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2024年06月の星の巡り:停滞や振り返りは更なる飛躍のためにある!

「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座」にようこそ!

いつも記事を読んでいただきまして、本当にありがとうございます。

今回の記事は、2024年06月の巡り・天体の運行についてです。

先月05月の後半に太陽・金星・木星が双子座にサイン移動し、
水星がオウン・サインである双子座に加わることで、
4天体のオーバーロード(天体集合)が形成されます。

そんな中、06月09日に、
火星がオウン・サインである牡羊座を離れ、牡牛座へ移動し、
06月17日には、金星と水星が同時に蟹座へとサイン移動した後に、
06月21日に太陽が蟹座に移るため、
双子座での天体集合は約2週間で終わってしまいます。

また、06月06日には双子座で新月を迎え、06月22日には山羊座満月を迎えます。

そして、山羊座満月の前日・06月21日には、
太陽が蟹座0度に位置することで、夏至点を迎え、
2024年の春分から早くも3ヶ月が経ち、1年の四半期を迎えることになります。

06月の最終日である30日には、土星が魚座で逆行を開始しますので、
内面の調整と振り返りが促される流れが始まっていきます。

牡牛座の季節に比べて、
双子座の季節は体感としてあっという間に時間が過ぎてしまうことが予想されます。

それとともに、春分からの四半期として、
今月06月は1つの通過点となるとともに、
次の蟹座からの3ヶ月からの流れへの切り替えが必要となるでしょう。

今月は、水星が3つのサインを移動することから、左脳が疲れてしまうかもしれませんが、
蟹座の季節を迎える頃には、「落ち着き」や「安らぎ」がテーマになりますので、
加速する流れに対応しながら、地に足をつけていくことが重要です。

今回の星の巡りの記事は、水星・金星・火星のサイン移動と、
土星の逆行のホロスコープ・リーディングをお届けします。

双子座新月と山羊座満月、そして、夏至図のホロスコープ・リーディングは、
別の記事で詳しく解説させていただきますので、楽しみにしていてくださいね!

以下の記事は、春分図のホロスコープ・リーディングの記事です。


振り返りとして覗いてみてください。

2024年06月の天体の運行スケジュール

まずは、06月の天体の運行を見てみましょう。

天体の星座移動(イングレス)や、新月・満月、天体の逆行とともに、

月のサインと、月が太陽・土星・冥王星のコンジャンクションとオポジションの日付をまとめました。

06月は「過去の在り方を解いていく月」になる

今月06月は、個人天体である水星・金星・火星と、太陽のサイン移動が毎週やって来るため、
非常に慌ただしい月になるのではないかと思われます。

この世の普遍的な法則は、「物事は常に変化する」という前提がありますが、
私たちの内面に内蔵されている本能や性能は、
「現状維持」と「危険回避」を基盤としています。

そのため、私たちは予め、「望ましい結果」や「効果的な対処策」を求めてしまうとともに、
「避けたい未来」を受け入れたくないがために、
あれやこれやと言い訳や口実を作り、流れに歯向かい、抗いながら生きている時間が増えてしまいます。

自然の流れ(法則)も、私たちの性質も、どちらも自然ですが、
大きな流れに対して歯向かっていると、苦しくなってしまうこともまた自然なことです。

そこで、私たちは「過去からの習性」に従い続けるのか、
それとも、「未知(未来)への挑戦」に向かっていくのか、という選択をすることができます。

どちらを選ぼうと、誰も安心や安定、成功や幸福の保証はしてくれません。

また、どちらを選ぼうと、メリットとデメリットの両方を受け取ることになります。

とはいえ、人生(時間)は過ぎ去っていくものですので、
どちらの立場を選ぼうと自由ですし、どちらにも価値がありますが、
天体の運行から読み取れる流れは、過
去に執着することや、無暗に未来を不安視することを善しとしません。

ではどのような意識・態度で日々を過ごせばいいのかと言いますと、
「流れに委ねる在り方」が望ましいと言えます。

その時々の流れを拒否することなく、
その時々の内面の在り様を選好みすることなく、「自分らしさ」を流動的に捉えることで、
天体の働きや意図を排除することなく、
人生の展開を「全体事」ととして捉えることができるようになります。

全体事の中には、当然自分事も他人事も含まれますので、
包括的な意識の状態とあり方、とご理解ください。

06月は、天体がサインを移動し、土星が逆行を始めることもあって、
「これまでの常習的な在り方」を解(ほぐ)していくことで、
「自由自在の在り方」を掴む感覚が育まれていく月となっていきます。

「自由自在」とは、双子座が持つ「多様性」の在り方ですので、
双子座の季節や流れを体感することで、
私たちは内面にある「自由を思い出す」キッカケを発見していくことでしょう。

それでは、双子座新月と太陽の蟹座イングレス(夏至点)、
山羊座満月は別の記事に譲るとして、
今回は06月の全体の流れと、水星・金星・火星のサイン移動、
そして、土星逆行の際のホロスコープリーディングをお届けします。

