神社とは神聖な場所で、気分が落ち込んだ時や良くないことが続いたときなどは、参拝したいと思う人も多いでしょう。
ただし、神社や神様は誰に対してもいつでも歓迎してくれるというわけではありません。
時には、歓迎されていないような場合もあるのです。
歓迎されていないサインを知っておくことで、いつ行くべきなのかを知ることができます。
本記事では、神社に歓迎されていないサインや、歓迎されているサインなどから実際に参拝する際の注意点や参拝時のマナーについてまで詳しく解説していきます。
神社に行くべきなのかどうかの判断に迷う時などに参考にしてください。
神社に歓迎されていないサイン13選
疲れた心身を癒そうと神社に行ったけれど、なんだか違和感を感じたり、落ち着かなかったりした場合には、神社に歓迎されていない可能性があります。
神社に歓迎されていないタイミングや時期などの場合、何らかのサインを受け取っているはずです。
そのサインを知っておくことで、適切なタイミングで参拝を行うことができ、よりスピリチュアル的な気付きを得ることができます。
せっかく参拝するのであれば、歓迎されていない時よりも、歓迎されている時の方があなた自身も気持ちよく参拝することができるでしょう。
歓迎されていない場合のサインをご紹介していきますので、神社に参拝する際に起こった場合は、計画を変更するなど可能な範囲で対応するようにしてくださいね。
①体調不良
神社に参拝しようとしていたのに、急な体調不良に見舞われた場合には、神社から歓迎されていないサインです。
体調不良については、色々ありますが発熱、蕁麻疹、頭痛、肩こりなどを急に感じるようになった場合には、神社から歓迎されていないと考えておきましょう。
特に、神社に近づいた途端に体調が悪くなるような場合には、その日の参拝は絶対に避けるようにしてください。
無理に参拝したとしても、気分が晴れやかになるどころか、気が重くなってしまう場合もあるからです。
また、女性であれば急に生理になったりする場合にも、歓迎されていないサインといえます。
古来より、「血」は穢れ(けがれ)、不浄とされ、生理中の女性は、神社に入ることを禁じられていた時代があるほどです。
神社の参拝を計画していたタイミングで生理になるような場合は、今日は参拝を控えておくべきというメッセージだととらえて、日を改めるようにしてくださいね。
②天候悪化
神社に行こうとした日に、土砂降りの天候になったり、台風が近づいてきたりと天候が悪化した場合には、神社から歓迎されていないサインです。
特に、出かけようとした途端に雨が降り出したり、強風が吹いたり、寒波でとてつもなく寒いような場合には、歓迎されていないというよりも拒絶されている可能性もあります。
アニメなどのように辛い経験を乗り越えてこそ、真の利益を得られるなんてことはありません。
あなたが行きづらいと感じる天候の場合には、歓迎されていないメッセージだと受け取ってください。
神様は基本的には、分かりやすいサインを送ってくれています。
素直な気持ちでサインを受け取るように心がけてくださいね。
③交通トラブル
神社に向かう道中で何らかの交通トラブルに遭遇した場合は、神社から歓迎されていないサインです。
乗っていた電車やバスが事故や遅延トラブルがあったり、車で向かっている途中に通行止めなどで神社に向かえなかったりする場合には、その日の参拝は諦める方が無難です。
トラブルに遭いながらも、無理に参拝に行ったとしても、あなた自身の気持ちもイライラしてしまうでしょう。
どうせ行くなら穏やかな気持ちで参拝できる日に行く方があなた自身にとってもいいはずです。
気持ちを切り替えて、別の神社に行ってみたり、他の予定で楽しんだりするなどして計画変更するようにしてくださいね。
④忘れ物
神社に行こうと出かけたのに、忘れ物をしていることに気付いた時も、神社から歓迎されていないサインです。
