真言宗のお経の一つである「光明真言(こうみょうしんごん)」。最強の真言ともいわれる光明真言ですが、実際にはどんな効果があるのかと疑問に感じている人もいるのではないでしょうか?
本記事では、光明真言の効果や真言の意味、唱え方などを解説していきます。
光明真言について詳しく知ることで、きっとあなたの人生をより良いものにしてくれる力を貸してくれるはずです。
あなたの人生を変える一つのきっかけとして、光明真言を初めてみたい人は参考にしてくださいね。
光明真言とは?光明真言の意味
「光明真言」とは、23文字からなる短いお経のことです。
23の梵字で構成されており、そのまま読んでも何かの暗号にように感じるかもしれませんね。
すべての仏様の最高位とされる大日如来の正式な真言とされており、全ての災いを取り除く最強の真言とも言われているのです。
ちなみに梵字とは、サンスクリット語を表記するための文字であり、現代では梵字は仏様や菩薩様を表した文字として用いられています。
お経などで用いられているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか?
光明真言は23の梵字から成り、最後の休止符である「ウン」を加えて合計24の梵字で表記されます。
正式には不空大灌頂光真言(ふくうだいかんぢょうこうしんごん)であり、密教経典である「不空羂索神変真言経(菩提流志訳)」や「不空羂索毘盧遮那仏大灌頂光真言(不空訳)」で説かれている真言です。
光明真言の宗派
光明真言は、主に真言宗や天台宗で使われており、お葬式などの法事や法要の時に唱えられています。
さまざまな災いを取り除いてくれる最強の真言ともいわれています。
真言宗には、他にも般若心経がありますが、般若心経が「すべての悩みを取り除く」効果があるのに対し、光明真言は「全ての災いを取り除く」効果があります。
光明真言を唱えることで、宇宙の中心に存在するとされる大日如来とつながることができ、あなたを正しい道へと導いてくれるとされているのです。
真言とは!?
真言とは、サンスクリット語のマントラを訳した言葉であり、「仏様の真実の言葉」という意味です。
密教経典に由来したもので、光明真言以外にもさまざまな真言があります。
仏様の真実の教えは、宇宙の真理であり、本来は人間の言葉で表すことはできません。
しかし、それではいつまでたっても人は宇宙の真理を理解できません。
そこで世俗の文字・言語を借りてそれに教えを盛り込み、これを観想することで理解しようとしたものが密教における真言とされています。
真言はサンスクリット語をそのまま音写したものであり短いものを真言、長いものを陀羅尼(だらに)と呼び分けています。
密教の最高位にいる大日如来とは!?
光明真言は、大日如来への祈りの言葉とされていますが、そもそも大日如来とはどのような仏様なのでしょうか?
大日如来とは1300年前にインドで生まれた仏教の一つである密教の最高位にいる仏様です。
密教によると、大日如来は宇宙そのものであり、阿弥陀如来や薬師如来などの他の仏様も大日如来が化身した姿だといわれています。
大日如来の「大日」は偉大な太陽という意味であり、大日如来は知恵の光を放って、昼夜問わずいつでもこの世のすべてを照らしてくれているのです。
また、大日如来は2人いるとされており、知恵を表す「金剛界」と慈悲を表す「胎蔵界」にいるとされており、2人そろって密教の教えの世界を表しています。
密教が日本に広まったのは平安時代。
真言宗の開祖である空海や天台宗の開祖である最澄です。
中国に渡った際に密教の教えに触れ、資料や曼荼羅を日本に持ち帰りそれぞれ真言宗、天台宗を開くことになりました。
そこから大日如来の像が日本でも作られるようになり、日本にも大日如来や密教が広まっていくようになりました。
光明に込められた意味
私たちは光なくして生きていくことはできません。日の光は私たちを明るく照らし、さらに生きるためのエネルギーを供給してくれます。
それだけの恩恵を無償で誰にでも平等に与えてくれているのです。これはまさに如来の慈悲であり、愛そのものだといえるのではないでしょうか。
もしも、日の光がまったく当たらない環境だったとしたら、このように生命が繁栄していくことはなかったでしょう。
光明真言はうまくいかないとき、元気がでない時に唱えれば、大日如来の大きな力を授かることができるため日に日に運気も開けていきます。
そして、苦しい状況にある時に唱えると、苦しみを希望の光に変えて、あなたを明るい道に導いてくれます。
このようにどんな時でもあなたを正しく導いてくれる魔法の真言であり、最強の真言でもあるのが光明真言なのです。
光明真言は危険?怖い・むやみに唱えてはいけない?