まずは、牡牛座からサインに移動する、水星の双子座イングレスからです。

06月03日:水星の双子座イングレス

既に過ぎてしまいましたが、水星がオウン・サインである双子座に入った際のホロスコープを見てみましょう。

水星の蟹座イングレスのホロスコープ・リーディング

水星は双子座でドミサイル(定座)の品格/品位を獲得し、
思考が冴え、柔軟に物事に対応するとともに、
様々な物事に手を伸ばそうとする意識が強まります。

蠍座のASCは、物事の対極を観ながら、深く物事を観察しようとする意識を表します。

双子座の太陽は金星をコンバストを伴ったコンジャンクションの状態にあり、
水星は、木星とコンジャンクションの状態にあることで、
双子座のオーバーロードが形成されます。

水星は木星を追いかけ、すぐに追い抜いてしまうわけですが、木
星の遠心力に感化され、双子座の水星の好奇心は強化されます。

双子座は8ハウスと重なっていますので、
「どんな物事に触れることで変容ができるのか?」という意識で物事を捉えようとします

双子座の太陽と金星は、
蠍座のASCとクインカンクス/インコンジャンクト(150度)のアスペクトを形成します。

ASCは1ハウス(上昇宮)に位置し、
双子座のステリウムはアヴァージョンの8ハウスに位置していますので、
「分かりづらい物事」に焦点を当てる好奇心を象徴します。

この時の月は、牡牛座でイグザルテーション(高揚)の品格/品位を獲得しますので、
その時の気分や気持ちに従うことが吉と言えます。

これらの天体の目標は、10ハウス@獅子座のMCが示す、
「自分に自信と信頼を持つこと」や「影響力を持つこと」、
その他、「求められる立場を演じ切ること」に向かっています。

太陽は獅子座のルーラーですので、双子座の意識を否定することなく、
好奇心に従って展開する流れは、
「動いた分だけ獲得できる」という流れがあることが分かります。

トランジットのパート・オブ・フォーチュン(幸運の在り処」は、12ハウス@天秤座に位置し、
水星と木星とはトライン(120度)のアスペクトを形成していますので、
目の前の現実に散らばっている判断材料や情報、成長・変容の機会に肯定的になることで、
獅子座のMCが示す「自己信頼」や「自信」の獲得を加速させてくれることを示しています。

月は牡牛座に位置し、太陽とコンジャンクションする金星の意図を受け取っていますので、
ご縁の強さに関わらず、「人から運ばれて来る」縁やキッカケ、情報などを受け取ることで、
双子座の水星の働きは成就されていきます。

水星の双子座イングレスのホロスコープは、
「自分を知り、自分を受け入れ、自分に誇りを持つ」ために、
今後活用できる「原石」を現実から受け取り、
今後の展開のために役立てるために、
訪れて来る変化の機会を楽しむことを促していると言えるでしょう。

この時の火星は、牡羊座の終盤の度数を運行していますので、
その時々の衝動性や情熱は、「強く育つ種を撒くこと」となりますので、
巡ってきた機会を観察・洞察するだけでなく、行動に移すことが重要と言えます。

06月09日:火星の牡牛座イングレス

牡羊座でドミサイル(定座)の品格/品位を得ていた火星は、
牡牛座に移動することで、デトリメント(弱体)の品格/品位に転じます。

牡羊座で働きが強まる火星は、
金星がルーラーとなる牡牛座と天秤座でデトリメントの品格/品位を得ることで、
勢いが鎮まり、衝動性が鳴りを潜めます。

行動力や実現力が抑制されることで、どのようなことを意識すべきかと言いますと、
「狙いどころを決めること」が重要となります。

水星が双子座に移り、好奇心が高まり、思考が冴えると言っても、
行動が伴わなければ現実は動くことはありません。

行動力が鈍る中で、どのような行動を取るべきかということを、
火星の牡牛座イングレスのホロスコープから見ていきましょう。

火星の牡牛座イングレスのホロスコープ・リーディング

火星は8ハウス@牡牛座に位置し、9ハウス@双子座の金星の意図を受け取っています。

金星は太陽を追い越しながらもコンバストの影響を受け、
「より高みを目指す」という太陽の意識によって、
影響や感化を受け入れようとする態度を意味します。

また、水星は、ドラゴンテイルとコンジャンクションの状態にある
天秤座のASCとトライン(120度)のアスペクトを形成しています。

これらは、自我意識や自己経験(ASC)の外に出る機会を得ることで、成長が見込めることを示しています。

月はオウン・サインの蟹座に位置するとともに、10ハウスでMCに近いことで、
心をオープンにして、巡ってくる機会を掴もうとする心の状態を表します。

チャートルーラーである金星は、ASCが位置する天秤座と、
火星がイングレスしたばかりの牡牛座の双方に意図を投影しますが、
牡牛座の終盤の度数には天王星が位置し、
月と土星(&海王星)と小三角(ミニトライン)を形成しています。

アヴァージョンのハウスである8ハウスと重なる牡牛坐での小三角は、
9ハウス@双子座の探求心を高める上で、
必ず影響を与える人物や出来事が必須であることを示します。

火星は木星とセミセクスタイル(30度)のアスペクトを形成し、
牡牛座と双子座のエネルギーは反発するため、
影響や感化を与える人物やキッカケ、出来事などに抵抗や苦手い意識を覚えるものの、
牡牛座で働きが鈍る火星は、8ハウスの象意から、受け入れざるを得ない状態です。

