あなたは海に足を運び、何もかもを忘れたいことがありますか？海は不規則な波の満ち引きをして、ただあなたの前に広がっています。そしてあなたはなぜか、その光景に引き込まれる…。
あなたが海に惹かれる理由。それは、あなたが「ご自分を癒したい」と思っているからでしょう。海は、あなたには自己治癒力があることを教えてくれます。
誰かに癒してもらいたいくらいなのに…と思われているかもしれませんが、呼吸を整えながらお話を聞いてください。
今回は、海に惹かれる人が潜在的・無意識的に欲している、内的・スピリチュアル的な浄化作用についてお話させていただきます。
海に惹かれるあなたは、水が持つ浄化作用と自由自在の在り方を眺めることで、「今を生きるご自分を感じること」の大切さを再確認されるでしょう。
あなたには自分を癒す力がある
結論からいいますと、あなたはあなたにとって、この世界で１番のヒーラー(癒し手)です。
「癒し」という言葉が使われる時、「万能薬」や「特効薬」のような効能を期待してしまいますが、実際のところ、私たちに癒しが起こる時は、外部からのあらゆる情報や刺激は、キッカケにしか過ぎません。
もしあなたが「自分には自分を癒す力なんて無い」と思い、あなた以外の者や物にその力があると信じてしまったとしたら、この世(あなたの人生)から「癒し」は消えてしまいます。
なぜなら癒しは、「起こす」ものではなく、「起こる」ものだからです。それは言い方を変えれば、「自然に身を任せる」ことです。
その点、海は何を問いかけても答えてはくれないけれど、海はただただ、あなたの目の前に広がり、あらゆるものが大いなる力に包まれていることを見せてくれます。
あなたが日々の生活に疲れたり、仕事や人間関係で悩んだり、または、自分自身とどう向き合えばいいか分からなくなった時、海が持つ優しさと包容力、浄化作用はあなたを癒してくれるでしょう。
あなたから癒しの力を奪うもの
あなたの癒しの力を奪うものとは、あなたが日常的に取り込んでいる情報や刺激です。それはどのような場面でも見られますし、情報や刺激を与える側の思惑や意図とは関係がありません。
あなたは、不快感や違和感を与えるものを拒否することができます。それがあなたのご家族やご友人の言葉や感情であってもです。
- 自己不信
- 外部からの刺激の過剰摂取
あなたは今、世界で１人ぼっちになったような気持ちでしょうか？それとも自分の人生を放り投げてしまいたいほど、疲れてしまっているでしょうか？
そんな時の私たちの心境は、「誰かに代わって欲しい」というような自暴自棄で、惨めさに満ちています。
身体と心、そして魂(意識)が一致しない時、私たちはバランスを崩してしまい、人生の舵取りができなくなってしまいますよね。
- 何も期待しない強要しない存在が欲しい
- 何の評価もアドバイスも要らない
- ただ今のあなたを肯定して欲しい
そんな時、海はあなたにとって頼りに、また、癒しになる場所です。私たちが心身とも疲れた時、どうしても自分が非力・無力であると思い込んでしまいます。ですが、それは違います。
あなたには
- 自分を癒す力
- 人生を拓く力
- 誰かが自分自身を肯定できるよう信頼する力
などがあります。海を眺めることで、心身の調和がもたらされる。それは海だけでなく、あらゆる生命体が持つ自浄作用。あなたという存在を定義するのは、あなたのご家族やご友人、はたまた世間ではなく、あなた自身です。
- 自分を受け入れられている時
- 自分を喜ばせてあげたいと思える時
ですからあなたが心身ともに疲れた時、これ以上の情報や刺激を取り込むことは止めて、大自然がもたらす、穏やかさと安らぎに身も心も委ねてください。
「ただあるがままの状態」や「動く自然体」の象徴
あなたに必要なことは、何も考えず海を見つめるだけ。それはある種の瞑想のようなものであり、また言い方を変えれば、大自然との共振・共鳴です。
海を構成する水には、「穢れを流す」働きがありますので、あなたが海の浄化作用と共振・共鳴する時、あなたの心と身体にも自浄作用が起こり始めます。
自浄作用・浄化作用とは？
自らの力で自分自身を浄め、不要な要素を取り除き、本来の働きを取り戻す働き(機能)
絶えず波を満ち引きをさせることで、海は滞留を起こしません。
「運」や「運気」というものは、「変化」によって起こるものです。もちろんあなたの人生において、準備されているタイミングや時期にご縁や導きもあります。