光明真言は最強の真言であるとも言われており、一心不乱に唱える事で災いを避け、さらにはあなた自身の願望をかなえてくれることもあります。
しかし、邪な想いで光明真言を唱え続けるのは危険を招く場合があります。
光明真言に限らず仏法では魂の成長を目的としており、自身のエゴの満足を願ったり、快楽ばかりを追及したりするようなことは禁じられています。
そのため、ライバルを蹴落としたいという他者の不幸を願ったり、自身の罪を隠したりするような願いを持っていると、運が尽き、運から見放されてしまう場合があります。
また、真言に限ったことではありませんが、願望成就を願う際にも、目的と手段を混同しないように注意しましょう。
例えば、あなたの願いが恋愛成就だったとしましょう。
多くの人は恋愛成就を願う際に特定の人との成就を願っていると思いますが、執着しすぎないように注意してください。
恋愛成就の本当の願いは、愛する人と幸せな日々を過ごすということのはず。
にも拘わらずあの人でなければと特定の人に固執したり、そのためにはあの人が居なくなればいいのに…と他者の不幸を願ったりすると、あなた自身が足をすくわれてしまう可能性があります。
願いはかなったけれど浮気されてばかりで逆に不幸になってしまったり、ライバルはいなくなったけれど意中の人に他に好きな人ができたりするなど、願望そのものはかなったけれど…なんてことにもなりかねません。
どんな願望を持つのもあなたの自由ですが、どうせなら願望成就して幸せになる方がいいですよね?
光明真言を唱えて願望を成就を願う際には、かなった先のことも考えてそこに気持ちを定めて唱えるようにしてくださいね。
光明真言をスピリチュアルな視点でひもとくと?
スピリチュアルな視点でみると現実世界はあなた自身の内面がそのまま投影された世界です。
そのため「この世界は不幸なことだらけだ」と感じている人は現実もそのように展開しているでしょうし、「この世はなんて幸せなんだ」と感じている人は幸せな世界が展開されているでしょう。
内面はあなた自身の心の中を指しますが、目には見えないため直接見ることはできません。
さらにあなたの思考を支配しているのがエゴであるため、内面を正確に知ることも難しくなっています。
ここでいうエゴは記憶や体験を元に自動生成される習慣化された思考であり、無意識に現実を判断しています。
だから同じ出来事を経験しても不幸と感じる人もいれば、幸せだと感じる人もいるという奇妙な状況になってしまうのです。
無意識だからこそ、なかなか気づきにくいのかもしれませんね。そんな記憶や体験をまっさらの状態に戻してくれるのが、光明真言です。
光明真言は唱え続けることで心身を浄化し、不要な記憶や感情を消し去ってくれるのです。
光明真言で心身がきれいに浄化された状態であれば、あなたの思い描く世界がそのまま反映されるようになっていくはずですよ。
光明真言(マントラ)全文の意味を解説
光明真言はサンスクリット語を音写したものなので、宗派により多少の違いはありますが、最も普及しているのが下記の文言です。
オン・アボキャ・ベイロシャノウ・マカボダラ・マニ・ハンドマ・ジンバラ・ハラバリタヤ・ウン
この真言をそのまま唱えるだけでかまいません。
漢語で音写すると下記のように表記されます。
唵 阿謨伽 尾盧左曩 摩訶母捺囉 (おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら) 麼抳 鉢納麼 入縛攞 鉢囉韈哆耶 吽 (まに はんどま じんばら はらばりたや うん)
光明真言のそれぞれの言葉には主に次のような意味があるとされています。
オン | 供養の意味。このオンを唱えることで香り、花、灯り、料理などがすべての仏を供養するのに十分な量も現れてくれるのです。 |
アボキャベイロシャノウ | 大日如来さまの智慧が込められています。 すべての知恵を統合し、物事の本質を明らかにしてくれます。 |
マカボダラ | 悟りを求める心であり、薬師如来さまの導きを得ることができます。 |
