人々に馴染み深い稲荷神社。全国に最も多いと言われる稲荷神社の総本宮が伏見稲荷大社になります。日本を訪れる旅行者の間でも京都の伏見稲荷大社は人気スポット、是非観光してみたい地だそうです。
伏見稲荷大社とは
お稲荷さんと呼ばれて人々に親しまれている稲荷神社の総本宮が京都市伏見区にある伏見稲荷大社です。欽明天皇が即位される前の幼少の頃、夢で「秦の大津父(おおつち)を使う様に」とご神託を受けたそうです。
秦氏族はその後も勢力を伸ばし、711年稲荷山三カ峰(みつかみね)に稲荷神をお祀りする事で稲荷大社が始まったのでした。稲荷大神について書かれてある最も古い記録は「山城国風土記逸文伊奈利社条」となります。
豪族秦 伊呂具(はたの いろぐ)公が餅を使って的としていた時、餅が白鳥となって山の方に飛んで行ったそうです。そこに白鳥が巣造りをしやがて神社となったそうです。
神社の木を祀って成長すれば福が来る、枯れたら福は来ないと言われる様になりました。秦 伊呂具公が稲荷山の三カ峰(みつかみね)に三柱をお祀りした事で始まったのが伏見稲荷大社となります。
稲荷山は東山三十六峰の最南端にある霊峰です。古代では三カ峰(みつかみね)と呼ばれていた稲荷山。伏見稲荷大社には以上の様に書かれていますが、他にも別の視点からの定説も存在する様です。
伏見稲荷大社は宇迦之御魂神(うかのみたま)を主祭神し
- 商売繁盛
- 五穀豊穣
そして元々は伊奈利と書かれていたそうです。稲荷という言葉を使い始めたのは空海だとも言われています。
稲荷大神については、
- 宇迦之御魂神(うかのみたま)・・・穀物の神の総称
- 豊宇気毘売命(とようけびめ)
- 保食神(うけもち)
- 大宣都比売神(おおげつひめ)
- 若宇迦売神(わかうかめ)
- 御饌津神(みけつ)など
何れにしても全国に最も多いとも言われる稲荷神社を取り纏める伏見稲荷大社。古くからの五穀豊穣の神様でもある事から現代では商売繁盛、経済発展へのご利益を期待して参拝する人々に絶大なる人気となっている様です。
伏見稲荷大社は何がすごい
1300年もの歴史を誇る伏見稲荷大社。しかも全国に最も多い神社は稲荷神社とも言われています。その大規模稲荷神社の総本宮となるのが伏見稲荷大社です。日本人は神社が大好きです。
今でも神社巡りを趣味としている人は非常に多いのです。子供の頃は神社に良く遊びに行っていたのではないでしょうか。その中には稲荷神社もきっとあったでしょう。
物心つく頃から境内に出入りしていたこども達が大きくなり再び神社の魅力に気付くのですから、人間と神社は切っても切れない何かで繋がっていると思わざるを得ません。
全国津々浦々に拠点する稲荷神社の凄さには見えない力が作用している様です。見えない何か、それがエネルギーなのです。全国にエネルギースポットを飛ばしているのが伏見稲荷大社と見る事も出来ます。
伏見稲荷大社の歴史
708年頃に建立された歴史ある神社となります。元々は稲荷山をご神格として仰ぎ農耕の神様として信仰していた事が始まりだと言われています。清少納言も参拝し、枕草子の中に記述しています。
各時代の武将も奉納するなど歴史上の役割も担って来た、日本建国にも作用したエネルギーを持つ神社となります。
伏見稲荷大社の秘密
千本鳥居の謎と言われている通り、赤い鳥居が伏見稲荷大社の重要スポットになっています。願い事が通る、通ったという事を意味する様に、この鳥居をくぐる(通る)事でご利益があるのですね。願い事をしながら通るそうです。
伏見稲荷大社の効果・ご利益
古くから商売繁盛、五穀豊穣の神様として信仰されています。参拝を待っていて下さる神様です。遠慮せずにすすんでご利益を頂きましょう。
古くから五穀豊穣に特化
作物を食べてしまうネズミを退治する狐の好物としてネズミをお供えして五穀豊穣に感謝した事から命名されたとする説があり
やがて衛生上の問題で油揚げに替わった様です。狐は神様の眷属と言われています。
商売繁盛
事業を始めたら成功し繁盛する事をお願いしてみて下さい。五穀豊穣と共に商売繁盛にも強く作用される力のある神社である稲荷神社の総本宮が伏見稲荷大社です。