前者は、能動的に変化を起こそうとし、後者は、受動的に変化を受け入れるもので、対称的です。そして、この両者を繋ぐものがあります。
それは「必然性」です。
偶然と対極的な言葉・概念ですが、シンプルに言い換えるなら「当たり前」や「真理、「原理」
自浄作用・浄化作用は、必要な時に起こるものではありますが、私たちはあまりに思考と感情に振り回されているため、自分自身の中に「癒しの力」があることを忘れてしまっているのです。
海の働きをただ見つめることで、あなたは自動的に海と共鳴・共振します。海を前にして、私たちはとても小さな存在です。
大海原を前に、いくら叫んでも、あなたの声は掻き消されてしまいますが、その後には力が抜けることでしょう。大きな力や働きの存在に抵抗することを止めて、海のありのままの姿を眺めてください。
海は自浄作用や浄化作用をして、地球の健康のために働いてくれているので、海と共鳴・共振することは、あなたの中の自浄作用や浄化作用を促してくれます。
思考と感情の鎮静化が安らぎの鍵
私たちは毎日、１～６万回の思考をしているといわれます。また感情は、条件反射のように起こり、１つの出来事に対する解釈を強化するように働き続け、私たちの視野を狭めます。
思考と感情は、相反するものではありますが、原理的には、同じ作用で動いています。その作用とは、「意識を向けたことを正当化しようとする」ということです。
思考や感情を働かせる暇を無くし、ある種の「無」や「ゾーン」の意識に入り、あるがままの状態を体験できる
私たちが大自然に対して持つ「畏敬の念」は、「自分の力ではどうしようもないこと」に関して、恩恵への感謝とともに、恐怖を持っているからといえます。
科学がどれほど発展しようと、地球規模、宇宙規模の活動を100％コントロールしようとすることは、不遜であるとともに、現実的にも不可能です。
あなたが思考と感情に振り回されることをご自身に許すことは、同時に自己治癒力を封印していることになります。「大自然を支配しよう」という欲を、私たちの日常生活の規模で考えてみましょう。
「こうなったらいいな」や「あれが無ければいいのに」といった願望そのものには、何の罪もありません。
ただ「自分でどうにかできるに違いない」と自分を正当化し、その他の可能性を放棄したり、他人の権利や自由を奪うようなことになると、私たちの中には葛藤が生まれてしまいます。
ですから「不自然さ」というものは、大自然であれ、私たちの脳内や心の中であれ、私たちに不健全さをもたらすのです。
ですから私たちはできるだけ、「こざかしい思考と感情」には静かにしてもらうようすることが必要になります。
力を抜くことで気づくこと
私たちは、「個」という個人の存在であるばっかりに、私たちは孤独を感じ、世界から分離・分断されていると感じてしまいます。
その結果、「自分でなんとかしなきゃいけない！」と過緊張の状態に陥ってしまい、頑張り過ぎたり、燃え尽き症候群になったり、必要以上に責任を全うしようとしてしまいます。
ですが本当のところは、私たちは誰もが全体を成す個の存在であるだけで、誰とも、世界とも分離・分断などしていません。
私たちが自分という存在を認識し、自分の人生という物語をリアルに体験したいがために、宇宙の中で、また地球という特殊な舞台(時空間)で、自分だけの成長物語を創造しています。
もちろん自分の人生を生きるということは、他の誰にも従うことなく、また支配されることがないということです。
そのため私たちは誰もが、自由と責任の両方の翼を上手く働かせようとする、孤独な存在である、ということも意味しますが、同時に、個が集まることで集合体を成すこともできます。
それは海の中で、大きな魚に捕食されないために、小さな魚が大群を成す、というようなものと同じです。
日本では至るところで「同調圧力」や「暗黙の了解」が働き、自らの主体性を押し殺すことを余儀なくされ、我慢の限界が訪れた時に、暴走して、自滅したり、他人を攻撃してしまう、という状況が作り出されやすいようです。
どのような状況であっても、打開する手立てはあるはずなのですが、どうしても見出すことができない、そのような発想に至らない、というような時は、私たちは自分自身を見失っています。
自分を見失い、自分の非力さや無力さを認めることで、周囲から助けを借り、以前よりも素直に生きることができる、という人生の転換は確かに重要ですし、避けることができないものです。
ですが、私たちがいつまでも外部からの刺激や影響され、一喜一憂し、振り回されていては、自らを癒す力を失ったままで、自分を責め、常に誰かに頼らなくてはならなくなります。