マニ | 宝生如来さまの力を得ることであり、現世だけでなく来世まで豊かさを与えてもらうことができます。 |
ハンドマ | 阿弥陀如来さまのお力を得ることができ、すべての魂と煩悩を救いあげ極楽浄土へ導いてもらうことができます。 |
ジンバラハラバリタヤ | お釈迦様の力そのものであり、すべての魂を救ってくださいます。 |
ウン | 悪を滅する力で、地獄を破壊し、悪魔の妨害を砕き、怨敵を退治し、災難を滅してくれる言葉です。 |
そして、光明真言の全文は次のような意味となります。
宇宙を支配される大日如来様、私たちの進む道を無量の光であまねく照らし出し、どうかすべての願いが成就されるようにお導きください
これらの意味を完全に覚えたり暗記したりする必要はありませんが、だいたいの意味を知っておくと唱えるときに気持ちがこもりやすくなりますよ。
光明真言の動画もありますので、慣れないうちは動画に合わせて唱えて練習してみましょう。
光明真言が最強と言われている理由
真言とはサンスクリット語のマントラの訳語であり「仏様の真実の言葉」という意味があります。
仏様の真実の教えには、この宇宙の真理を明らかにしてくれるもので、本来は人間の言葉で表すことはできません。
そこで方便として世俗の文字・言語を借りてそれに教えを盛り込み、その教えに触れようとしたものが真言であるとされています。
真言宗の開祖である空海は「真言は、不思議なものである。本尊を観想しながら唱えれば無知の闇が除かれる。わずか一字の中に千理を含む。この身のままで真理を悟ることができる」と記しています。
仏様ごとに真言があり、成立の過程などによって真言も異なるため、たくさんの真言が存在しています。
そんな中光明真言が最強であるとされているのは、2つの理由が考えられます。
- 大日如来の正式な真言である
光明真言は23の梵字からなる真言であり、全ての仏様の最高位である宇宙の中心に存在するとされる大日如来様の正式な真言です。
私達は生きている限り煩悩から逃れることができず、それゆえに日々苦しみを感じるのですが、そんな私達を救うために大日如来様が慈悲をもってその身に備わる光明の功徳を23文字に封じ込め与えてくれたのが光明真言です。
大日如来様の思いが詰まった言葉だからこそ、どんな真言よりも強力な力を発揮するのだとされているのです。
- 光明真言には仏様が隠されている
光明真言には下記の仏様が隠されています。
アボキャ・・・不空成就如来 ベイロシャノウ・・・大日如来 マカボダラ・・・薬師如来 マニ・・・宝生如来 ハンドマ・・・阿弥陀如来
上記の5つの仏様は金剛界の五仏と呼ばれており、五仏の功徳が光明真言のそれぞれの句に込められているのです。
それ故に光明真言は最強の真言と言われているのです。
光明真言の奇跡の効果5つ!数々のご利益がある
大日如来への祈りの言葉として知られている光明真言。
真言の中では最強の効果を発揮するとされており、次のような効果が期待できます。
過去の罪を解放
人は輪廻転生といって何度もこの世に生まれ変わり魂の成長を続けています。
前世の記憶は生まれる時に消え去りますが、過去に犯してしまった罪などは魂に刻まれており、今世に影響を及ぼす場合があります。
しかし、過去の記憶がなくなっていることから過去に自身が犯した罪の詳細を覚えていないため、「どうしてこんなに悪いことばかりが起こるんだろう?」と感じるような出来事が頻発することになるのです。
そんな時に大きな効果を発揮してくれるのが光明真言です。
光明真言を唱えることにより過去の一切十悪五逆四十諸罪はもとより一切の罪から解放してくれる効果があります。
十悪とは下記のようなものです。
殺生(せっしょう) | 生き物を殺す |
偸盗(ちゅうとう) | 他人の物を勝手に自分の物にしてしまう |
邪淫(じゃいん) | 不倫のような許されない淫らな行為 |
妄語(もうご) | 他人を欺く |
綺語(きご) | でたらめな事を言って他人に迷惑をかける |
悪口(あっく) | 他人の悪口を言う |
両舌(りょうぜつ) | 周囲の人を仲違いさせるに言ったりしたりする行為 |
