熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)は和歌山県田辺市本宮町本宮に位置します。全国の4700社以上もの熊野神社の総本宮となります。
ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部にもなっており世界中から訪れる参拝者をも魅了している世界的パワースポットのスピリチュアル効果などを見ていきましょう。
熊野本宮大社とは
家都美御子大神(けつみみこのおおかみ、熊野坐大神〈くまぬにますおおかみとも呼ばれています〉をお祀りしている神社となります。
熊野三山(くまのさんざん)と呼ばれる3つの神社の総称ですが、元々修験道の修行の場所であり、その場所に御祭神をお祀りする事から神社として確立していきました。
原始の時代から未知の力あり鎮座している神社に共通している様に創建年代は不明となっています。神社の記録では崇神天皇の時代65年に熊野川(こちらも世界遺産に登録)の上流に創建されています。
家都美御子大神は唐の天台山からやってきたと「熊野権現垂迹縁起」には記されていますが、家都美御子大神は須佐之男命とも見られています。色々説がある様です。益々神秘な神社である事が広がります。
また太陽の使いとされる八咫烏(やたがらす)が深く関係する神社でもあります。
熊野本宮大社の特徴
世界遺産に認定されている
熊野本宮大社八咫烏(やたがらす)の像
日本サッカー協会のシンボルマークとして日本を熱狂させてきた。不思議な三本足のカラスが活躍
熊野川の中洲に鎮座される水の神様でもある
熊野本宮大社の不思議体験談!人生が変わるは本当?
不思議な烏、八咫烏(やたがらす)が現れ神の教えを示してくれた場所でもあります。今も八咫烏(やたがらす)が現れ正しい道に導いてくれると信じられています。
人生が変わるのは八咫烏(やたがらす)の存在から言われている事なのです。平安時代、鎮源の書いた書「大日本国法華経験記」に僧侶達が熊野山中で不思議な体験をした事が記されています。
僧侶達にとってもこの熊野の地はこの世とは違う別世界であったのです。八咫烏(やたがらす)が現れたのではないでしょうか。
進路に迷ったり行く末を悩んでいる時は熊野本宮大社の八咫烏(やたがらす)に会いに行くと人生が変わると言われています。
熊野本宮大社の神様・御祭神・主祭神
家都美御子大神(けつみみこのおおかみ、別名が熊野坐大神〈くまぬにますおおかみ)。熊野川の中洲に鎮座されている事で水の神様とも言われています。同神であるとされる神様も他にあり、やはり正体不明の神様です。
神話の時代については人智を超えた世界が絡んでくる為解明出来ないのかも知れません。木の神様とも言われています。上四社の第三殿に主祭神の家都美御子大神がお祀りされています。
- 第一殿には熊野牟須美大神、事解之男神
- 第二殿には速玉之男神
- 第四殿(若宮)には天照大神
がお祀りされています。
- 中四社(第五殿から第十二殿)
- 第五殿に忍穂耳命
- 第六殿に瓊々杵尊命(国の基礎を築いたと言われています)
- 第七殿に彦穂々出見尊(児宮)
- 第八殿に鵜葦屋葦不合命(子守宮)
- 下四社(第九殿から第十二殿)
- 第九殿に軻遇突智命(文殊菩薩)火の神様
- 第十殿に埴山姫命(毘沙門天)土の神様
- 第十一殿に弥都波能売命は水の神様
- 第十二殿に稚産霊命は穀物と農業の神様
などがお祀りされています。
熊野本宮大社の歴史
創建時代は不明。超古代から何かしらの霊的現象があった場所なのでしょう。社の記録には崇神天皇65年に今の大斎原(おおゆのはら)に創られたと書かれています。
平安時代には鳥羽上皇や後白河法王などが何度も熊野三山に参拝されています。
- 熊野本宮大社
- 熊野速玉大社
- 熊野那智大社
の3社の総称です。現代にまでその栄華は枯れる事なくユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に刻まれるのでした。