そのような悪循環を転換させるためには、今までの意識を変える必要があります。その意識は、努力や我慢ではなく、逆に力を抜くことで気づきます。そこで、全身と心の力を抜くために、海を見習ってみると小さな変化が起こり始めます。
なんだ、頑張らなくてもいいことにエネルギーを注ぎこんでいたんだな、という気づきとともに、その気づきによって、自分自身を俯瞰して捉えることができるでしょう。
俯瞰する・客観視するとは、自分のありのままを第三者の視点で肯定する、という意味で、あなたが自分自身を認めてあげる、という自己肯定と自己信頼に繋がります。
海とあなたの共通点
海は、地上の７割を占めると言われています。また私たちの身体を構成する７割は水分です。そして物理的な現象と、非物質的な働き(スピリチュアル)は常に相互関係にあります。
私たちは空気と水が無ければ、３日も持たずに息絶えてしまいますので、水はあらゆる生命体にとって欠かすことができません。海は、水の集合体であり、形を持っているようで、持っていない不思議な存在です。
海の中には様々な生物が住み、あらゆる物質を受け入れます。これは私たちの身体とも似ていて、口から取り入れた食物が吸収・消化排出されるためには、水分が必要不可欠です。
また月の満ち欠けと海の潮の満ち引きは相関関係があり、私たちの身体もその影響を受けることは有名ですね。
地上に住む私たちからは、月は満ち欠けしているように見えますが、実際のところは太陽の光を吸収・反射しているだけで、月の形は変わることはありません。
私たちの心は、目に見えませんが、実際に感情や情緒が毎瞬のようにコロコロ変わり、それはまるで月のようでもありますし、海のようでもあります。
何が言いたいのか、といいますと、生命体は何かしらの共通点や相似形を持っていて、目に見える・見えないという対称的な関係性にありながら、「どこかで繋がっている」ということです。
これは科学的な観点からも、スピリチュアルな観点からも同様で、繋がっているものに惹かれることは、ごく自然なことなのです。
あなたは地球と呼応・共振している～
あなたが海に惹かれる時、あなたは具体的に何かを期待して、海に足を運ぶでしょうか？海に限らず、私たちは同じ場所に留まることが苦しくなった際、解放感を感じたくなるものです。
私たちにとって、海は、生命の根源ともいえる水の働きの象徴です。人間の起源は、サル(ホモサピエンス)であるか、海の生物が進化を遂げたのか、は実際には定かではありません。
ただ厳然とした事実は、生命体にとって必要不可欠な水の集合体に対して、私たちが安らぎや癒しを感じる、ということにあります。
超情報化社会を生きる私たち現代人は、情報過多の生活や狭い人間関係によって、脳内がパンクし、心の中が常にざわつき、肩の力を抜き、深い呼吸ができなくて、生き辛さを感じやすい環境に置かれています。
「水」という流動的で、且つ、変質的な性質を持つ海は、まるで、「あなたは今のままで完璧です」と伝えているようです。
PCやスマートフォンが欠かせない道具となり、私たちの思考と感情にダイレクトに作用している現状。そんな生活を送る私たちが、田舎暮らしや自然の中での暮らしを簡単には選ぶことはできません。
私たち自身のマインドが閉じてしまっていると、環境をいくら変えても、私たちは安らぐことができませんよね。
時代の流れに適応しようとする中で、今の暮らしを生きることを肯定的なものにするためには、「自分を癒す力」を確信することが大変重要です。
スピリチュアル的な表現をすれば、「あなたは宇宙(世界)と繋がっている」ということであり、あなたがどこに居ても、あなたは地球や宇宙と影響し合っています。
あなたがご自分を大切にし、信頼することは、同時にこの世界を大切にし、信頼することになります。私たちの意識は、フォーカスを当てたものを引き寄せ、意識しないものは存在しないものとみなします。
ですからあなたは、今回の記事を読まれることで、あなたの意識には、
- 「自己治癒力」や「浄化」の大切さ
- 「大自然や地球、宇宙との調和」がもたらす安らぎなどの不変の原理
などをインプットしています。その情報・概念を採用するかどうかは、あなた次第なのですが、大きな力や働きを受け入れることで、あなたは人生を生きやすくなることは間違いありません。
水の性質
水は、固体・流体・気体という風に、物理的に姿を変えます。また水には、「転写」の働きもあるといわれています。
