体の大きさや容姿は平凡なのに、やけに目立ち存在感のある人がいる一方で、そこにいるのに全く気配を感じなかったとよく言われるといった方も、少なからずこの世界には存在してます。
そもそも「気配」は、目でみたり触れてわかるものではなく、なんとなくでしか感じ取ることのできない漠然としたものなのです。
一説では、気配とは磁気や静電気の変容を感じとった際の違和感だと言われていたり、大気や空気の流れを無意識レベルの肌感覚で捉えられる人がもつ、一種の察知能力だとも考えられているようです。
スピリチュアル的な分野でいうところの気配とは、第六感やオーラによるものであるという解釈をされることが多いかと思います。
なのでスピリチュアル界でいう「気配がする」という状態は、いわゆる波動や、気の流れ、目にはみえないエネルギーを感じとっているからできる認知なのです。
ではその逆に「気配がない」といわれた時は、どのような理由が考えられるのでしょうか。
今日は「気配がない人」について、スピリチュアルな視点からお話していきたいと思います。
気配がないとはスピリチュアルではどういう意味を持つ?
スピリチュアルな観点からみた気配がないことが持つ意味は、エネルギーや気(波動)が感じ取りにくい状態であるようです。
誰もいない部屋なのに、目には見えないスピリチュアル的な存在である「霊」がその場にいることを感知してしまった時、なんとなく人の気配を感じる、という話がありますが、これはその霊が波長のあった人に意識を向けている状態であるからだと考えることができます。
つまり人も、対象を意識して注目すればするほど気配は濃くなりますが、逆に人やその場に関心をむけていない時は「気配がない」というような状態になりやすいのかもしれませんね。
気配がない人のスピリチュアルな特徴3つ
気配がない人によくみられる特徴とはどのようなものなのかを、こちらの項目にまとめていきますね。
意識を外している
気配は五感だけでなく第六感も働かせることで察知し、認識されるものだという説によりますと、「外」に対する意識が薄い人ほど気配は弱くなるようです。
ことあるごとに自分の内面、ひいては精神世界に没頭しやすく、現実である目の前の世界から意識を外しがちであると、対外に発するエネルギーが弱まるので、人から気を感知されにくくなるということに繋がります。
つまり興味のある対象や想いが、自己よりも他人に向いている人ほど存在感が強いので気配を感じとられやすく、空想や妄想などの頻度が高い傾向にある人は、意図せずとも自ら気配を消している状態であるといえるでしょう。
感情の機微に乏しい
感情の変化に素直に従い、その時々で心境が激しく表にでやすい人ほど、気配を隠すことができないという話があります。
実は気配を隠すことは悪いことではなく、むしろ成熟した魂の持ち主であることも、「気配がない人」の特徴のひとつとしてあげられます。
それは一体どういうことなのかというと、思念や想念、気持ちや感情が短期的な変化しにくい人は、大きな気の揺らぎがおきないので、スピリチュアル的には良い意味で穏やかな気が流れている冷静で、波動の高い人であることが考えられるのです。
心がどこにも向いていない
慌てふためくことがあまりない冷静さをもっている成熟した魂の持ち主のように、良い意味で「気配がない」ケースもあるのですが、あまり良い状態だとは言えない理由から気配がない人もいます。
それは何にも、誰にも、自分にさえ心を傾けていない人です。
人は感覚、感情、思考をもってあらゆることに意識をフォーカスすることができますが、感情をみないようにし、思考をとめてしまう状態が長く続くと、いわゆる「生気のない人」という印象を抱かれることとなります。
人の営みのなかに、当たり前に組み込まれている基本的な精神の働きが機能していないくらい鈍感になっているときには、自分の感情がわからなくなったり、衝動的に普段なら考えられないような行動をとったりと、躁鬱状態のような症状がみられることもあるようです。
全てに対する感情や思考をストップすることで、疲れ切った心を守っているともいえるので、この場合は無理に外や他者を意識した努力をするのではなく、自身の心身をしっかりと休めて、心の安らぎや癒しをもたらしてくれる何かをみつけるとよいでしょう。
最近、何にも興味がわかない状態が続いていたり、喜怒哀楽の起伏がなくなっている気がするというかたは、まずはなにより生気(生きる活力)を整えることを大切にしてくださいね。
気配を消すのが上手い人になるとこんなメリットがある
気配を意図的に自分でコントロールして消すことができる人になると、日常が今より少し、生きやすくなるといったメリットがあります。
草食肉食に限らず、動物の多くは気配を消しながら捕食対象に狙いを定めたり、外敵にみつからないように気配を消すことで身を守って生きていますが、人間も意図的に自分の気配を消すことがうまい人ほど、社会を生きていく上で世渡りがうまいといえるのです。
自分の存在にいまは気づかれたくないと思う場面や、注目されないように気配を消してしまいたい、と感じる場面の1つや2つは皆さんも簡単に頭の中に思い浮かべることができますよね。
気配を消すのが上手くなると、トラブルに巻き込まれることを回避することにも繋がるのです。
ただ気配がない人が気配をコントロールできるようになる方法
意図していないのに、よく気配がないと人から言われる方は、まず結果的に気配を消すことに繋がるような、日常的な癖が自分にはないかどうかを見極めることから始めてください。
例えば複数人で話している時に、あなたはしっかりとその場に意識を向けているでしょうか?
自分が話している時以外は、すぐに頭の中で別のことを考えてしまったり、ハッと気付いたときには話題がすっかり変わっていた、なんてことに心当たりはありませんか?
もしそうなら、ただ気配がないのは、そのことが原因である可能性が高いということを自覚し、意識のありかを無意識ではなく、自分の意思でコントロールしてみてください。
ただ気配がない人は、すでに気配を消すというすべを当たり前に身につけているということなので、必要に応じて気配のオンオフをスイッチのように切り替えられるようになるのも早いかもしれませんね。
まとめ
今日は「気配のない人のスピリチュアルな意味や特徴」についてでした。
気配がない人の特徴には、他人や外の世界の機微に鈍感で、自分の世界にはいりがちであったり、良い意味で気の流れがあまり揺らがない波動の高い魂の持ち主であるといったケースを紹介してきました。
そして、自分の気配をコントロールできるようになることは、時に強力な処世術として役立つこともあるでしょう。
「気配がない人」と言われるとなんとなくネガティブなイメージを抱いていた方もいらっしゃるかと思いますが、実はそうではなく、スピリチュアル的には良い意味であることが多いのだということを是非知っておいてくださいね。
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