飲んだ後に店から出て行った
- 入り口の5ポンド紙幣を拾って店内に入り、サクラの隣に座った
- 実業家を名乗るサクラと楽しそうに談笑をした
ワイズマン教授が運が良いと言う人と、運が悪いと言う人の両者に後日談を聞いたところ、
- 運が悪いと言う人・・・何もなかったと答えた
- 運が良いと言う人・・・5ポンド紙幣を拾ったことや隣に座っていた実業家と話をしたことが楽しかったと嬉しそうに語った
恋愛関係についての調査
ワイズマン教授は恋愛関係について、運が良い人と悪い人の違いについても調査しています。
付き合っていた男性と最初はうまくいっていたものの、付き合い始めて3ヶ月で暴力を振るうようになり、さらに数ヶ月後には他の女性がいることもわかって別れを決意した
運が悪いと言うその女性は、その後に付き合った数名の男性とも結局トラブルになって別れています。
その女性に付き合っている間に何か感じなかったかをワイズマン教授が訪ねたところ、出会ったときから違和感があったものの、ズルズルと付き合ってひどい目に遭ったと語っています。
最初に出会った男性と結婚して、長い期間、仲良く過ごせる傾向が強い
この調査でも、自分を運が良いと言う人の方が幸運になるという結果が出ています。
パズルへの取り組みについての観察実験
ワイズマン教授は自分のことを運が良いと言う人と、運が悪いと言う人を集めて、完成させるのが非常に難しいジグゾーパズルに挑戦してもらう観察実験をしています。
20分ほどで諦めてしまっただけでなく、「ピースの数が足りないから完成させられない」と言う人まで現れた
実際にはピースは足りているので、単なる数え間違いでした。
30分経っても一向にパズルをやめる気配がなかったので声をかけたら、「まだ時間が欲しい」と答えた
時間切れで実験を打ち切った後に、運が良いと言う人にいつまで続けるつもりだったかを聞いたところ、「完成するまで」と答えたそうです。
ワイズマン博士が発見した運が良い人の共通点
上記による様々な実験により、ワイズマン教授は運が良い人には次の共通点があると結論づけています。
運が良い人はチャンスを最大限に広げる
運が良い人は仕事でも日常生活でも、運が良くなるネットワークを築きやすく、チャンスを最大限に広げる傾向が強いです。運が良い人ほど多くの人との出会いがあり、偶然のチャンスに恵まれる確率が高いです。
また、運が良い人は肩の力を抜いてリラックスして生活しているので、ストレスもあまり溜まりません。新しい経験についても前向きなことも、さらにチャンスを広げてくれます。
運が良い人ほど、何か努力できないかを考える
運が良い人はどんな場合でも、何か努力できるのではないかと考えます。逆境になると、運が悪い人はすぐに諦めてしまいますが、運が良い人は逆風の状態でも簡単に諦めることなく、何かできるのではないかと方法を模索します。
そのような粘り強さが結果として、新しい幸運を呼び込むでしょう。
チャレンジ精神が強い人ほど運が良い
ワイズマン教授は数々の実験を通じて、新しいことに対してチャレンジ精神が強い人ほど運が良いことに気づきました。
人間は失敗することよりも、チャレンジしなかったことに後悔する傾向が強いことは研究により明らかになっていたものの、運が良い人は普通の人以上にその傾向が強いことがわかったそうです。
運が良い人は挑戦し続けることが幸運を呼び込むカギになることを潜在的に知っているのかもしれません。
虫の知らせを聞き逃さない
虫の知らせを聞き逃さないことも、運が良い人の共通点です。虫の知らせのような科学的根拠がないものは信じないと考える運が悪い人とは、この点でも大きく違っています。
虫の知らせがどのようなものかは科学的に立証できるわけではありませんが、人間の直感や潜在意識や魂からのメッセージだと考えられています。
人間が自分の意識の中で確実に認識できてコントロールできるのは顕在意識までであり、潜在意識や魂レベルについては、ほとんどの人は認識できません。
