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トランス状態の意味やメリット!入り方など徹底解説

トランス状態の意味やメリット!入り方など徹底解説

今回は「トランス状態」についてです。

そもそもトランス状態とは?入れる方法があるの?一体どんな効果があるの?といった、トランス状態にまつわる疑問をぜひ皆さんも一緒に解消していきましょう。

トランス状態とは?どんな状態?

初めにトランス状態とは、意識状態が通常とは違う変性意識状態(日常的な意識状態ではなく、幻聴が聞こえたり幻覚などをみる状態。)の中でも代表的なものの1つといわれています。

もっとわかりやすく説明しますと、私たちが普段当たり前のように認識している意識と、無意識で自覚がない潜在意識のあいだにあたる状態のことになります。本人の感覚的には催眠術にかかった時の状態とよく似ているといわれています。

また、お酒に酔ってめいていしているときや、まどろみのなかで寝ているのか起きているのかがわからなくなっている時の意識の状態は、トランス状態ととても近い感覚のようです。

「トランス状態」にはいると、意識して意図的には覚醒することができない、潜在的な能力を解放することができるという点が、トランス状態の代表的な特徴の一つにあげられます。

それだけでなく、潜在能力が解放されると、集中力が信じられないほど高まったり、ストレス耐性をコントロールしたりできるといわれているのです。

皆さんは、人が顕在意識的に発揮できている能力はほんの10%程度で、潜在意識のなかに残りの90%の力が秘められている、という話をご存知でしょうか。

普段からは考えられないほどの力がみなぎっている状態をよく「火事場の馬鹿力」といいますが、それは潜在意識が解放されてトランス状態にあるからだという説もあるのです。

能力の解放ともいえるトランス状態は、方法さえ知っていれば誰にでも体験することができるので、そのメリットとデメリットを知っておいて損はないかと思います。

トランス状態の類語・別名

トランス状態の1パターンとして、その呼び名は「トランス」以外で知られている言葉も数多くあります。

「トランス状態」という言葉になじみがない人も、別の言い方をすれば実は「トランス状態」についてはよく知っていると気付くことがあるかもしれません。

こちらの項目では、トランス状態についての別名や類語をいくつか紹介していきますね。

明晰夢

明晰夢(めいせきむ)は、眠っているときに見ている夢の中で「ここは夢の中の世界だ」と自覚ができていることが前提としてあります。さらにその夢の中での行動を自分の意思でコントロールすることができるのです。

現実では不可能なことも可能となり、自由自在に身一つで空を飛んだり、身体を大きくしたり小さくしたりと、自分が望むがまま形になります。

明晰夢を見ることは、現実では隠していたり抑えていたりする願望や欲求を、誰の目も気にせず解放することができるので、現実世界でため込んだストレスの発散に役立つと言われています。

しかし明晰夢にも良い面ばかりあるわけではないのです。明晰夢をみている間、身体は休めても脳は潜在意識や想像力を働かせているので、短期間に何度も明晰夢をみている人は、起きたときに気分が良くとも、脳の疲れが満足なほどとれているとはいえません。

ストレスは軽減されたとしても、起きている時に頭がボーっとする時間が増え、集中力が低下してきたと感じたなら、それ以降は明晰夢をみることはやめておいた方が賢明な判断だといえるかもしれません。

臨死体験

心配が停止し、まさに死に瀕した状態の時に、いわゆる「あの世」とよばれる場所をみてきたと証言する生還者は意外と少なくはありません。

ある研究では心停止から生還した、およそ18%もの人が、内容は様々ながら臨死体験をしたと語ったという話もあります。

臨死体験はかつて、心霊的分野だとくくられていましたが、最近では医学や、神経生理学などの研究で「脳の働きが臨死体験には大きく関係している」と考えられるようになってきました。

なぜなら心臓と脳は必ずしも同時にとまるわけではないからです。

心肺が停止して酸素が渡らなくなった後、脳に物理的ダメージをうけていない場合は数時間かけて脳細胞は死んでいくからです。

つまり「死」の淵にたった人が話す「亡くなった人がまだ来るなと言った」「目に前の川を渡らなかった」、「だからこの世にかえってこられた」というような体験談の真相は、生存本能として脳が発揮した潜在的能力によるものだという仮説をたてることができます。