安産
豊穣に繋がる子孫繁栄にもご利益があります。
万病平癒
豊穣や繁盛を司る神様です。病気平癒のご利益もあると古くから言われています。
家内安全
豊穣、子孫繁栄の神様です。家内安全をお守り下さいます。
学業成就
こちらも豊穣や繁盛への繋がりで、学業成就のご利益も頂けます。
伏見稲荷大社を観光するときのポイント・おすすめ
京都という土地柄、稲荷山の麓周辺にはお寺や神社も多く、史跡巡りや京都の名産を楽しみながら散策する事が出来ます。
周辺には稲荷寿司を食べれるお店も多く、伏見稲荷大社に参拝した後は五穀豊穣の神様にお供えしたお稲荷さんを頂いて帰りたいものです。広い境内を散策した後の楽しみになりそうです。
境内はハイキングにも最適で、ハイキングコースとしては1時間程かかるそうです。散策には最適ですね。古代からの自然に囲まれた伏見稲荷大社には池や滝もあり森林浴には絶好の場所となります。
竹薮を歩く場所もあり、時代を超えた散策体験も出来そうです。又周辺には宿泊施設や食事処もある様です。朝早くから参拝して回っても夕方4時には下山が一般的なので、1日では回り切れないと言う人も多いそうです。
伏見稲荷大社の御朱印
伏見稲荷大社では御朱印を頂く事が出来ます。頂ける場所は
- 本殿の側の祈祷受付所
- 奥社奉拝所
- 御膳谷奉拝所
- 伏見神宝神社・・・竹取物語ゆかりの地
御旅所では稲荷祭の期間のみ御朱印を頂けるそうです。
伏見稲荷大社のお守り
- 会社や商店、事業所用に商売繁盛のお札
- 厄除、災難除けのお札とお守り
- ご家庭用に家内安全のお札
- 諸願成就のお守り
- 長寿のお守り
- 健康、無病息災のお守り
- 交通安全のお守り
- 金運招福のお守り
- 為事お守り
- 学業成就お守り
- 合格お守り
- 達成お守り
- 病気全快のお守り
- 身体健全お守り
見たり持っていて心が休まる色彩の綺麗なお守りが揃っています。お守りは、遠方の方は郵送でもご祈祷申し込みが出来るそうです。
伏見稲荷大社のスピリチュアル・パワースポット効果
神社は山脈に建立されている事が多いのですが、古代の人々が斎場として使っていたり活動していた場所であり、以来長い時を経ても同じ場所に鎮座されている不思議。
人々が絶え間なく参拝してきた歴史を考えてみても、そこにはそれだけの大きなエネルギーが溜っている事が分かります。境内の自然そのものがスピリチュアルである事も森林浴で体験しています。
パワースポットとは磁場の強い場所である事も調査で分かっています。元々伏見稲荷大社がそういう場所に造られたのか、そこには神様の力が宿っているからこそのパワースポットであると考えれば納得出来ます。
伏見稲荷大社に呼ばれた人のサイン
神様から歓迎されているサインが神社にはあるそうです。伏見稲荷大社に歓迎された場合はどういうサインがあるのでしょうか。
鳥居をくぐり境内に入ると急に空気が変わる
- とても清らかな気持ちになる
- 気分が良くなる
などは歓迎されているサインです。
急に伏見稲荷大社に行ってみようと思い立つ
行く事が決まった瞬間に悩んでいた事が解消した人もいる様です。
伏見稲荷大社に入り色々な古文書を読むと
自分が気になっていた事を思い出し解決に向かう事に。
境内に入ると雨が止んだ
参拝の計画は前日には決まっている事が多いのですが、雨天決行すると不思議と雨に濡れる事もなく参拝できたなど。神様が呼んで下さったのです。
逆に雨が降るというサインもあります。
その雨が霧なのか光なのか分からない不思議な小雨が降って来る時も歓迎サインだと言われています。
境内に入ると急に風が吹いて来た
これも歓迎されているサインだと言われています。
伏見稲荷大社の属性
パワースポットには属性があると言われています。伏見稲荷大社の属性は風になります。
風が吹いてきたら本当の自分に戻った気持ちがする、風がとても好き
風の属性になる伏見稲荷大社と相性が良いでしょう。
伏見稲荷大社は怖い?行っては行けない?
