『色は自分の本音を映し出します』
日々さまざまな色に囲まれて暮らす中で、ある日突然特定の色が気になったことはありませんか?
今回はさまざまな色の中でも、フォーマルで男女共に使われることの多い黒についてのスピリチュアルな意味や効果的な使い方を解説します。
黒が気になる時や、目につくときのスピリチュアルなテーマも説明するので、自分自身と照らし合わせてみてくださいね。
黒色のスピリチュアル意味・特徴
黒は闇につながり、不吉や恐怖の色というマイナス面と共にフォーマル、モダン、強さを象徴するプラス面も同時に持ち合わせています。
極端に強い色で、裁判官が着る黒い服には「どんな意見にも染まらない」という意味を持ち、心理的にも外部の意見から自分自身を守る効果が期待できます。
キーワードには絶望、死、闇、恐怖、悲しみ、不安、根源、威厳、強さ、重厚感、厳粛、フォーマル、神秘的などがあります。
黒と古代宗教の結びつき
古代エジプトでは黒は生命や再生の象徴で、死者を導くアヌビス神は黒で表されました。
また魔除けとしても用いられ、黒のアイラインを引くことは魔除けとして使われています。
キリスト教では黒は不吉を表す一方で、簡素や質素を表し、罪を悔い改め再生する色として修道士にふさわしいとされました。
日本でも黒は何にも染まらず、仏教に帰依した揺るがない心の象徴として仏教の僧侶が着る法衣の色になっています。信仰の深さの証となっているのです。
黒が気になる時のスピリチュアル意味や心理とは
黒は光の白と対になる古代から根源的な色です。0か100かの極端な色でもあります。
良くも悪くも絶対的な力の象徴で、黒を身に着けることは強いイメージを与えます。意志の強さを表したかったり、威厳を保ちたかったりした時に黒は気になります。
黒を身に着けることは鎧の役割を果たしますが、弱い自分を見せたくない可能性もあります。
闇や恐怖、死の色である黒は絶望も意味します。何か心に重いものを抱えている可能性があります。また心を閉ざし、社会や現在の状態に抵抗していることもあるでしょう。
生を否定していたり、天災やテロのショックを受けていたりすることもあります。
あえて自我を殺していたり、自分というものに自信が持てずに自己否定してしまっていたりするのかも知れません。
自分の心を開かないので、恋愛ではなかなか発展しないでしょう。
少しでも自分の素を見せることができればよいのですが、失敗することや拒否されることに強い不安を感じています。
自分の弱さを見せることを極端に嫌います。失恋をしたり、恋愛で嫌な経験をしたりすると黒が気になることがあります。
健康面では精神的に自分を追い詰めてしまい、ストレスが溜まりやすいです。自分の身体に対して過敏に反応したり、逆に全く鈍感だったりします。悲しみや不安感を押し殺した結果、うつ病などの精神を病んでしまうこともあるでしょう。
黒をよく見かける時のスピリチュアル意味・メッセージ
黒のものをよく見かける時は、潜在意識でその色を強く意識している時です。
黒の洋服や小物などが気になる時には、強い自分というメッセージが込められています。
強い信念を持っていたり、威厳のある姿を見せたい時でしょう。逆に弱い自分を守るために強さを演出するのかもしれません。
また何かに絶望していたり、ショックな出来事があったりした時にも黒をよく見かけます。
心を閉ざし、悲しみや恐れを心の中に押しとどめています。
生きることを否定し、負の感情でいっぱいになっていることがあります。
黒をよく見かける時にはプラス面とマイナス面の両方から自分自身に照らし合わせてみましょう。
黒が好きな人の心理・スピリチュアルメッセージ
黒が好きな人は洗練された人です。聡明で発言力があり、人を動かすことができます。
物事ををコントロールする力がありますが、人を信頼していない面もあり、相手に自分の心が見透かされることを極端に嫌います。
権威や威厳に対して執着があり、精神力も強いです。
権威や威厳に対して執着があり、精神力も強いです。その一方で強引でこだわりが強すぎるて調和を崩してしまうこともあります。
黒と心理
黒ばかり着る・黒い服を選ぶ人の心理
聡明で自分に自信がある洗練された人は、その感性から黒い服を好む傾向がありますが、全身黒い服を着ている人の多くは黒い服に逃げていることもあります。
