「タロットを始めたいけど、78枚も意味を覚えられる自信がない…」「キーワードを一生懸命覚えたのに、いざ占うとピンとこない」。タロットを学ぶ多くの人が、この「暗記の壁」にぶつかり、挫折しそうになっていませんか?
もしそうだとしたら、朗報です。実は、プロの占い師ほど、カードのキーワードを一つひとつ「暗記」してはいません。それどころか、タロットの本当の楽しさと深みに到達するためには、むしろ「覚えてはいけない」とさえ言えるのです。
この記事では、Laniの人気監修者である占い師・星空こもぴ先生の監修のもと、なぜタロットは覚えてはいけないのか、その驚くべき理由と、暗記の苦しみから解放され、カードの“生きた声”を聴き、魂でリーディングするための具体的な秘訣を、どこよりも詳しく解説していきます。
読み終える頃には、あなたは「覚えられない…」という劣等感から解放され、タロットカードと心で対話する、本当の占いの世界の扉を開いていることでしょう。

こんにちは、星空こもぴです。カードの意味が覚えられなくて、悩んでいらっしゃるのですね。そのお気持ち、よくわかりますよ。ですが、タロットは学校の試験ではありません。カードは、あなたに知識を問うているのではなく、「私の絵を見て、何を感じますか?」と、あなたの心に優しく話しかけているのです。さあ、頭ではなく、心でカードと対話する方法を学びましょう。
なぜタロットは「覚えてはいけない」のか?暗記学習が奪う、10の“魂の対話”
「タロットは、まず78枚の意味を覚えることから」――多くの入門書にそう書かれていますし、それが正攻法だと感じるかもしれません。しかし、その「暗記」こそが、実は多くの人を挫折させ、タロット占いの本当の楽しさから遠ざけてしまう最大の壁なのです。
キーワードをただ覚えるだけの占いは、まるで答えの載った“辞書”を引く作業のようです。Laniでは、そうした機械的な作業ではなく、タロット占いをカードの絵を見て、そこから物語を感じ取る、自由で創造的な“対話”だと考えています。なぜキーワードの暗記だけに頼ってはいけないのか、その10の理由を探っていきましょう。
1. リーディングが“点”になり、“線”の物語が生まれないから
「恋人」は恋愛、「塔」は崩壊…とキーワードを当てはめるだけでは、リーディングが単語の羅列になってしまいます。カード同士がどう影響し合い、どんな物語を紡いでいるのかという“線”の解釈が生まれず、深みに欠ける答えしか導き出せません。
2. あなたの“直感”という、最高のセンサーを鈍らせるから
絵を見た瞬間に「何か悲しそう…」と感じたのに、「いや、このカードのキーワードは“勝利”だから…」と頭で打ち消してしまう。これは、あなたの魂が感じ取った最も重要なメッセージを、知識で上書きしてしまう行為です。直感こそが、あなただけの答えを導く最高のセンサーなのです。
3. カードとの“個人的な関係”が築けないから
タロットカードは、あなたの魂のパートナーです。解説書に書かれた一般的な意味だけでなく、あなたとの対話の中で、カードは特別な意味を見せてくれるようになります。暗記は、そのカードとの個人的で、親密な関係性を築く機会を奪ってしまいます。
4. 相談者の“心”ではなく、自分の“知識”を見てしまうから
誰かを占う時、キーワードの暗記に頼っていると、「このカードの意味は確か…」と、意識が自分の頭の中に向いてしまいます。本当に大切なのは、目の前の相談者の心に寄り添い、カードがその人だけに送っているメッセージを読み解くこと。**知識の披露**が目的になってはいけません。
5. 逆位置を“悪い意味”としか捉えられなくなるから
多くの解説書では、逆位置はネガティブなキーワードで書かれています。しかし、本来は「エネルギーの不足・過剰・内向き」など、多角的な意味を持ちます。暗記に頼ると、逆位置=悪い結果、という短絡的な思考に陥り、カードが示す深いアドバイスを見逃してしまいます。