バスに乗ろうとしたら、お財布を忘れていることに気付いたり、神社に返納するお守りを忘れたりした場合には、歓迎されていないタイミングなので、日を改めるようにしましょう。
この場合、歓迎されていないというよりも、「すぐに家に帰りなさい」というメッセージの方が強いです。
家で大切なメッセージを受け取ったり、出かける事でトラブルに遭ったりする場合に、それを回避するように教えてくれているのです。
教えてもらったことに感謝して、次回の参拝時には、忘れ物のないように注意するようにしてくださいね。
⑤呼び止められる
神社に行こうとした時に、誰かに呼び止められたり、出かける直前に電話が鳴って出かけるタイミングを失ったりするような場合も神社から歓迎されていないサインと受け取りましょう。
家を出た途端に長話に突き合わされたり、何度も繰り返し誰かに呼び止められたりするなら、その日の参拝は諦めた方が無難です。
参拝に行くまでにスムーズにいかない場合には、歓迎されていない可能性を考えてみるといいでしょう。
⑥混雑
神社に着いたら、人があふれかえるほど混雑している場合には、歓迎されていないサインだととらえてください。
お正月のような行事ごとの際には、仕方のないことですが、まったく関係のない平日に混みあっている場合は、神社に歓迎されていないからです。
必要なお守りが買えなかったり、食事が食べられなかったりと、参拝どころではなくなってしまうかもしれません。
神社に入ろうとしたけど、人の混雑で境内にたどり着けるか不安を感じるようなら、日を改めて参拝するようにしましょう。
⑦閉門
神社は、いつでも開門しているわけではありません。
何かの事情があったり、時間外だったりする場合には、閉門していることもありますが、この時も歓迎されていないということになります。
特に有名な神社の場合は、参拝できる時間帯が決まっていることもありますので、事前に確認するようにしておきましょう。
また、門は開いていたけれど、本堂の一部が回収中で入れなかったり、一部のエリアは立ち入り禁止になっていたりする場合にも、歓迎されていない場合もあります。
軽く参拝だけすませて、また日を改めて訪れるようにしてみてください。
⑧スムーズに参拝できない
神社には無事にたどり着けたけれど、何らかのトラブルでスムーズに参拝できない場合にも歓迎されていないサインです。
必要なお守りが売り切れてしまっていたり、段差に躓いて転んでしまったりなどのトラブルが続くようなことがあります。
神様が警告をするときは、足元に働きかけることが多いともいわれています。
何もない場所で躓いたり、転んだりするようなことが続く場合には、歓迎されていないというよりも拒絶されているのかもしれません。
この場合、参拝で気持ちが晴れやかになるどころか、気分が悪くなってしまうような場合もありますので、参拝するのは避けておきましょう。
⑨急用が入る
神社に参拝に行こうとしたタイミングで、何らかの急用が入る場合も、歓迎されていないサインといえます。
仕事で呼び出されたり、身内に不幸があったりなどで、参拝するどころではなくなる場合もあります。
このような場合は、日を改めるよりも、参拝する神社を変えた方がいいでしょう。
どうしても、その神社に参拝しなければならない場合には、何度か門まで通って神様に挨拶をするようにして、違和感がないか確認しながら参拝するようにしてくださいね。
⑩動物の死骸を目にする
神社に行く最中に動物の死骸を目撃するような場合も歓迎されていないサインといえます。
新道では、死は穢れ(けがれ)と考えられていますし、死骸を見て気分が悪くなる場合もあるでしょう。
そのような気分を引きずって神様に参拝するのも失礼にあたりますので、そのような場合には素直に日を改めるようにしましょう。
