因縁ともいえるような切っても切れない腐れ縁や、急な出会いからあっという間に交際に至るような縁なども含めて、人と人はあらゆる縁で結ばれて共に生きています。
そんな縁の中でも「切れることが決まっている縁」や、「切れないようにできている縁」をテーマにして今日はお話していこうと思います。
縁が切れるときとは
縁は無機物や概念とも繋がるものですが、人との縁が切れるときとは、どのような理由が考えられるのかを、スピリチュアルな視点をまじえてこちらの項目でお話していきますね。
ステージが変わった時
付き合いの長さや、一緒に過ごした時間が濃密であっても、どちらか一方のステージが変わると縁が切れることがあります。
類は友を呼ぶというように、似たような思考回路や価値観をもっている相手とは自然と話もあうので心地よく感じて惹かれますが、ステージが違うと物事の見方や受け取り方が大きく違ってきます。
そうすると、それまで共感できていたことや、気が合うと思っていた部分に違和感を感じるようになって、どちらともなく疎遠になっていく、というのはよくある話だといえます。
導きが終えた時
自分の気持ちや考えだけをこの世の全てとして生きていくことは社会の一員である以上不可能に近いでしょう。
それぐらい人は、無意識レベルで他者からの影響を受けているのです。
スピリチュアルな世界では、あらゆる意味であなたに大きな影響を与え、人生を導いてくれる縁がある、といわれています。
その相手はあなたの魂を導く、師のような存在ですが、時に悪役として現れることもあります。
反面教師となることであなたを大きく成長させたり、魂に定められている試練を乗り越えるためのヒントとなる存在なのです。
そうして役目を終えたら、それまでの時間が嘘のようにあっさりとあなたの前からすがたを消すこともあるでしょう。
守護霊からのサイン
会おうと予定していた日に限ってトラブルが発生して会えなくなったり、前の日は元気だったのに、当日になって急に体調が悪くなったりといったことが連続する場合は、守護霊が警告をだしている可能性が考えられます。
その相手との縁が続くことで、あなたになにかしらの大きな被害がでるのことを事前に防ぎたいのか、もしくは相手が隠している悪意を感知して、あなたから遠ざけようとしているのかもしれません。
スピリチュアル界では、人生の幸も不幸も魂の成長に役立つと考えられているので、基本的には守護霊が関与してくることは少ないのですが、邪気に対しては別です。
守護霊は私たちが目で見ることのできないモノから守護者を守ることが役目なので、表面的には笑顔で優しいと感じる相手の魂を見抜き、場合によっては縁を繋げないようにと、陰ながら助けてくれることがあるようです。
切れない縁とは
良くも悪くも縁が切れない相手とは、どのような縁で繋がっているのでしょうか。
切れない縁とはどんな縁なのかについて、こちらでお話していきます。
転生前に定められていた縁
スピリチュアル界では、ひとつの人生を終えて、天界に帰った魂はまた新たな次の生へと転生するのが通常だといわれています。
その際に、前世で繋がっていた魂と、次の世でもう一度巡りあうことを希望すれば叶うことがあるようです。
そういった縁は、天界公認の縁となっているので、良くも悪くも切ることが難しいといいます。
さらに厄介なのは、相手があなたという魂と、来世でまた会うことを決めて転生してきたとしても、それが必ずしもあなたにとって良い縁だとは言えないことです。
というのも、前世であなたを傷つけ苦しめたことを天界で反省し、来世は良い関係を築きたいという思いから宿命の相手となったのに、いざ肉体に入るとその約束を忘れてしまうといったこともあるからです。
そうすると今世でもあなたはまた同じように苦しめられることとなってしまいます。
一方の願いだけ叶えられて宿命の縁となるなんて理不尽に感じるかと思いますが、切れない縁にはこのようなケースがあることも考えられるのです。
試練となる縁
人の人生は試練の連続だといわれていますが、スピリチュアル的観点からも、この世は魂の修行場だと考えられています。
もっというならば、魂の成長や、カルマの解消のために、人生には避けることができない試練がいくつか定められているという話があります。
その試練への舞台にあなたを導くために結ばれた縁は、役目を果たすまで切れることはないのです。
苦境や大きな壁を目前にしても、目をそらしている限り、その相手との縁は切れることがないでしょう。
縁を結ぶために必要なこと
縁にも様々な形がありますが、尊敬する人と縁を結びたいと考えているなら、まずはあなた自身が良い意味で変わることが必要です。
恋愛感情ではなくても、とにかくその人にもっと近づきたいという場合は、その相手の良いところや尊敬できる部分を積極的に見習ってみてください。
なぜなら人は似た波動をもつ相手には自然と惹かれるといわれているからです。
波動がにている相手の傍は居心地がよく落ち着くので、心理的な距離を縮めることができるでしょう。
また、上記のように特定の誰かと縁を結びたいのではなく、新たな良縁を求めているのならば、とにかく沢山の人に会うことが必要です。
良縁がみつからないと狭いコミュニティの中で嘆くのではなく、思い切ってそれまで触れてこなかった世界に飛び込んでみるのもよいでしょう。
人生にはリミットがありますが、そのなかで、心の底から出会ってよかったと思える相手をみつけるためには、とにかく巡り合う人の数を増やすことが重要になってきます。
多くの人と知り合うと、大変なことや辛い経験をすることもあるでしょうが、結果的には良い縁を結ぶ可能性を広げることとなるのです。
望んで縁を切ることはできる?
意中の相手と縁を結ぶために神社にお参りしたり、縁結びのジンクスを試したことのあるというかたは多いことかと思いますが、縁結びの方法がたくさん伝えられているように「縁切り」といった概念も存在しています。
職場で陰湿ないやがらせをしてくる人や、別れたのにしつこく付きまとってくる元恋人にうんざりしているなどのように、煩わしい悪縁を切りたいと神にも縋る思いをしているかたがこの世には多くいるのです。
縁切りにも様々あり、縁切りのご利益があるとする有名神社を尋ねたり、縁切りに効果のある護符を身につけるといった方法が有名です。
また、電話占いで力のある方に縁を切ってもらうこともできますし、占い師に縁が切れるような助言をもらうことにも効果があるとされています。
しかし縁切りをするさいは、必ず自身が当事者であることが重要です。
意中の相手が恋人と別れるように仕向ける縁切りや、誰かの幸せな姿を壊してやりたい、という思いからする縁切りは、強力な呪いとなる場合があるのでスピリチュアル的には大きな危険が伴います。
まとめ
今回は「切れない縁、切れる縁」をテーマとしてきました。
縁が切れる時は、「一方の魂のステージが変わったとき」「“導く”役目を終えたとき」「守護霊からの警告」という意味である可能性があること。
切れない縁には、「転生前から決まっていた宿命の縁」「試練に向き合うまで切れることのない縁」などがあるということを例としてあげてきました。
縁切りの方法についても少し触れてきましたが、間違っても縁切りが他人にむけた呪いとならないよう、縁切りには負の感情をのせるのではなく、ご自身のためにもポジティブな理由でおこなってくださいね。
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