6. 新しいカードや珍しいカードに対応できなくなるから
世界には、伝統的な絵柄とは全く違う、アーティスティックなタロットカードがたくさんあります。キーワードの暗記だけに頼っていると、絵柄から読み解く力が育たないため、新しいカードに出会った時に、全く読めなくなってしまいます。
7. タロット占いが“作業”になり、楽しめなくなるから
「覚えなければ…」という義務感は、タロット占いの最大の喜びである「カードとの対話」を、苦しい“作業”に変えてしまいます。楽しめないところに、宇宙からのインスピレーションは降りてきません。魂が喜ぶことこそが、リーディングの精度を高める秘訣です。
8. 自分の“願望”をカードに投影しやすくなるから
キーワードをいくつか知っていると、「このカードにはこういう良い意味もあるから、きっとそうに違いない」と、自分に都合の良い解釈だけを選びがちになります。絵を素直に見ることで、時に厳しいけれど、愛に満ちた真実のメッセージを受け取ることができます。
9. その瞬間にしか降りてこない“神託”を聞き逃すから
タロットリーディングは、その時、その場所、その質問だからこそ生まれる、一期一会の神託です。キーワードという過去の知識に頼ることは、“今、この瞬間”に宇宙から送られてきている、フレッシュで生きたメッセージを聞き逃すことに繋がります。
10. “ただの暗記”なら、AI(人工知能)が最強だから
膨大なキーワードを記憶し、正確にアウトプットすること。それは、AIが最も得意とすることです。これからの時代、人間である私たちが占い師として提供できる価値は、そこにありません。魂で共感し、物語を紡ぎ、相談者の心に光を灯すこと。それこそが、AIには決して真似できない、人間だけの神聖なリーディングなのです。
【プロを目指すあなたへ】“覚える”ことの本当の価値と、その先の世界
ここまで「覚えてはいけない」とお伝えしてきましたが、それは「勉強しなくていい」という意味では決してありません。むしろ、プロの占い師を目指すあなたにとって、先人たちが積み重ねてきた叡智を学ぶことは、揺るぎない土台を築く上で不可欠です。大切なのは、“何のために覚えるのか”という視点です。
1. 知識は、あなたの“直感”を裏付ける「羅針盤」になる
「なんとなく、このカードはこういう感じがする…」というあなたの直感。その感覚が、タロットの伝統的な解釈や、カバラ、数秘術といった体系的な知識と結びついた時、あなたのリーディングは“ただの思いつき”から、“根拠のある深い洞察”へと進化します。知識は、あなたの直感が正しい方向を指していることを証明してくれる、信頼できる羅針盤なのです。
2. 言葉の引き出し(語彙)が増え、鑑定が豊かになる
プロの鑑定とは、カードからのメッセージを、相談者の心に最も響く言葉で届ける“翻訳作業”でもあります。キーワードや象徴の意味を深く学ぶことは、あなたの言葉の引き出しを飛躍的に増やしてくれます。同じ「カップの3」でも、「喜び」という一言で終わらせるのか、「心が通い合う仲間との、魂の祝祭の時ですね」と語れるのか。その差は、知識の深さにあります。
3. 「守破離」の“守”を固める
武道や芸事の世界には「守破離(しゅはり)」という言葉があります。まずは師の教え(型)を徹底的に“守る”。次に、その型を自分なりに“破り”、応用する。そして最後は、型から“離れ”、自分独自の道を確立する。タロットも全く同じです。「覚えてはいけない」というのは、「破」や「離」の段階の話。その自由な境地に達するためには、まず伝統的な解釈という揺るぎない「守」の土台を築くことが、何よりも大切なのです。
【結論】覚えるべきは「キーワード」ではなく、「カードが持つ物語の世界観」