- 雨が降ること
- 氷ができること
- 水蒸気となること
- 情報を保持する事
これらは、私たちの身体の中でも行われています。私たちが肯定的な思考と感情を持つことで、私たちの意識には「生きていることの喜び」が増えていきます。
私たちは自ら望んで、そのような作用を起こすことができる存在です。水の性質は、どこかの国にだけ適用されて、あなたの身の回りには適用されない、ということはありません。
ですからあなたは水や大自然の恵みを、より善い意識で受け取っていただければ、水や海も本望ではないでしょうか？
大自然の在りようを見習う
どんなにあなたが人生に疲れ、消えてしまいたい、と思っても、あなたの身体は動き続けます。大自然の在りようは、栄枯盛衰を見事に表現していて、季節毎に、種の繁栄と継承を淡々と続けていますね。
植物や水は、私たちの働きかけにちゃんと反応してくれますので、私たちは観葉植物や流水を使ったインテリアを活用しています。それは私たちが無意識に、「大自然との繋がりを保ち続けたい」と感じているからでしょう。
- 一喜一憂しない
- 流れのままに任せる
思考と感情は、過去の記憶(情報の記録)を反復したり、再現したりと、常にあなたをコンフォートゾーンに留めようとする側面を持ちます。
私たちが条件反射的に考え、感じてしまうことには、実際、絶対的な正しさというものがありません。
ただ私たちが「慣れ親しんできたか」や「知っているだけか」で、いわゆるホメオスタシス(恒常性)の働きを受け入れているだけです。
「いつものパターン(癖)」を否定する必要はありませんが、同時に、いつものパターン(癖)と違う選択をしてもいいのです。私たちが大自然から離れて暮らしていることを悲観したり、自己嫌悪に陥る必要はありません。
なぜなら地球と宇宙に明確な境界線が無いように、私たちがいくら家や土地を持とうと、大自然の中に生きていることには変わりはないのですから。
ですから私たちは、常に大自然の中に生きていることを意識し、私たちの心と身体も大自然の一部だと捉え、浄化作用や自己治癒力を信じていけばいいのです。
海を見習うこと
海から見習うことは沢山ありますが、「自然体のあなた」を知るためのポイントを１つだけお伝えします。
それは「流れに抵抗しないこと」です。思考や感情が出て来て、どのように対応していいか分からない時は、そのまま眺めるようにしてください。
別の表現で言い換えると、「客観視」です。スピリチュアル的な表現では、「エゴと一体化しない」ということですね。あなたは思考そのものではありませんし、感情そのものでもありません。
あなたという存在の中で、思考や感情という泡が出てきたとしても、それは泡であって、あなたの人生を左右するだけの力はありません。
思考や感情という泡を掴んだり、潰そうとすると、更に泡が出て来て、あなたはずっと忙しいままです。ですから海を眺めるような感覚で、こんな考えが出てきたな、こんな思いが出てきたな、そうか、そうか…、と見守ってあげてください。
この状態は、思考や感情を無視や否定しているのではなく、認めている状態です。「認められる」ということは、存在を肯定されるということ。
あなたが海に出向いてスッキリする理由は、海があなたに対して、一切のジャッジをしないからです。
【まとめ】海はあなたを肯定し、自己治癒力を呼び覚ましてくれる！
あなたがご自分を癒す力があることを思い出すため、もっといえば、あなたは誰に言われるでもなく、「生きていていい」や「今の私のままでいい」という絶対肯定の感覚を取り戻すため
あなたはご自分を癒すことができます。あなたはご自分を信頼することができます。あなたはご自分を幸せにすることができます。
海はただあるがままの働きを見せてくれていますし、それはあらゆるものを受け入れる懐の大きさや優しさを象徴し、あなたの存在を肯定してくれます。
あなたがご自分を見失いそうな時、人生に疲れてしまっている時、あなたは再びご自分を信じ、愛することを思い出そうと、海に呼ばれているのです。
ですから時間を見つけては、海を眺めに行ったり、海の動画や写真を見て、あなたの中にある自己治癒力という生命力の働きを思い出してくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。あなたの人生にご多幸がありますよう、お祈りいたしております。
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