1948年(昭和23年)には神社本庁の別表神社の一つに記され、日本を代表する神社の一つとして記録されました。以後世界中から参拝者が訪れる様になり熊野本宮大社に魅了された人が世界中に散在している様です。
熊野本宮大社の効果・ご利益
導きの八咫烏が神の使いとして現れた場所が熊野本宮大社です。
縁結び
→良縁に導いてくれます。
勝利に導く
→日本サッカー協会の公式マークで有名です。
海上安全
→熊野川は太平洋に向けて流れています。漁業の盛んな和歌山県の海上安全を司ってくれます。
大漁
→大漁漁業を推進する神様でもあります。
造船術の神様
→船乗り達からの信仰が昔から強いと言われています。
五穀豊穣と農業を司る
→第十二殿にお祀りされている稚産霊命は農耕と五穀豊穣の神様です。
安産子宝に恵まれる
→伊邪那美命のお力で子孫繁栄まで、生み出す力を頂けます。
災難を解消し繁栄を導いてくれます。
→鬼門の守護神である熊野本宮大社です。
熊野本宮大社を観光するときのポイント・おすすめ見どころ
これから春に向かっては
- 4月第一日曜日…木苗祭(きなえさい)
- 4月上旬…新茶祭
→神社の茶園の一番茶を神様にお供えする - 4月13日…湯登神事(ゆのぼりしんじ)と宮渡神事(みやわたりしんじ)など
→春の到来をお祝いする - 8月…精霊萬燈祭(しょうろうばんとうさい)
→全国の死者の御霊が熊野権現に集まると言われている
その他季節毎に大きな例祭がありますので、熊野本宮大社に参拝する時、観光する時の参考になると思います。まず一般的な参拝順序を見ておきましょう。
熊野本宮大社の参拝順序
まず熊野本宮大社から参拝を開始します。鳥居は神様が宿る神域と人間世界との境界(結界)となります。
- 鳥居をくぐる前に一礼する
- 右端を通る
→参道の中央は神様の通る道となる為
→帰る時は左端を歩く - 手水舎で手と口を清める
- 手で柄杓を持ち左手を洗い清める
- 左手で柄杓を持ち右手を清める
- 持ち替えて左手に水を受け口を洗う
- 柄杓を縦に持ち、残った水を柄杓の下側まで流し人間が持った柄杓も洗う
いよいろ神殿への参拝です。
- 証誠殿(本宮・第三殿)
→家津美御子大神(素戔嗚尊) - 中御前(結宮・第二殿)
→速玉大神 - 西御前(結宮・第一殿)
→夫須美大神 - 東御前(若宮・第四殿)
→天照大神 - 満山社
→結ひの神(八百萬の神)
お参りの作法は各殿共に、二礼二拍手一礼(二回お辞儀、二回手を叩く、一回お辞儀)です。向かって左端が④、その横が①、①の隣が②、右端が③となります。
産田社
本殿から離れ国道を渡り約10分で大斎原に向かいますが、その途中にあるのが産田社です。こちらにお参りした後は大斎原にお参りします。
大斎原(おおゆのはら)
大斎原入り口の鳥居は日本一の大鳥居となります。左側に中四社下四社、右側には境内摂末社が鎮座しています。熊野本宮大社の中で最もパワーが強いスポットと言われています。
熊野古道コースを巡礼
高野山と熊野本宮大社を巡礼するコースが人気です。
熊野本宮大社周辺ランチ
五穀豊穣や大漁を推進下さる神様のいる熊野本宮大社。周辺には参拝の嬉しい疲労感を癒してくれるお食事処が多くあります。エネルギースポットで頂く食事は特にお薦めです。
ランチタイムには手頃な料金で食べられる熊野本宮大社ならではの名物料理なども頂きましょう。
- 熊野の休憩処…いっぷく うどんなどの和食、アイスクリームなど
- 喫茶こぶち…温泉の側の食堂。魚介類の郷土料理が食べられる
- cafeほんぐう…熊野本宮大社の前にあるカフェ
- お食事しもじ本宮店…うどん
- 湯胸茶屋…郷土料理の鮎料理、めはり寿司や温泉料理が人気
参拝者が全国、世界から訪れる熊野本宮大社。周辺にはおもてなししてくれるお食事処がどこも気持ち良く、参拝と観光に加えて美味しい思い出を残してくれます。
熊野本宮大社の御朱印
御朱印帳は3000円、1500円と長い歴史を思わせる荘厳なデザインです。圧倒されそうな見事な御朱印は熊野本宮、大斎原共300円の初穂料と御手頃で頂けます。
また熊野牛王神符(御神符)も用意されています。熊野三山の御神符であり初穂料は小800円、大3000円となっています。既にパワーを感じます。