これは、後になって分かることとして、
嫌々で始めたことや抵抗があることが役に立つことに転じる、
という流れの兆しと捉えるべきことと言えます。

また、物事を定着させる働きを持つ土星は、6ハウス@魚座に位置し、
双子座の太陽とトライン(120度)のアスペクトを形成しています。

そのため、長期的なスパンで物事を捉えた時、
また、太陽を未来性と考えた時、
現状に運ばれて来る現実(機会)は、受け入れるも拒否するも自由ではありますが、
「やらなかった後悔」よりも、
「やってみて経験値を得ること」の方が経験という財産は増えますので、
強制的・呪縛的な状況や役割は請け負った方が成長は見込めます。

蟹座のMCは、10ハウスに位置し、
7ハウス@牡羊座のドラゴンヘッドとトライン(120度)のアスペクトを形成しています。

結果や実績という大げさなものでなくても、目に見える形として、
人との出会いや頼まれ事を通して、小さな喜びや感動を体験することで、
停滞している時や、想定しているよりも事が進まない時であっても、
必ず得ているものがあるということに気づくことが重要です

火星の牡牛座イングレスのホロスコープは、やるべきことは分かっているのに、
状況的に身動きの取りづらさによって、気づくべき事柄に意識を払い、
今後の展開のために学びを深めることが重要だということを示しています。

太陽が蟹座に移った後、火星は双子座に移ることで、
考え(思考)と行動が一致していくようになりますので、
抑制される時の過ごし方と在り方を「我慢」や「辛抱」と捉えるのではなく、
「力の温存」と「目的意識の明確」といった
意識とエネルギーの向けるべき先を見据える期間にすべきなのです。

06月17日:金星の蟹座イングレス

太陽が蟹座に移る前に、金星は蟹座に移り、同日水星も蟹座にサイン移動します。

これは、夏至を迎える前の準備と言えるでしょう。

なぜなら、夏至点は、太陽の光が最も高い位置から降り注ぐ、陽のエネルギーが最大化する日であり、
そのエネルギーの盛り上がりのために、金星と水星は先回りをして、
準備体操のように、私たちの意識を外面(双子座)から内面(蟹座)へ向けさせるからです。

まずは、金星の蟹座イングレスのホロスコープを見ていきましょう。

金星の蟹座イングレスのホロスコープ・リーディング

金星は双子座から蟹座へと移動するとともに、太陽と水星からも離れます。

内惑星である金星と水星は、地球よりも太陽に近く、運行スピードが早く、
水星が逆行していたため、金星は一足早く蟹座を運行し始めます。

金星の蟹座イングレスのホロスコープでは、
蠍座のASCが牡羊座のドラゴンヘッドと
クインカンクス/インコンジャンクト(150度)のアスペクトを形成しています。

蠍座と牡羊座はともに、火星をルーラーに持ちます。

牡牛座入りした火星はデトリメント(弱体)の品格/品位の状態にあり、
このホロスコープでは7ハウスに位置しているため、
他者の動向を見つめ、自分の在り方を見つめ直す、ということが主題となります。

金星が位置する9ハウスは、
火星の牡牛座イングレスのホロスコープの太陽をはじめとしたステリウムの意識と同様に、
「自分の心を突き動かすもの」に意識を向かわせます

9ハウスと重なる蟹座のルーラーである月は、
12ハウス@天秤座29度に位置し、金星とはミューチュアル・レセプション(星座交換)の状態にあります。

12ハウスの月は、8ハウス@双子座29度に位置する水星とトライン(120度)のアスペクトを形成し、
アヴァージョンのハウスの影響から、「目に見えない働き」に対して敏感であることを示します。

水星は太陽にコンバストを伴ったコンジャンクションの状態にあり、
双子座29度という度数から、「自己経験からの思考の限界」を表すとともに、
8ハウスに位置していることで、
「自我意識の崩壊と再構築」のために智恵を取り込もうと働きます。

また、水星は5ハウス@魚座29度に位置する海王星とは
スクエア(90度)を形成しているため、
自分にとっての「心地良さ」や「得意分野」などといった従来の意識が破れ、
自分を満たすために、新たな方法や環境を探そうとする意識になります。

蠍座のもう1つのルーラーである冥王星は4ハウス@水瓶座に位置し、
金星とクインカンクス/インコンジャンクト(150度)のアスペクトを形成しています。

天底に沈んでいる冥王星は、金星に対して、
深層心理や無意識領域の感覚や感性を引き出すために、
外面の世界に素材を探すように働きかけています。

また、月と海王星もクインカンクス/インコンジャンクト(150度)のアスペクトを形成しています。

月と海王星、そして、金星は女性天体であり、
月と海王星が「涙(運命)の度数」である29度で不調和を生じていることで、
「思考の限界」や「自分の経験値の限界」に対する対処が必要であることを裏付けているかのようです。

