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2024年4月の星の巡り:4月の天体は「大きな変化」の始まりを予感させる!

2024年4月の星の巡り:4月の天体は「大きな変化」の始まりを予感させる!

「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座」にようこそ!

いつも記事を読んでいただきまして、本当にありがとうございます。

今月4月から、毎月の天体の運行をお伝えしていきます!

毎月の新月・満月のホロスコープ・リーディングと併せて日々の暮らしに役立てていただければ幸いです。

先月の春分と天秤座満月を経て、どんどん春らしい空気感が漂ってきていますね。

太陽は牡羊座でイグザルテーション(高揚)の品格 / 品位を持ちますので、
あなたのネイタルチャートの火星が在室するハウスとサインに、
何かしらの変化が起こっているのではないでしょうか?

一般的な太陽星座占いは、太陽のサインを1ハウスに固定しリーディングをする
ソーラーサイン・ハウスシステムを採用します。

ソーラーサイン・ハウスシステムのホロスコープは、大衆意識に向けたリーディングを提供しますので、
より個人的なリーディングには向きませんが、全体の流れを知るためには重要といえます。

今後、別の記事でソーラーサイン・ハウスシステムのリーディングの仕方を解説させていただく予定ですが、
毎月の天体の運行では、運勢やリーディングではなく、単純な天体の運行をお伝えしてきます。

もし、具体的な1年の運勢や人生の流れが知りたい場合は、
太陽回帰チャートやプログレスチャートと、ネイタルとトランジットの二重円が最も効果的です。

太陽回帰チャートやプログレスチャートの読み方についても、
追々解説させていただきますので、楽しみにしていてください!

宇宙のリズムと同調するには?

どんなに暇にしていても、どんなに忙しくしていても、
月日は巡り、天体の運行も進み続けていきます。

星の巡りを気にして、吉日を決めたり、凶日を避けたりするのも、生活の智恵ではありますが、
本来的な自然の摂理を知ることなく、ゲン担ぎばかりをしていても、
しっくりこない、棚から牡丹餅なんて降って来ない、なんて気持ちになってしまうかもしれません。

日本では4月が新年度ですが、明治時代に、国の会計年度に合わせたことから始まったようです。

資本主義は、暦まで変えてしまうんですね…!!

とはいえ、過去の歴史は、これからの未来の創造のために様々な知恵を与えてくれます。

それは、占星術もそうですし、自然の摂理に対する理解を得て、
現実をより善く捉えることにも貢献してくれます。

毎年3月20日付近で春分を迎え、4月は社会的な流れの大きな節目として受け入れられやすいように思いますが、
自然の摂理とは少しギャップがあるように感じられます。

それは、太陽太陰暦から太陽暦に変わることで、
自然のリズムに遅れて社会構造の仕組みが固定されてしまったからでしょう。

太陽が太陽系システムの中枢に位置し、生きとし生けるものに
遍(あまね)くエネルギー(光)を供給していることは事実です。

ただ、地球に住まう私たちにとって、自然のリズムで生きる上で、最も重要なリズムは、月が示してくれます。

別の機会に、太陰暦や月の影響、月に特化した解説講座を執筆する予定ですが、
概念的・観念的なスケジュールは、私たちを自然のリズムと引き離してしまいます。

そこで宇宙のリズムと同調するために、天体の運行と二十四節気を知り、
「今だからこそ体感できること」をお伝えすべく、今月から毎月の天体の運行をお伝えしていくことを決めました。

毎月お届けする毎月の天体の運行の特徴は、
①天体のサイン移動と、②新月・満月のタイミング、③複数の天体のコンジャンクション(合)やオポジション、Tスクエアなどです。

2024年04月の天体の運行スケジュール

以下の天体の運行スケジュールは、ホールサイン・ハウスシステムを基に算出しています。

*ホロスコープを表示するサイトと、ハウスシステムの違いによって、
 天体のサイン移動の時刻は誤差が生じます。*

以下のスケジュール表の月のサインは、その日の00:00を基準とし、厳密な時間は省略しています。

また、1か月の天体のアスペクトをすべて取り上げようとすると、膨大な時間がかかってしまうため、
度数0度に近いコンジャンクションとオポジション、Tスクエアをピックアップしています。

2024年04月の流れの変化は分かりやすい?

