ストレスが多い現代では様々なセラピーが存在します。
今回はその中でも色を使った【カラーセラピー】について紹介します。
カラーセラピーとは
カラーセラピーとは色が人に与える効果を使って体と心のバランスを整えていく色彩療法のことです。色には人の気持ちを癒してくれたり、元気にしてくれたりする効果があるとされています。
色が心に与える影響は古代から使われていて、医療や化学が発達する以前から身体や心を治療や、呪術に使用されていました。
カラーセラピーの原理
色には自分自身の本音が現れます。
思考を巡らせて形を考えることとは違い、色を選ぶことは無意識が働いています。
人は無意識の領域に様々な気持ちを閉じ込めています。
我慢してきた自分、うれしかった気持ち、本当はこうしたかった自分などが無意識の中に眠っているのです。
クライアントの選んだ色についてのキーワードをカラーセラピストが伝え、それについて自分の気持ちを語ってもらうことで無意識の中に閉じ込められた自分の本音に気づくことができます。
カラーセラピーの効果
心を癒す効果
色には人の心を癒す効果が期待されています。
自分が心地よいと感じる色を身につけたり、目に見える場所に置いたりすることで色の波長を取り入れることができ、心が癒されます。
自分の本質・本心に気づくことができる
無意識に選んだ色には普段自分が意識していない本音が隠されています。
選んだ色について自分の気持ちを話すことで心の奥底に閉じ込めていた自分の本質や本心に気づくことができます。
自分を受けいれられる
自分の隠されていた本音を語ることで自分自身で本当の気持ちに気づき、今の自分を受け入れられるようになります。
これを自己受容と言い、人は自己受容ができてから初めて自分と他人との違いに気づき、人を受け入れられるようになります。
ストレスや疲労を軽減する
カラーセラピーを受けることでメンタルのケアができ、ストレスを軽減することができます。
色を使って自律神経を整えることで、眠りが良くなったりホルモンバランスの崩れが改善されたり、疲労を改善したりことにも繋がります。
カラーセラピーの色の意味
それぞれの色には特定の意味があります。その意味を自分自身と照らし合わせてみましょう。
赤の意味
血や火、太陽の色である赤はエネルギーや生命力を意味します。
プラスの状態であればエネルギーにあふれ、情熱的に活動ができるでしょう。
義理人情にも厚く、家族や友人を大切にします。
マイナスな状態であれば感情的で怒りやすく、短気になってしまうかもしれません。
仕事や肉体的に疲れている可能性もあるでしょう。
青の意味
海や空の色である青は平和や自由、誠実さを意味します。
プラスの状態であれば穏やかで平和的に落ち着いた行動ができます。
冷静な判断ができ、人からも信頼されるでしょう。
マイナスの状態であれば言いたいことが伝えられず自分の中に閉じこもり、孤独になってしまいます。また威厳のある人や権威に怯えるでしょう。
黄色
光やまぶしい太陽の色である黄色はその明るさからユーモアや明るさ、楽しさを意味します。
プラスの状態であれば明るくポジティブ思考でユーモアがある楽しい人で、フットワークも軽くハッピーな雰囲気があります。
好奇心が旺盛で自ら知識を得ようと行動するでしょう。
マイナスの状態であれば子供っぽくて甘える気持ちが強くなります。
自己中心的になり、人を批判するようになります。神経質に考え込んでしまうこともあるでしょう。
オレンジ
オレンジや心地良い灯りの色であるオレンジは社交や感情、楽しさを意味します。
プラスの状態であれば太陽のように陽気で社交性があり、人づきあいが上手にできます。
前向きで向上心があり、ムードメーカとして多くの人が集まってきます。
マイナスの状態であれば執着が強く依存体質になってしまいます。ショックやトラウマを受けたことがある可能性もあります。
グリーン
植物や自然の色である緑は安心感や癒し、ありのままの姿を意味します。
またすべての色の中の中間の色なので中立やバランス、協調性という意味もあります。
プラスの状態であれば協調性があり、安心感や安らぎを人に与えることができます。バランス感覚に優れ、聞き上手なので周りの人にも癒しを与えることができます
マイナスの状態であれば周りと比べてしまい、嫉妬心や人がうらやましくなってしまいます。八方美人になったり優柔不断な態度をとってしまうこともあるでしょう。
紫
宇宙の色である紫は精神性や神秘、カリスマ性を意味します。