また、死骸ではなくても、あなたが苦手な虫を目撃したり、猫に威嚇されたり、蛇が鎌首をもたげていたりをとぐろを巻いていたりする場合にも「来るな」というサインです。
⑪物が壊れる
神社に行く前に、物が壊れてしまうような場合も、神社に歓迎されていないサインです。
神社に行こうとしたら、洗濯機やテレビなどが壊れてしまったり、車が壊れてしまったりする場合には神社に行くことを考え直した方がいいでしょう。
あまりにもたくさんの物や、本当に大切にしているものがなくなるようであれば、あなた自身に邪気が取り憑いていて、そのせいで神社から拒絶されている可能性もあります。
もしも心当たりがある場合には、参拝しようと思っていた神社や邪気を払うことで有名な神社などに相談してみるようにしましょう。
⑫ネガティブ
神社に歓迎されていないサインをネガティブな想いとして受け取る場合があります。
朝からネガティブな思いが頭から離れず、神社に行こうとするとよりネガティブなお身を感じてしまような時は、あなた自身が神社からの拒絶のサインを感じているのかもしれません。
日を改めることでネガティブな気持ちが晴れるようであれば、日を改めるのもいいかもしれません。
ただ、日を改めようが参拝することを考えるだけで、ネガティブになるようなら、神社を変えてみる事でおさまる場合もあります。
⑬寝過ごす
神社に参拝しようとしていた日に寝過ごしたり、電車で寝てしまって降りる駅を乗り過ごしてしまうような場合も、神社から歓迎されていないサインです。
このような場合も、あなたが神社にたどり着けないようにすることで、「来ない方がいい」というメッセージを受け取っているのです。
無理して行こうとせずに、日を改めるか、もしくは他の神社に行くようにしてみてくださいね。
神社から歓迎されているサイン7選
神社に歓迎されていないサインがあるように、歓迎されているサインもあります。
サインは様々な方法で送られてきますが、基本的にはあなたが気分良くなるものが多いです。
次に挙げるようなサインを受け取った場合は、神社を参拝するのに最良のタイミングであることを示しています。
気持ちよく参拝し、心行くまで神社の雰囲気を味わってくださいね。
①天候が回復する
神社に行く予定の日に、雨から急に快晴に変わるような場合は、神社から歓迎されているサインととらえてください。
神社での空の変化は、神様同士が神事(しんじ)を行っているともいわれ、非常に縁起が良いものとされています。
令和元年に即位礼正殿の儀で、天皇陛下が三種の神器をささがたところ、大雨から快晴に変わったと話題になったこともあります。
歓迎の証として、天候の変化を見せてくれているのです。
特に、空を見上げた時に虹が出ていたならば、盛大な歓迎の印です。
古来、虹は龍の化身が見せてくれる奇跡だとも言われていました。
神様に感謝の気持ちを伝え、気持よく参拝を楽しんでくださいね。
②結婚式に遭遇する
参拝中に結婚式に遭遇した場合は、神様から歓迎されているサインであり、同時に願望成就の兆しです。
結婚式とは、神様の前でパートナーとの永遠の愛を誓い、二人で生涯を共に生きていくことを誓う神聖なる儀式です。
結婚式で新郎新婦を見た場合は、幸せのおすそわけであり、あなたにも素敵なご縁があることを教えてくれているのです。
参拝する際には、神様に感謝の気持ちを伝える事でより素敵なご縁に巡り合うことができるでしょう。
③太鼓の音が聞こえる
参拝中に神楽などで太鼓の音が聴こえてくるなど、訪れたタイミングで神事が始まるのは、歓迎のサインです。
神事などは見るだけでも神聖な気持ちに自然となれるものです。
あなたを歓迎してくれている神様に感謝の気持ちをしっかりと伝えるようにしてくださいね。
また、このように歓迎されている時には、おみくじなどを引くことでより具体的なメッセージを受け取ることもできます。