熊野本宮大社のお守り
八咫烏(やたがらす)のお守りが大人気となっています。サッカーファンやサッカー選手は持っている人も多いのではないでしょうか。何事も導いて下さる神様であり、ご利益が強いと言われています。
- お守り…500円
→白、赤、青地に八咫烏が中央に描かれている - 八咫烏牛王扇…1000円
- 八咫烏ツゲ導き守、八咫烏ストラップ守…500円
- サッカー守…1000円
- 本宮勝守…1000円
→素盞鳴尊のご利益が詰まっている - 鬼門札…500円
→鬼門祓いとなりご家庭の繁栄を促進下さり災難から守ってくれる - 産守…1000円
→素戔嗚尊をお産みになった伊邪那美命にあやかり、全ての生み出すお守りになる
熊野本宮大社のおみくじ
全国の熊野神社に見られる八咫烏おみくじの元祖。八咫烏は導きの神と言われます。おみくじからも八咫烏の影響を受ける事が出来ます。
熊野本宮大社のスピリチュアル・パワースポット効果
日本神話に出て来る烏、八咫烏(やたがらす)。高皇産霊尊(タカミムスビ)が神武天皇の神武東征に使わし道中を導きました。足が3本ある不思議な烏です。また天照大神の元にも使わされたと言われています。
熊野本宮大社にはいたる所に八咫烏が描かれています。3本の足は天(神)・地(自然)・人を表現し、太陽が生んだ兄弟である事を表しているそうです。
太陽の使い、導きの神とされる八咫烏にはスピリチュアルの高い人が注視している存在です。凄いパワーを感じる様です。
また大斎原(おおゆのはら)に建立された事が熊野本宮大社の始まりとなりこの場所が最もパワーがある場所になります。
熊野本宮大社に呼ばれた人のサイン
スピリチュアルの熊野本宮大社とも言われる不思議神社です。参拝した人の中には呼ばれていく事も多い様です。
タイミングが合うまで時間がかかる
熊野本宮大社に参拝するには大鳥居をくぐりますが、大いなる大鳥居。タイミングが合えばいつの間にか参拝しているといった絶好の参拝日和がある様です。
誰かに誘われたり偶然参拝する時
今が参拝の時かも知れません。導かれる時参拝の意味があります。
大鳥居の前に動物がいる。
鳥居の前で猫が迎えてくれた、という事が良くあります。大鳥居の前に鳥、猫など動物がいれば歓迎されているサインと言われます。もしかするとカラスであれば本物かもしれません。
熊野本宮大社の属性
火の属性です。活動の原動力や導かれて正しい方向に向かい達成する、同じ様な行動をしている人、同じ様な思考の人は熊野本宮大社と相性が良いと思われます。
熊野本宮大社の参拝・お参りの仕方
修行の場所として開かれた地です。車かバスでの参拝となります。
- JR紀伊田辺駅
- JR新宮駅
- 南紀白浜空港
- 高野山
→聖地巡礼バスが期間限定で4月から11月まで運行される - 奈良県の五条
- 大和八木
自然の中を通る良いドライブになり、遠方から参拝する人も到着してからはウォーキングしながら休憩処で食事など素晴らしい巡礼の旅となりそう
参拝した後はご利益を持ち帰り良い導きを受けられるでしょう。
熊野本宮大社のとヤタガラスについて
熊野本宮大社と言えば八咫烏と言われるほど、重要な存在の神の使いと言われています。古代の神様が使わした八咫烏は今も熊野本宮大社周辺や信仰する人々を導いていると思われます。
日本サッカー協会がシンボルとして掲げているのが熊野本宮大社の八咫烏なのです。それまではお目にかかる事もなかったのかも知れません。
日本中に知れ渡る様になった今、八咫烏の活動は時空を超えて活きており、注目したい存在でもあります。これからも日本を導いて下さる事でしょう。
まとめ
熊野古道と言えば空海と高野山、熊野三山という今の日本を古来から導いてきたエネルギースポットの中のエネルギースポットとなります。
その空海や熊野のシンボル八咫烏にしても神の導きによってあらゆる事を日本において達成してきました。世界遺産となってからは日本だけでなく世界の熊野古道となりました。これから益々導かれていく事でしょう。
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