慳貪(けんどん) | けちで欲深いこと |
瞋恚(しんに) | 怒ったり憤ったりすること |
邪見(じゃけん) | 相手の気持ちを気遣わず、意地悪い行いをする |
五逆は次の5つの行為をさします。
殺父(せっぷ) | 父を殺してしまうこと |
殺母(せつも) | 母を殺してしまうこと |
殺阿羅漢(せつあらかん) | 悟りを得た人や聖者を殺してしまうこと |
破和合僧(はわごうそう) | 和合している僧団や集団の和を破壊して、分裂させること |
出仏身血(しゅつぶっしんけつ) | 仏さまの身体を傷つけて出血させること |
四重罪は以下の4つです。
捨正法(しゃしょうほう) | 正しい教えとされる仏法を捨て去ること |
離菩提(りぼだい) | 悟りを捨て去ること |
慳悋正法(けんりんしょうほう) | 仏法の教えを伝えるのを惜しむこと |
不利衆生行(ふりしゅじょうぎょう) | すべての生物を利益しないこと |
輪廻転生しながら何度も生まれ変わることで、人は様々な欲にまみれ、時には他人を傷つけたり、戒律を破ったりしてしまいます。
人の道を外れる行為をすると六道(地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天界)の三悪趣である地獄・餓鬼・畜生道に落ちて自身の罪を償うことになります。
そんな過去に行った行為に対する罪障を含めてすべての罪を解放し、すべての災いからあなたを守り導いてくれるのが光明真言なのです。
輪廻転生を繰り返しせっかく人間になったのですから、今世でさらに大きな罪を背負ってしまうことのないようにし、更に過去に犯してしまった罪を抱えているのなら一心不乱に光明真言を唱えるようにしましょう。
きっとあなたの心からの反省を大日如来が聞き届け、あなたを正しい道へと導いてくれるはずですよ。
除霊や厄払い
常にネガティブな感情を抱いていると波動が下がってしまい低級霊に憑りつれてしまったり、不幸なことばかりを引き寄せてしまったりします。
貧乏神や疫病神は人の不幸が大好物です。
いつもいつもネガティブな波動を身に纏い、不幸な自分を呪ってばかりいると、貧乏神や疫病神を呼び寄せてしまいます。
何か嫌なことがあったり、悲しい出来事が起こったりするとネガティブな感情に飲まれてしまう場合もあります。
それは生きている限りどうしようもありません。
しかし、その気持ちをいつまでもひきずっていては、ますます不幸になるばかり。
あなた自身の気持ちを落ち着け、幸せな出来事を引き寄せたいのであれば、一心不乱に光明真言を唱えてみましょう。
唱え続けることであなた自身の内から光が溢れ出し、悪い霊などを追い出してくれるはずです。
また、普段から光明真言を唱えていると特別に厄落としに行かなくても、普段から厄払いしている状態となるため、悪いことが起こりにくくなりますよ。
病気を癒してくれる
私たち生き物は生きている限り病気とは縁を切ることはできません。
風邪などのちょっとした病気もあれば、癌などのように命に関わる病気にかかってしまうこともあるでしょう。
病気になる場合は、ほとんどの場合原因があり、原因をしっかりと取り除くことができれば、病気は治っていくものです。
そのために病院に診てもらうのですが、時には病院でも原因がわからない病気にかかってしまうこともあります。
原因不明の病気のすべてではありませんが、中には先祖や霊の影響を受けて病気になっているというケースもあるのです。
前世の因縁や、先祖や霊の影響での病気については、光明真言は大変有効です。
光明真言には私達の魂を浄化してくれるため、時空を超えて癒しを与えてくれるのです。
もしも今あなたが原因不明の病気で苦しんでいるのなら、一心不乱に光明真言を唱えてみましょう。
1回唱えただけで治るものではありませんが、唱え続けていくことで少しずつ気持ちも身体も楽になっていくはずですよ。
また、光明真言の効果はあなた自身だけではなく、あなたの身近な人に対しても効果を発揮します。
