熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)は和歌山県新宮市に鎮座する神社です。熊野三山の一社に名を連ねており世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の中の大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)の一部になります。吉野と熊野を結ぶ大峯山(おおみねさん)は修行道でした。修行の場でもある熊野速玉神社。波動の高いスピリチュアル全開の神社の様です。では見ていきましょう。
熊野速玉大社とは
神社本庁の別表神社の一つで社会的にも影響力のある神社となります。
大峯億駈(おおみねおくがけ)という修行で使われた修行場は熊野本宮大社を1番とし75番の柳の宿(やなぎのしゅく)までを靡(なびき)と呼び、熊野速玉大社は3番目の靡になります。80kmにも及ぶ険しい峰を歩く修行は奥駈(おくがけ)と呼ばれ、修行道場として修行僧にとって重要な神社でもあったのです。熊野三山は修行の場でもあり参拝も修行を体験している事になるのかも知れません。
熊野速玉大社の特徴
世界遺産に認定されている
修行僧の修行の場として存在してきた
熊野三山を案内する八咫烏(ヤタガラス)の魅力
熊野速玉大社の不思議体験談!
熊野速玉大社は修行僧の修行の場でもありました。その名残は今も残っており熊野速玉大社に参拝する道中は何故か修行鍛錬の歩きと自覚する人も多い様です。精神だけでなく足腰をも鍛える参拝となる熊野速玉大社への道。もしかするとこの道中にカラスに出会う事があれば八咫烏かも知れません。もしも出会う事が出来れば不思議体験となります。自然の中の熊野速玉大社周辺なら神域である為神の使いです。じっくり見ていると賢い出で立ちの八咫烏がたたずんでいるかも知れません。また境外でカラスに出会ったという話も聞きます。参拝後の出会いは不思議体験談に入るのではないでしょうか。
熊野速玉大社の神様・御祭神・主祭神
第二殿(中宮 )に熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)
第一殿(西宮 結宮)熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)
が主祭神となります。
第三殿には素戔嗚尊・家津美御子大神がお祀りされています。
この三柱を三所権現と呼びます。
主祭神以外にも熊野十二所権現と呼ぶ十二柱の神様が熊野速玉大社にも鎮座しています。これは熊野三山に共通して鎮座している神様です。
熊野速玉大社の歴史
神倉山にある磐座(いわくら)に熊野速玉大神と熊野須美大神が降臨して以来、お祀りされてきました。熊野速玉大社は熊野速玉大神を伊邪那岐であるとし速玉之男(はやたまのを)でもあるとしています。熊野須美大神は伊邪那美命(いざなみのみこと)としています。磐座は岩を信仰する自然崇拝であり古神道とも呼ばれます。ここから熊野速玉大社が始まります。熊野速玉大社の記録では景行天皇(けいこうてんのう)58年に場所が移転しているそうです。その為神倉山の神倉神社が元宮となり、熊野速玉大社は新宮と呼ばれています。元々は神倉神社にお祀りされていた由縁だそうです。
熊野速玉大社の効果・ご利益
熊野三山は導きのご利益から始まった聖地でもあります。導きという事では絶大なる効果があると言われています。
縁結び
→主祭神はご夫婦の神様です。縁結びのご利益が高いと言われます。
交通安全
→険しい熊野参道は修行道でもありました。道中安全を導いてくれます。
海上安全
→熊野速玉大社の麓は熊野川から太平洋に面している為海上安全をもお守り下さいます。
富貴隆昌(ふうきりゅうしょく)
→地位向上と裕福な生活を得る事が出来ます。
厄難全般から守ってくれる
→様々な厄難から身を守ってくれるご利益があります。
先祖慰霊
→八咫烏は和歌山の奥深い十津川村に住む人々のご先祖という説もあります。ご先祖を大事にする事で子孫繁栄、導き頂けるご利益があると言われています。
病気平癒
→病気から回復へと導いてくれます。
