鏡の法則とは2006年に野口嘉則さんが執筆、販売された本のタイトルでもあります。分かりやすい解説と具体的な内容が好評となり、瞬く間に噂は広まりあっという間に100万部を超えるベストセラーになりました。
鏡の法則は現在でも心理学やスピリチュアルの世界で広く語られており、「現時点で自身が認識している世界は己の心や深層意識が映し出されたものである」ということが根底の考え方になっています。
この考え方はあなたの身に起きる全ての事象に当てはまり、万能の法則とまで言われています。
この記事では、世の理や原理とも言われる「鏡の法則」に焦点を当て、実際の体験談なども交えながらスピリチュアルの側面から紹介していきます。
鏡の法則とは
元々は心理学の用語であり、認識している世界は自分の心の中や深層意識が映し出された世界であると見なす考え方
現実とはただのひとつの結果論であり、その原因は行動や意識・波動などに起因していると考えられており、鏡の法則は仏教の世界では言葉を変え「因果応報」として教えられています。
2006年に野口嘉則さんによって執筆された大ベストセラーの「鏡の法則」という書籍で一般的にも普及するようになりました。
鏡の法則という言葉は近年有名になったものですが、考え方自体は仏教の教えやキリスト教の聖書の中にも登場しており古来より言い伝えられてきた、普遍の原理なのです。
鏡の法則の原理
鏡の法則には大きく分けて2つの原理が存在しています。
1:今認識できている現実世界は自分自身の心の中を映し出しているものであり、発生する事象には必ず己を起点とする原因が存在している
あなたがもし今現在いじめられているとすれば、それはあなたの心の中に誰かをいじめてやりたいという気持ちが潜んでいる、もしくは過去に誰かを実際にいじめていたから。
極論ですがこれが全ての事象には自分を起点とした原因があるということです。
2:自分のして欲しいことを他人にしてあげる
聖書には「与えよ。さすれば与えられん」と書かれています。この一文が意味することはただ単に無償の奉仕を美徳とするものではなく、他者への奉仕は巡り巡って必ず自分に返ってくるという黄金律を意味しているのです。
この2つの考え方を基軸としていることが鏡の法則は世界の理・原理原則と言われている由縁になっているのでしょう。
鏡の法則の効果
鏡の法則は、内容を正しく理解し正しく実践することができればあなたの人生にとって数多くの良い影響を与えてくれます。
特に人間関係に大きな効果を発揮すると言われており、自分が正しいと思うことや善行を行うと、鏡の法則により必然的に善行は自分に返ってきますし、価値観を共有できる仲間が集まってきます。
鏡の法則を正しく活用できれば、全ての物事に効果が発揮され必然となった幸運が次々に訪れることになります。
しかしここで注意しなくてはならないのは、「鏡の法則は悪い行いにも効力を発揮してしまう」ということです。悪行を重ねればその分自分に返ってきますし、周囲の人々も次々に離れて行ってしまいます。
鏡の法則は万能であり、その効力が絶大であるが故に正しく活用しなければ諸刃の剣となってしまいます。
事象の原理・万能な鏡の法則
鏡の法則はスピリチュアルの世界では、目の前に発生する事象全ての原理になっていると考えられており、良くも悪くも人生のありとあらゆる場面に作用してきます。
人間関係をはじめ自身の体調の変化、大きな話になると戦争や災害発生の抑止力やトリガーになる可能性まで含んでいる強大なパワーを持った法則であると言えます。
人間関係
鏡の法則が最も効果を発揮する事象が「人間関係」です。人は無意識のうちに自らの波動や波長と共鳴する人を求めています。
鏡の法則を正しく行使すれば目の前に求めていた人物が現れ、お互いの波動を高め合い相乗効果を生み出すことができます。
誠実な人と関係を築きたいと思い続けながら、自らが誠実な生き方を行い続けることができれば鏡の法則は発動し必ず望みは叶います。
恋愛
鏡の法則は人間関係に対して絶大な効果を発揮することは既にお話しましたが、恋愛に関しても例外ではありません。
「出会う人は鏡」と言われるように、惹かれ合った2人は良い所も悪い所もお互いの本質を映し出しているのです。相手のことを心の底から愛することができれば、あなた自身も最愛を受け取ることができるのです。
仕事
鏡の法則の根柢の考え方に「与えよ、さすれば与えられん」というものがあります。これは自分のして欲しいことを相手にしてあげなさい、そうすれば必ず自分に返ってくるという考え方です。