大切な人が病気になったり、怪我をしたりすると何も手につかない状態になってしまいますよね。
そんなときは、その方の快復を願って光明真言を唱えるといいでしょう。
あなたの気持ちはきっと宇宙の中心である大日如来に届くはずですよ。
開運全般
光明真言は唱えることで私達の心も身体も浄化してくれます。
唱え続けることで心身が少しずつきれいになっていきますので、それに伴って運気も上昇していきます。
私達は日々たくさんの人に出会い交流をしていますが、中にはネガティブな波動の方がいたり、土地そのものが運気を下げる影響を与えたりすることもあります。
自分自身の気力があふれている時は、それらの影響を受けたとしても自分自身で跳ね返すこともできるため、それほど大きな影響を受けることはありません。
しかし、病気になったり、気分が落ち込んでいたりすると、それらの影響を受けて一気に運気が低下してしまい、不幸な現実を作り出してしまいます。
光明真言はすべての災いを取り払ってくれる効果が期待できるため、悪いことが続くときや物事がうまく進まない時に唱えるとより効果が期待できます。
光明真言は主に天台宗や真言宗で唱えられているお経ですが、宗教に関係のない方が唱えても全く問題はありません。
最初は効果を感じられなくても、継続してとなえていれば少しずつあなた自身の気持ちが落ち着いていき、さらに身の回りの状況も整っていくことを実感するはずです。
とはいえ、不幸を必要以上に気にする必要はありません。
私達の住む世界は二元論の世界です。
光があれば闇があるように、幸せを感じるためには不幸を知ることも大切だからです。
あなたが今不幸を感じているのも、その反対の幸せがあるからこそ。
不幸な状況にいる最中にはそんなことは考えられないかもしれませんが、頭の片隅にでも覚えておいてくださいね。
幸せは空から落ちてくるものではなく、あなた自身が作り出すものです。
それを思い出すきっかけを与えてくれるのが光明真言なのです。
死者の供養
光明真言の効果は、生きているものだけに限りません。
十悪五逆四重諸罪によって、地獄・餓鬼・修羅に生まれ変わってしまった死者に対しても、光明を及ぼして諸罪を取り除いて、極楽浄土へと導いてくれます。
極楽浄土は私達の生まれ変わりの世界を脱した先にある世界であり、悟りを得た者だけが行くことが許されている世界です。
一度過ちを犯してしまった者さえも救い出すことのできる真言が光明真言なのです。
仏法では本来自業自得といって、自分が犯した罪は自身に返ってくるとされています。
しかし、そのような大原則の中にでも供養の心は通じるもので、死者のために光明真言を唱えることで死者を救う事さえできるといわれているのです。
法要や葬式の際に光明真言が唱えられることが多いのは、死者を極楽浄土に導いてあげる供養の気持ちが込められているからなのでしょう。
もしも身近に亡くなった人がいる方は、その方が極楽浄土の世界へたどり着けるように祈りをささげるときっとあなたの思いは届くはずですよ。
金運アップ
【金運アップという情報が見つからなかったため、こちらは具体的に記載することができませんでした】
光明真言(マントラ)の唱え方・印の結び方
光明真言を唱える際には印を結びながら唱えるといいでしょう。
印は「智拳印(ちけんいん)」といって大日如来さまの智慧を表す印を組みます。
結び方は左手を握りしめて人差し指だけを立てて、その人差し指を右手で覆うように握り、右手の人差し指と親指で左手の人差し指の頭の部分を抑えます。
大日如来様の多くは智拳印を結んだ姿で描かれているため、分かりにくい方は大日如来様の画像を参考にしてみてくださいね。
もしくは膝の上で両手を軽く合わせる「法界定印(ほっかいじょういん)」でも問題ありません。
いずれの方法でもやりやすい方法でかまいませんし、難しい印を組まなくても心を込めて合掌しながら唱えるだけでも十分です。
大切なのは気持ちを込めて唱えること。
印などの難しい方法よりも、あなた自身を導いてくださる大日如来様を思って祈っていれば効果を感じることができるはずですよ。
いつ唱える?