受け取ったおみくじは、神様からのプレゼントなので、木に括り付けずに大切に保管するようにしましょう。
④神社を訪れる際に動物をみかける
神様からの歓迎のサインとして、動物が姿をみせてくれることがあります。
特に縁起が良いとされている動物に、馬、鶏、猿、蛇などの動物は神様の使者が形を変えている場合もあり、最良のタイミングで訪れたといえるでしょう。
ただし、姿を見せてくれた動物があなたに敵意をむき出しにしているような場合には、歓迎されていないサインかも…。
動物の様子で、歓迎されているのか拒絶されているのか判断するようにしましょう。
⑤どうしても神社に行きたくなる
特定の神社に急に行きたくなったり、短期間に特定の神社の名前ばかり見たり聞いたりするような場合は、歓迎されているというよりも神様に呼ばれている可能性があります。
他にも、今まで気にもしていなかったのに夢の中に神社が現れたり、ナビで違う場所を指定したのに偶然神社にたどり着いたような場合にも、神様の呼び出しのサインです。
運命的な変化の予兆かもしれませんので、予定を変更したり、空けたりして参拝する機会を設けるようにしてくださいね。
⑥人がいなくなる
神社に到着すると人が急にいなくなるような場合は、神様から「ゆっくりしていきなさい」と歓迎されているサインです。
波が引いていくように、さーっと人の途切れることを「人払い」ともいいます。
他の人がいるとどうしても気がそがれてしまったり、他の人の影響を受けてしまったりとゆっくり参拝することができない時もあります。
人がいないということは、あなただけのために今その空間は存在しているということ。
心行くまでゆっくりと参拝し、神様からのメッセージを受け取ってください。
具体的な言葉としてよりも、直観として受け取ることになりそうです。
「あれをしたい」「あの人に会いたい」などパッと思いつくことがあれば、その行動を実行するようにしてくださいね。
⑦雨が降り出す
家を出た直後や、参拝に行こうと考えたタイミングで雨が降り出したり、天候が悪化したりした場合には、歓迎されていないサインとなりますが、神社に到着すると同時に雨が降り出した時は、歓迎のサインになります。
神事では、雨は「幸運のしるし」とされています。
昔から雨は天の恵みと考えられていたこともあり、雨が降ることは良い事と言われているのです。
水には邪気を払ってくれる効果があり、参拝中の雨は「禊の雨」ともいわれ浄化作用があるのです。
あなたの中から邪気を払って、心の中から浄化してくれているため、自然と気持ちが軽くなりスッキリとした感覚を感じる事もあるでしょう。
心の中がスッキリしている時こそ、自分自身の心と対面するべきです。
静かに内面に目を向け、あなた自身の今後についてゆっくりと考えてみる機会にしてみてくださいね。
神社に行ってはいけない時がある?
神社には行ってはいけない時が存在します。
一つは、神様に歓迎されていないサインを受け取った時。そして、もう一つは「忌中」の期間です。
忌中とは、故人を偲ぶ期間とされ、一般的には四十九日の法要を迎えるまでとされています。
近しい人が亡くなった時に、神社を参拝するべきではないとされている理由は、神道では死は穢れと考えられているからです。
一方、「喪中」に関しては、行ってはいけないと考えられがちですが、実際にはそんなことはありません。
喪中というのは、故人の死を悼み、残された人たちが悲しみを昇華する期間とされており、一般的には故人が亡くなってから約1年間を喪中とされています。
喪中は、故人を偲ぶ期間ではなく、残された人が悲しみを乗り越えて日常生活に戻るために設けられている期間であり、死の穢れとは関係がないからです。
ただ、これは地域や神社によっても考え方が違う場合がありますので、参拝前に確認してみるようにしてください。
神社に歓迎されていない原因は!?