先ほどのスケジュール表を見ていただくと、4月の大きな流れを作る複数の要素に気が付かれたかと思います。


具体的には、以下に挙げる8つの影響が、4月をメリハリの効いた1か月にしていきます。


  1. 04月06日:金星が魚座から牡羊座にサイン移動する(1度目のイングレス)

  2. 04月09日:春分後の初めての新月(牡羊座新月)が起こる

  3. 04月03日~04月25日まで、水星が約3週間弱の間逆行する

  4. 04月20日:太陽が牡牛座にサイン移動する(イングレス)

  5. 04月21日:木星が天王星に追いつき、牡牛座でコンジャンクションする

  6. 04月24日:蠍座満月が起こる

  7. 04月29日:火星が天王星に追いつき、魚座でコンジャンクションする

  8. 04月29日:金星が牡牛座にサイン移動する(2度目のイングレス)

04月05日:金星が魚座から牡羊座にサイン移動する(1度目のイングレス)

この日まで、金星は火星・土星・海王星とともに、
魚座のグランド・コンジャンクションを形成していました。

春分のエネルギーと呼応し、金星は牡羊座にサイン移動し、太陽を追いかけていきます。

金星の牡羊座イングレスの日、
太陽はドラゴンヘッドと牡羊座15度でコンジャンクションしていますので、
感性や感受性を象徴する金星は、明らかな変化を感じ始めている、私たちの意識を象徴する、
と例えてもいいかもしれません。

牡羊座の金星は、デトリメントの品格 / 品位の状態になるため、
欲求をおさえにくくなったり、外向的になり過ぎることで、他者比較の意識が強まったりします。

デトリメントは、天体がドミサイルになるサインとは反対のサインに位置する際の
天体の影響力の強さ(品格 / 品位)を表します。

金星は牡牛座と天秤座を支配・守護しますので、牡牛座と天秤座に位置する時に、最も影響力を持つドミサイルの状態になります。

反対に、牡牛座と天秤座の正反対のサイン、
つまり、蠍座と牡羊座に金星が位置する時に、金星はデトリメントの状態になります。

蠍座と牡羊座は、火星の領域ですので、
男性性のエネルギーが漂う空間に、女性天体である金星が訪れると、居心地の悪さを感じてしまう、ということです。

また、水星や金星は、太陽に近づくことでコンバストの状態となり、本来の天体の働きが見えなくなる、
という条件が課せられることとなります。

金星の牡羊座へのサイン移動は、活発な意識(太陽)に対して、
受容的・感覚的な働きが圧倒される、という読み方ができます。

ですが、これは金星の働き・性能・機能が役に立たなくなる、ということではありません。

牡羊座と天秤座では、主観と客観、主体と客体、利己と利他のように、
相反する要素に関わるエネルギー・意識が主体となるだけで、
金星の本来の受容的な働きが、
外向的な働きに反転するような、いつもとは違う感覚の使い方になる、ということです。

そのため、喜びを象徴する金星は、
牡羊座のエネルギー・意識に感化されて、わがままや怠惰な性分が表に出やすくなります。

これは、一見聞こえが悪いのですが、目立つような振る舞いによって、
あなたに必要な物事が向こうからやって来る、という波を起こすということでもあります。

金星は、04月29日に、牡牛座にイングレスし、2度のサイン移動をします。

水星逆行の期間と同様に、金星の牡羊座での運行は、
「いつもと違う感覚」を得て、内面(無意識)に波を立てることで、
「自分自身に与えてあげたい喜び」を炙り出すような期間になるでしょう。