光明真言を唱える時間に明確な決まりはありませんが、静かに落ち着ける環境で唱えるのがいいでしょう。
夜寝る前に座禅を組んで唱えてもかまいませんし、朝起きた時でもかまいません。
なるべく静かになれる環境で物が散乱していない場所で行うようにしましょう。
仏壇の前でなければならない決まりはありませんので、あなたがゆったりとできる環境で行ってください。
姿勢についても座禅を組んでもいいし、正座してでも構いません。
床に直接座るのが難しいという場合は、椅子に掛けたじょつあいでも横になった体制でも大丈夫です。
できるかぎり継続して行える時間帯を見つけて光明真言を唱える習慣がつくように心がけましょう。
何回唱える?
光明真言を唱える回数にも決まりはありません。
1回だけでも構いませんし、7回、21回、108回など決まった回数でも構いません。
時間と気力があるなら千回を目指してみるのもいいでしょう。
もしくは回数は特に決めず心が落ち着くまで唱えるという方法でも構いません。
最初は棒読みになってしまっていたとしても、続けていくうちにリズムになって唱えられるようになるでしょう。
光明真言は宇宙の中心にいる大日如来さまへの祈りの言葉です。
そのためもともと宇宙に流れている旋律を音写したものなので、唱えていれば自然と宇宙と共鳴できる感覚になっていくでしょう。
回数にこだわるよりも、毎日継続することを心がけてください。
そして、少しずつでも回数を増やしていくようにしましょう。
大日如来様のリズムとあなたが唱える光明真言のリズムの波長が合った時に、大いなる宇宙との一体感を感じられるようになっていくはずですよ。
私たちは生きている中で多くのけがれに遭遇し、自身の波動も下げてしまいがち。
光明真言を唱えたからといってすぐに宇宙との一体感は感じられないかもしれませんが、続けることで誰しも到達できるはずです。
一度や二度やってみてダメだったと諦めてしまうのではなく、宇宙や大日如来様の力を感じられるまで続ける覚悟を持ってくださいね。
光明真言(マントラ)の効果が出ない理由!YouTubeで聞き流すだけでも効果はある?