火星は、7ハウス@牡牛座に位置し、
数日後には、月とオポジションを形成する流れにあります。

その頃には、金星が月と火星を調停する立場になりますので、
月を守り、満たすために、蟹座の金星は重要な役割を担います。

蟹座の意識は、「養育」や「保護」、そして、「共感・同調」です。

蟹座までの季節で集めてきた素材や要素の棚卸をして、
必要なものと不要なものを分け、
大切にしていきたいものを決め、それを守るべき対象とする意識が高まります。

牡牛座は金星のサインで、女性性(金星)と男性性(火星)のパワーバランスは、
火星が牡牛座を運行する間、金星の方が上回ります。

火星のサインである牡羊座は6ハウスと重なり、ASCが蠍座に位置していることから、
金星の蟹座イングレスのホロスコープは、
「様子見」や「観察」、「品定め」といったように、
動的な意識よりも、静的な意識が強く、
冥王星が4ハウスに位置していることからも、
内面から湧き上がってくる創造性のエネルギーに意識を向けることが重要と言えるでしょう。

創造性のハウスである5ハウスには、
パート・オブ・フォーチュンが魚座のピークの15度に位置し、
土星が近くに位置していることからも、
「すぐには結果が出ない」ということを前提とし、
その時々に巡ってくる転機や出来事から気づきを得ることで、
「準備を整えていく」配置
と言えます。

本記事の冒頭でお伝えしたように、太陽が蟹座に入る夏至の前に、
水星と金星が蟹座に入ることで、
意識を内向きに方向転換する必要があります。

MCは10ハウス@獅子座に位置し、
獅子座のルーラーである太陽が8ハウスに位置していることから、
「自信や意志が徐々に強まっていく流れ」を暗示しています。

ドラゴンヘッドは6ハウス@牡羊座に位置しているため、
蟹座の内向的な意識が強まっていく上で、
拘束的な状況の中にあるからといって、何も行動しない・できないのではなく、
微かな変化や些細な違いに気づこうとする意識が重要と言えるでしょう。

金星はベネフィック(吉星)天体だからこそ、
「自己都合」や「好き嫌い」を超えて、
「自分に必要な学びや喜び」を得るために視野を広げる必要がありますので、
蠍座ASCが蟹座のエネルギーを駆使し、
魚座が司る深遠で広大な無意識の領域にアクセスする際は、
二元性の原理に振り回されないことが最も大切です。

嫌いだけれども身になることもありますし、
好きだからこそ身を亡ぼすこともあります。

内向的・内省的な季節の到来は、新たな始まりのための準備ですので、
見切り発車で動くよりも、
内観と静観から得られる気づきを大切にしていくことが重要です。

それでは、3時間後の水星の蟹座イングレスのホロスコープを見てみましょう。

06月17日:水星の蟹座イングレス

水星が蟹座を運行することで、思考の扱い方が保守的になります。

蟹座は「敵と味方を分ける性質」を象徴するとともに、情緒を大切にします。

情緒のために理性を使うとは、矛盾しているように思えますが、
理性と情緒は対立しているだけではなく、補完の関係でもあります。

太陽は、水星に理性を、金星に感性をそれぞれ与え、月に心(感情)を、
そして、火星に衝動を与え、地球はそれらを活用・体験する場所です。

水星が内向的なベクトルに向かう際に、どのようなことが重要なのかを見ていきましょう。

水星の蟹座イングレスのホロスコープ・リーディング

水星は金星とともに、8ハウス@蟹座0度に位置しています。

アヴァージョンの8ハウスに位置する水星と金星ともに、12ハウスには蠍座の月が位置しています。

アヴァージョンのハウスではありませんが、
天底である4ハウスは魚座と重なり、土星と海王星が位置しています。

ASCは射手座に位置していることとは打って変わって、
外面世界の流れは活発・活性よりも、内向的・受容的であることがこのホロスコープの特徴です。

太陽は7ハウス@双子座に位置し、
8ハウス@蟹座の水星と金星が3ハウス@水瓶座の冥王星と
クインカンクス/インコンジャンクト(150度)のアスペクトを形成していることで、
目的意識や未来性としての太陽とはエネルギーが異なります。

チャートルーラーである木星は、太陽と同じ7ハウス@双子座に位置し、
冥王星とトライン(120度)のアスペクトを形成しています。

木星は魚座のルーラーでもありますが、魚座には海王星が位置し、
土星とともに無意識領域の調整を進めていますので、木星の意図は射手座に反映されやすく、
射手座のASCは、「他者(7ハウス)」を通して巡ってくる縁や転機を象徴します。

7ハウスが象徴する「自分では無い存在との接触・出会い」が無ければ、
8ハウスが象徴する「自我意識の喪失と再生」と、
それに伴う「精神的葛藤」は生まれませんので、
水星の蟹座イングレスのホロスコープは、木星の働きに目を向ける必要があります。

双子座の太陽は、「多様性の中から可能性を探し出す意識」であり、
実際に試そうとする目的意識を表します。

この意識に対して、木星は視野を広げるよう働きかけますので、
玉石混交と思考錯誤を念頭に置いておく必要がありますが、
その分刺激が得られ、成長・発展の機会に恵まれることを暗示します。