04月09日に春分後の初めての新月(牡羊座新月)が起こる

春分後は、先に天秤座の満月(半影月食)がありました。

人は生まれた時、母胎の中では外気を吸い込むことはなく、
母胎と離れてから、息を吐いてから、息を吸うのだそうです。

新しい流れが起こるためには、それまでの流れを吐き出すことが重要なのかもしれません。

04月09日の牡羊座新月は、3ハウスで起こり、
春分と同じように、ドラゴンヘッドを伴った新月で、皆既日食となります。

牡羊座新月のホロスコープ・リーディングは、後日解説させていただきますが、
この火の新月図は、すべての天体が1ハウス~4ハウスに集中し、
ドラゴンテイルのみ9ハウス@天秤座に位置しているという、
「内省的・内向的な始まり」を想起させます。

車を走らせるとしても、エンジンがかかるまで少しの時間がかかりますし、
部屋を温めたり冷やす時も、いくらかの時間が必要になりますよね。

月の暦では、4月は既に春の中頃を迎え、夏に向かっているのですが、
自然のリズムと私たちの感覚の差のように、
牡羊座の太陽に触発されて、情熱や活気が徐々に前身を温め、瞬発力を出していく状態が整っていくのでしょう。

04月03日~04月25日まで、水星が約3週間弱の間逆行する

水星は、1年に平均で2~3回逆行します。

今回の水星の逆行は、ドラゴンヘッドの度数にまで戻って、
「やり残し」や「積み残し」が無いかを探るような、
心の中のモヤモヤを意識という光を当てて、不純物を取り除くような、そんな働きを見せます。

太陽が牡牛座に移ろうとする中で、水星が牡羊座で逆行し、
小惑星カイロン/キロンと金星とコンジャンクションし、
ドラゴンテイルとオポジションとなったりと、
「実現化」や「現象化」の前の準備をしているように思えます。

牡羊座の水星は、繋がりを作るために働き、
アイディアを出し、挑戦をするために情報を集めたりと、「挑戦の機会」を求めます。

牡羊座は火のサインで、エレメント(四区分)の性質を細分化しますと、
「熱と乾(Hot&Dry)」です。

火のエレメントは、上へ上へと上昇するエネルギーの流れや性質を表し、
水星が象徴する知識やアイディアは、掴みどころが無いながらも、
衝動性を押さえられず、取っ掛かりを得ようと働くのですが、
やはり、自分の頭だけで考えていては、発展的な流れを上手く作り出すことができません。

そのため、ドラゴンテイルとオポジションとなったり、
金星とカイロン/キロンとコンジャンクションとなることで、
過去と未来、そして現在の感覚を整理しながら、潜在的な可能性に意識を向けて、
これからの流れに同調しようと働く、これが水星の逆行の真意ではないかと思われます。

尚、逆行についての詳しい解説は、後日記事にする予定ですので、楽しみにお待ちください!

04月20日に、太陽が牡牛座にサイン移動する(牡牛座イングレス)

太陽は1年で12サインを移動し、
活動宮のサイン(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)を運行するタイミングと、
四至(春分・夏至・秋分・冬至)が合致します。

活動宮である牡羊座は、始まりや動機を持つことで、
次に、不動(固定)宮である牡牛座に移ることで、固定や維持、安定のプロセスに入ります。

先ほどの水星の逆行で触れたように、
「現実化の前の準備」のための内省や自省の時間を設けることで、
やっと、薪に火を付けて、やる気や情熱だけでなく、明確な計画や道筋を決めていくことで、
新しい流れに乗り、牡羊座で開き始めた可能性を開花させていくことができます。

牡牛座に太陽がイングレスするということは、
天王星と木星のコンジャンクションに近づいていく、ということです。

つまりは、物質的な出来事や価値観、身体感覚、所得や収入、所有や執着などの意識に、
明らかな変化が起こり始めていくのかもしれません。

04月21日に木星が天王星に追いつき、牡牛座でコンジャンクションする

前回の木星と天王星のコンジャンクションは、
天王星が魚座と牡羊座を行ったり来たりしていた頃(2010~2011年)で、
約13年ぶりに、2024年の04月に木星と天王星のコンジャンクションが起こります。

