古くから東京は武蔵の国をお守り下さる大國魂神社。今では住宅街や商業施設も増えた都会の中のオアシス的な場所としても人々に安らぎを与えてくれています。
大國魂神社とは
東京都府中市にあり武蔵の国を1900年守って来た大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)。111年に建立されました。
孝徳天皇の時代に入り645年の大化の改新の後、役所機能が現在の府中市に置かれ、大國魂神社が斎場として任命を受けました。
1182年には源頼朝の正室の安産祈願が大國魂神社で行われています。1590年には徳川家康もご信仰されて社殿建立に関係されています。
武蔵の国を守護する土地神様となります。JR南武線・武蔵野線府中本町駅、京王線府中駅から歩いて3分程で到着します。正に武蔵の平野に位置する土地の神様として街中にいらっしゃいます。
また東京都の神社の中でも東京五社と呼ばれる最も由緒ある神社の一つが大國魂神社です。
【東京五社】
- 明治神宮
- 大國魂神社
- 東京大神宮
- 靖国神社
- 日枝神社
大國魂神社で祀られている「大國魂大神」とは
大國魂大神[おおくにたまのおおかみ]とは、
- 小野大神
- 小河大神
- 氷川大神
- 秩父大神
- 金佐奈大神
- 杉山大神
- 御霊大神
- 国内諸神
この8人の神様で、素盞鳴尊[すさのおのみこと]の子神様達となります。この神様は出雲の大国主神と御同神様で、武蔵国をも開いたという事です。
おまじないの術や医療の方法などを人々に教え武蔵の人々を守って下さった氏神様として府中市の人々を導いてくれています。
大國魂神社は怖い?行っては行けない?
大國魂神社は土地の神様としての要素が強く、特に怖いという噂や言われはない様です。地下水が流れておりパワースポットである事は事実ですが怖がる事はないと思います。
平地であり都会の町の中にある為怖いと思う人は余りいない様です。但し社務所の受付時間も16時30分頃までに終わってしまう様に暗くなってからの参拝は「行ってはいけない」「怖い」場所となります。
夜の神社には神様はいないと言われています。日中に参拝する様にしましょう。夜の神社で怖い経験をした話を聞きますが、神社の眷属が「夜の神社には入ってはいけない」と注意勧告している様です。
大國魂神社は何がすごい
大國魂神社の御神木はいくつかありますが、その中でも大イチョウのパワーが強力なのだそうです。府中市で最も大きな木でもあるそうです。
かつては根元に巻貝が生息していたそうですが、もしかするとこの地が海だった事を示しているのでしょうか。それほど古い木なのかも知れませんね。
神話の時代からこの地に立っているとすれば計り知れないパワーを持っているでしょう。
境内の中にある木々や自然全域がエネルギースポットでもありますが、その中でもこの大イチョウの木は最大級のパワースポットと言われています。
大國魂神社の歴史
武蔵の国の総社として武蔵の国の六之宮をお祀りしています。41年5月5日に大國魂大神が降臨し、この地の民がお祀りした事から始まった土地神信仰と言われています。
武蔵の国を統治する歴代武将が戦勝祈願や奉納をしたり、また北条政子の安産祈願など武蔵の国に関係する人々の信仰を集めてきました。
大國魂神社の秘密
南向けの社殿を源頼義が北向きに変えたそうです。これは遠くに存在する東北地方に向けて中央から神威が及ぶ様に、との事でした。
大國魂神社の人形流し
身代わりになって水に流れていってくれる事を意味します。人形流し(ひとがたながし)という儀式が行われています。
大麻(おおぬさ)と取って自祓いをしてから人形に名前を書き、その人形を自分の体の悪い箇所を撫でます。そして魂を吹き込む様に人形に息を吹きかけてから川に人形を流します。
知らず知らずに犯してしまった不正や罪の穢れをこの儀式によって洗い流し消滅させる事が出来ます。
心の悩みや解消したい事があれば人形流しをしてみてはいかがでしょうか。初穂料は100円です。
大國魂神社の眷属
眷属の中でも龍神と呼ばれる存在が大國魂神社の眷属となります。地下水のあるところはパワースポットになりますが、大國魂神社にも水のパワースポットがあります。
大國魂神社でお水とりはできる?