これを仕事に置き換えて相手を取引先と想定すると、取引相手のお客様に誠心誠意真心を込めて対応すれば必然的に契約の成立や良好な関係を結べることなどの良い結果が与えられるということに繋がります。
戦争・災害
戦争や災害などの世界規模で起きる大きな事象は、地球に住む全人類の意識が鏡の法則によって反映されたものだと考えられています。
全ての人々が平和を願い、愛を持って生活を営んでいれば戦争や災害などは起きませんが、今の人類にそれはできていません。誰かは必ず憎しみや悲しみなど負のエネルギーを発しています。
個人の持つ小さな負の感情はやがて世界規模で集まり、強大なマイナスエネルギーとなってしまいます。
このマイナスのエネルギーが地球の許容量を超えてしまうと鏡の法則が作用してしまい、世界規模での大きな負の事象を発生させてしまうのです。
病気
古来より東洋医学やスピリチュアルの世界では病と人の精神は深い関係にあると考えられてきました。波動が著しく低下すれば身体の抵抗力も落ちてしまい病に掛かってしまうのです。
波動は深層意識の影響を大きく受けると考えられていますが、その深層意識と深い繋がりにあるのが鏡の法則になります。
不規則な生活を続け、不摂生を繰り返していると鏡の法則によって「病」という結果があなたの身体の中に映し出されてしまいます。
また、法則で言うところの原因となるものは行動だけではなく「意識」や「精神」も該当します。健康に対してネガティブな意識や弱った精神でいるとそれもまた「病」という結果を生み出してしまうのです。
イライラ
皆さんも必ず一度は「イライラ」の感情を心に持ったことはあると思います。イライラは誰もがふとした瞬間に感じてしまう一番身近なネガティブな感情かもしれません。
身近であるが故に「イライラ感情」は鏡の法則が悪い意味で効果を発揮してしまう一番の要因と言っても過言ではありません。
自分の思い通りに行かなかったり、他人から何か妨害を受けた時などに出る感情
原因を起点としそれに伴った結果を映し出すという鏡の法則に則ると、イライラ感情は更なるイライラ原因を呼び寄せることになるのです。
約束の時間に遅れてしまいそうというイライラ感情を抱えた状態で普段使わない近道を通ると通行止めになっていた
皆さんも思い当たるような経験があるのではないでしょうか。
お金
心理学やスピリチュアルの世界では、お金持ちになるには鏡の法則を上手に活用するべきと言われ続けています。
実際に世間でお金持ちと呼ばれている人の中にも意識改革を行ってからお金が自分の元に集まるようになったという方が多数存在しています。
お金を大切にする考え方、行動を実践することが収入の増加や事業の成功という結果を映し出すことになるのです。
反対にギャンブルや詐欺行為などお金に対して不誠実な行動を取ってしまうと破産という最悪の結果を映し出してしまうことになるでしょう。
子育て
「子は親の鏡」という言葉もある様に親と子どもという関係は鏡の法則の力が顕著に現れます。
小さな頃に親から暴力を受けていた子どもは結果として必然的に暴力的な人間になってしまう
そのまま成長すると暴力を振るう様になり、鏡の法則の効果によって親はまさに自分の行使した暴力が跳ね返ってくることになります。
もちろん悪い事象ばかりではなく、愛情をいっぱい注いで我が子を育てれば、愛を知り人を愛することのできる優しい人間に成長してきます。そしてその愛情は必ず親へと返っていくのです。
鏡の法則の考え方
鏡の法則は現在ではスピリチュアルの世界だけにとどまらず幅広い層に浸透しており、その解釈も細かく分ければ千差万別になってきています。
しかし根幹となる揺るぎない考え方があり、それは「自分の人生に起る事象の原因は全て自分自身の中に存在している」ということです。
鏡の法則的に嫌いな人は自分の投影
社会に出てコミュニティの中で生活しているとどうしても苦手な人、嫌いな人がでてくるものだと思います。あなたの周りにも苦手だなと思う人が少なからずいるのではないでしょうか。
鏡の法則の考え方では「相手は己の映し鏡」といわれており、相手に対して感じる感情イコール深層意識の中で自分自身が意識していることなのです。
例えばこの人はいつも表情が暗くて陰気だから苦手だなと感じる相手がいると仮定します。
それはあなたが深層意識の中で自分に言い聞かせていることであり、実はあなたは常に「表情が暗いと嫌われてしまうぞ、明るく振る舞ってみんなに好かれなきゃ」というある種の強迫観念を持っているのです。
言葉を変えれば「同族嫌悪」と言えるでしょう。
鏡の法則が「おかしい」と言われるのはなぜ?当てはまらないこともある?