光明真言を唱えているのに効果を感じることができないという場合にはいくつか原因が考えられます。
下記に効果が出ない理由の代表的なものを紹介しておきますので、あてはまるものがないかチェックしてみてくださいね。
継続できていない
光明真言は自身の罪や災いを浄化し、正しい道に導いてくれる真言です。
何もけがれの無い人であったなら一度や二度唱えただけで気分がスッキリし、願い事が次々叶うという場合もあるでしょう。
しかし、そうなる人は非常に稀です。
多くの場合は、欲望にかられて過ちを犯してしまったり、邪な感情を抱いたりしてしまうものです。
そんなけがれのすべてを一度の真言で浄化することはできません。
日々お風呂に入って疲れや汚れを落とすように、真言も何度も続けることにより効果を実感できるようになっていくもの。
一度やったけどダメだったではなく、効果が出るまで続ける覚悟を持ちましょう。
真言が間違っている
光明真言はサンスクリット語を音写した言葉です。
サンスクリット語は、古代の聖者たちで音の波動を感じながら作られたものであるため、それぞれの言葉の音の波動そのものに力があります。
この音の波動を利用して作られた真言を唱えることにより、天上界にいる大日如来様に祈りの言葉を届けることができるのです。
そのため真言の言葉を自分流にアレンジしたり、間違っていたりするとどれだけ気持ちを込めていたとしても大日如来様に思いが届かなくなってしまいます。
慣れないうちは動画などで言葉と一緒に唱えてみるといいでしょう。
光明真言は23字の梵字ですので、覚えるのはそれほど難しくないはずです。
言葉の意味を理解しようとするのではなく、言葉を正確に唱えることを意識するようにしてくださいね。
不幸を願っている
光明真言を唱え続けているのに嫌な出来事ばかり続く場合には、あなた自身の気持ちの中に不幸を願う気持ちがある場合もあります。
「幸せになるために唱えているのに、不幸を願っているわけがない!」と思うかもしれませんが、あなたの現状を不幸だと決めつけているのは誰でしょうか?
そうほかでもないあなた自身です。
あなた自身が現実を不幸だと設定し、そしてその設定どおりに現実は展開しているのです。
そのため光明真言を唱える際に、「今の不幸から脱出したい」と願ったり、「今よりも幸せにしてください」と不幸を前提として考えるのではなく純粋に「幸せ」にのみ集中するようにしてくださいね。
そしてもう一つ、あなた自身が幸せになるために誰かの不幸を願ってもいけません。
仏法では「自業自得」という言葉があるように誰かに向けた思いは自分に返ってくるのが原則。
他人の不幸を願う事はあなた自身の不幸を願う事と変わりはないのです。
あなたが幸せになるために、他人の不幸は必要ありません。
あなた自身も周囲の人も一緒に幸せになれるようにと祈りの気持ちを込めて光明真言を唱えるようにすれば、自然と気持ちが落ち着き、気づけば幸せに包まれているはずですよ。
聞き流すだけでも効果が期待できる
光明真言の動画はYoutubeなどでも視聴することが可能です。
基本的には光明真言などの真言は自分で唱えることとされていますが、聞き流すだけでも効果はあります。
人は音が耳に入ってくるだけでも無意識化に情報として蓄積されます。
CMなどで何度も見ているだけなのに自然と歌詞を覚えていることがありませんか?
あれは、耳から入ってきた情報がきちんと届いている証拠です。
光明真言も同様で、作業しながら聞き流していたとしても、無意識化にはきちんと情報が蓄積されていますので、それだけでも十分効果が期待できます。
自分で唱えるもよし、聞き流すもよし、あなたのやりやすい方法で光明真言を日常生活に取り入れてくださいね。
光明真言と波動
光明真言の好転反応
光明真言を唱えることで、心身の浄化を行うことができます。
浄化をするためにこれまで培ってきた感情や価値観をすべて壊して新しい形を作らなければならないことがあります。
このような時、体や心は元の状態を維持しようと、様々な症状を引き起こす場合があります。
いわゆる「好転反応」と呼ばれるものです。
好転反応とはもともと医学用語として用いられており、症状が良い方向へ転ずるときに起こる一時的な心身の不調のことをいいます。
好転反応の症状としては「風邪」「頭痛」「眠気」などの身体的な症状の場合もあれば、仲の良かった友人と決裂してしまったり、大切にしていた物が壊れてしまったりと一見ネガティブに思える出来事が起こる場合もあります。