つまり、Laniが伝えたいのは「勉強するな」ということではありません。「カップのクイーン=愛情深い女性」という単語を暗記するのではなく、「なぜカップのクイーンは、あれほどまでに慈愛に満ちているのか?」という、カードが内包する物語や哲学、元型的なエネルギーそのものを深く学び、理解すること。それこそが、あなたを真のタロットマスターへと導く、本当の学習なのです。
タロットが読める人が、実は「覚えている」たった一つのこと
では、スラスラ読める人は何も覚えていないのかというと、そうではありません。彼らは、膨大なキーワードではなく、物語の「骨格」だけを覚えているのです。それは、たった二つのことです。
- 大アルカナの「魂の成長物語」:0番「愚者」が旅に出て、様々な経験を経て、21番「世界」で完成する、という壮大なストーリーの流れ。
- 小アルカナ4スートの「エネルギーの性質」:ワンド(火🔥情熱)、カップ(水💧感情)、ソード(風🍃知性)、ペンタクル(地🌍現実)が、それぞれどんな世界の出来事を担当しているか。
この骨格さえ理解していれば、あとは目の前のカードという“絵手紙”を、自分の心で感じ、自由に読み解いていけば良いのです。
【ステップ別】暗記不要!“絵手紙”を読むための3つのレッスン
STEP1:カードを「見る」
まずは、解説書を閉じて、カードの絵をじっくりと観察しましょう。キーワードという先入観を捨て、「この人物はどんな表情?」「背景の色は何を意味する?」「このシンボルは何だろう?」と、一枚の絵画を鑑賞するように、細部まで見てください。
STEP2:カードを「感じる」
次に、その絵を見て、あなたの心がどう動くかを感じてみましょう。「温かい気持ちになる」「なんだかザワザワする」「ワクワクする」「悲しい気持ちになる」…。その感情こそが、カードがあなたに送っている、最もパーソナルで、最も重要なメッセージです。
STEP3:カードと「対話する」
最後に、カードを一人の人格として捉え、心の中で話しかけてみましょう。「ねえ、ワンドのクイーンさん。今の私に、何を一番伝えたいの?」と。すると、ふっと、インスピレーションとして言葉やイメージが湧き上がってくるはずです。それが、あなただけのリーディングです。
【Lani限定オリジナルコンテンツ】
元神職の視点から、タロットリーディングの本質についてお話ししますね。神様と対話する方法には、大きく分けて二つあります。一つは、定められた言葉で祈りを捧げる「祝詞(のりと)」。もう一つは、言葉を超え、舞や音楽といった感性で神様と交信する「神楽(かぐら)」です。
キーワードを学ぶことは、タロットという神様と対話するための、美しい「祝詞」を覚えるようなもの。それはとても大切で、基本となるものです。しかし、タロット占いの本当の神髄は、その先にあります。それは、あなたの魂が、カードの絵柄という音楽に合わせ、即興で舞を舞う「神楽」のようなリーディングです。
「覚えてはいけない」という言葉の真意は、「祝詞だけにとらわれず、さあ、あなただけの神楽を舞いなさい」という、神聖な領域への招待状なのです。知識という理性を超え、あなたの魂がカードと直接交感する時、そこにこそ、最も深く、真実の神託が降りてくるのですよ。
これだけは押さえよう!リーディングを助ける最小限の知識
全くのゼロ知識では、物語を紡ぐのが難しいのも事実です。暗記ではなく、「理解」しておくべき最小限の骨格をご紹介します。
- 4つのスートが象徴する世界観:
ワンド(火)=情熱・仕事、カップ(水)=愛情・感情、ソード(風)=知性・試練、ペンタクル(地)=物質・現実 - コートカードの役割:
ペイジ(子供)→ナイト(若者)→クイーン(成熟した女性)→キング(成熟した男性)という、エネルギーの成長段階。 - 逆位置の捉え方:
カードが持つエネルギーの「不足」「過剰」「内向き」「まだ発揮されていない」状態。単純に悪い意味と捉えないことが重要です。