黒は誰にでも受け入れられるので、人からの評価を気にしている人は適度に評価される黒い服をつい選んでしまいます。
センスや感性に自信がない人も黒い服を着がちです。
さらに損得勘定が強い人も自分を守るために黒い服でまとめることがあります。
黒が怖い人の深層心理
黒が怖い人は黒の持つマイナスのイメージを強く受けてしまうタイプです。病気や死に対しての不安や、人の目を過剰に気にしてしまいます。
厳格なものや威厳のある存在が苦手な人も黒を拒否してしまうでしょう。
黒色の効果
1 ブラックハロー効果
人は外見から相手を無意識に判断します。
アメリカの実験では「社会的に地位が高い人ほど身長が高い」というイメージを持っていることが判明しました。
ボトムに黒などの暗い色を着て、トップスや上半身に明るい色を着ることで視線を上に集め、背を高く見せることができます。
また黒は強さを誇張する色なので、黒い服を着ることで量力が高く、相手にノーと言わせない自分を演出できます。
2 信頼感を与える
人間関係で最も大切なのは初対面の時の印象になります。
最初の出会いは長い間記憶に残るので、初対面の時にどんな色の服を着ていたかは重要です。
仕事において信頼感や仕事を任せられる強さをアピールしたい時は黒などのダーク系の服がおすすめです。
さらに差し色に赤を持ってくれば、行動力ややる気をアピールすることもできます。
黒色とチャクラ
チャクラとはサンスクリット語で「車輪」という意味で、生命を司るエネルギーセンサーのことを意味します。
人間には基底部から頭頂部まで七つのチャクラがあり、車輪のようにそれぞれのチャクラが上手く回って活性化していると心身ともに健全な状態であると言われます。
反対にチャクラが部分的に活性化していなければ車輪が上手く回らず、不健全な状態になってしまいます。
各チャクラには色がついていて、基底部は赤、下腹部はオレンジ、胃の部分は黄色、胸は緑、喉は青、眉間はロイヤルブルー、頭頂部は紫が当てはまります。
黒に対応するチャクラは第一チャクラよりさらに低い場所の第0チャクラになります。
第一~第七チャクラとは全く異なる性質を持ち、人間の足の裏の部分に当たる重要なチャクラです。
第0チャクラは肉体や生命エネルギーの循環に大きく関り、汚れたエネルギーの排泄をしてくれます。
第0チャクラのバランスが取れていると、毒となるエネルギーの排泄が円滑に進み、血液循環もよく、身体にダメージや疲労が溜まらずに病気になりにくいです。
しかしバランスが崩れていると、毒となるエネルギーの排泄が滞り、足の裏に溜まって身体のあらゆる不調や病気を引き起こします。毒となるエネルギーとは食を通して取り込むものはもちろん、否定心や猜疑心などの悪感情や悪想念が生み出すこともあります。
たくさんのツボが集中し、『第二の心臓』ともいわれる足の裏は血液の循環にも大きく関わります。足の裏から毒素を排出することが第0チャクラのバランスをとるためにはおすすめです。
黒色と陰陽五行・風水
陰陽五行とは東洋医学の中心になる3000年前からの中国の考え方です。
「宇宙の万物は全て陰と陽の二つのエネルギーで構成されている」という思想で、陰と陽どちらも必要なものと考えられています。
陰の性質はより物質的でゆっくりしていて冷たく、固まるエネルギーがあり、陽の性質はより非物質的で動きがあり、早くて暖かいエネルギーがあります。
この思想は自然の摂理に基づいていて、東洋医学の他にも食事療法、さまざまな自然療法や代替医療と密接な関りを持ちます。
五行説は「万物は木・火・土・金・水の五つの物質に分けられ、それぞれがお互いに影響しあって宇宙が成り立っている」という考え方です。
それぞれの物質には色やテーマがあり、臓器や味にも対応しています。
五行を色に当てはめると、木は青、火は赤、土は黄、金は白、水は黒になります。
黒が対応する水は五行論の始まりの色とされてます。生命の根源を表すもっとも本質的なエネルギーです。内側に高い生命力や可能性を秘め、そこから発展して成長や老化にも関ります。肉体では生殖に関すること、精神では志すことを表します。
黒色と四元素思想