*天体の運行のタイミング(日付や時刻)は、
 天文学上とホロスコープ上のタイミングでズレが生じることを予めご了承ください。*

魚座と牡羊座の間で起こるコンジャンクションと、
牡牛座の終盤の度数で起こるコンジャンクションは、「具体性」に差が出てくるはずです。

先ほどお伝えした通り、木星と天王星のコンジャンクションの前日に、
太陽が牡牛座にイングレスし、その後金星も牡牛座を運行し始めます。

木星「拡大」の働きを持ち、天王星「予期せぬ変化」を象徴します。

木星は、太陽系システムの遠心力ともいえる存在で、豊かさの発展とともに、道徳心や倫理観を司ります。

木星のお陰で、太陽系外から飛来する彗星の軌道が逸らされる、という話は有名ですね。

天王星は、土星が築いてきた構造を改革するとともに、隷属的な意識を断ち切る働きを持ちます。

「この世界は、一貫して望ましい方向に向かっている」と言われたら、賛成・同意できるでしょうか?


事実とは、感情や経験、主観を挟まずに、客観的に共通認識を持たせるものです。

歴史や統計学の話を持ち出すとすれば、人間は大昔よりも豊かな生活をしている、という見方があります。

ですが、私たちには、この事実や見方を素直に受け止められない事情があり、
それは豊かさの不平等や偏りが解消されるためには、私たちの望み以上に時間がかかるからかもしれません。

大惑星(木星・土星)やトランスサタニアンの天体がサインを移動する時は、
大きな出来事が起こる、という解釈がされます。

また、木星はベネフィック(吉星)、天王星はマレフィック(凶星)の働きを持ちますので、
牡牛座という物質性や身体性に関わる分野に、発展と衝撃が生まれてくることを、
木星と天王星のコンジャンクションは暗示しています。

牡牛座は、日常に根付く体験を象徴します。

天王星は、2018~2019年から牡牛座を運行をし始めましたので、
6年は牡牛座での変革が進んでいます。

2020年の木星と土星のグレート・コンジャンクション/グレート・ミューテーションで、
主軸となるエレメントが土から風に切り替わりました。

時代の変化は、約200年という長期的なスパンで発展していく規模・スケールでいえば、
私たちが経験している十数年、数十年の間は部分的な変化かもしれません。

ただ、大きな変化は、小さな変化が積み重なって成就しますので、
どこまでいっても、私たちは目の前の出来事と流れを受け入れるという選択をしていくだけです。

木星は12サインを12年かけて回り、約1年で1つのサインを移動します。

木星と他の天体とのコンジャンクションは、そのサインにエネルギーを高め、
拡大するだけでなく、攪拌する、というところが特徴です。

天王星の変化のエネルギーに、木星の遠心力のエネルギーが加わることで、
私たちはより一層、自分自身の身体と身体感覚、健康、経済力とともに働き方、
身の回りの環境(住居)や所有物に対して、客観的な目線で捉えることの重要性が高まります。

太陽が牡羊座を運行している間、やる気や情熱が湧いてくるものの、
足を引っ張るような要素に気づき、身の回りを整理する必要性に気が付きます。

水星の逆行に伴って、新しい流れに同調しながら、
今の状況を成り立たせているメリットとデメリットの両方を知り、
不要なものは整理する、という意識を持って、牡牛座の天王星の影響を受け止めていくことが重要です。

そして、その意識は、蠍座満月で強調されることになります。

04月24日に、蠍座満月が起こる

蠍座満月の詳しいホロスコープ・リーディングは、今月改めて解説させていただきますが、
04月24日の満月図は、ホールサイン・ハウスシステムでは、
5ハウスの月と11ハウスの太陽によって起こります。

