犬を飼っている方たちにとって、犬は家族と同じく大切な存在ですので、末永く一緒にいたいと願うものです。
ただ、犬は人の7倍のはやさで歳をとり、犬の平均寿命は犬種にもよりますが14歳前後とされていますので、飼い主が犬の介護をしたり、看取とったりする場合が多くなるといわれています。
死期を理解した犬の行動を見極め、前兆に気がつくことができれば、犬が何を望んでいるのかが分かり、飼い主としてさまざまなことを犬にしてあげられる可能性が高まります。
今回は、犬は自分の死期や人の死が分かるのか？理解できる理由と不思議な現象などについて紹介したいと思いますので、参考になさってみてください。
犬は自分の死期が分かると言われている
動物の多くは自分の死期が分かるといわれています。
犬の主要な先祖であるオオカミは、自分の死期が近づくと、群れで生活をしている若いオオカミに食べ物を譲ったり、弱っていったりするにつれて群れから離れ、単独で行動し生きていくようになります。
この行動は、他の動物たちからの攻撃などから事前に免れるようにするためだとされています。
犬も同じく自分の死期が分かるといわれていますが、犬は人と一緒に社会生活を送ることが多いため、食べやすいものを食べたり、獣医にかかったり介護を受けたりなど、オオカミのように孤独な最期を迎えることはほぼありません。
飼い主は、死期を理解した犬が取る行動や前兆を見逃さないようにしたり、犬の不安を和らげたり、痛みやつらさを少しでも軽くるできるようにそばにいてあげることが重要となります。
犬が自分の死期を理解できると言われている理由
犬が自分の死期を理解することができるのかということについては、研究などでは解明されていないことから、犬は自分が死ぬということを理解していない場合が多いとされています
しかし実際には、飼い主にさわられることを嫌がったり、静かな場所で寝たがったりするなど、死期を理解しているような行動をとる犬もいるといわれています。
また、自分が死んだ後に残されてしまう飼い主を心配する行動をとることもあり、ネットで検索をしてみますと、多くの飼い主が犬がいつもと違う行動をしていたという投稿をされています。
犬が自分の死期が分かるといわれているのは、いつもとは違う行動をして飼い主に気がついて欲しいというサインをだしたり、必死で生きようとするからだといわれています。
犬は人の感情を読み取ることができるといわれていて、飼い主が泣いたり不安な顔をしてたりすると、犬も元気をなくしてしまうということがありますので、安心感を与えてあげることが重要となります。
また、犬には第六感があるといわれていますので、人の死がいつ起こったかが分かるとされています。
犬は、嗅覚と人の行動を理解する能力が発達しています。
そのため人が病気になったり、亡くなったりしたときに放つ臭いの変化から理解することができるといわれています。
死を理解できる動物はたくさんいる！ゾウはお葬式をする
死を理解できる動物やゾウのお葬式については
https://zatsugaku-company.com/elephant-funeral/
こちらの記事から一部を引用させていただきました。
動物たちには悲しみを理解する能力があるとされており、仲間や家族を亡くした動物たちは死を悼んだり、嘆いたりするような行動をとることがあります。
埋葬は人間だけがする行動だと考えられていましたが、ゾウが死んだ仲間を土の中に埋めて葬儀のような行動をとることは、スリランカやインドなどゾウが身近に存在する国の人たちにとってはよく知られたことだといいます。
ゾウは、死んだ仲間の体を鼻でなでる、亡くなったゾウの死骸の一部を運び、体に草や砂をかけるなど埋葬に近い行動をとることが多く、群れの仲間ではない知らないゾウの死体を見つけたときにも全く同じ行動をとることもあります。
他に死を理解できる動物としては、鳥類や哺乳類、チンパンジーやゴリラなど一部の霊長類があげられています。
ただ、仲間の死を理解して悲しむこともありますが、埋葬はしないといわれています。
犬の場合は、母犬が子犬の亡骸を埋めるという話があります。