水星が蟹座に入り、自分を守ろうと働くものの、
その姿勢は思わぬ形で打ち砕かれる、というのが8ハウスの体験です。

射手座と木星は、良いも悪いも、酸いも甘いも、敵も味方といった
二元的な対象を一緒くたに出遭わせる働きを持ちます。

俯瞰して観た時に、射手座のASCは、
太陽の目的意識を成就させるために、水星と金星を通して、
自我意識を変容させるために、様々な可能性に手を伸ばそうとする意識
と言えるでしょう。

そして、この意識は11ハウス@天秤座のMCが象徴する、
「誰にとっても公平な体験・状況」に向かいます。

公平さは、自由や不自由、平等や不平等といった、立場によって変わるものではなく、
普遍的・法則的に誰もが適用されることを意味します。

それは寿命や時間、自分の言動に相応しいフィードバック、
自分の信念や価値観通りに現実が動くといったように、
水星の蟹座イングレスのホロスコープは、
自らの思考の使い方以上に、深層意識では何が当たり前(常識・価値観)となっているか、
を深堀することが重要であることを伝えています。

ドラゴンヘッドとパート・オブ・フォーチュン、
そして、小惑星カイロン/キロンが5ハウス@牡羊座に位置しています。

成長には必ず痛みが生じる、ということが重要なのではなく、
むしろ、成長が痛みでなければならないとしているのが自我意識であり、
過去の経験則によって目の前の現実を判断・認識していて、
意識を変えることは可能であり、
痛みは必ずしも成長を意味するわけではないということです。

「頑張る」や「努力」という言葉や感覚は、
5ハウスの象意にとって「やり甲斐」や「生き甲斐」となり得ますので、
自我意識や左脳思考に頼った選択・判断・意思決定は、
蟹座の内向的な季節において、痛みばかりを手繰り寄せることになります。

そのため、太陽が双子座から蟹座に移動する前に、
水星と金星は、自分にとっての「喜び」や「痛み」が、
刷り込みではないか、ということを検証し、
「全体事」の一部として、「自分事」を捉える、
という器用さと柔軟さを持つことで、
被害者意識や自意識過剰を回避することができることを伝えています。

月と火星のオポジションに対し、
冥王星を頂点としたTスクエアが形成されるこのホロスコープは、
「思い通りにならない現実」に対して、
「思い通りにしようとする欲求」という不幸せな欲求が、
自らを追い詰めることを示しています

蟹座の季節は、太陽が最も高く昇る季節だからこそ、
内面に押し込めてきた感情や情緒、
無意識内に蓄積されたエネルギーが湧き上がってきやすくなります。

そういった場合、外面の世界の様相をどのように捉えるかによって、自己評価や自己認識が変わります。

水星と金星は、蟹座を介して、月の意図を受け取っています。

12ハウスに位置する蠍座の月は、
「目に見えない・理屈では分からない働きや理」に対して、
疑い(検証)の目と、粘り強い受容的な態度で、現実を決めつけることなく、
行く末を見据えながら、今自分にとって必要なことと、したいことを区別し、
深く自分と対話をしながら、自分自身を鎮めるとともに、
励まし、肯定と信頼で和解することが重要であることを伝えています。

夏至を前に、水星と金星は、太陽のお膳立てをします。

そのお膳立てとは、内向的な意識が強化される流れにおいて、
自罰的・自虐的な内省・内観ではなく、
健全な自己対話と他者との関係性の構築が重要となります。

そのためには、自我意識(思い込み)に振り回されずに、
自分の意識と理性、そして、感情を取り扱うことが重要ですので、
水星と金星は、先立って自然の摂理(流れ)が、
時に自分の都合や事情に合わせてくれないことを受け入れ、
許すための理性と感性をもたらすのです。

夏至図のホロスコープ・リーディングは、
近日中に執筆・公開しますので、楽しみにしていてくださいね!

それでは、最後に、06月の最終日の土星逆行について触れたいと思います。

06月30日の土星の逆行

土星は、2023年03月07日に魚座を運行し始めた土星は、
来年2025年05月25日に牡羊座へとサイン移動します。

土星は約半年で1度、約5ヶ月間逆行をしますので、
1つのサインにつき、土星は平均で2回、多くて3回の逆行をしますので、
2度目の逆行は、1度目の逆行の念押しのような振り返りの期間と言えます。

以下の表は、逆行を含めた天体の運行スピードをまとめたものです。

直近の土星の逆行の期間は、以下の通りです。

  • 2023年03月07日:土星の魚座イングレス
  • 2023年06月18日:1度目の逆行
    ⇒ 2023年11月04日:順行に戻る
  • 2024年06月30日:2度目の逆行
    ⇒ 2024年11月15日:順行に戻る
  • 2025年05月25日:土星の牡羊座イングレス

06月30日に逆行を始める土星は、
冥王星が11月20日の水瓶座イングレスの5日前に順行に戻り、
その半年後に牡羊座へとサイン移動します。

土星とともに魚座を運行している海王星は、
2025年03月30日に1度目の牡羊座イングレスをしますが、
逆行を経て、本格的に牡羊座を運行し始めるのは、翌年2026年01月27日です。

土星は、山羊座とともに、物質社会や物質文明を統べる働きとして、
「制約」・「制限」をもたらしますが、
それはデメリットだけではなく、
「収拾」や「成果」のための骨格・枠組みや、構造、ルール、システムなどの管理・統制の働きを持ちます。