神社に歓迎されていないことには何かしらの原因があります。
原因がわかれば、どのように対処すれば良いのかが分かりますので、神社に歓迎されていないとされる原因を3つご紹介します。
どれにも当てはまらないのに、何度行っても歓迎されていないサインを受け取る場合には、神社や専門家に相談してみるのもいいかもしれませんね。
①相性
人同士に相性があるように神社仏閣との相性も存在しています。
神様との相性が悪いからといって天罰が下るようなことはありませんが、参拝しても気分が晴れなかったり、なんだかスッキリしないと感じたりしてしまいます。
神様との相性については、実際に参拝してみないとわかりませんので、たくさんの神社仏閣を訪れてみて判断するようにしてくださいね。
②前世の因縁
神社から歓迎されない原因の一つに、前世の関わりが関係している場合があります。
神社に祀られている神様にも派閥があり、前世で何かしらの因縁のある関係性が歓迎されていない原因になっているのかもしれません。
神社を参拝しようと思っても、何度もトラブルに巻き込まれて、実際に参拝することができなかったり、参拝したけれどもなんとなく気分が優れないと感じる場合は、前世に原因があるのかもしれません。
③何かにとり憑かれている
神社から歓迎されていない原因はあなた自身ではなく、あなたに憑いているモノが原因の場合があります。
最近心霊スポットに行ったり、特定の場所に行ってから調子が悪かったりするような場合は、何かにとり憑かれている危険性を考えてみましょう。
神社でお祓いをしてもらえるかもしれませんが、対応できるかは神社に確認してみないとわかりません。
数日様子を見ても体調が優れなかったり、他にも気になる現象があったりする場合には、お祓いを専門にしている神社などに相談してみましょう。
④時期が悪い
神社から歓迎されていない原因は、時期が悪いという場合があります。
今は、まだ訪れるべき時期ではないと教えてくれているのです。
運気にはバイオリズムがあり、良い気のときもあれば悪い気の時もあります。
悪い時期に神社に行きたいと考えるかもしれませんが、もう少し自分の力で頑張ってみることでさらに成長できることもあるのです。
神社にいる神様は、すべてを見越した上で、今はくるべき時ではないと教えてくれているのかもしれませんよ。
歓迎されていない神社を参拝する際の注意点
歓迎されていないサインは受け取っているけれど、何らかの理由でどうしても参拝しなければならない場合はどうすればいいのでしょうか?
いくつかの点に注意すれば、参拝することができますので、参考にしてみてください。
①祈願は控える
神社に歓迎されていないと感じた場合には、祈願するのは控えておきましょう。
代わりに日頃の感謝の思いや、神社の繁栄をお伝えするようにしてください。
合わせて参拝させていただいたことに対する御礼も伝えしておけば、あなたの気持ちが通じて今後は歓迎されるようになるかもしれません。
あなたの誠意が神様に届くような姿勢で参拝を心がけるようにしてくださいね。
②長居しない
せっかく神社に訪れたのだから、ゆっくりと回りたいと感じる気持ちはわかりますが、歓迎されていない中ではあなた自身の気分も冴えないはずです。
その後も憂鬱な気分を引きずってしまう可能性もありますので、手短に参拝をすませて長居は控えておきましょう。
帰り際に「また改めて参拝させていただきます。ありがとうございます。」と伝えておけば、後日改めて参拝する機会が訪れるでしょう。
③何度か足を運ぶ
人同士でも何度も顔を合わせるうちに親近感が湧くように、神社に何度も通う内に心を通わせることができるようになります。
最初の内は、歓迎されていないと感じていたとしても、何度も足繁く通う内に神社の方でもあなたの存在を認めてくれるようになるでしょう。
回数はその時々によって違いますので、神社を訪れた際の感覚や道中に歓迎されているサインがあるかどうかを気を付けるようにしてみてください。
神社参拝時に持ち込みNGのもの4つ
神社を参拝するにはマナーがありますが、意外と知られていないことも多いもの。
神社を参拝する際に持ち込みNGのものもありますので、参拝する際の持ち物にも注意するようにしましょう。
歓迎されていないサインが送られているのは、持ち物に原因があるかもしれません。
①刃物
神社参拝時には、刃物は持ち込まないように気を付けましょう。
刃物を人に向けるのは大変危険であり、失礼に当たります。
同様に、神様の祀られている神社の中に刃物を持ち込むのも失礼な行為。
カバンの中に包丁を入れている人はあまりいないでしょうが、カッターナイフやはさみ、カッターなども刃物に該当します。
事務作業をやっている人などは、筆箱の中に小型カッターなどが入っていることもあるでしょうが、参拝する際には出しておくように気を付けてくださいね。
②生もの
神社を参拝する際に、生ものを持ち込むこともNG。
買い物の帰りに、近所の神社に参拝にするような場合もあるかもしれませんが、肉や魚などの生ものを持ち込むのは“動物の死骸”を持ち込むことと同じです。