04月09日の牡羊座新月は、ドラゴンテイルを伴いますので、
皆既日食となり、本当の意味で、意志が明確になり、その流れを汲んでの蠍座満月は、
5ハウス@蠍座の月を満たしながら、11ハウス@牡牛座の太陽を輝かせようとする、
外向的なエネルギーのピークを表します。

この満月図では、8ハウス@水瓶座の冥王星を頂点としたTスクエアが形成されますので、創
造的なエネルギー・意志(5ハウス)と、社会的・公の意志が対極軸を築き、
その中枢には、変化・変容(8ハウス)の強い影響力が潜んでいます。

不動(固定)宮のTスクエアは、
「いざというタイミング」「待ちに待ったタイミング」といったような、
頑固さや融通の利かないものが動き出すことの象徴です。

動かなかったものが動き始めるということは、変化のスピードが加速することの証でもあります。

4月の前半にエネルギー(生命力)に勢いが出て、
心身ともにガタがきたり、断捨離が必要だったり、
目標が明確になったりと忙しいながらも、
4月の後半に差し掛かるほどに、目に見えて変化を感じられるような流れとなっています。

この流れに乗って、または、受け入れられるのは、最初は感覚的な変化を掴んだ時です。

蠍座満月の次の日には、水星が逆行から順行に戻り、2~3日留(ステーション)を経て、
思考や繋がりが平常を取り戻しますので、
もたついた空気感や内省的になってしまう時間も
必然的な変化のプロセスにあることを思い出してください。

人生は、常にアクセル全開で進み続けられるものではなく、
調子の良い時であっても、少しの寄り道や後ろ髪を引かれる時もあるもので、
新しい流れの予兆や予感がすぐに現象化しないことにヤキモキして、事を荒立てないことが大切です。

04月29日に火星が海王星に追いつき、魚座でコンジャンクションする

海王星を追いかける火星は、04月29日に海王星に追いつき、
魚座28度でコンジャンクションします。

金星が牡牛座にイングレスする前のコンジャンクションですから、
魚座のエネルギーを燃料とし、金星とセクスタイル(60度)の角度を取ることで、
太陽にエネルギー供給をする形が出来上がります。

火星は行動力や決断を司る個人天体で、個人天体の中で、実際に現実に変化を生み出す力を持つ天体です。

火星が海王星とコンジャンクションすることで、
幻惑的・妄想的な衝動が強まる反面、
海王星が象徴する夢や理想への情熱が活性化する側面があります。

火星と海王星のコンジャンクションの影響が、どっちに転ぶかは、
私たちの意識の扱い方次第です。

魚座には土星も運行していますので、
海王星の影響は比較的に制御・抑制されているのですが、
「理想と現実のギャップ」や「思い通りにしようとする我欲」によって、
憂さ晴らしをしたくなったり、他者に高圧的になったり、
といった欲求がふつふつと湧き上がることがあるかもしれません。

火星が魚座を抜けて、牡羊座に移るのは5月以降で、
その時期になると、火星は冥王星とセミセクスタイル(30度)の角度を持ち、
ドラゴンヘッドに近づいていきますから、
現実的に結果が見えやすくなっていき、やる気が空回りすることが無くなっていきます。

私たちの意識は、単独で現実創造を行っているわけではありませんので、
外的刺激によって、目的意識が生まれたり、
逆に、諦めていた物事に再び着手しようという気持ちが生まれたりします。

