皆様は、ヒプノセラピー(催眠療法)という療法をご存知でしょうか?
ヒプノセラピー(催眠療法)とは、軽いリラクゼーション(催眠)を利用したセラピーです。
潜在意識に働きかける心理療法の1つといわれていて近年になり大変注目を集めていますが、実は紀元前にまで遡ることができるほどの長い歴史を持っています。
今回は、ヒプノセラピー(催眠療法)の内容や効果など初心者の人にでも分かりやすいように紹介します。
ヒプノセラピー(催眠療法)とは
ヒプノセラピー(催眠療法・hypnotherapy)は、古代エジプトやギリシャなど歴史上多くの国や地域で人々の心に肯定感を与え続けてきた療法です。
しかし、インド系アメリカ人医師ディーパック・チョップラ博士により科学的に証明されたことで一般にも広く知られるようになりました。
ヒプノセラピー(催眠療法)とは、普段は意識の奥に眠っている潜在意識に催眠と暗示で働きかけていき癒していく心理療法の1つです。
ヒプノセラピー(催眠療法)における催眠とは、瞑想やヨガなどでいうリラックスした状態のことを示します。
ヒプノセラピー(催眠療法)は、普段は自覚していないネガティブな感情や過去の記憶など負の意識に焦点を当てることで、自分の心の奥に眠っているストレスの原因を突きとめて問題解決に導いたり、本当の自分の姿を取り戻したりすることを目的とした療法です。
ヒプノセラピーの内容!どんなことをする?
この項目では一般的なヒプノセラピーの内容と種類を紹介します。
1. 事前カウンセリング
ヒプノセラピーを行う前にカウンセリングがあり、催眠についての説明もきちんとありますので、疑問点や不安なことがある場合は聞くようにしましょう。
他にも、ヒプノセラピーの目的や、自分の解決したい問題についてセラピストと話し合いが持たれます。
2. 催眠セッション
セラピストの誘導のもと催眠状態に入ります。催眠状態のままセラピストと対話をしながら、自分の潜在意識に焦点を当てて本当の自分の意識と向き合う時間を過ごします。
3. 事後カウンセリング
催眠状態から目覚めた後に事後カウンセリングがありますので、催眠中に体験したことや問題を見つけることができた場合は今後の解決策などを話し合います。
ヒプノセラピーの種類
イメージセラピー
イメージセラピーとは、視覚・聴覚・体感覚などの5感に働きかけ、成功したイメージを潜在意識に据えつけさせて自分が望んでいる結果を引き寄せるセラピーのことです。
イメージセラピーはオリンピック選手のメンタル強化などさまざまな状況で利用されていますので、人が持っている恐怖・不安症の改善効果が期待できます。
また、イメージセラピーは1人でもできます。自信がないと感じる時やモチベーションをあげたい時などに有効だといわれていますので、何かに挑戦する前に行ってみてください。
まず、リラックスできる姿勢をとり呼吸をすることに意識を向けます。
そして、自分は将来どのような状態を望んでいるか?自分の目標を実現するために何を活用してどのような行動をして乗り越えてきたのか?など自分に問いかけながらイメージを膨らませ思い浮かべます。
暗示セラピー
人は、日常生活においてさまざまな暗示をうけています。
両親や学校の先生からいわれてきたこと、マスコミやコマーシャルがテレビなどを通して放送していることなどは、無意識のうちに潜在意識に入ってきて自分の考え方や行動に大きな影響を及ぼすといわれています。
心身共にリラックスした催眠状態である時は、日常で意識している思考よりも潜在意識の方が優位に立ちますので、潜在意識に肯定的な暗示の言葉を繰り返しかけていき現実のこととして捉えさせます。
暗示した内容のイメージで潜在意識を満たすことは、今後の自分の行動を変えさせるのに効果があるといわれています。
退行系のセラピー
退行系のセラピーは催眠療法で潜在意識にある自分の過去にさかのぼっていき、同じことを再度体験することで過去に受けた心の傷や否定的な感情などの問題を解放して、解決の方法を見つけていきます。
退行系のセラピーには年齢退行・胎児期退行・前世療法などがありますが、この退行セラピーにより心の傷を悪化させてしまい症状を治りにくくする場合もありますので、信頼のおけるセラピーを選び安全な状況の中で行うことが大切です。
ヒプノセラピーの効果
この項目では、ヒプノセラピーをうけるとどのような効果が期待できるのかを参考までに紹介したいと思います。
1.リラックス効果が高い
ヒプノセラピーで高いリラックス効果を得ることができるといわれています。
日常生活の中で人の身体はリラックスしていない状態です。
ヒプノセラピーで催眠にかかると、心の緊張がほぐれてきてリラックス状態になることができます。
そのリラックス状態を身体が覚えることによりストレスから解放されて心の安らぎを感じるなど、体の免疫力や新陳代謝の改善に効果が期待できると言われています。
2. 潜在意識を癒す
人は誰でも、傷つくことなく日常生活を送ることは不可能です。
ヒプノセラピーでは潜在意識にある忘れていた記憶を癒すことができるといわれています。
ヒプノセラピーは、催眠状態中に潜在意識にある幼少時代や前世のネガティブな記憶を再度体験させることにより、抱えている悲しさや苦しみの問題解決の方法を見つけ出して癒すことができます。
3. 人間関係が改善する