医学的、科学的分野からまだ注目されたばかりともいえる「臨死体験」ですが、今後の研究によっては、心停止すれば「死」という概念すら変わっていくかもしれませんね。

変性意識状態

トランス状態、明晰夢、臨死体験、金縛りなども変性意識状態のなかの1つだといわれていますが、トランス状態よりもう一段階上となる意識だという話もあります。

変性意識状態は、まるで自分自身が全宇宙と一体となったような感覚におちいるのが大きな特徴だといえます。またこれまで感じたことがないほどの至福感や、自分が全知全能になったようにも感じるようです。

ゾーン

「ゾーン」という言葉は、スポーツをする方なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

後から考えれば自分でも信じられないほどシュートが決まったり、相手の動きがスローのようにみえるほど集中力が高まった状態のことです。

トランス状態のメリット・効果

トランス状態に入ることによって、潜在能力を解放し、一時的に通常より集中力や能力の向上が期待できるのがまず1つ目の大きなメリットです。

仕事でもスポーツでも、ここぞという勝負をかける場面では極度に緊張してしまい、いつもより能力が発揮できなかったというケースもよく聞きますが、トランス状態に入って臨めばその心配が軽減されます。

トランスをもちいて集中力があがり、研ぎ澄まされることで視野が広がるので、通常より多くの情報を処理できるようにもなります。

また、トランス状態に入ることは、ストレスの軽減にも役立つとされています。

簡単な例でいうと、飲酒によって感じる高揚感や無敵感はトランス状態の1つだと考えられていて、ストレスや思考が消失した状態となります。

このように、飲酒や危険なドラッグなどを使えば簡単にトランス状態に入ることができますが、そのぶん心身への危険がともないますよね。特に危険ドラッグや合法ハーブなどに手を出すことは、あらゆる観点からみても絶対にしてはいけないことです。

麻薬やお酒でなく、「トランス状態」にうまく入ることができる別の方法を用いることで、より安全にストレス発散や、癒しの効果が期待できます。

トランス状態のデメリット・危険性

トランス状態は、「脳のリミッターを一時的に解除して、普段では発揮できないほどの集中力を引き出している状態」です。

つまり、脳がこれ以上の力を出したら危険だと判断して抑えている能力を解放することは、当然ともいえますが心と身体へ大きな負担となってしまう場合もありえます。

トランス状態による反動として、身体的にあらわれる症状には、頭痛・疲労感をともなう倦怠感・腹痛・眠気・めまい・喉や目の乾きなどがあり、その他、激しい気分の浮き沈みや憂鬱、ネガティブ思考など、典型的な抑うつ状態にはいってしまうこともよくみられる症状としてしられています。

「トランス状態」にはいるということは、普段からは計り知れないほどのエネルギーを消費していることとなるので、その反動を受けて不調をきたさないように意識的に休息をとることがとても大切なこととなるのです。

しかし真面目で誠実な人の多くが、日ごろから自分自身の不調に対して鈍感で、必要以上に無理をしてしまう傾向があります。

そのような方はトランス状態に入ることが、寿命を縮めることにもなりうるので特に注意が必要だといえるでしょう。

トランス状態に入る方法

トランス状態に入るためには、いくつかのパターンがあります。トランスをもちいてどのような目的があるのか、あなたがどうなりたいのかによって、その方法は変わってきます。

上記しました「トランス状態によるメリット」に一度目を通してから、ご自身にはどの方法が良いのかを考え参考にしてみてくださいね。

修行によってトランス状態に入る

トランス状態に入る方法の1つ目は、「修行」です。

みなさんは、僧が荒行をしてまで修行に打ち込み、自分自身の心身にあえて苦しみや痛みを与えるのは、いわゆる「トランス状態」に入るためだということはご存じでしたか?