私たちが過去から引き継いできた習慣や価値観は根強く、
それに輪をかけて、人生の流れのプロセスにおいて、身動きが取れない時期はあります。

ですが、私たちは経験的に、負荷や障壁があることで、
自由への渇望や目標を見出すことができることを既に知っています。

火星は、海王星から精神的な豊かさを築くためのキッカケを得て、
牡羊座へ移っていく中で、実際に現実で変化を起こすタイミングが近づいていることを伝えてくれています。

04月29日に、金星が牡牛座にサイン移動する(牡牛座イングレス):2度目のサイン移動

金星は04月29日に牡羊座から牡牛座にサイン移動し、
ドミサイルの品格 / 品位の状態になります。

牡羊座でデトリメントの状態から一転して、金星は牡牛座で居心地の良い環境に入ります。

金星は牡牛座と天秤座を支配・守護し、牡牛座を運行する間は、
自分の喜びや感性に従順になり(甘くなり)、その影響で、外向的に振る舞いたくなります。

木星に接近していく太陽の後を金星が追いかけるわけですが、
この構図は、変化を味わうことで、徐々に新しい流れに喜びを感じたり、
キッカケや転機に対して肯定的になる私たちの内面性を表しています。

蠍座満月の後に、金星は月とオポジションとなり、
物質的な豊かさに対してモヤモヤ感が出たり、
逆に、豊かさを追求したり、美しさや健やかさを追求しようという気持ちが強くなるでしょう。

特に、金星が魚座の火星と海王星とセクスタイル(60度)の角度を持ちますので、
差蠍座満月で内面的な喜びの自覚を得て、
現実的な豊かさと喜び、創造性の表現に向けて、強い欲求が表面化していきます。


そうした感覚・感性の変化を得て、金星は牡羊座から牡牛座に移り、
牡牛座では、太陽・金星・木星・天王星のグランド・コンジャンクションが形成されます。


金星が牡牛座にイングレスする時間帯のホロスコープでは、
山羊座の月とノード軸(5ハウス – 11ハウス)でTスクエアが形成され、
牡牛座のグランド・コンジャンクションは6ハウスで起こりますので、
外的な刺激を受け入れて、
内面から生まれて来る創造性のエネルギーを表現し、味わいながら、
周囲に還元していく流れを示しています。

牡牛座の本来的な象意は、
自分という存在が生かされていることに対する喜びを味わうことにあります。

現状に巡ってくる転機や変化に対して、違和感や戸惑いを感じても、
「最善の流れが来ている」という解釈をすることで、
牡牛座の金星は豊かさを呼び寄せるよう働きます。

なぜなら、思考と感情を超えた感覚的なエネルギー場は、
個人の固定化されたエネルギー場を抜けて、相応するエネルギーを引き寄せるからです。

ですから、過去の出来事や過去から引き継いでいる流れも、
大きな流れによって濾過される可能性を選択することを決めれば、
私たちは外面の世界の出来事から恩恵を受け取ることができますので、
心と感性を開いて、宇宙のリズムに同調することに意識を向けてください。

私たちがどんなに意地を張っても、
どんなに否定的に振る舞ったとしても、
宇宙の流れは止まることはないのですから。

ドラゴンヘッドは牡羊座15度に位置する

ドラゴンヘッドは、去年2023年07月18日から牡羊座にサイン移動し、
来年2025年01月12日まで牡羊座を運行します

ノード軸は約1年半をかけてサインを移動し、
ドラゴンヘッドは魚座へ、ドラゴンテイルは乙女座に移動します。

2024年04月の流れにおいて、ドラゴンヘッドは牡羊座15度に位置し、
約1年半のサイクルのピークに位置しています。

サインのピークの度数に位置する天体・感受点は、そのサインのエネルギー・意識に強く影響されます。

牡羊座の場合は、「純粋さ」「何者にも影響されない意志」を象徴します。

そのため、ドラゴンヘッドが牡羊座を運行する約1年半は、
「私たちの内面に宿っている純粋さや意志を再認識し、自分自身と和解する」
といった期間といえるでしょう。

ドラゴンヘッドが牡羊座15度で太陽(イグザルテーション)とコンジャンクションする、
新月前の04月05日は、特に、
「今後自分に体験させてあげたいこと」という目標や欲求に意識を傾けることが重要です。