気になった方は、YouTubeで死んだ子犬、それを埋める母犬で検索してみてさい。
母犬が前足で穴をほり、子犬を埋めてから、鼻を使って土をかぶせている様子を観ることができます。
ただ、このような犬の行動は、母犬が子犬を埋葬するという場合のみで、親子以外の関係でも埋葬が行われるのかどうかは分かっていません。
死期を理解した犬が取る８つの行動・前兆
犬の死期を受け入れたくないという気持ちがあり、介護をしたり治療を受けさせたりしてきたとしても、寿命がある限り犬の最後のときは訪れます。
この項目では、死期を理解した犬が取る８つの行動・前兆を紹介したいと思いますので、飼い主は何を感じとれば良いのか、参考にしていただければ幸いです。
死ぬ前に挨拶をする・鳴く
死期を理解した犬が取る行動・前兆の１つめは、死ぬ前に挨拶をする・鳴くことです。
犬は、自分が亡くなった後の飼い主のことを心配する傾向にありますので、飼い主の目を見つめたり、いつも遊んでくれてありがとうと感謝の気持ちを伝えたりしようと挨拶をしてくる子もいるといわれています。
犬は言葉を使って話すことはありませんが、飼い主の気持ちを読み取る能力には長けているといわれていますので、自分がいなくなったら飼い主が悲しむということは感じるとされています。
飼い主からしてみると、あのときの行動はいつもと違っていた、もしかしたらお別れの挨拶をしてくれたのかなと、犬の行動を振り返ったときに分かる場合もあります。
他にも、犬が鳴くときは死期を理解した行動の１つとされていて、自分がいなくなってしまっても生きてほしい、忘れないでほしいと鳴き声で伝えてくることもあるといわれています。
どちらの場合も、飼い主が不安そうな表情ばかりを見せてしまうと、犬は飼い主の気持ちを読み取ってしまいますので、いつも通りに接することが大切です。
甘える
死期を理解した犬が取る行動・前兆の２つめは、甘えることです。
犬は死期が近づくと少しずつ聴覚や視覚が低下しはじめます。
このときに、鳴いたり、飼い主に甘えてきたりするのは、犬も聴こえない、見えないという不安や恐怖を感じるからだとされています。
なるべく犬のそばにいる時間を作り、名前を呼び、体に触れて安心させてあげることが大切です。
食欲が落ちる
死期を理解した犬が取る行動・前兆の３つめは、食欲が落ちることです。死期を理解した犬は、固形物の摂取をやめて体内を空にし、胃や腸などの内臓の機能をとめてから、死に備えるといわれています。
年齢による老衰や病気などで身体がだるくなったり、体力がなくなったりすると、食べる力もでなくなるため、大型犬の場合は１週間以上も何も食べないということもあるとされています。
犬にこのような前兆が見られた場合は、ドッグフードにお湯やささみ汁の汁のみを加えたものや流動食などをペット用シリンジを使って、無理をさせない範囲で食べさせましょう。
流動食を与える場合は、頭を高くして食べ物を喉に詰まらせないように注意したり、きちんと飲み込んでいるかを確認しながら、少しずつ与えていくことが大切です。
寝て過ごすことが多くなる
死期を理解した犬が取る行動・前兆の４つめは、寝て過ごすことが多くなることです。
死期を理解した犬は、食事をするときや水を飲むとき以外は、なるべく体力を使わないように、自分が気に入っている場所で寝て過ごすことが多くなります。
今まで行っていた散歩にも行きたいという気持ちはありますが、外に出ているときに身体の自由がきかなくなる、倒れたら大変なことになるということが犬の本能で分かっているため、散歩も避ける傾向にあります。
１日の大半を寝て過ごすようになったり、あまりにも静かに眠っているので飼い主は不安になることもあるかと思われますが、死期が近づいているときは、痛みや苦しみに耐えていたり、けいれんを起こす場合もありますので、見守ることも大切です。
反応を示さなくなる
死期を理解した犬が取る行動・前兆の５つめは、反応を示さなくなることです。
犬は聴覚が低下し始めると、飼い主の声や、周りから聴こえてきていたさまざまな音に反応を示さなくなります。