集中力を高め、無の境地に達すると「悟り」と呼ばれる次元にたどり着きます。

また、瞑想も修行の一環に含まれていて、トランス状態にはいるためには効果的な方法の1つです。

瞑想の一番最初の段階は、気を鎮められる静かな場所に移動することです。そしてあなたが最もリラックスできる体勢で座ってください。

瞑想と聞くと正座を連想する人も多いかと思いますが、じつは瞑想をするときは必ずしもそうでなければいけないという姿勢はないので、ご自身が1番しっくりくるような落ち着ける体勢で臨むことが重要です。

体勢がきまったら、視覚を遮断するために目を閉じて、15~20秒ほどかけてゆっくりと深呼吸します。
体の中にあるすべての空気をだすイメージで息を吐き切り、それから次は新鮮できれいな空気を身体の中に取り込むことをイメージしてください。

その間は意識を他へは少しもうつさないように呼吸にだけ集中し、20分~30分続けておしまいです。
瞑想は一度に長くするよりも、毎日のルーティンにして組み込んで行うほうが効果を感じられるかもしれません。

自己催眠をかける

自己催眠をかけることが2つ目に紹介する方法です。

何かを行った刺激により特定の状態を引き出すことを、心理学では「アンカーとトリガー」とよばれていて、トランス状態に入るためにはとても有効な手段です。

いつもより集中したいときはその前に「○○をする」といったようにあらかじめすべき行動を決めておくことで、それが集中するためのトリガー(引き金)となるよう繰り返し、強く潜在意識に刷り込むのです。

この「アンカーとトリガー」の技術は、メジャーリーグの年間ヒット記録をだしたイチロー元選手も用いていたことで有名な技法です。

音楽を活用してトランス状態に入る

修行や自己催眠とは違い、外的要因である音楽を活用して「トランス状態」に入る方法もあります。こちらの項目ではどのような音楽が効果的なのかをご紹介します。

・イスラムの神秘主義と、アフリカの精霊信仰が合わさって誕生したのが始めとされるモロッコの伝統音楽の「グナワ」は、主に宗教的儀式の時にトランス状態へ入るために活用され、弦楽器や鉄でできたカスタネットをもちいて奏でます。

・主にインドネシアを中心に奏でられている民族音楽の「ガムラン」は、印象的なグルーヴと、反復する演奏によって、トランス状態に入ることが可能となる音楽だといわれています。鉄筋やコング、青銅製の楽器を使ったメタリックな響きが特徴的です。

・意識状態の影響をもたらす音の研究で国際的に有名な超心理学者のロバート・モンローが、設立したモンロー研究所が「ヘミシング」と名付けた音響技術があります。これにより人の意識における音響の効果や、学習の加速への研究が進んだといわれています。

トランス状態と超常現象の関係性

心霊現象や超常現象、現代の科学をもってしても解明することができない不思議な現象が、「トランス状態」と深い関係性にあるという話もあります。

人間の無意識化にある、使われていない90%の能力を解放することでトランス状態に入れるという話は少し前述しましたが、もしその能力があらかじめ解放されているとしたらどうでしょう?

生まれつきや何かがきっかけとなり、顕在意識で使える能力が10%ではなく、常時20%つかっている人がいると想定すれば、多くの人にはとらえることができない波長や、音波の変動、エネルギーの波を感じることができても不思議ではありません。

そうするとスピリチュアルな存在とされている霊や超常現象は、トランス状態によって視覚化、聴覚化することができるエネルギーであり、霊能者や霊感を持っているかたは、いくらかその他の人より脳のリミッターが外れていて、つかえる能力のパーセンテージが違うだけとも考えられますね。

まとめ

「トランス状態」に入ることによって得られるメリットは大きいものですが、その反面、危険性や反動があることもわかっていただけたでしょうか?

トランス状態に入る方法も記載しましたが、毎日頻繁にトランス状態に入るのではなく、ここぞという時に入れるようになれば、良いバランスで生活に役立てることができるでしょう。

何事もほどほどが1番として、心と体を定期的にしっかり休ませる時間をとることでも能力の向上が期待できます。

トランス状態を活用するのも良いですが、日常に休息をとりいれることを忘れないでくださいね。

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