私たちは毎日を忙しく過ごしていますが、
10分でも30分でも、スマホやPC、テレビなどを消して、
外に向き過ぎた心を内側に戻す時間を確保することが、
創造性を開花させるために最も効果的な時間の使い方といえます。

流れが起きてしまえば、戸惑いや不安が自然と生まれますが、
宇宙のリズムと同調し、自分自身の本望・本願を最優先にするか、
それとも、惰性的なルーティンや外的刺激に翻弄されるか、
という選択が毎日迫られているとしたら、
やはり、私たちは前者の選択を少しでも行う時間を設ける必要があります。

牡羊座を運行しているドラゴンヘッドは、
来年2025年の魚座イングレスから、
精神性や靈性といった、目に見えない意識や分野、領域に舵を切ります。

現在の流れとの向き合い方や創造性の発露の取り組み方は、
言ってみれば、私たちに選択権がある状態です。

ですが、いずれ、流れが激しくなり、軌道修正が難しくなっていきますので、
今のうちに「自分にとっての最善の方向性」を少しずつ明確にしていくことで、
宇宙のリズムと同調しやすくなり、
何より、自分自身との折り合いや和解がつき、自愛に繋がっていきます。

2024年4月は流れに同調し、変化を積み上げていく1か月!

今回は、4月の天体の運行スケジュールをお伝えしながら、
それに伴い、私たちが感じるエネルギーと意識の変化について解説させていただきました。

まとめとしまして、以下の8つの流れは、
私たちの日々の生活に変化をもたらしてくれる出来事です。


  1. 04月05日の金星の牡羊座イングレス

  2. 04月03日~04月25日までの約3週間弱の水星逆行

  3. 04月09日の牡羊座新月(皆既日食)

  4. 04月20日の太陽の牡牛座イングレス

  5. 04月21日の木星と天王星のコンジャンクション

  6. 04月24日の蠍座満月

  7. 04月29日の火星と海王星のコンジャンクション

  8. 04月29日の金星の牡牛座イングレス

毎月の天体の状況を知るだけでも、
占星術の叡智や仕組みに触れ、
実際(現実)の流れにどのような影響を与えているのかを知ることができます。

春分の流れを汲んだ4月の流れは、新年度ということもあって、
大きな変化が起こりそうな予感を感じる要素が多く見受けられますね。


特に、牡羊座新月と木星と天王星のコンジャンクションは、
4月を二分するような大きな出来事ですので、
日々に起きる些細な変化に気づきながら、大きな変化にも意識を開いていくことが大切です。


毎日、毎月、毎年、天体のホロスコープ上の運行状況や影響力は変わり続けていきます。

今どのような流れが起きていて、
その影響はどんなところから来るのか、といった小さな疑問から、
占星術に関する知識欲は高まっていきます。

その知識欲を実際の生活に落とし込むことで、納得や感動、気づきに繋がることがあります。

もちろん、天体の影響が人生を完全に支配しているわけではありませんし、
過剰に天体の状況を気にして、自尊心や主体性を失うべきではありません。

ただ、私たちが思っている以上に、
もしくは、一般的な常識以上に、
自然の摂理の投影として見た時の天体の影響力は、無視できないものです。

私たちが脅威に感じるものは、
原因や要因が分かっていない「不明瞭さ」によって強化されます。

占星術は、より善く人生を体験し、
現実を捉えるためのツールとして、あなたの毎日に活かすことができます。

このように、毎月天体の動きをお伝えしていきますので、
占星術の学びとともに、毎日の生活に役立てていただければ幸いです。

最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございます!

04月09日の牡羊座新月(皆既日食)のホロスコープ・リーディングの記事も執筆予定にしていますので、
楽しみにしてくださいね!

それでは、来月5月の天体の運行の記事でお会いしましょう!

WEBライター。西洋占星術の講座を継続的に執筆中。占いの他、神道の学びやレイキヒーリング、言霊学などを通して、精神探究を続けています。只今、オリジナルの占星術鑑定を計画中です。

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