熊野速玉大社を観光するときのポイント・おすすめ見どころ
神の使い八咫烏が神武天皇をこの地に案内した通り、修行僧が集まり日本の信仰の中心地として発展した不思議な熊野三山一帯。古代にタイムスリップしたかの様な感覚にさえなりそうな信仰山岳地帯は観光地としても絶景です。またその地で採取される食材を使った郷土料理は食べて帰る事でご利益が倍増しそうです。また古くから伝わる神宝は国宝や重要文化財となっているものばかりです。中には凄いパワーを発しているお宝もあるかも知れません。見て帰りましょう。例祭に合わせて参拝すると楽しみも倍増します。
神像
→国を統一した神武天皇が神の使い八咫烏の導きで到着した熊野の地。その後熊野三山として修行信仰の中心地として多くの僧を排出し発展してきた熊野速玉大社には多くの名宝が残されています。平安時代の神像、熊野速玉大神坐像の国宝を始めとして700点程の神像、古神宝が眠る熊野速玉大社。見るだけでエネルギーを感じます。
御船祭(みふねまつり)
→秋10月16日に行われる重要無形民俗文化財指定になっているお祭りになります。熊野川で繰り広げられる競漕行事が名物の活気のあるるお祭りです。
吉兆
→節分の季節限定の人気の吉兆(きっちょう)。疫病退散、家内安全など幸福を舞い込むとされている飾り物です。
。境内に生えている柳の小枝を使っているのでパワーが込められています。カラフルな色の飾り物となる為お部屋に飾るとパワーが光っている様です。
なぎ守り
→熊野速玉大社の御神木である梛の木の実と使ったお守りです。この梛の木は熊野の険しい修行道を参拝に歩く人々の安全を守っていると言われています。あらゆる場所で梛の木が人々を守ってくれるという言い伝えは広く伝わり学校などにも植樹されているそうです。熊野速玉大社にご奉仕する方々が手作りしています。縁結び、安全守りとして人気のお守りです。
熊野速玉大社周辺ランチ
→修行僧が歩いた熊野速玉大社周辺は自然の食べ物が一杯です。地元の郷土料理をランチに頂けるお店も沢山あります。
駅前にある郷土料理屋ではさんま姿寿司が食べられます。
周辺にはうなぎ料理、刺身料理や懐石料理、また熊野牛ラーメンを食べられるお店もある様です。和歌山と言えばみかんが特産品です。お土産に和歌山みかんを地元で買い求めると沢山買えそうです。ご近所や友人にお土産として配る事で熊野速玉大社のご利益をお裾分け出来るのではないでしょうか。
熊野速玉大社でおすすめのお土産
熊野牛王神符(くまのごおうしんふ)はカラス文字で書かれた不思議な護符です。守って頂きたい場所に貼ると良いとされています。病気を煩っている人の布団の下に敷けば全快するとも言われています。良い方向に導いてくれます。最も強力な護符となりそうです。熊野三山は八咫烏の導きにより開かれた地です。八咫烏を表したお土産は必須と言えそうです。
熊野速玉大社の御朱印
御朱印は300円で頂けます。
オリジナルの御朱印帳もあり、2000円前後のものが数種類揃っています。
熊野速玉大社のお守り
【きずな守り】お守りの中に入っている紙にその人の幸福を願う気持ちを書き、手渡すと絆が深まるると言われています。 初穂料1000円
【なぎ人形】御神木の梛の木の実で作られます。飾っておくと家内安全、縁結びが達成されます。
【なぎおまもり】初穂料は600円。こちらも梛の木の実が使われています。いつも持っていると御神木の力で守ってくれます。
熊野速玉大社のおみくじ
藤原定家の和歌が書かれた梛みくじが有名です。
熊野速玉大社のスピリチュアル・パワースポット効果
梛の木の御神木周辺はパワースポットと言われています。熊野三山の中でも最もパワーが強いと言われる熊野速玉大社。特に御神木には神様のパワーが送られている場所の様です。
熊野速玉大社に呼ばれた人のサイン
自然の中に引き込まれる地が熊野速玉大社になります。元々自然崇拝があった聖域に建立されるのが神社と言われています。自然現象で迎えてくれる事が多いと言います。
自然と一体感を感じる人
→熊野の山岳地帯の精霊が呼んでくれています。
日頃から修行が好きな人
→修行場でもあった熊野速玉大社。修行の極意を授けられるかも知れません。
鳥居の前に動物が迎えてくれる
→鳥居の前に動物がいれば歓迎のサインです。