プロのタロット占い師に相談するメリット
直感的なリーディングは、慣れるまでは自分の願望や思い込みと混同してしまうこともあります。プロの占い師は、カードの“生きた声”を聴き、あなたの魂の言葉へと翻訳する、熟練の「通訳者」です。
彼らは、カードの伝統的な知識と、研ぎ澄まされた直感力の両方を使いこなし、あなたが見落としている重要なメッセージや、思い込みの奥にある本当の真実を的確に伝えてくれます。自分だけのリーディングに自信が持てない時や、客観的な視点が欲しい時、プロのセッションは最高の学びの場となるでしょう。
あなたの魂の通訳者となる占い師たち
【電話占いピュアリ】夏乃(ナツノ)先生
カードの奥にある、あなたの潜在意識を読み解く

こんなあなたに:直感に自信がない、自分の思い込みに気づきたい、カードからのメッセージを確信したい
先生の強み:霊感タロットを使い、カードの絵柄からあなたの潜在意識の声を的確に読み取ります。あなたの直感が正しいのか、あるいはどんな思い込みがリーディングを邪魔しているのかを優しく見抜き、カードとの対話を深める手助けをしてくださいます。
所属:電話占いピュアリ / 初回15分無料
【電話占いルチア】月花 蜜(つきはな みつ)先生
運命の大きな流れから、カードの意味を読み解く

こんなあなたに:人生の大きな流れを知りたい、カードのメッセージを運命レベルで理解したい、魂の計画を知りたい
先生の強み:アカシックレコードに繋がり、あなたの魂の計画全体を把握した上で、カードのメッセージを伝えます。目の前のカードが、あなたの壮大な魂の物語の中で、どのような重要な意味を持つのか、その全体像から教えてくれるため、解釈に揺るぎない確信が持てます。
所属:電話占いルチア / 初回10分無料
まとめ
タロット78枚の意味を「覚えてはいけない」という、衝撃的な言葉。その真意は、あなたを暗記の苦しみから解放し、カードと魂で対話する、本当のタロット占いの喜びへと誘う、愛に満ちた招待状でした。
カードは、あなたをテストする教師ではありません。あなたの心に寄り添い、共に物語を紡いでくれる、最高の友人です。
どうか、解説書を閉じる勇気を持ってください。そして、目の前の一枚の絵手紙に、あなたの心を澄ませてみてください。そこには、どんな本にも書かれていない、今のあなたのためだけの、宇宙からの生きたメッセージが輝いているのですから。

あなたの魂が、カードと自由に舞う「神楽」の時間を、存分に楽しむことができましたね。素晴らしいことです。その対話は、これからあなたの人生を照らす、誰にも真似できない、あなただけの神託となります。その声を信頼し、素晴らしいリーディングを続けていってください。心から応援しておりますよ。
タロットの学習法に関するFAQ
- Q本当に全く覚えなくても占えるようになりますか?
- A
「全く」ではありません。この記事で紹介したような、大アルカナの物語の流れや、4つのスートのエネルギーといった「骨格」を理解しておくことは、リーディングの大きな助けになります。覚えるのは、キーワードの羅列ではなく、物語の地図なのです。
- Q解説書を見ながら占うのはダメですか?
- A
いいえ、特に初心者のうちは全く問題ありません。大切なのは順番です。まず自分の直感で絵柄から感じ取った後、答え合わせのように解説書を見る、という使い方をすれば、知識と直感の両方をバランス良く育てることができます。
- Q直感に自信がないのですが、どうすればいいですか?
- A
直感は、筋肉と同じで、使えば使うほど鍛えられます。この記事で紹介した「一日一枚の絵日記ワーク」は、直感力を育てる最高のトレーニングです。最初はうまくできなくても、続けるうちに、カードが囁く小さな声が、だんだんと聞こえるようになってきますよ。
コメント