また、飼い主が身体に触れても気がつかないこともあります。これは、反応をするだけの体力も気力もないこと、意識がはっきりしていないことなどが原因とされていますが、飼い主に見守ってもらえて安心して休んでいる場合もあります。
体温が下がりはじめる
死期を理解した犬が取る行動・前兆の６つめは、体温が下がりはじめることです。
犬の体温は38～39℃が平均とされていますが、代謝が下がることで体温も下がりはじめます。
このときは夏でも寒さを感じることがありますので、エアコンや扇風機の風を直接あてないようにする、首や太ももの内側など太い血管がある部位を毛布などを使って温めてあげるようにすると、犬の寒さやつらさを軽くすることができます。
痙攣を起こすようになる
死期を理解した犬が取る行動・前兆の７つめは、痙攣(けいれん)を起こすようになることです。
心臓に問題を抱えている犬は、少し触れただけでも苦しそうな呼吸をしたり、痙攣を起こしたりすることがあります。
このときは、無理やり抱きあげたり、押さえつけるようになでたりしないことが大切です。
また、痙攣を起こしたときに頭や身体をぶつけることもありますので、犬が寝ている周囲には、古くなったクッションや枕などを置いておくのも良いでしょう。
排泄の失敗が増えていく
死期を理解した犬が取る行動・前兆の８つめは、排泄の失敗が増えていくことです。
体力が低下して無意識や寝ている間に排泄をしてしまったり、身体の痛みから力むことができなくなることがあります。
排泄の最中に転倒することもあります。筋力の低下で身体の自由がきかなくなると、転倒して怪我をすることもありますので、犬が排泄をするときには身体を支えてあげたり、オムツなどを利用したりするのよいとされています。
飼い主としてさいごにしてあげられること
一緒に暮らしてきた犬の死期を感じ始めると、飼い主の気持ちも落ち込むことが多くなるかと思われます。
この項目では、飼い主として最後にしてあげられることを７つ紹介しますので、犬と暮らせる残された時間の中でできることをしてあげてはいかがでしょうか？
できるだけ外に連れていってあげる
飼い主として最後にしてあげることができる1つ目が、できるだけ外に連れていってあげることです。
犬は死期が近づくと身体を動かすことができなくなったり、意識がはっきりしなくなり眠っていたりすることが多くなります。
しかしそれでも犬には最期まで必死で行動しようとする習性があるといわれています。
天気の良い日や休日に、犬をスリングバッグに入れて抱きかかえながら散歩や日光浴に行ってみると、外の風にあたることで犬も飼い主も気持ちが和らぐのではないでしょうか？
中～大型犬の場合は、カートに乗せて短い時間で大丈夫ですので、外に連れていってあげましょう。
水分補給をしてあげる
２つ目は、水分補給をしてあげることです。死期を理解した犬は、食欲が落ちると説明させていただきました。
ただ、食事をすることや水を飲まなくなることで、口の中が渇き呼吸がしづらくなることもあります。
そのため、犬が起きているときに、ペット用シリンジを使ったり、湿らせたタオルで歯茎を潤したりする程度に水分を補給してあげると、犬の辛さを軽くさせることができます。
食べやすい食事を与えてあげる
飼い主として最後にしてあげられることの3つ目は、食べやすい食事を与えてあげることです。歯が抜けてしまっていて食べにくそうにしているというときには、ドッグフードにお湯やささみ汁の汁のみを加えたものや、シニア犬用ウエットフードなど、やわらかい食事を与えてあげましょう。
無理に制限をすることはありませんが、アレルギーには気をつけて、犬が喜ぶ食事を与えてください。
体や寝る場所を清潔に保ってあげる
飼い主として最後にしてあげられることの４つ目は、身体や寝る場所を清潔に保ってあげることです。
犬は死期が近づくと筋力や体力の低下で自力で排泄ができなくなったり、寝ている間に排泄をしてしまうことがあります。
犬は排泄物で身体や寝る場所が汚れることを嫌う習性がありますので、オムツを使ったり、水を使わないシャンプードライタイプなどを利用して清潔に保ってあげたり、寝る場所のタオルや毛布などをこまめに取り替えてあげることが大切です。
床ずれの予防をしてあげる