しかし、潜在意識や魂は守護霊や天使、宇宙と常に交信していて、自分にとって必要な情報をシンクロニシティを通じて受け取れます。虫の知らせも直感やシンクロニシティの一種であり、運の良い人は高次元からの情報を見逃さないのでしょう。
人間は誰でも直感が強くなるほど、幸運になるチャンスに恵まれます。
楽観的で、幸運がいつまでも続くと確信している
その楽観的で明るい波動がさらなる幸運を呼び込むのでしょう。
- 運が悪い人の周り・・・合わない人が多いのに対して、
- 運が良い人の周り・・・人生を楽しくさせてくれる人が集まっている
運が悪い人は不運がずっと続くと考えるのに対して、運が良い人は不運がいつまでも続くわけがないと、必ず明るい未来をイメージする点でも違っています。
運が良い人ほど不運を幸運に変えることができる
運が良い人は不運がいつまでも続くわけがないと考えるだけでなく、その不運を幸運に変えることもできます。不運の中にも何かプラスの面があるのではないかと考えることで、活路を見い出せるのが運が良い人です。
運が良い人は今は不幸だとしても、長い目で見れば幸運になる可能性があることを知っているのかもしれません。
ワイズマン教授が運が良い人と悪い人に「銀行強盗に腕を撃たれたとしたら、運が良いか悪いか、どっちだ?」と質問してみたところ
- 運が悪い人・・・「何を聞いてるんだ。運が悪いに決まってるじゃないか」と即答した
→運が良い人と自分を比べて落ち込み、ダメージからなかなか回復できない - 運が良い人・・・「運が良い。頭だったら即死だったんだから。腕で良かった」と答えた
→不運な状況になってもさらに不運な状況と比較して運が良かったとダメージを減らす
運が良い人はタイミングを逃さない
- 運が良い人・・・チャンスが来たらすぐに反応してタイミングを逃さない
- 運が悪い人・・・チャンスが巡ってきているが、見逃してしまったりタイミングを逃してしまう
幸運の女神には前髪しかないので目の前に現れたなら、すぐに前髪を掴まないとチャンスを逃すと言われているように、ちょっとでもタイミングを逃したら運から逃げられてしまいます。幸運の女神には後ろ髪がないので、後ろから追いかけても無駄です。
必ず目の前に現れた瞬間に前髪を掴む必要があります。
脳科学が解明した運の仕組み
脳科学の進歩により、運の仕組みが次のように解明されています。
ランダムウォークモデル理論
数学には「ランダムウォークモデル」と呼ばれる理論があります。
コインを投げて表が出たらプラス1進み、裏が出たらマイナス1進みます。これを1万回繰り返して座標軸に落とし込んでいく
この理論を実践してみると、プラス・マイナスともに200~300くらいに偏ることが多く、1万回すべてがプラスになったり、マイナスになったりの偏りが起きることはほとんどありません。
人生における運についても脳科学では同様に考えられています。運の良し悪しが多少は偏るとしても、プラスかマイナスのどちらかに極端に偏った運勢になる人は滅多にいません。
根拠がない自信がある人ほど運が良い
脳科学の研究により、根拠がない自信がある人ほど運が良いことが明らかになりました。自分は運が良いと思い込むことで、目の前で起きている事象に対する視点が変わり、的確な対処方法が見えてくるからでしょう。
運が良い人は何事に対しても、ポジティブに捉えて悲観的に考えません。そのポジティブな思考回路が本来なら見えなかった解決策を呼び込むのでしょう。
同じ現象に対しての捉え方が違う
脳科学の研究によれば、運は誰にでも平等に降り注いでいるそうです。運が良い人と悪い人では、同じ現象に対しての捉え方が違います。起きている現実そのものは同じでも、捉え方次第で幸運にも悪運にもなります。
運が悪い人が不幸だと考える現象でも、運が良い人は何か良い部分があるのではないかとプラス面を探すため、同じ現象に対しても幸運だと考える確率が高いです。
運が良い人ほどプラスの自己イメージを持てる
脳科学の研究により、運が良い人ほどプラスの自己イメージを持ちやすいこともわかっています。自分は運が良いと思い込むことに加えて、プラスの自己イメージを持つことが最高レベルの運の良さを実現するでしょう。