他にもこれまで押さえつけてきた感情や過去のトラウマが蘇り、一時的にネガティブな感情に飲まれてしまうようなこともあるでしょう。
しかし、好転反応は一時的な症状であるため、心配する必要はありません。
浄化が進んでいると捉えて、淡々とやり過ごすように心がけてください。
必要以上にネガティブな感情や出来事に反応してしまうと、浄化を完了させる時間が長引いたり、せっかく良い方向に向かっていたのを辞めてしまったりしてしまう可能性があるからです。
ネガティブな症状や感情が起こると辛くなるかもしれませんが、それは今まで溜め込んできたものが表面的に表れてくれている証拠です。
様々な感情や想いが浮かんできても、「そんな風に思っていたんだ」と淡々と受け入れるようにして、少しでも気持ちが楽になる方向を目指してください。
精神的な好転反応が進むと、周囲で小さな変化が起こり始め、気付くと人生の質そのものが変わっていることに気付くはずですよ。
好転反応が辛く感じるとき
光明真言を唱え始めた当初は特に何も感じなかった人も、続けるうちに気分が落ち込んだり、不安を感じることが増えるかもしれません。
「辛くなるのは方法が間違っているのでは?」と不安に思うかもしれませんが、先ほどお伝えしたようにそれは好転反応なので振り回される必要はありません。
光明真言は心身ともに浄化してくれるため、心にたまっていた毒が出てきているだけとはいえ、辛い状態が続くような場合には、下記の点に気を付けてください。
無理をしない
スピリチュアルのメソッドはどれもそうなのですが、気分が落ち込んでいる時に無理にメソッドをしようとしても効果は薄くなりがちです。
「言いたくない」「やりたくない」という気持ちさえも潜在意識からのメッセージだからです。
気持ちが乗らない時は無理にやろうとするよりも、思い切って休むことも大切です。
「でも続けないと効果が消えてしまう」「辞めたら願いがかなわない」と感じながら無理に光明真言を唱えても気持ちが落ち着くことはないでしょう。
そんなときはゆっくりとお風呂に入ったり、好きな映画を観たりするなどして気持ちを切り替えてみてください。
そうやって気持ちが落ち着いた時にまた光明真言を唱えれば大丈夫です。
無理なダイエットをするとリバウンドしやすいように、一気に浄化を進めようとすると反動がきて余計に辛くなってしまいます。
光明真言はあなたを辛くさせるための真言ではなく、あなたを幸せにしてくれる真言です。
辛くなったときはそのことをどうか思い出してくださいね。
頑張りすぎない
光明真言を始めるきっかけは人それぞれでしょうが、願いをかなえたり辛い感情を解放したりして自分の人生をより良いものにしたいからという人は多いのではないでしょうか。
きっかけが何であれ、光明真言を唱えることは誰にとってもマイナスになることはありません。
しかし、早くかなえたい、解放したいと思うあまり、無理矢理に回数を重ねることはオススメしません。
やる気があるのは素晴らしい事ですが、無理をし過ぎると、すぐに効果が出ないと落胆してしまい挫折しやすくなるからです。
光明真言を唱える際に大切なのは、数多く唱えるよりも、継続することです。
効果を期待するなとは言いませんが、過度に期待しすぎて辞めてしまっては意味がありません。
唱える回数にこだわり過ぎず、少しずつでも毎日継続して行えるように唱えるようにしてくださいね。
まとめ
今回は最強の真言ともいわれる光明真言について解説してきました。
真言というとある程度修行をした人でなければ意味がないと思う人もいるかもしれませんが、真言とは仏様の真実の言葉である、宇宙の真理を導いてくれるものです。
そのため修行しているかどうかに関わらずきちんと意味を理解して、正しい方法を行えば誰でも効果を感じることができるのです。
とはいえ言葉自体が難しいので最初はとっつきにくく感じるかもしれませんね。
しかし、光明真言は23字の梵字からなるお経であるため、覚えさえすれば誰でも手軽に唱えることのでき、誰でも効果を実感することができるものです。
あまり難しく考えすぎずに、まずは光明真言を唱えることから始めてみましょう。きっと大きな効果にあなた自身も驚いてしまうはずですよ。
本記事があなたが光明真言を唱えてより良い人生を送る一つのきっかけになりますように。
コメント
まず真言はお経とは異なります。
真言は「仏様の真のお言葉」
お経は「仏様の仰ったことの伝来」
です。
そして仏教の中に位は存在せず最高位というものはありません。
それから真言の内容を説くのはあまり良くないとされています。