神社内での殺生はご法度。
何かのついでに参拝をしようとすると、思わぬものを持ち込んでしまうことにもつながりますので、ついでの参拝は避けるようにしておきましょう。
③ペット
ペットは家族同然との考えから、一緒に参拝したいと考える人も少なくはないでしょう。
ただ、神社によってはペットの持ち込みは禁止されている場合もあります。
理由は2つあり、昔の考え方では犬や猫などのペットは穢れと考えられていたのが1つ目の理由で、もう一つは神社にいる狛犬や神様の使者とされる蛇などの動物がざわついてしまうためです。
神社の中には、鳥居まではペットOKだったり、鳥居前にペットを預かるサービスを設けている神社もあります。
事前に参拝する神社に確認するようにしてくださいね。
神社を参拝する際の正しいマナー
神社を参拝する場合には、守るべきマナーがあります。
基本的には、「礼節の心」を大切にし、神様に対して失礼のないような行動を心がけるのが一番大切です。
でも、細かな部分については、知らない事で思わぬ失礼になってしまうこともあります。
神社での一般的なマナーについてご紹介しておきますので、参拝時の参考にしていただければ幸いです。
①鳥居をくぐる際は一礼、参道は真ん中を避けて端を歩く
神社の鳥居は、神様の領域と私たちが暮らす俗世とを区別するためにあるものです。
鳥居の内側は神様の住む神聖な領域になりますので、鳥居をくぐる際には一礼して来訪を伝えるようにしましょう。
深々とお辞儀する必要はありませんので、会釈をするように軽く頭を下げて通るようにしましょう。
鳥居の先には参道がありますが、参道の中央は神様の通り道です。
神様を敬う気持ちを大切にし、端を歩くように心がけましょう。
②手水舎で心身を清める
鳥居をくぐったら本殿に行く前に「手水舎(てみずや)」を使うようにしましょう。
手水舎では、手と口を洗う事により身を清めることを「手水をとる」と言います。
手水には正式な順番がありますので、参拝する際には順番を間違えないように覚えておくといいでしょう。
- ひしゃくを右手で持つ
- 水を汲み、左手を清める
- ひしゃくを左手に持ち替え、右手を清める
- ひしゃくを右手に持ち替え、左手の手のひらに水を溜め、その水で口をすすぐ
- 再び左手を清める
- ひしゃくの柄が下になるように垂直に立て、柄を洗って元の場所に戻す
特に気を付けるポイントは、ひしゃくに直接口をつけないようにすること!
必ず手のひらにすくった水で口をすすぐように気を付けてくださいね。
③お賽銭を入れる
お賽銭とは、願いを叶えてもらうための対価と考えている人はいませんか?
お賽銭とは、願いの対価ではなく、神様への感謝をあらわすために納めるものです。
お賽銭の額に決まりはありませんし、高額だからといって必ず願いが叶えられるわけでもありません。
大切なのは、あなたの気持ちですので、「ご縁があるように」と5円玉でもいいし、「二重にご縁があるようにと」25円を入れるなどの縁起を担いでもかまいません。
また、お金を入れずにお祈りすることが失礼にあたるということもありませんので、あなたの素直な気持ちを大切にしてください。
④お祈り
お賽銭を入れたら、鈴がついている荒縄や布を振って鈴を鳴らしてください。
そして二礼二拍手一礼して参拝しましょう。
二礼二拍手一礼は、最初に深いお辞儀を二度、両手を二回鳴らし、お祈りをした後に、両手を下ろして一礼をすることをいいます。
お祈りの際は願いを先に伝えるのではなく、まずは参拝させていただいたことに対して感謝を伝えるようにしましょう。
感謝を伝えた上で「愛を育んでいきます」「仕事が成功するように精進します」などの誓いを立て、神様に応援してもらいたい、見守ってもらいたいという気持ちで願い事を宣誓するようにしましょう。
この時、あなたの名前や住所を伝えるとよいと言われています。
絶対に必要なわけではありませんが、神様への挨拶と考えてください。特に初めて参拝する神社では意識しておくといいかもしれませんね。
⑤帰る時は鳥居をくぐってから一礼
参拝が終わったら、お守りを買ったり、神社内を見て回ったりしましょう。
神社を訪れて最初にするべきなのは参拝ですので、先にお守りを買ったりしないように気を付けてくださいね。
参拝を終えて帰宅する時には、鳥居をくぐってから一礼するようにしましょう。
これは、「お邪魔しました。ありがとうございます。」という気持ちを込めることが大切。
鳥居の内側は神様の領域であるため、そこを訪れさせてもらったことと、無事に参拝できたことに対する感謝の気持ちを伝えれば問題ありません。
神社参拝には細かなマナーがありますので、最初の内はぎこちない動作になってしまうかもしれませんね。
でも、大切なのは「礼節の心」と「感謝の気持ち」を持つことです。
無事に参拝できたことや、願いを明確化できたことなどを神様に伝える気持ちを持っていれば、多少の間違いがあっても問題はありませんので、それほど神経質になる必要はありませんよ。
雨の日は神社に行かない方がいいって本当?