もし、土星が魚座を運行するまで、
海王星がオウン・サインである魚座を運行していましたが、
土星が海王星を追いかける形で、無意識(魚座)の領域や意識を調整する働きをして後に、
意志(牡羊座)を固める流れへと入っていきます。

今回の魚座の逆行は2度目(最後)の逆行となりますが、
去年2023年03月07日の土星の魚座イングレスのホロスコープと、
2023年06月18日の土星の逆行開始のホロスコープを確認した後、
06月30日の土星の逆行開始のホロスコープを見ていきたいと思います。

土星の魚座イングレスのホロスコープ・リーディング:2023年03月07日

まず、土星が魚座にイングレスした際のホロスコープを簡潔にリーディングしたいと思います。

土星は魚座に位置し、太陽と水星、そして、海王星とともにオーバーロードを形成しています。

土星が魚座を運行し始めた時の土星の意図は、
私たちに創造性のエネルギーを発露させることであったことが分かります。

奇しくも、乙女座満月の直後であったこともあり、
土星の意図は、「自分一人が良ければいい」というエネルギーではなく、
「他者とともに大きな調和のエネルギーの創造のために、
一人ひとりが自分自身の創造性の源泉の発掘に取り組むこと」が目的であると言えるでしょう。

ASCは蠍座、MCは獅子座にあることで、
不動(固定)宮の性質を駆使して、時間をかけて盤石な在り方を築くためには、
時間も労力も必要になることを示しています。

蠍座のルーラーである火星は8ハウス@双子座に位置し、
女性天体である月と海王星とTスクエアを形成し、
他者との対話を深めることが重要であることを伝えています。

また、冥王星は3ハウス@山羊座に位置していることで、
土星の意図を受け取り、
情報や人との繋がり、知的好奇心を育てることが、創造性の発掘と発展に繋がることを示しています。

ドラゴンヘッドは7ハウス@牡牛座に位置し、
天王星とパート・オブ・フォーチュンとコンジャンクションしていることから、
他者からの影響力に感化されることで、
自分自身の固定概念やエネルギーの性質を変えていくことで、
自分の知らなかった自分を知っていく流れを示しています。

11ハウス@乙女座の月は、満月直後ということもあり、
他者や社会との関わりから、もちろん痛みや葛藤を伴うものの、
それらが内面の浄化と調整を経験が伴うことで、
「もっと自分を愛したい」という気持ちが生まれ、
他者と健全に関わろうとする心の在り方を示します

土星が魚座を運行する約2年半の間、
私たちは自分自身の内面・無意識と向き合うことを促されながら、
起こってくる人生から、自己理解と自己対話の進展具合を確かめることになるのです。

土星は、12サインを約29.5年かけて一巡しますが、
1つのサインを運行する間、
じっくりと時間をかけてその時々のテーマに向き合うよう働きかけます。

歩合制ではないですが、強制されるがままでも、主体的であっても、
人と比べて成長・発展のペースが早かろうと遅かろうと、
取り組んだ分だけ、私たちは自分との関係性を深めることができます。

「自分に嘘は通用しない」や「自分から逃れることはできない」、
「自分だけが自分の人生を生きることができる」とは言いますが、
これは11ハウス@乙女座の月の象徴でもあり、
誰もが公平に、自分を生きる責任と権利があり、
土星が魚座を運行する間、私たちは自分自身の内面に真摯に向き合うことが学びであり、
後々、喜びの糧となることを示しています。

それでは、次に、土星の1回目の逆行のホロスコープを見ていきたいと思います。

1回目の土星逆行のホロスコープ・リーディング:2023年06月18日

土星は、11ハウスに位置し、木星とセクスタイル(60度)、
ノード軸に対して調停のアスペクトを形成しています。

自己と他者、主体と客体、
他者(社会)からの自分の印象と他者に見出すことができるセルフイメージの対立・補完のために、
土星は高い視点で状況を把握することを促している配置です。

1ハウスと7ハウスは、「自分と敵」という対立構造ではなく、
「自分と知らない他者(または、自分自身)」という意味を持ちます。

もし、私たちが自分のことを完全に理解していたり、
他者との違いを持っていなかったら、
個性やこの意識を持っている意味が無くなってしまいます。

争いや違いは、痛みや哀しみといった破壊的・悲観的な側面だけではなく、
必ずもう一方の側面の、慈しみや喜びを生みます。

サインで言えば、蟹座と山羊座の対極性と似ています。

誰もが、同じ肉体の機能や感情パターンを持ちながら、
個別的に持っている特質や性格により、「人間」という種族に違いを生みます。

牡牛座のASCは、土サイン・不動(固定)宮であることで、
自分の在り方を貫くとともに、自分のペースをなかなか崩すことができない在り方を示します。

土星の象意として、「長期的で堅実な構築」が前提としてありますので、
土星の逆行の際、私たちはゆっくりと、だけれど、納得と体感を伴った振り返りを促されていました。

MCは10ハウス@水瓶座に位置し、
水瓶座のルーラーである土星とはセミセクスタイル(30度)のアスペクトを形成し、
土星の魚座イングレスのホロスコープの月のように、
高い視点から物事を捉えるとともに、
他者からの評価や扱われ方を受け入れることが必要不可欠であることを示しています。