四元素思想は古くからのヨーロッパの考え方で「万物は風・火・水・土の四つの元素から成り立っている」という思想です。
古代ローマやギリシア時代からの思想で、近代医学が発達する前には医学のベースにもなっていました。
今でもアロマセラピーやハーブ、西洋占星術はこの思想の理論に基づいて考えられています。
各四元素には色やテーマがあり、惑星や星座にも対応しています。四元素に対応する色は風は黄、火は赤、水は青、土は緑(茶)になります。
黒は闇の色なので、対応する四元素はありません。
占星術・星座と黒の関係
占星術でも各星座に色が対応しています。
四元素と同様に、黒は闇の色になるので対応する星座はありません。
黒色とアロマセラピー
アロマセラピーとカラーセラピーは関りが深く、対応させることができます。色の持つエネルギーに精油が影響されて、色と同じような作用を持つことがあるのです。植物の葉や花、精油自身が色を持っているものもあります。
黒が対応するアロマにはパインやミルラなどがあります。
パインには心を強くする働きがあります。悲観的な気持ちや自分に自信がなくなってしまった時に自分への肯定感を取り戻してくれます。
ミルラは古くから重んじられ、聖書の中ではキリスト誕生の贈り物として3人の賢者から贈られました。
考えすぎや不安を取り除き、心に静寂を取り戻します。霊性と結びつくとも言われ、自分の本質に気づくことができます。
黒に対応するアロマは、個性的なものが多いですが心を静めてくれる効果が期待できます。また第0チャクラである足の裏をアロマを使ったオイルでマッサージするのもおすすめです。
黒色とパワーストーン
自然の産物であるパワーストーンも色と深く関りがあります。
黒のパワーストーンには精神的な強さを持つパワーがあります。逆境を乗り越えたり、自分自身の成長につなげたりするエネルギーを与えてくれます。
黒が対応するパワーストーンには、願望実現や魔除けのお守りであるオニキス、目標達成や勝利に導くヘマタイトなどがあります。
男性がつけてもおしゃれなのでプレゼントにもおすすめです。
黒のオーラ
黒色のオーラ一色だけを持つ人は少なく、大抵は他の色を侵食するように見えることが多いです。
黒は闇を表す色ですが、破滅をもたらす黒と静寂を表す黒があります。
静寂の黒のオーラの持ち主は無のエネルギーを持ち、安息の時間を自分や周囲に与えることができます。
しかし破滅の黒のオーラの持ち主は全く他の色が入り込まず、体調不良や心の闇を抱えている可能性もあります。
黒いオーラの人は心身ともに疲れ果てて、休息を十分に取れていないことが多いです。また命に関わるような重い病を患っていることもあります。十分な休息をとり、時には病院に行くことも必要です。
その他の黒の使い方
カラーメディテーション
カラーメディテーションとは色を使った瞑想法のことです。
くつろげる場所を見つけて、背骨をまっすぐにして座るか横になります。
大地とつながっているのを感じて呼吸に意識を集中させて、頭頂部から光が差し込んで体中を満たすイメージをします。
少なくとも数分はこの瞑想を続けます。
黒は恐怖や不安の色なので、体内から吐き出すことで強さを取り戻すことができます。瞑想をする時には体内の黒いものが排出されるイメージをして、光のパワーを取り戻しましょう。
食べ物
色のついた食べ物を摂ることは、健康の面ではもちろん、体を癒したり意気を高めるたりするのに効果的です。
一般的に赤やオレンジの暖色系の食物は、体を温めて元気にしてくれます。逆に青や紫の寒色系の食物は身体を沈めて冷ます特性があります。
黒の食べ物は魔除けや厄除けの役割を持ちます。おせちに黒い料理が多いのは無病息災などを願っての古くからの言い伝えです。
また黒い食材にはポリフェノールが多く含まれ、体温を上げたり血を増やしたりする作用も期待できます。黒豆や昆布などの海藻、黒ゴマなどを積極的に取り入れて心身の健康に役立てましょう。
まとめ
色は飾ったり身に着けたりするだけでなく、食べ物や呼吸でも取り入れることができます。
強さが欲しい時や、洗練された自分をアピールしたい時、相手に信頼感を与えたい時には黒のエネルギーをぜひ活用してくださいね。
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