雨の日の参拝については、実は二つの考え方があります。
陰陽道によると、雨は陰の気であり、雨は良くないものだと考えられていますが、一方で雨は悪いものを流してくれる浄化作用があるものだと考えられている面もあります。
それぞれの考え方について詳しくご紹介していきますね。
雨の日は陰陽道から考えると避けたほうがいい
陰陽五行説によると、晴れの日は陽の気、雨の日は陰の気とされ、雨の日はあまり良くない気が流れていると考えられています。
また、神社というのは身を清めてから行くべき場所であり、雨の日の汚れた状態で行くのは失礼にあたるともいわれています。
こちらの考え方からいうと、雨の日の参拝は避けるべきだと考えになるでしょう。
雨には浄化作用があるため雨の日に参拝するのは良いことだ
雨の日の参拝は体に染み込んでしまった邪悪なものや不要なものを流してくれるという浄化の考え方があるといわれています。
雨の水というのは、浄化の象徴であり、雨は「幸運の恵み」とも考えられてきました。
人は生きていると、知らず知らずに悪いものを取り込んでしまったり、ネガティブな気にさらされてしまったりしてしまうことがあります。
そんな不要なものを断ち切ってくれるのが雨の日の神社と考えられているのです。
こちらの考え方であれば、雨の日には神社に参拝しても問題ないという結論になります。
雨の日の参拝で大切なのはタイミングと自身の気持ち
両方の考え方があると、「結局どうすれば?」となってしまいますよね。
雨の日の参拝については、タイミングとあなたの気持ちを優先するようにしてください。
タイミングとは、雨が降り出すタイミングです。
家を出ようとした直後や、参拝に行こうかなと考えているタイミングなどであれば、それはやめておいたいいでしょう。
雨が降ると外出も億劫になりますし、雨が長時間降ると神社の参道もぬかるんで足元を取られてしまう危険にもつながります。
億劫な気持ちになるような場合には、基本的にはその行動は避けた方が賢明でしょう。
一方、神社に到着した瞬間に雨が降り出すようであれば、歓迎の証ととることができます。
神社などの神様が祀られている場所では、急な天候の変化は幸運の印とされていることが多いからです。
特に晴れているのに雨が降るような「狸の嫁入り」といわれる通り雨の場合は、嫁入りという行事から縁起が良いとされており、歓迎されていると考えて間違いないでしょう。
また神社に祀られている神様によっても雨の捉え方は変わってきます。
水の神様を祀っている代表的な神社には、京都の貴船神社や、東京の水天宮などがあり、そういった神社では雨は良いものとされているため、雨の日の参拝も悪いものとは考えられていません。
雨の日だからと深刻に考えずに、あなた自身が参拝したいかどうかを大切にするようにするようにしてください。
まとめ
今回は、神社に歓迎されていないサインや歓迎されているサインについてご紹介してきました。
人は日々あらゆる情報を受け取っていますが、それと知らないとサインを見過ごしてしまうことがあります。
サインを見過ごした結果、楽しみにしていた参拝が思わぬ嫌な思い出になってしまうかもしれません。
せっかくの参拝の時間を気持ちよく過ごすためにも、歓迎されていない時のサインなどを見過ごしてしまわないように気を付けてくださいね。
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