土星の魚座イングレスの時とは対称的に、
土星が逆行を始めたタイミングは、新月を迎えようとしているところでした。

双子座で起ころうとしていた新月は、
社会との接点を得て、価値創造のために、
自分の能力と才能を活用しようとすることにスイッチを入れる働きがあります。

チャートルーラーである金星は、4ハウス@獅子座で火星とコンジャンクションし、
内在する受容性(金星)と外向性(火星)を混ぜ合わせながら、
内側から湧き出て来る自尊心や自信、自己肯定の感覚を得るために、
ゆっくりと自分自身と他者との関わり方を体験していくことを示しています。

それでは、今月06月30日の土星逆行のホロスコープをリーディングしていきたいと思います。

2回目の土星逆行のホロスコープ・リーディング:06月30日

土星は9ハウスに位置し、MCと最も近い配置です。

土星は、10ハウス@牡羊座の月とはセミセクスタイル(30度)、
11ハウス@牡牛座の火星とはセクスタイル(60度)、
1ハウス@蟹座の金星とはトライン(120度)のアスペクトを形成しています。

このホロスコープでは、火星を頂点とした、
金星と土星とのミニトライン(小三角)が形成されていますので、
ここでも11ハウスの象意が強調されています。

火星は牡牛座で動きが鈍りますが、ピークの15度に位置し、
牡牛座のルーラーである金星とセクスタイル(60度)のアスペクトを形成していますので、
「公平さ」や「友人愛」を自分自身にも適用することで、
他者比較や不足感で自分自身を責める意識から解放することが重要であることを伝えています。

月が最も高い位置にあり、太陽が1ハウスに位置している配置に、
土星は9ハウス@魚座という「真理探究」への意識を促しています。

牡羊座の月は、思考や固定概念ではなく、
「純粋欲求」からの現実創造を求め、
蟹座の月は安らぎを動機として、他者と心で繋がることを求めます。

そのため、土星は自分自身をより善く理解するため、
また、他者と心地良く繋がるために、高い精神性を育むための探求心を活用するよう促しています。

ただ、「真理探究」や「自己理解」に取り組む際、
外面の世界や他者が答えや絶対的な真実を提供してくれるわけではなく、
様々な体験や他者との関わりをトリガーとして、
内面に刺激を与えるに過ぎない、ということを受け入れる必要があります。

これが、魚座で運行する海王星と土星の作用です。

魚座のMCは、魚座のルーラーである海王星によって、
無意識の領域は広大であるとともに、無秩序であるため、
現実に錨を下す必要があることを伝えています。

魚座のもう1つのルーラーである木星は、
アヴァージョンの12ハウスに位置していることで、
精神世界や無意識の領域に対する好奇心が、
望ましい方向へ転ぶ場合もあれば、迷路に迷い込む場合があることを示しています。

魚座の対極のサインである乙女座には、パート・オブ・フォーチュンが位置しています。

乙女座のルーラーである水星は1ハウスに位置していますので、
自己対話や真理探究を黙々と独りきりで進めるのではなく、
心を許せる人に、今何を感じ、どのようなことに心惹かれ、どんな体験をしてみたいか、
といったことを話すことが重要であることを伝えています

私たちは、在り方・意識の状態によって、エネルギーが変わります。

孤独な時間は絶対的に必要ですが、
他者や社会との関わりの一切を排除してしまいますと、快適な側面はあるものの、
刺激や感化、感動の機会が失われ、
「求められる体験(感覚)」さえも押し退けてしまうことで、
私たちはどんどん、無気力・無関心の方向へ向かってしまいます。

土星はあくまで、自分なりの人生を実現することを求めます。

そのプロセスは、思い通りにならず、様々な影響や外圧に振り回されながらも、
一人では確立できない、「お互い様」や「お陰様」といった有難い境地に至ることを含めて、
前途多難であるとともに、実に創造的です。

冥王星が水瓶座を本格的に運行する前に、
土星が魚座で2回目(最後)の逆行をすることの意義は、
「現実という夢」をどのように捉え、また、実際に夢を現実に落とし込むか、という内的対話を深めることで、
どのような状況や変化に遭っても、
自分自身の意志を最も尊いものとする

喜びと逞しさを芽生えさせることにあります。

「現実という夢」とは、この世が諸行無常であったり、
人は生きながらにして眠っている、という比喩でもありますが、
更に言えば、私たちは誰でもない自分の人生を生き、
他の人が見ることのできない現実を体験している、という事実を指しています

科学的な観点では、必ず「再現性」が持ち出されますが、
私たちが共通認識を以って現実を捉えていることの証明は永遠にできません。

なぜなら、誰もが個の意識を持っているからです。

そういう意味では、「完全な客観性」を獲得することは不可能ですし、その必要もありません。

魚座の土星は、こういった「現実は夢であり、夢もまた夢である」という不明瞭な概念と体感に理解を示しながら、
それでも生きなければならないという現実を喜びとすることができるように、
私たちに成熟の機会を与えます。

ですから、どのような状況にあっても、水面下で必ず物事は進展し、
私たちは自分自身を尊い存在だからこそ、
人生が終わるまで、自分自身に対して誠実であろうと心掛けることが重要
です。

自分自身に対してできていることは、自然と他者や周囲へもできてしまうものです。

逆を言えば、自分に対してできていないことは、外部へ提供することができない、ということでもあります。

土星の逆行は、じっくりと自分の人生と内面に向き合いながら、
「決して一人では生きていない喜び」を噛み締めることができる、素晴らしい期間にすることができます。

あなたの中にある純粋欲求は何ですか?