飼い主としてさいごにしてあげられることの５つめは、床ずれの予防をしてあげることです。
犬は死期が近づくと筋肉や脂肪が落ちて身体が痩せてきますので、長時間同じ姿勢で寝ていると床ずれができることもあります。
数時間ごとに寝がえりをさせてマッサージをしてあげたり、骨や関節が当たってしまう部分にはタオルを敷いたり、ペット用の伸縮包帯などを使って保護してください。
多くの時間を一緒に過ごすようにする
飼い主として最後にしてあげられる６つ目は、多くの時間を一緒に過ごすことです。
犬がどのような最期を迎えたとしても、もっと一緒にいてあげれば良かったと後悔することはあるでしょう。
体調が悪くて身体が思うように動かなくなったり、自分の死期が近づいて不安な気持ちになったりするのは犬も人も一緒です。
犬が頼れるのは飼い主しかいませんので、名前を呼んであげたり、身体に触れたりなど、そばにいるということを伝えてあげるだけでも、犬の不安を取り除くことができます。
飼い主の匂いや手のあたたかさを犬は覚えているといわれていますので、多くの時間を犬と一緒に過ごして、不安を和らげてあげることが大切です。
気持ちの整理をつける
飼い主として最後にしてあげられる７つ目は、気持ちの整理をつけることです。
飼い主にとって家族同様に過ごしてきた犬の死期が近づいてきていることを受けとめるのは、とても難しいことです。
ただ、犬は飼い主の気持ちを読み取る能力に長けていますので、犬に悲しく不安な思いをさせないためにも、笑顔で接したり前向きに過ごしたしりするのが重要です。
また、今まで一緒に過ごしてきてくれたことへの感謝の気持ちを持って、変わらぬ愛情を与えてあげることも、犬の不安な気持ちを和らげます。
気持ちの整理をつけて、最後まで後悔のないように一緒に過ごすことが大切です。
電話占いでアニマルコミュニケーターに相談してみよう！亡くなったいぬの気持ちを理解できる人もいる
犬とは言葉で話すことができないため、体調に変化があったときや、天国にいる犬がどのようにどう思っているのかなど、犬の気持ちについて知りたいと思うことがあるのではないでしょうか？
アニマルコミュニケーションとは、動物と人が魂レベルでコミュニケーションを取り合う方法のことで、アニマルコミュニケーターは、人と犬の気持ちを通わせ合い、関係をより深めるための存在とされています。
アニマルコミュニケーターは、飼い主の気持ちを犬へ、また、犬の気持ちを飼い主へと伝える、どのようにしたら飼い主と犬がお互いに幸せに生活できるのかなどを教えてくれるという大変重要な役割りを持っています。
ただ、犬の体調がおかしいと感じたときは、アニマルコミュニケーターに依頼する前に、獣医師の診察を受けることをおすすめしています。
アニマルコミュニケーターについては、https://lani.co.jp/112829こちらの記事でも詳しく説明しておりますので、参考になさってみてください。
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まとめ
今回は、犬は自分の死期や人の死が分かるのか？理解できる理由と不思議な現象などについて紹介してみました。
犬は自分が死ぬということを理解していない場合が多いといわれていますが、実際には、いつもとは違う行動をして飼い主に気がついて欲しいというサインをだしたり、死期を理解しているような行動をとったり、必死で生きようとするとされています。
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犬は死期が近づくと、何かしらの前兆を見せたり、行動を起こしたりすることが分かりました。
犬の前兆や行動に気がつき、変わらぬ愛情を持って接してあげることが大切です。
前兆や行動が分かったとしても、犬が本当に何を望んでいるのかまでは分からない、今、犬がどのような気持ちでいるのかを知りたいという方は、電話占いでペットの気持ちを鑑定してもらうとよいでしょう。
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