境内にある水神社では地下水が竜頭口から流されており、御水取りとして人気です。水筒を持参して神水を頂いて帰りたいものです。
大國魂神社の御神木(大イチョウ)とは
本殿の裏に立っている銀杏の木が御神木となります。境内の中でも最も強いパワーを放っている場所です。見上げると光のシャワーが降ってくるかの様な神々しさを感じます。
樹齢1000年の時間の経過を想像するとタイムワープしてしまいそうな不思議な感覚に襲われます。それもパワーの要因なのでしょう。
木の根元に蜷貝(にながい)が生息していた古い時代、この貝を煮て汁を飲むと母乳が良く出る様になったとの事。今もこのご利益は生きている様です。
大國魂神社の効果・ご利益
広範囲なご利益を頂ける神様です。遠慮せずに参拝し神様に相談されてはいかがでしょうか。
厄除厄払い
→厄除厄払いの効果も強力です。
八方除
→おまじないの術を教えて下さった神様です。八方除にも効果があります。
商売繁盛
→土地の神様であり市街地の繁栄を齎してくれます。
良縁祈願
→縁結びのご利益で広く知られ、結婚式場としても人気が高い神社です。
学業成就
→勉学に勤しむ姿を見守って下さいます。
交通安全
→安心安全を齎してくれます。
心願成就
→素直にお祈りすれば聞いて下さいます。
入試合格
→受験勉強を頑張ってきたご褒美として合格を齎してくれるでしょう。
開運招福
→参拝する事で運気が向上すると言われています。
諸災防除
→氏神様として守って下さいます。
工事安全
→氏神様として安全を取り仕切ってくれます
家内安全
→参拝して帰る事で家内も一緒に参拝した事になります。
病気平癒
→医療法をも人々に授けられた神様です。
旅行安全
→武蔵の国に入出する人々を守って下さいます。旅安全祈願を是非。
諸祈願祭
→人々には様々な悩み解消したい事があります。参拝してお祈りしてみて下さい。
安産祈願
→北条政子の安産祈願もここでされたそうです。
大國魂神社を観光するときのポイント・おすすめ
年間行事も毎月開催されています。季節に合わせて参拝される事をお薦めします。
すもも祭り
7月に行われる夏の風物詩との事です。すもも市や屋台が開かれ大人気の夏のお祭りです。厄除祭りでもあります。
7月12日には北条政子も安産祈願した宮乃咩(みやのめんじゃ)神社で安産特別祈願祭が行われています。
ふるさと府中歴史館
神社から徒歩2分の博物館
サンリオピューロランド
遊園地テーマパークは車で20分ほど。
周辺にはステーキハウスやサンドイッチ、ラーメン店、カフェなどがあります。
府中観光協会には徒歩4分程度。観光案内や宿泊先やイベント紹介をしてくれます。府中市観光情報センターも徒歩4分。
大國魂神社の御朱印
御朱印は社務所で頂けます。受付時間は9時から16時30分までとなっています。
大國魂神社のお守り
- 身体安全御守 500円
- 安全御御守ステッカー 500円
- 干支御守(身体安全/開運招福) 各500円
- 厄除・災難除(厄除/八方除御守)各500円
- 災難消除御守ステッカー 300円
- 縁結び(えんむすび御守は二体一対となっています)1000円
- 縁結御守ストラップ 500円
- 縁結御守(貝守)500円
- 交通安全御守 500円
- 交通安全御守(まり型)1000円
- 交通安全御守(キーホルダー)1000円
- 交通安全御守(木札型)500円
- 交通安全御守ステッカー 大500円/小300円
- 合格祈願御守 500円
- 学業成就御守 500円
- 安産御守 1000円
- 開運小槌御守 500円
- 病気平癒御守 500円
- 紙御守 300円
お守りも手頃な初穂料となっており、用途に合わせて買い揃える事が出来ます。
大國魂神社のスピリチュアル・パワースポット効果
拝殿と正殿付近も強力なパワースポットです。大鳥居の前の大ケヤキの御神木群もパワーの強い場所だそうです。
そして随神門の両サイドにある鶴石と亀石が置かれている場所も強力なパワーが発せられています。
そして本殿にある大イチョウが御神木です。樹齢1000年。この御神木は大國魂神社の中で最もパワーが強い場所と言われています。
大國魂神社に呼ばれた人のサイン
神様に呼ばれるとご利益を頂き易くなるのでしょうか。気付くと悩みが解消していた、体調が悪かったのが不思議と楽になっていたという事もある様です。
気付くと参拝する事になっている。
→導かれて参拝する事になったなどという人は呼ばれています。
参拝しやすい天候。
→晴れ上がった空、雨が急に止んだりするそうです。
境内に入ると突然風が吹いてきた。
→神様は風を起こすと言われます。風など吹いていないのに自分の目の前で突風が起こったら神風かも知れません。
大國魂神社のパワースポット属性
地の属性です。地の属性と相性の良い人は地火風となります。
大國魂神社の不思議体験
神社の上空を見るとたまに彩雲が出るそうですが、これは龍神の波動とも言われています。
大國魂神社は神様がいない?