熊野速玉大社周辺で動物に出会う
→聖域にいる動物は神の使いと言われています。
天候の急激な変化
→鳥居の前に到着すると急に雨が降って来た、太陽が照っていたなど急激な参拝時の天候変化は歓迎のサインと言われています。
参拝中に元気になり体調が良くなる
→熊野速玉大社内に入ると体調が良くなったりする人は神様と繋がった事を意味します。
日頃から真面目に生きている人は呼ばれ易い
→人生は修行と言われますが、日々真面目に生きている人は呼ばれて導きを受けると言われます。参拝後救われる場面があったりする様です。
参拝中に霧雨が降る。
→特に霧雨の様な光のシャワーが降ってくる時は呼ばれているサインだと言われています。
急に風が起こる。
→風は神風と言い突然突風が起こる事があります。これは神社の中で起こる現象の一つと言われています。歓迎のサインと言われています。
熊野速玉大社の属性
風の属性
熊野速玉大社の参拝・お参りの仕方
鳥居をくぐると右側に手力男神社、八咫烏神社がありますが、まずは神門まで直進し拝殿をお参りします。直進すると神門があります。神門の前には手水社がありますので手を清めます。手水社の後ろには熊野稲荷社が鎮座します。手水舎の手前に熊野神宝館がありますので参拝した後に寄ると良いでしょう。
神門を入り拝殿に向かって歩きます。拝殿の奥にお祀りされている結宮(むすびのみや)、速玉宮(はやたまぐう)にお参りします。結宮の屋根は変わった猪目造りになっています。猪の目は魔除けであり防火を果たしてくれるそうです。速玉宮の右隣には奥御前、三神殿、その右側に上三殿、最右端には八社殿となります。神門を入ると右側に新宮神社、恵比寿神社が鎮座しています。そして御神木に向かいます。神門の左前の梛が御神木となり樹齢1000年とも言われています。神門の右には熊野神宝館があります。こちらにはその名の通り国宝を始め1200点程の熊野速玉大社に関係する古代からの文化財が保管されていますので拝観すると更に熊野速玉大社を知る事が出来るでしょう。
【熊野速玉祭】
徒歩10分で元宮である神倉神社にも参拝しましょう。
JR紀勢線の新宮駅から徒歩で15分程で到着します。
新宮駅からはバスも利用で来ます。速玉大社前バス停で下車し3分ほど歩くと熊野速玉大社に到着します。
車で参拝する場合はコインパーキングの利用となるかも知れません。熊野速玉大社の駐車場は数十台向けとなっている様です。ゆっくり参拝し観光する場合はバスを利用した方が良いかも知れません。
熊野速玉大社のとヤタガラスについて
神武天皇が日本国統一の旅に出て紀伊半島は熊野の地に到着した時、空から大きな八咫烏が飛来し道中道案内をしてくれたそうです。この導きにより神武天皇は無事日本国を統一する事が出来ました。八咫烏は神の使いとして神武天皇の元に飛来したと言われています。神の使い八咫烏は勝利に導く存在として現代まで熊野の地にいます。日本サッカー協会もシンボルマークに取り入れています。日本代表の胸には八咫烏のエンブレムが使われているのですから、勝利に導く八咫烏に世界の強豪も圧倒されているのです。時にして驚異的な躍進を見せてくれますが、八咫烏のお導きかも知れません。また出現した八咫烏は山脈の奥に住む十津川村民のご先祖であるという説もあります。奥深くに住む人々が神武天皇を歓迎して道案内をしたのかも知れません。熊野三山のシンボルでもある八咫烏は現代日本にも現れて日本を導いてくれています。日本サッカー協会の新ボルマークとなり日本代表選手の胸元には3本足の八咫烏が描かれて勝利へ導いてくれているのです。
まとめ
熊野速玉大社は熊野三山の中でも最もパワーが強いと言われる神社です。主祭神以外にも熊野十二所権現と呼ぶ十二柱の神様が熊野速玉大社にも鎮座しています。これは熊野三山に共通しており、神様のパワーが均等に存在しそれぞれの主祭神が特別なパワーを持っている事で成り立っている膨大なエネルギーの集積場所が熊野三山となります。その中でもエネルギーが最も強いと言われているのが熊野速玉大社なのです。スピリチュアル溢れる場所と言えます。
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