紫は相反する赤と青が混ざり合ってできる複雑な色で、二つの性質を併せ持った不思議な魅力があります。
プラスの状態であればカリスマ性があり、精神性も高く神秘的な魅力に溢れた人物です。
美意識が高く、芸術的な才能も発揮できます。
マイナスの状態であれば精神世界に没頭して現実逃避をしてしまいます。喪失感を抱いて憂鬱になってしまうこともあります。ナルシストの傾向も出てしまうでしょう。
ピンク
ハートの色であるピンクは無条件の愛を意味します。
子宮の色でもあり、母性や女性を意味する色でもあります。
プラスの状態であれば母性が豊かで思いやりがあり、自分にも人にも優しくすることができます。
無条件の愛を持ち、親切で世話好きな人になることができます。
マイナスの状態であればわがままになってしまったりひがみっぽくなってしまいます。
愛を求めすぎてしまったり、相手に執着してしまうこともあるでしょう。
クリア
光や澄んだ水の色であるクリアは完成や浄化、純真無垢を意味します。
クリアはあらゆる色の波長を内包している色で、古代では光を神として扱っていました。
ポジティブな状態であれば純粋で清廉潔白、正直でいられます。いつもニュートラルな状態で正義感もあります。
ネガティブな状態であれば完璧主義になってしまいます。
繊細さが行き過ぎて神経が過敏になることもあります。警戒心が強く、周りにバリアを張ってしまいます。
ダーク
暗闇の色であるダークは厳粛さや恐怖を意味します。
クリアの逆で全ての色の波長が失われた色であり、絶望や死を表します。
ポジティブな状態であれば意志が強く、信念があります。威厳や重圧感もあり、どんな困難にも屈しません。
マイナスの状態であればストレスがたまっていたり、不安を抱えてしまいます。周りに心を閉ざしてしまい近寄りがたい雰囲気になってしまいます。
カラーセラピーの種類
TCカラーセラピー
TCカラーセラピーは1994年に日本でできたカラーセラピーです。
色を不思議なものやスピリチュアルなものとして扱うのではなく、色彩心理学をベースにしています。
マニュアルとカラーボトル付きの一日講座でカラーセラピーの資格が取れる手軽さが人気で、セラピスト数が急速に増加しています。
オーラソーマ
オーラソーマは1983年にイギリスのヴィキー・ウォ-ルが開発した、世界中で使われているカラーセラピーです。
2層に分かれた100本以上の四角いカラーボトルを使い、本格的なセッションができます。ボトルの中身はアロマやハーブ、クリスタルの成分が含まれており、セッション後にヒーリングとして使うことができます。
オーラライト
オーラライトは1991年に誕生した英国式のカラーセラピーです。
オーラソーマから派生し、80本の上下2層の丸いカラーボトルが特徴です。スピリチュアル系のオーラソーマとは異なり、色彩心理学をベースにしてチャクラやタロット、数秘などを統合させたカラーセラピーです。
アヴァターラ
アヴァラータは1996年に誕生した英国式のカラーセラピーで、細長くて化粧品のような2層のカラーボトルが特徴です。ツールがコンパクトなので出張してカラーセラピーを行うセラピストにも人気です。
センセーションカラーセラピー
センセーションカラーセラピーはカナダ・バンクーバーでアロマセラピストのステファニー・ファレルが開発したカラーセラピーです。
センセーションカラーセラピーはカナダ・バンクーバーでアロマセラピストのステファニー・ファレルが開発したカラーセラピーです。
四角い10色のカラーボトルにはアロマオイルが入っていて、セッション後はヒーリングに使うことができます。
カラーセラピーの基本スキルを身に着けることができる初心者にもおすすめのカラーセラピーです。
カラーセラピストになるには?
カラーセラピストになるために必須な資格はありませんが、無資格だと自信が持てなかったり信頼が得られない可能性が多いです。
セラピストという仕事は専門の知識が必要になります。まずは自分にあったカラーセラピーを選び、資格を取得しましょう。
その後に、勉強を重ねたり経験を増やすことでより良いカラーセラピストとして活躍できるようになります。
カラーセラピストの資格・講座
日本能力開発推進協会 (JADP)
資格のキャリカレ
まとめ
日常に溢れる色を使ってケアをするカラーセラピーは誰にでもすぐに取り入れることができます。気になる色を取り入れたり、癒される色を飾ったりして日常に役立ててくださいね。
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