自分に対してプラスイメージを持つのとマイナスイメージを持つのとでは、仕事やスポーツなどに挑戦する際の結果に大きな違いが出ます。実力が同じであっても、自分に対するイメージ次第で結果が大きく違います。
イギリスで行なわれたメンタルローテーションタスクの実験でも、自分に対するイメージによって結果に差が出ることが証明されました。
この実験では、被験者としてエリート大学の生徒が集められましたが、テストの前に所属大学を答えさせたことでエリートとしてのプラスイメージが湧き、それが実験結果に反映されました。
脳科学が推奨する運を引き寄せる方法
脳科学の研究により、次のような方法が運を引き寄せるのに効果的だとされています。
新しいものを積極的に受け入れる
脳科学が突き止めた運を引き寄せる方法のひとつが、新しいものを積極的に受け入れることです。人間は慣れたやり方からなかなか抜けられずに新しいものを受け入れられないことが多いです。
新しいものを受け入れるべきだと思っていても、過去から現在までの経験が邪魔して前に進めません。運が良い人はその殻を簡単に破って新しいものを躊躇なく受け入れられるので、さらに幸運に恵まれます。
玄関をきれいにしておく
スピリチュアルの世界では掃除による開運効果がよく知られていますが、脳科学の研究でも掃除によって運が良くなることが確認されています。
家や部屋全体もきれいに掃除しておくべきですが、玄関はそれ以上にきれいにしておくのが運を引き寄せるために効果的だと脳科学でも考えられています。玄関は人が出入りするだけでなく、運にとっても入り口になるため、幸運を引き寄せるポイントです。
執着を手放す
脳科学的に見ても、執着を手放すことが運を引き寄せるのに効果的です。執着にはいろいろなタイプがあり、別れた恋人に対する執着、仕事に対する執着など、人それぞれです。
こだわることは良いですが、それを超えて執着までいくと自分自身を縛って運が悪くなってしまいます。執着を手放すことができれば、波動が上がって良い運を引き寄せられるでしょう。
付き合うべき相手を選ぶ
付き合う相手を選ぶことも脳科学的に見て、運を引き寄せる方法です。運が良い人は総じて社交的ですが、誰とでも付き合って良いわけではありません。程度の問題だとしても、自分にとって間違いなくマイナスにしかならない相手とは付き合うべきではありませんし、場合によっては付き合いが長くても縁を切る必要もあります。
せっかく自分の運が良くても、相手の運が悪過ぎれば、悪貨が良貨を駆逐するように自分の運まで悪くなるからです。人間関係の断捨離が必要な場合には、迷わず実行することが幸運を引き寄せるでしょう。
神社に参拝して感謝する
神社に参拝して感謝することも脳科学で証明された運を引き寄せるのに効果的な方法です。ナショナル電気産業の創業者であり、経営の神様と言われた松下幸之助さんも神社に参拝して感謝することを欠かしませんでした。
神社に参拝するときに注意すべきことは、16時以降では効果がないことです。16時には神様が帰ってしまいますから、それよりも早い時間、できれば朝の早い時間に参拝するのがおすすめです。
また、参拝するときには神様にあれこれお願いするのではなく、感謝の気持ちを伝えましょう。
自分を大切にする
自分を大切にすることも、運を引き寄せるのに効果的であることが脳科学により証明されています。自分を大切にすることは他人からも大切にされることにつながります。
逆に、自分で自分を粗末に扱っているようだと他人からも粗末に扱われる可能性が高くなりますから、自分に対して積極的に投資するのがおすすめです。
- 旅行
- 勉強
- 本
- 映画
- エステ
- コスメ
- 洋服
など、自分磨きになることは惜しまず投資しましょう。自分自身を大切にすることを当たり前にしておけば、自分を粗末に扱う人を寄せ付けなくなります。
間違っていたら、すぐに方向転換する
どんなに運が良い人でも、間違えることはあります。しかし、間違っていることがわかったらすぐに方向転換することが運を引き寄せます。