現在では世間に広く浸透している鏡の法則ですが、一部では
- おかしい
- 嘘
- 効果なんてない
などの否定的な意見が出ています。この記事でも鏡の法則は普遍の原理であり万能であるとお話していますが、実は効果を発揮しない場合もあります。それは、鏡の法則を正しく理解せず強引に行使している場合です。
大前提として「つながり」を無視した鏡の法則は効力を発揮することはありません。対人関係に大きな影響を与える鏡の法則は自分からの一方通行では絶対に成立しません。
まずは相手の気持ちに寄り添い、理解する努力が必要になります。この工程を飛ばして独りよがりのまま鏡の法則を強引に行使しても期待する効果が現れることはありません。
鏡の法則をスピリチュアル的に解説!
鏡の法則は今や心理学やカウンセリングなど、様々な分野で使われている力になっていますがここではスピリチュアルの側面から詳しく解説していきます。
ツインレイと鏡の法則
現世で唯一無二の存在であり、自らの魂の片割れと言われるツインレイですがこの存在にも鏡の法則が大きく関わってきます。
ツインレイには距離も時間も超越した波動の共鳴、心身の繋がりがあり、ツインレイの間では全ての事象がリンクして起こります。
これは鏡の法則がより強大な力を持って効果を現す関係性であり、どちらか一方の深層意識の変化は相手にも顕著に現れます。
エネルギー・波動と鏡の法則
「鏡の法則の効果」の章でお話していますが、鏡の法則はその絶大な効果であるが故に諸刃の剣となってしまいます。
善行によるプラスのパワーも映し出してくれますが、悪行による負の感情やマイナスのパワーも正確に映し出されてしまうのです。ここで大きく関わってくるのが自らの持つ「エネルギー」や「波動」になってきます。
魂の波動や波長は人の心や身体の動きの根幹となっており行動原理とも言えます。波動が著しく低下している時には物事のマイナス面にしか目がいかなかったり、負の感情がコントロールできなくなります。
この状態で鏡の法則を行使してしまうとより悪い結果を映し出すことになり、悪循環を生み出してしまいます。鏡の法則を行使するためにはまずは自らの波動を高めることが、好循環を生み出す絶対条件となります。
鏡の法則と引き寄せの法則の違い
近年心理学やスピリチュアルの世界で「引き寄せの法則」という言葉が使われるようになり、これもまた社会的に広く浸透してきています。
「鏡の法則」と「引き寄せの法則」どちらの法則も自分の波動を起点として結果が引き起こされるという大枠の考え方は同じなので混同されがちですが、細かな違いはいくつも存在しています。
プラス思考が良い事象を呼び込み、マイナス思考が悪い事象を呼び込むという思考法
自分の人生に起こる事象は全て自分が原因となって映し出された結果であるという、行動や事象を起点とした考え方
2つの法則は大きな枠では似ているものと考えても良いですが、思考法と結果論という違いがあることは頭に入れておいた方が良いと思います。
鏡の法則を学ぶのにおすすめの本・書籍「野口嘉則著」
鏡の法則をこれから学びたいと思っている人におすすめしたいのは、野口嘉則さんの著書「鏡の法則」です。2006年に出版され現在では100万部を超える大ベストセラーになっています。
2017年には「完全版鏡の法則」も出版されておりどちらも本当におすすめできる書籍です。
実話を元にしたストーリー展開で、最初に問題提起として相談者の悩み相談から始まり、実際に鏡の法則を使ったステップ毎に分かれた問題解決のテクニック紹介、そして結果としての法則による効果の実例紹介、最後に鏡の法則を正しく行使するためのノウハウ伝授という流れになっており、実例を挙げて鏡の法則を説明されているので概念や手段が明確に記されています。
専門用語だらけの難解な書籍ではないので「鏡の法則」の考え方を理解する取っ掛かりには最適であると思います。
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