神社には神様がいない時が存在します。それは夜です。
通常社務所も夕方には受付を終了します。夜は神社に神様はいないと言われています。
夜の神社で怖い思いをした、などという話を良く聞きますが、夜の神社には神様はいらっしゃらないので神社には入らない様にしましょう。
眷属が鳥居の前にいるのはそういう注意勧告の意味もある様です。
大國魂神社と龍神
水神社の地下には地下水が流れており、ここから水汲みが出来ます。地下水が流れているところはパワースポットと言われていますが、同時に龍神がお守りしている場所という事にもなります。
大國魂神社の上空には良く龍神が現れるそうです。写真の中に龍神の姿をした雲が撮れていたり、鱗状のものが写真の中央に映し出されていたり、大國魂神社でも龍神は良く人々に目撃されている様です。
龍神の気配を感じると幸運が訪れます。大國魂神社に参拝した時は空を見てみて下さい。
大國魂神社のお参りの仕方
- 鳥居に入る前に一礼します。
- 手舎に進みます。柄杓を右手で持ち、左手を清めます。左手に柄杓を持ち替えて右手を洗い流します。再び柄杓を右手で持ち、左手に水を汲んで口をすすぎます。最後に柄杓に水を残したまま縦に持ち、柄杓を洗い流します。そこで元の場所に戻します。
- 参道を歩き、拝殿に向かいます。
- お賽銭箱の前に到着したら一礼しお賽銭を入れます。
- 二拝二拍手一拝を行います。二回深い礼をします。両手で二回拍手しお祈りをします。
- 最後に深い一礼をします。
境内の案内
大鳥居~拝殿・正殿へ
大鳥居の前には馬場大門欅並木(ばばだいもんけやきなみき)があります。
源頼義と義家が奥州征伐時の祈願達成のお礼に奉樹した欅の苗木1000本が始まりとされていますが、当時の木は残っていないそうです。今の欅群は樹齢600年を最古とするそうです。
大鳥居をくぐり参道を進みます。手水舎でお清めをした後、随神門(ずいじんもん)を通ります。直進し中雀門(ちゅうじゃくもん)をくぐると拝殿(はいでん)があります。
拝殿の奥が本殿(ほんでん)になります。この本殿の場所は慶長11年に完成したのですが、正保3年の府中本町の大火で焼失。今の本殿は徳川家綱が奉納したもので寛文7年に完成したそうです。
以後修理をしただけで徳川時代のままの本殿が残されており東京都有形文化財に指定されています。
本殿は3つに区切られており中殿(中央)には大國魂大神 御霊大神 国内諸神がお祀りされています。
東殿(左側)には一ノ宮 小野大神 二ノ宮 小河大神 三ノ宮 氷川大神がお祀りされています。
西殿(右側)には四ノ宮 秩父大神 五ノ宮 金佐奈大神 六ノ宮 杉山大神がお祀りされています。
本殿の向かって右には徳川家康を御祭神とする東照宮(とうしょうぐう)があります。
その前には大阪住吉神社(すみよしじんじゃ)の御分霊をお祀りする住吉神社、大阪の大鳥神社の御分霊をお祀りする大鷲神社(おおとりじんじゃ)が建立されています。
左側には市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)を御祭神とする巽神社(たつみじんじゃ)、大山咋命(おおやまくいのみこと)を御祭神とする松尾神社、水波能売命(ミズハノメノミコト)、加茂別雷命(カモワキイカズチノミコト)、玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)、加茂別建角身命(カモワキタケヌミノミコト)を御祭神とする水神社(みずじんじゃ)があります。
こちらでは地下水を汲む事が出来るそうです。参道の左右を神社の分社や拝殿を兼ねた建物が複数囲んでいます。
【年末年始】
- 12月31日大晦日は朝6時30分開門します。終日開門。
- 1月1日元旦は前日から21時まで開門。
- 1月2日6時30分~20時開門
- 1月3日6時30分~19時開門
まとめ
武蔵の国の中心、今で言えば東京都の拠点に置かれた大國魂神社。多くの神様が御祭神となっており、東京の中心地を守っていたのですね。
強力な武蔵の国の氏神様として現代の東京をも安泰の地として保ってくれています。
本来は出雲の国にいらっしゃる神様が同時に武蔵の平地にも力を及ぼしてくれて今の大國魂神社が存在します。まさに神道の力を感じる大國魂神社です。
コメント
とてもわかりやすくて、参考になりました!行きたくなりました