磁気の嵐が地球にも降り注ぐ為、磁場の強い場所には近付かない
山にある観光地や神社で人がいなくなったという事件がありますが、そういう場所は磁場であると言われています。時空の穴が空いている時にその穴に落ちてしまうとタイムトラベラーになってしまうと言われています。
神様が宿る伏見稲荷大社と磁場との関係もあると言えますが、パワースポットである事は確実です。磁気の強い時は特に偉大なパワーを持つ伏見稲荷大社には入らない様にした方が良さそうです。
また夜の神社には入ってはいけないと昔から言われています。夜の神社には神様はいないとされています。夜の伏見稲荷大社に入り、カメラのシャッターを押すとカメラが真っ暗になり動かなくなったという話があります。
同行者のカメラも同様だったそうです。これは、夜の神社には入るなと眷属である狐が警告しているのだそうです。神社の本殿は魔物を封じ込める働きもあるそうですが、その力が弱くなっているという事になります。
夜の神社では魔物に取り憑かれる事もある為、行ってはいけない時間がある事は覚えておきましょう。神社で怖い思いをするという事は眷属からの警告なのかも知れません。
伏見稲荷大社の不思議体験
境内で撮影した写真に白狐が写っていた、狐の姿を見た、という体験話は多い様です。上空や画像には龍神が写り込んでいたり、霊感の強い人なら龍神の存在を感じたりもするそうです。
境内には不思議な石が置かれています。石で占いが出来る「おもかる石」スポットです。願い事をした後に石を持ち上げて軽かったら願いが叶うと言われています。
伏見稲荷大社の神様
伏見稲荷大社の稲荷三神は
- 日本書紀に記述されている商売繁盛の女神・・・宇迦之御魂大神 (うかのみたまのおおかみ)
- 神道の神様・・・佐田彦大神 (さたひこのおおかみ)
- 大社内を守る女神・・・大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)
そして、稲荷大社の神様と深い繋がりのある地主神である田中大神(たなかのおおかみ)。4人の女神である四大神 (しのおおかみ)がお祀りされています。
伏見稲荷大社と龍神
神社は山脈に建立されている場合が多く、山脈には水脈が必ずあるのでそこには龍神がいらっしゃいます。霊能力がある人は伏見稲荷大社の上空で龍神を見る事があるそうです。
パワースポットとは地下水脈が流れている場所で、蚊柱が立っている箇所があればその下に地下水脈があると言われています。伏見稲荷大社は稲荷山に位置しますし、境内には滝や池があり龍神様の管轄となります。
伏見稲荷大社のお参りの仕方
【楼門】
鳥居をくぐり楼門に向かいます。この楼門は天正17年に豊臣秀吉の命で建てられたと言われています。昭和48年に楼門が修理される祭にこの天正17年の墨書が発見されたそうです。
これにより豊臣秀吉により天正17年に造られた事が証明されました。
【お茶屋】
楼門の右手にはお茶屋があります。1641年に造られたそうです。重要文化財となっており内部は非公開です。楼門をくぐり本殿に向かいます。社殿としては大型となるそうです。重要文化財に指定されています。
【千本鳥居】
赤い鳥居と呼ばれ、赤い鳥居と言えばおいなりさんと言われています。本殿と同じく朱色を使う事が習わしとなっている為同じく朱色に塗られています。
赤・明・茜という色は明るい希望の気持ちが含まれた言葉であり、生命の色を表しているそうです。
【啼鳥菴】(ていちょうあん)
八島ヶ池のほとりにある休憩所・テラスです。「啼鳥菴」は唐代の詩人、孟浩然の漢詩「池のほとりに鳥、そして神と人間と自然が共生する場所に」との願いが込められているそうです。
【奥社奉拝所】
本殿から東の方にあり、ここから稲荷山三ケ峰を遥拝するのだそうです。「奥の院」と呼ばれています。稲荷大社に伝わる1499年に書かれた明応の遷宮記にも「奥院トテ命婦形マシマス也」と記述されています。
【熊鷹社】
熊鷹大神の御塚となっている熊鷹社の向こうには新池、別名谺ケ池(こだまがいけ)と呼ばれる池があります。
行方不明になっている人を探したい時、この池に向かって拝むとこだまが返ってくるそうです。こだまが返って来た方向に手がかりがあると言われています。
【荒神峰】
権太夫大神と崇められている場所です。景色が良く見える場所となっており稲荷山十二境図詩にも孤巒返景色と書かれてある場所であると言われています。
【御幸奉拝所】
昭和38年に造られたそうです。平安時代から御幸辺(みゆきべ)と呼ばれ、稲荷山参詣の経路となっていました。
【三ノ峰】・・・下社神蹟。白菊大神がいらっしゃいます。
【間ノ峰】・・・伊勢大神と崇められている荷田社神蹟。
【二ノ峰九】…青木大神と崇められている中社神蹟。
【一ノ峰】・・・上社神蹟。末広大神と崇められています。稲荷山の最高峰の場所であり標高233メートルだそうです。
【御劔社 釼石】
長者社神蹟。山上古図に釼石(雷石)と記述されている神蹟です。古くからこの場所で神祭りが行われていたと言われています。古くからある井戸もあります。この井戸の水は焼刃の水と呼ばれています。
【御膳谷奉拝所】
三ヶ峰に神供をした場所と言われ、今も1月5日には「大山祭 山上の儀」が行われています。三つの峰の渓谷の要の場所となります。古式に則ったお祭りが執り行われており、古代をかいま見る事が出来る貴重な儀式となりそうです。
【清滝】
御膳谷奉拝所から北へ向かって下ると滝があります。
まとめ
千本鳥居が不思議な謎として有名な伏見稲荷大社。他にも重要な意味を多く持つ歴史ある古い神社となります。全国の稲荷神社の総本宮として京都市の稲荷山に鎮座されている神様です。
朱色の拝殿には圧倒されます。京都観光コースとしても組み込まれる人気スポットでもあり感動する事間違いない場所ですね。
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