ヒプノセラピーは、人間関係の悩みを解消に導くことができます。
催眠状態中に潜在意識に働きかけることで、感情・思考・行動と心の持ち方を変えていき、自分では自覚していなかった人間関係の悩みやストレスの原因を発見したり、問題の対処方法も見つけたりすることができるといわれています。
4. 暗示効果がある
催眠中のリラックスした状態の中にいると、身体の状態が良くなるや人前であがらずに堂々と話せるなどのプラスの暗示は受け入れやすくなるといわれています。
暗示によって、自信を持つことができ自己肯定感が高まったり、やめられない悪習慣を断ち切れたりなど、自分の行動を見直すことができる効果があるといわれています。
5. ネガティブ思考から解放される
催眠状態中に潜在意識にプラスの暗示をかけることで、怒り・悲しみ・恐怖心・不安・罪悪感などマイナス思考から解放されるといわれています。
マイナス思考から解放されると気持ちが楽になり、より良い人生を歩むことができます。
ただし、暗示を受け入れて心を解放するためには、セラピストとの信頼関係が充分にできていることと、自分が暗示を受け入れられるように心の準備をする必要があります。
6.自分を理解できる
ヒプノセラピーは、潜在意識にある記憶をさかのぼっていくことで、自分の生きる意味や目的を知ることができるため、自分自身のことを理解したり悩みから解放されたりと自分自身を大切に思えるようになるといわれています。
ヒプノセラピーを受ける人には、何のために生まれてきたのかや今の自分のままでいいのかなど、自分が必要とされていない感覚を感じている人が多い傾向にあります。
ヒプノセラピーは、自分の潜在意識に触れることで、忘れていた本当の自分に出会えるといわれています。
ヒプノセラピーの注意点!怪しい?信憑性は?
日本ではあまり馴染みのなかったヒプノセラピー(催眠療法)ですが、1955年にイギリスで1958年にアメリカで、医師会がヒプノセラピー(催眠療法)は有効な治療方法であることを認めました。
ヒプノセラピーが日本に入ってきた時に、ヒプノセラピーは催眠療法と英語から日本語に訳されました。
この時、多くの日本人が催眠という言葉に対して、怪しくて非科学的なイメージを持ったと伝えられています。
催眠術は魔法にかかったショーであるかのような印象を書籍やメディアが視聴者に与えてしまい興味をあおったことも原因の1つであるといわれており、海外では有効な治療方法であるヒプノセラピーが日本では正しく広まりませんでした。
しかし、催眠療法は大学の心理学科でも取り扱われており、実際の医療現場でも実践されている療法ですので、科学的に証明された療法で間違いはありません。
ヒプノセラピーの注意点!
1. 催眠療法を学んだセラピストを選ぶ
ヒプノセラピー(催眠療法)は心理学に基づいて科学的に研究されている療法です。
もし、催眠という言葉から不安な気持ちを感じてしまったり、自分自身がストレスを抱えていたり悩みすぎて身体の不調を感じることがあるようでしたら、臨床心理士など学術的に催眠療法を学んだセラピストから施術を受けるのが良いとされています。
2. ヒプノセラピーに向かない人もいる
ヒプノセラピー(催眠療法)は人によって向き不向きがあり、物事を合理的に考えてしまう人や何かをイメージすることが苦手な人は、ヒプノセラピーの効果を感じにくいといわれています。
また、ヒプノセラピーをうけるためには、心に余裕があり精神が健全であることが重要です。精神的に疲れている状態でヒプノセラピーをうけてしまうと、マイナスの要素を増やしてしまう場合があります。
【無料】自宅・遠隔でヒプノセラピーを受けられる!
この記事をきっかけにしてヒプノセラピー(催眠療法)に興味をもたれた人もいらっしゃるかと思われますが、ヒプノセラピーをうけてみたいと思いつつも催眠に対する恐怖を抱えてしまい踏み出せない人もいるでしょう。
催眠術で洗脳されたり、自分の秘密をしられたりするのではないか?などという不安を感じている人もいます。
しかし、自分が催眠にかかっていることさえ理解していれば自分の意識を守るプログラムが働くため、洗脳されたり、知られたくない秘密や記憶を引き出されたりということはありません。
基本的にヒプノセラピーはサロンに出向いて行う必要がありますが、対面で行うヒプノセラピーにまだ踏み込めないという気持ちがあるようでしたら、電話による遠隔ヒプノセラピーを体験してみてはいかがでしょうか?
ご自分の精神状態が落ち着いているかを確認し、相談内容も明確にできましたら、ご自宅から電話でヒプノセラピストに遠隔ヒプノセラピーをお願いするのもおすすめな方法です。この機会に、軽い気持ちで無料分だけでも試してみて下さい。
まとめ
今回はヒプノセラピー(催眠療法)について紹介しました。
ヒプノセラピーは催眠状態でリラックスしている時に自分の潜在意識と向き合って問題の解決を目指す療法です。
ヒプノセラピーをうけると、自己肯定感が向上する、より良い人生を歩むためのヒントが見つかる、隠されていた自分の新しい一面を発見できるなどさまざまな効果が期待できることが分かりました。
ただ、精神的に疲れすぎている時にヒプノセラピーをうけると逆効果になることもありますので注意が必要です。
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