間違った方向に進み続けると、守護霊や天使がシンクロニシティを通じて、その方向は間違っていると教えてくれますが、気づかずにいるとメッセージがさらに強くなっていくでしょう。
今日できることを明日に延ばさない
その日にできることはすぐにやってしまうことが運を引き寄せます。用事や仕事を先延ばしせずに前倒しする人は、どんなことに対しても早めに取り掛かる習慣がついているので、想定外状況が起きても対処できます。
また、今日できることを明日に延ばさないことにより、近未来にやって来るチャンスを掴みやすくなります。
自分から挨拶する
しっかり挨拶することも脳科学的に見て、運を引き寄せる効果的な方法です。挨拶することは人間関係の基本であり、挨拶さえしっかりしていれば、他の部分のマイナスを帳消しにするぐらいの効果があります。
学生時代に運動部に所属していた人が面接や就職で有利なのは、挨拶がしっかりできることが大きな理由です。会社でも日常でも、挨拶がしっかりすることは運を呼び込むことはあっても、遠ざけることはありません。
簡単に諦めない
簡単に諦めないことも運を引き寄せる方法です。ワイズマン教授の心理学実験でも、運が良い人ほど簡単に諦めないとされていますが、脳科学の研究でも同じ結果になっています。
心理学や脳科学ではスピリチュアルな視点では語られていませんが、簡単に諦めずに努力していると守護霊や天使たちがサポートしてくれることも、幸運を引き寄せる理由でしょう。
ポジティブな思考を持つ
ポジティブな思考を持つことが運を引き寄せるのは心理学だけでなく、脳科学でも同じです。ポジティブな思考を持った人は、明るく前向きで親しみやすいので多くの人がまわりに集まります。
自信過剰になる必要はありませんが、自分は何があっても大丈夫なんだと、いつもポジティブな思考をしている人はネガティブな現象を遠ざけます。ネガティブな現象はネガティブな思考に寄って来るからです。
量子力学による運の存在証明
量子力学による研究でも、次のように運の存在が証明されています。
量子力学とは
量子力学は、原子よりも小さい世界の物理法則です。原子の外側と内側では、物理法則が大きく違っているため、通常の物理学では対処できません。そこで、用意されたのが量子力学です。
量子力学では人間の体の100億分の1程度の大きさで起こる最小レベルの現象を対象としていて、一般的な科学では説明するのが難しい心や運などについても解明可能です。
量子力学が証明する運とは
量子力学では、この世にあるすべての存在は物理的な大きさがない点状の物質が振動する波のヒモであると考えられています。その波のヒモには高次元の内容も含めて、あらゆる情報やエネルギーが入っています。
運についての情報も例外ではなく、波のヒモを量子力学で分析した結果、運には一定の法則性があることが解明されました。占い師や霊能者が人間の運勢を鑑定できるのは、運の法則性を読めるからでしょう。
おわりに
誰もが「運が良かった」「運が悪かった」という体験を通じて運の存在を意識したことがあるでしょう。自分についての運だけでなく、他人を見ていても、運が良かったり悪かったりするのを感じたことがあるはずです。
多くの人は運の良し悪しを認識しながらも、運が実際に存在するかを科学的には証明できないと思っているかもしれません。しかし、心理学や脳科学、量子力学によって、運の存在はかなりのところまで解明されています。
イギリスのハートフォードシャー大学のリチャード・ワイズマン教授は運についての大規模な実験を行ない、運が良い人はチャンスを最大限に広げる、何事についても努力できないかを考える、虫の知らせを聞き逃さないといった特徴があることを突き止めました。
量子力学では運には一定の法則性があることを解明しています。占い師や霊能者が運勢を的確に鑑定できるのは、運の法則性を理解しているからでしょう。
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