あなたはご自分と対話をしていますか?

あなたはご自分の夢や理想を覆い隠していませんか?

是非、あなたはご自身のとっての最大の理解者であるとともに、最愛のパートナーであろうとしてください

その意識と在り方は、現実から助っ人や導き手となる人を連れてきてくれるでしょうし、
あなたの能力や才能を引き出してくれる人との出会いを運んで来てくれるでしょうから。

土星の魚座運行から牡羊座運行に向けての学びと喜びとは?

冥王星は山羊座の最終度数を行ったり来たりすることで、
社会からのプレッシャーや社会通念の強固な体制、
人類の歴史などを根底から変化させ続けています。

本講座で繰り返しお伝えしているように、
私たち(ミクロコスモス)は、大宇宙(マクロコスモス)と相似形ですので、
大きな規模で起こっている変化・変革は、私たちの内面でも起こります。

そのため、土星が逆行する約半年の間、
私たちは外面世界の在り様と、現実の捉え方によって、
自己認識や自己評価の程度を確認するよう促されるのです。

土星が魚座を抜け、牡羊座を運行し始める時、
再び海王星が単独で魚座を運行することになります。


土星が始まりのサインである牡羊座を運行することで、
私たちに「理想と現実のギャップ」で苦しむのではなく、
「どのように理想を現実に落とし込むか」という人生スケールの課題(学び)を差し出してくるでしょう。

土星が牡羊座を運行する際、
「私にはできない」や「私が理想を叶えるなんて許されない」といった
呪縛的な概念や観念、思い込みから自由になるために、
土星は敢えて私たちに発破をかけてきます。

他者や社会で評判いいものや大衆受けするものには、
必ず受け入れられるだけの価値と、需要を高めるための仕掛けがあります。

ですが、私たちが真に求めるものは、他者には分かり得ないものですので、
常に、私たちは自分自身に問いかけ続けるしかありません。

土星の魚座の運行期間は、押し込められ、忘れていたように思わされていた理想や夢、
目標や人生の目的などに意識を向け、
これからどのように具体化・現実化していこうか、
という現実的でありながら、創造的な取り組みから逃げず、
葛藤しながらも喜びを獲得できる期間です。

土星が牡羊座に移る前に、
沢山の夢や理想を描いては、純粋欲求に見合うものかを確かめ続けてください。

誰もが自分の内面に取り組むことを一斉に促されています。

私たちが取り組んだら取り組んだ分だけ、
自分自身から創造性のエネルギーを扱えるように許可が下りてきます。

それだけ、自己対話としての「問いかけ」はパワフルなのです。

ですから、自分との関わり合いを心地いいだけでなく、粘り強く、
また、淡々と「自分だけの真実」に向かって人生の日々を生きることを続けてくださいね!

人生は一進一退・日進月歩:

遅くなってしまいましたが、今回は06月の天体の運行について解説させていただきました。

内惑星である水星と金星のサイン移動は毎月のようにやってきますが、
太陽が活動宮のサインに入り、四至を迎える月は、物事が大きく動きます。

また、土星以降の天体が逆行する際は、長期的な流れを入念に進めるための中期的な見直しが入ります。

現在は冥王星が逆行している状態に加え、蟹座の季節が始まり、
そして、土星が逆行に転じますので、
物事の根底・根本のための内省が促されることを受け入れることになるでしょう。

内惑星のサイン移動は、分かりやすい変化や気づきがもたらされる一方で、
外惑星やトランスサタニアンのサイン移動や逆行の意図や働きかけは、
強烈な衝撃をもたらすこともあれば、後になって腑に落ちる場合があり、
その時々の天空図を確認することで、自然界の流れと意識のズレを極力抑えることができます。

本講座では、毎月の天体のサイン移動のホロスコープをお出しして、
一定期間にそれぞれの天体が私たちに伝えてくれるメッセージをお伝えしてきましたが、
今回で執筆を一旦ストップさせていただくことになりました。

筆者のプロフィール欄のホームボタンを押していただきますと、アメブロ記事に飛びます。

今後のマンスリーの星の運行については、アメブロ記事をご利用ください。

近日中に夏至図のホロスコープ・リーディングをお届けしますので、楽しみにしていてくださいね!

それでは、「夏至図のホロスコープ・リーディング」の記事でお会いしましょう!

今回も最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございます!

一ノ瀬ユイ
執筆者

WEBライター。西洋占星術の講座を継続的に執筆中。占いの他、神道の学びやレイキヒーリング、言霊学などを通して、精神探究を続けています。只今、オリジナルの占星術鑑定を計画中です。

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